エルプリメロ(ゼニス)が評判良い理由は？エルプリメロ搭載モデルも8選紹介！

エルプリメロは、ゼニスが開発したクロノグラフムーブメントです。

当時、最高峰の技術とその美しさから最高傑作のムーブメントと呼ばれ、ロレックスを初め様々な高級メーカーに搭載されました。

そんなエルプリメロの高評価の理由と、エルプリメロを搭載したモデル8選をご紹介していきます。

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エルプリメロは、歴史ある時計メーカーのゼニスが、20世紀に入り開発に成功した自社製自動巻クロノグラフムーブメントです。

当時の最高傑作と言われたエルプリメロは、36,000振動のハイビートに0.1まで計測可能なクロノグラフ機能を備えることで、「最初」と「最高」の意味を持つその名前が付けられました。

ロレックスが当時販売していモデルの中で、唯一他社製ムーブメントを採用していたのがエルプリメロです。

現在は自社製ムーブメントになってしまいましたが、当時はその最高峰の性能とスタイリッシュなデザインから、現在もなお人気を誇るロングセラーモデルをこの世に生み出しました。

エルプリメロは、世界で初めて「コラムホイール」が採用されました。

コラムホイールは様々な動作を精密に可能にする制御方式で、現代の高級クロノグラフ＝コラムホイール式と言う図式が出来上がるほど革新的でした。

また、キャリングアームの採用で、抜群の美しさと高性能を掛け合わせることに成功しました。

1975年に、当時ゼニスのオーナー企業が機械式時計の製造からクォーツ式時計の製造に切り替えることになりました。

しかし、一人の時計職人「シャルル・ベルモ」は、いつか再び機械式時計の時代が来ると信じ、エルプリメロに関する資料を保管していました。

再び機械式時計のブーム到来と同時に、エルプリメロで輝かしい復活を遂げました。

エルプリメロは、その当時の最高峰の技術と高性能から、様々な高級メーカーのモデルで採用されています。

ここでは、エルプリメロの搭載モデルをご紹介していきます。

エルプリメロ搭載を搭載した代表モデルを表にまとめました。

ブランドやデザインなどを比較して、エルプリメロの良さを味わってみましょう。

世界には様々な高級時計メーカーが存在しますが、その中でもゼニスは、1865年にスイスで誕生した老舗メーカーです。

現代の競争率の高い時計業界の中でも、エルプリメロの誕生から、長きにわたり成果を出し続けるゼニス社の特徴をご紹介していきたいと思います。

ゼニスの最大の特徴は、ムーブメントの製造は他社への分業体制が多かった時代でも、全てを自社で製造することのできる、いわゆる「マニュファクチュール」メーカーだったことです。

そのため、ゼニスはムーブメントの製造に強いメーカーと言えます。

ゼニスがたゆみない努力のすえ世に生み出したエルプリメロは、世界中の時計メーカーで使用されました。

当時、世界で初めての自動巻クロノグラフムーブメントを作ったと言われたゼニスは、このムーブメントに「最初」と「最高」の意味を持つ「エルプリメロ」の名前を付けました。

世界で初めての自動巻クロノグラフムーブメントと言われたエルプリメロですが、実際にどんなところが優れているのでしょうか？

詳しく解説していきたいと思います。

エルプリメロを語る上で、最もよく語られるのが36,000振動のハイビートです。

通常のムーブメントよりも振動が早く、これにより高速回転するコマのように、衝撃にも強く安定した精度を保つことができます。

ハイビートのデメリットでもあったパワーリザーブの短さも、ゼニスの妥協のない努力により50時間以上を可能にしました。

1969年に誕生したエルプリメロは、世界初の自動巻クロノグラフと言われています。

手巻クロノグラフはあったものの、それらをさらに進化させ、ハイビート化の成功や、キャリングアーム、コラム式ホールなどの独自性を持つことで、唯一無二のムーブメントとなりました。

エルプリメロは、手巻クロノグラフの特徴であったキャリングアーム、コラム式ホイールを使うことで、伝統的な手巻クロノグラフムーブメントの進化形と言えるでしょう。

ハイビート化に成功したエルプリメロは、耐衝撃性能や精度の安定性だけでなく、クロノグラフの最大の特徴であるタイム計測において、驚異の1/10秒の計測を可能にしました。

これまで、エルプリメロの特徴をご紹介してきましたが、最高傑作のエルプリメロにも弱点があるのか気になる方もいると思います。

ここでは、エルプリメロの弱点と言える部分をご紹介します。

1960年代に誕生したエルプリメロは、当然ながら設計が現行のムーブメントに比べて古いという特徴があります。

しかし、エルプリメロは現在のクロノグラフムーブメントの礎となったもので、その評価の高さは今もなお変わることなく、時計愛好家に愛され続けています。

現行の機械式ムーブメントには、標準的に装備されている秒針ハック機能が搭載されていません。

しかし、最古のクロノグラフムーブメントだからこそ、時代の背景を感じ、現在のものと比べて完璧でないその作りが、より一層機械式時計のロマンを感じるところでもあります。

現在製造されているクロノグラフムーブメントの多くが、70時間以上のパワーリザーブを備えているのに対し、エルプリメロは50時間と短いのが特徴です。

しかし当時の技術では、この50時間という長さが、エルプリメロを語る上で外せない大きなメリットでもありました。

現役最古のクロノグラフムーブメントであるエルプリメロは、メンテナンス費用が安くないのは弱みの一つかもしれません。

当然、現行の物に比べれば費用はかかってしましますが、大きな特徴としては、メンテナンスを行えば、何不自由なく現役で使えると言うところです。

それほどまでに、エルプリメロは卓越したムーブメントと言えます。

自動巻クロノグラフムーブメントの礎となったエルプリメロですが、その誕生後、様々なメーカーがムーブメントの開発に力を入れます。

ここでは、時計業界の歴史を支えた、エルプリメロのライバル機といえる機種をご紹介していきます。

スイスのムーブメントメーカーであるフレデリックピゲが開発したのがこの「1185」です。

性能の高さから、当時は様々な高級時計メーカーで採用されましたが、新しい時代の影にかくれ、現在ではあまり見かけることはなくなりつつあります。

ETA社が開発したクロノグラフムーブメントがこの7750です。

半完成のメーブメントを、時計メーカーに渡し完成させると言う仕組みにより、大量生産に向いているムーブメントと言えます。

多くの時計メーカーで採用されましたが、独自性が少なく、インパクトの少ないムーブメントと言えるでしょう。

デュボア・デプラは、自社開発のモジュールとETA社のムーブメントをベースに作られました。

大量生産から中量生産へ切り替え、品質の向上に成功しました。

現在は、小ロッドでの生産も可能にし、各メーカーの要望に答える柔軟性のあるムーブメントです。

レマニア1350はクロノグラフとして、オメガの「ムーンウォッチ」に使用されたことで有名なムーブメントです。

長年ETA社のムーブメントと競い合ったことでも知られる、歴史あるモデルです。

レアニア5100は、ナイロン製樹脂をパーツの一部に使用することで、摩耗を防ぎ、コストダウンに成功したムーブメントとして有名です。

時計愛好家の間では、人気のあるムーブメントです。

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時代に負けることなく、現在も時計愛好家から愛され続けるエルプリメロは、ゼニスのたゆみない努力と、歴史と伝統を受け繋いできたムーブメントです。

時計の進化が進み続ける現代において、今だ色あせることなくその魅力を放ち続けるエルプリメロは、機械式時計のロマンが詰まった銘機といえるでしょう。

2021年2月10日調査