電波時計の仕組みについて解説！メリットデメリットとおすすめモデルも紹介！

時計が遅れていたために、予定していた通勤電車をタッチの差で逃してしまった経験のある人も多いのではないでしょうか？

日常生活では数秒の差が大きな差につながることもあります。

できる限り正確な時刻を知りたいという人にお勧めなのが電波時計です。

その仕組みとメリット、おすすめモデルも紹介しましょう。

電波時計は時刻合わせをすることなく、なぜ正確に時を刻むのでしょうか？

電波時計の電波の正体とは何なのでしょうか？

その原理と仕組みを説明していきます。

内蔵されているアンテナが標準電波の時刻情報をキャッチして、自動的に時刻やカレンダーを修正する仕組みになっているため、電波時計は時刻合わせをする必要がありません。

10万年でたった1秒の誤差しか出ないセシウム原子時計で作られている標準電波によって、1日1回、誤差を修正されるため、きわめて正確です。 

日本の標準電波はほぼ24時間送信し続けているのですが、保守点検や改修作業によって送信が中断する場合があり、その期間を停波日と言います。

停波日でもその仕組み上、電波時計が止まることはありません。

通常のクオーツ時計として作動するので、安心して使用することができます。

標準電波はほぼ休むことなく、24時間発信されていますが、電波時計は1日1回、電波状態が良くなる深夜の時間帯に自動受信する仕組みになっています。
なので、寝る前に時計を受信しやすい場所に置いておくことが推奨されています。

 電波時計には時差を修正する仕組みになっている機種があり、日本とは時差のある海外に旅行した際に、現地の時刻に合わせることができます。

ただし、帰国後、時差修正機能を解除しないと、日本の標準電波を受信することができず、時刻がずれるケースが出てくるので注意が必要です。

ソーラー発電と電波時計の技術を組み合わせたのがソーラー電波時計です。

時計の表面に当たった太陽光などが太陽電池ユニットによって電気エネルギーに変換され、そのエネルギーが二次電池に蓄えられ、電波時計を動かす動力となります。

時刻合わせも電池の交換もする必要がないので、メンテナンスの時間を大幅に短縮することができます。 

電波時計の仕組みは実に良くできているのですが、完璧ではありません。

その仕組みゆえにメリットとデメリットがあります。

電波時計の仕組みから導き出される最大のメリットは、時計本来の機能が最高の条件のもとで、発揮されるということになります。

つまり正確に時を刻むことです。

しかも誤差を自動的に修正してれるので、時刻合わせをする必要がありません。

10万年で誤差が1秒というセシウム原子時計によって作られた標準電波で、1日1回誤差が修正されるため、電波時計はきわめて正確と言えます。

標準電波を受信する間の24時間は通常のクオーツ時計と同じ機能となり、一般のクオーツ時計の精度が月差±15～20秒で毎日修正されることから考えると、1日の誤差は1秒以内となります。 

ソーラー電波時計は太陽などの光エネルギーを電気エネルギーへと変換して、時計の動力として使用しているため、電池交換をする必要はありません。

ただし、しっかり太陽の光に当てる必要があるので、時計なのにどこか植物っぽいところがあります。

電池を消耗品として使用しないので、環境にも優しい時計なのです。

標準電波を受信さえすければ、ほぼ完璧に機能を発揮する電波時計ですが、逆に言うと、受信できなかった場合は問題が出てきてしまいます。

標準電波を受信して、時刻を修正するという仕組みそのものがメリットにもなり、デメリットにもなるうるのです。

標準電波が発信されているのは日本国内では福島局と九州局の2か所で、送信出力は50KWと強力で、ほぼくまなく日本国内を網羅しています。

が、地下鉄などの乗り物の内部、分厚い構造の建物の内部、電気機器やOA製品のすぐそば、高圧線や鉄塔の近くなど、電波の届きにくいところでは、受信できない場合もあります。

日本で発売されている電波時計は日本の送信局に対応した作りになっているため、海外では通常のクオーク時計として使用することになります。

ただし、最近はアメリカ、イギリス、中国など、海外の送信局と対応した時計も発売されています。

メーカーや機種によって対応可能地域は違うので、個別に確認する必要があります。

標準電波を受信できない場合でも、スマートホンのアプリを利用することで、時刻を修正することが可能となります。

iPhoneは「JJY Simulator」、Androidは「JJYEmulator」を使います。

原理は一緒で、電波時計のアンテナが、アプリから流れる音を擬似的な標準電波と判断することで、時刻を同期できるのです。

シチズン、カシオ、セイコーという国内主要メーカーからは、バラエティーに富んだ電波時計が発売されています。

人気モデルを紹介していきましょう。

下記の表にて、電波時計のおすすめモデルをご紹介します。

シチズンは電波時計、太陽光発電（エコ・ドライブ）、チタンのケースなどの技術開発に意欲的に取り組んでいる企業です。

電波時計にもその技術はふんだんに使われて、ラインナップも充実しています。

電波時計の人気モデルを紹介していきましょう。

カシオはもともと計算機、電卓から始まった企業なので、技術力には定評があり、その技術力は電波時計でも発揮されています。

オシアナス、ウェーブセプター、Ｇショックなど、カシオには電波時計の機能を搭載したモデルが豊富に揃っています。

人気のモデルを見ていきましょう。

セイコーは1881年に創業した歴史のある時計メーカーで、日本で初めての腕時計の製作、世界初のクオーツ時計の製品化など、日本の時計産業を牽引してきた企業です。

電波時計においても、幅広い展開をしています。

人気のモデルを見ていきましょう。 

正確に時を刻むことが電波時計の最大のメリットですが、電池を消耗する、海外で使えない、受信が不確かなどデメリットもいくつかありました。

近年ソーラー電波時計が登場したことで、電池交換の必要がなくなり、海外対応機種も増え、仕組みも改良され、デメリットは大幅に改善されています。

正確でメンテナンス不要、技術の進歩も体感できる電波時計は今が買い時です。