バウハウス時計の魅力を徹底解説！創設100周年記念モデルも紹介！

バウハウスは1919年にドイツのテューリンゲン州のワイマールに設立された美術や建築などについて教育する芸術学校の名称です。

無駄な装飾を省いて合理性を生み出し、その機能的なデザインは時計業界のみならず、幅広い業界に多大な影響を与えたと言われています。

今回紹介するのはバウハウスの影響を受けている腕時計や、2019年に100周年を迎えた際に発売されたバウハウス記念モデルの腕時計です。

どの時計もミニマリズム溢れる機能美を持つモデルばかりですので、美しい腕時計を探している人やバウハウスに興味がある方はご覧ください。

極めて実用的、機能主義を掲げていたバウハウスの意思を持つ腕時計は、どれも機能美に溢れるミニマルデザインが特徴的です。

ここからはバウハウスの歴史や文化などを紹介すると共に、バウハウスの影響を色濃く受けている時計や、その時計を生み出しているメーカーを紹介します。

1919年に設立され、ドイツ語で「建築の家」という意味を持つバウハウスは建築や美術に関する総合芸術学校です。

バウハウスが追求した洗練された実用性重視のデザインは、時計業界だけでなく当時のドイツ工業全体に多大な影響を与えました。

その実用性重視のスタイルと文化は、「ドイツ製品といえば洗練されたデザイン」というイメージの基を生み出し、現代のドイツ時計にまでしっかりと受け継がれています。 

2019年に100周年を迎えたバウハウスは、その記念を祝い様々なイベントも催されました。

激動の時代を描いたドキュメンタリーや、バウハウスに関わる様々な人の生き様を描いた作品が上映された映画祭、他に100周年記念グッズや時計なども発売され話題になりました。

常にユーザー目線に立ち、使う事、使い続ける事を前提とした物作りは高い品質と使い勝手の良い時計としてしっかりと継承されています。

それは時計のみならず、様々なジャンルのドイツ企業製品全体に言える事でしょう。

バウハウスの合理性を追求したデザイン、実用性の高さは時計業界全体に多くの影響を残していて、中でもやはりドイツの腕時計メーカーはそれが顕著に出ています。

ここからは追求された機能美が特徴的な、バウハウスの影響を強く受けている腕時計メーカーを4つ紹介します。

この4つのメーカーはバウハウス100周年記念モデルも発売しているので、記事後半ではこれらのメーカーの人気の腕時計や100周年記念の腕時計も紹介しています。 

バウハウス最後の巨匠と言われたマックス・ビル氏の手がけた壁掛け時計を、忠実に蘇らせたユンハンスはバウハウスの影響を強く受けた時計がとても多いです。

代表作であり、ユンハンスの代名詞にもなっているマックスビルを始め、生み出されている時計の多くはミニマルデザインを体現したモデルが中心となっています。

ノモス・グラスヒュッテの作品も、ミニマリズムを追求するバウハウスの文化を感じさせてくれる時計が多いです。

代表作タンジェントなどでも、一目見ただけではただシンプルな腕時計ではありますが、文字盤やケース、裏蓋、風防に至るまで細かく計算されたデザインが魅力的です。

バウハウスの創始者の名前を使っている「グロピウス」始め、シンプルで無骨な腕時計を生み出しているDufa（ドゥッファ）も、バウハウスの影響を受けている腕時計ブランドでしょう。

リーズナブルな価格が多いDufa（ドゥッファ）の時計は、シチズンのミヨタムーブメントを使っているので、日本人には親しみやすい腕時計とも言えます。

1927年に創業、ドイツ空軍にパイロットウォッチを納入していたりと歴史の深いSTOWA(ストーヴァ)は、時計のラインナップを見ると二つの時代背景が見えてきます。

バウハウスの影響を受けたミニマルデザインともう一つ、軍用時計を生み出していたという歴史により、ミリタリーデザインが特徴の腕時計も多くあります。

バウハウスの影響を受けた時計は機能性が追求され、シンプルで使い勝手が良いという共通点があります。

ここからは普段使いやプレゼントの定番として人気の腕時計を3つ紹介していきます。

ユンハンスの代表作、マックスビルは種類がとにかく豊富です。

細部まで細かく作り込まれ、随所に違いを持たせる事でどの時計もシンプルという括りの中で違った表情を見せてくれます。

価格帯もクォーツモデルの8万円代から揃っており、様々な時計を選ぶ楽しみがあるブランドです。

今回紹介する時計はマックスビルのハンドワインド027 3702 00Mです。

薄型のケースに黒いダイアル、銀のバーインデックスとアラビア数字のアワーマークで視認性も良く、夜光仕様で暗い場所でもしっかりと時刻を確認できる実用性の高い時計です。

ノモスといえば、ドイツブランドらしい機能性重視の美しさを持つドレスウォッチとして人気ですが、今回はその中でもその特徴が顕著な時計、タンジェントについて紹介します。

シンプルでありながら高い気品を感じさせるタンジェントは、20～40万円という価格帯から22モデルを選ぶ事ができます。

ノモスのタンジェントは、時計のサイズ選択の幅がとても広い事が特徴としてもあります。

様々なケースサイズの時計が販売されているので、その上品さやシンプルさもあってレディースとしても愛用できる腕時計です。

偶数時にアラビア数字を配し、白銀に仕上げられた盤面上を美しい青い針が流れていく上品なドレスウォッチ、101 TN1A1W1。

ドイツで様々な賞を貰った高性能ムーブメントを搭載していて、美しい見た目だけでなく中身も一流の腕時計です。

リーズナブルな価格でバウハウステイストを味わいたいのなら、Dufa（ドゥッファ）の時計がおすすめです。

バウハウス創始者の名前を使っているグロピウスなど、一切の無駄がなくシンプルなミニマルデザインの腕時計を、日本製のムーブメントのおかげで親しみやすいお値段で楽しめます。

グロピウス2H2H DF-9020-03は、ブランドロゴさえ控え目に作られている腕時計です。

バウハウスの創始者の精神に基づく設計として、シンプルを追求し続けた結果生まれた、秒針やアワーマークも廃したデザインの特徴的な腕時計となっています。

バウハウスの影響を色濃く受けている時計メーカーからは、バウハウス100周年に発売された記念モデルも素晴らしいデザインの時計ばかりです。

ここからはそんなバウハウス100周年に発売された様々な記念モデルの中から、まずは3つの腕時計を紹介します。

バウハウス100周年記念モデルとしてDufa（ドゥッファ）から発売された4つの時計の中から、DF-9006-0Cを紹介します。

ドイツの精神をテーマに、デザインの根本たる色の三原色や図形を配した遊び心を感じさせてくれる腕時計です。 

今回紹介している時計以外にも、クロノグラフの各種メーターを使ってダイアル上で「100」という数字がデザインされ、バウハウス100周年を祝っている腕時計などがあります。

グロピウス新作デザインの時計に色の三原色をイメージさせるベルトが3本ついてくるボックスセットです。

リーズナブルな価格と、色とりどりのレザーバンドでファッション性が高い記念モデルになります。

ユンハンスマックスビルの記念モデルの中からはクロノスコープ027 9900 02を紹介します。

マックスビルの象徴のようなデザインとケース、ドーム型のサファイアガラス風防にクロノグラフのフォルムが融合した美しい腕時計です。

バウハウスの白い校舎をダイアルで、デイト表示やロゴに使われている赤はバウハウスのエントランスがイメージとなっています。

この赤い差し色がマックスビルという腕時計を更に魅力的にしていて、デザイン的にも技術的にもユンハンスが力を注いだバウハウス記念モデルです。

バウハウス100周年記念に生み出されたモデルは数多く、どれも赤や青、黄色といった三原色を使っていたり、ミニマルデザインを象徴するシンプルなモデルが多いです。

中にはシンプルながらに遊び心を感じさせる腕時計もあり、バウハウスがどれだけ時計業界に影響を与え、愛されていたかがわかります。

バウハウス100周年記念モデル、STOWA (ストーヴァ)ANTEAです。

無駄のないシンプルな配色と偶数時のローマ数字インデックス、クラシカルな雰囲気を持つ腕時計なので様々な年代に自然と合うデザインをしています。

サイズを見てもメンズ、レディース関係無く使えるミニマルデザインが際立つ美しい腕時計です。

ユンカース、ツェッペリンなどのパイロットウォッチで有名なポインテック社が創設した新ブランド、IRON ANNIE(アイアン・アニー) 5066-2AT BLACK です。

12時方向にパワーリザーブインジケーター、6時方向に 24時間表示計などを配置していますが、視認性を損なう事は全くありません。

バウハウスの追求した機能美と、多機能なパイロットウォッチを中心に生み出してきたポインテック社の技術が生み出したバウハウス記念モデルの腕時計です。

バウハウスが生み出した考え、合理性を重視する機能主義は現代の様々な腕時計ブランドにも影響を与え、脈々と受け継がれています。

機能性を追求している腕時計はシンプルで飽きが来ない物ばかりです。

ミニマルで美しい腕時計は今も昔も変わらず高い人気があり、バウハウスが設立してから100年という歳月が経過しても、輝きを失う事なく生み出され続けています。