リコー(RICOH)の時計の歴史を解説！時計の特徴やモデルの種類も紹介！

プリンターや事務用品の製造をしているイメージの強いリコーですが、実は波乱万丈な道のりをたどってきた歴史ある腕時計ブランドでもあります。

今回は、リコーの時計について、歴史や人気モデル、特徴などをわかりやすく解説しました。

まずは、リコーが今まで歩んできた歴史と代表的な製品をご紹介します。

リコーの歴史は、1921年創業の高野時計金属品製作所から始まりました。

この高野時計金属品製作所は、 1899年創業の高野時計製造所と1913年創業の高野金属品製作所が合併した会社です。

戦前より日本軍向け砲弾用信管を製造していましたが、戦後の需要低下により腕時計製造を企画し始めたのです。

1950～60年代は、高野時計製造所にとっては激動の時代でした。

タカノブランドからリコーへの変遷、その後の展開について解説します。

1957年はじめから時計製造に力を入れ始めた高野製作所は、レディース時計はアメリカのハミルトンと事業提携することで一気に技術力を高めていきました。

一方、メンズ時計は西ドイツのラコーからムーブメントを輸入してケースを作ることからスタート。

1959年には、世界一薄型手巻き時計シャトーをリリースします。

その後、1959年の伊勢湾台風によって工場に甚大な被害が出た高野時計製造所は、1962年にリコーに買収されリコーブランドとして時計製造を始めました。

そして、リコーとしては最も多く展開されたダイナミックオートモデルが誕生。

急速に時計ブランドとして成長していました。

これ以降はクオーツ式時計が流行します。

1970年代に入ると、クオーツ式時計の流行により、日本国内ではセイコーに次ぐクオーツウォッチの生産と販売に成功しました。

当時のリコー製クオーツ時計はリクオーツという名前が着けられ、腕時計のラインナップは徐々にクオーツ式が多く展開されました。

リコーには、他のブランドではなかなか見つからない特徴的な腕時計もあります。

リコーの腕時計の独特な駆動方式やデザイン面についての評価について、ご紹介します。

リコーの一部モデルは、スマートフォンやゲーム機のように充電器を用いて充電をすることができます。

専用の充電器が必要になりますが、一旦フル充電しておけば1ヶ月近く駆動してくれます。

リコーの腕時計は、シンプルで使いやすいものが多く、突飛なデザインよりもクラシックで長く愛用できる見た目に仕上げています。

リマインダーのテラシリーズは2000年にグッドデザイン賞も受賞しており、デザインに対しても高い評価を受けています。

それでは、代表的なリコーの腕時計モデルを見ていきましょう。

現在も発売中の人気モデルから、アンティーク時計まで揃えました。

これからご紹介するモデルの特徴を簡単に一覧にまとめました。

メンズやレディース、ユニセックスなものまであるので、詳細は下記の見出しを御覧ください。

ソーラータイプは、その名の通り太陽光や蛍光灯の光をエネルギーに変換して駆動する腕時計です。

クラシックな雰囲気が漂うシックなデザインが豊富に揃っています。

リコーは1950年代から時計製造をしていることから、アンティーク時計も多く出回っています。

ここでは、リコーのアンティーク時計の中でも人気の高いシリーズをご紹介します。

リコーの時計は、駆動方式やデジタル表記など他のブランドにはない特徴がいくつかあります。

最後に、リコーの時計に見られる便利な機能をご紹介します。

ソーラーモデルを除くリコーの腕時計は、専用充電器が付属している電磁誘導無接点充電式が特徴的です。

非接点形式なので、コードを繋がなくても充電ができます。

なお、充電時間はゼロからフル状態までの充電で40時間ほど、駆動時間は1ヶ月と近年のソーラー式腕時計と比較するとやや短めです。

リコーの腕時計には、バイブレーションアラームを搭載しているモデルが数多くあります。

一般的なスマートウォッチと同様に、時刻を設定するだけなので簡単便利。

会議中や通勤中など、アラームを使いたいけど音を出しづらい環境下でも使えます。

リマインダーなど一部のモデルには、LEDライトがついているので簡易的なライトとして使えます。

使い方は8時位置のボタンを押すだけ。

1分間ほど連続で点灯するので、夜間や鞄の中で探しものをしたいときに便利です。

リマインダーテラシリーズなどは、2時位置のボタンを1回押すと、デジタル時計表示が浮かび上がります。

従来のアナデジ時計と違い、デジタル表示窓がないうえに必要なときだけ表示させる事ができます。

リコーの腕時計は、シンプルで実用的な時計を多く展開しています。

腕時計ブランドというイメージがあまりなかったという人でもチャレンジしやすい価格と見た目なのが魅力。

初めて腕時計を購入するときや、休日やフォーマルなシーン用のサブ時計としても活躍します。

2020年10月07日調査