グランドセイコー"9Fクォーツ"が優れている9つの理由！搭載人気モデル5選も紹介！

高級腕時計と言えば機械式腕時計ですが、クォーツでも機械式に劣らない技術力を誇るキャリバーが存在します。

9Fクォーツはセイコーの職人技が光る最高峰とも言えるムーブメントで、時刻合わせが不必要な精度の高さが魅力です。

さらに、クォーツは安っぽいといったイメージを払拭する高級感あるデザインもグランドセイコーならではです。

この記事では、グランドセイコーの9Fクォーツの性能の高さやおすすめモデル、世間の評価についてまとめました。

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世の中に出回る一般的な腕時計はほとんどがクォーツ式ムーブメントですが、一方で「安っぽい」「すぐ壊れる」といった印象も持たれがちです。

しかし、グランドセイコーの9Fクォーツは「9Fキャリバーだから選んだ」との声も上がるほど人気の高いムーブメントです。

まずは、グランドセイコー9Fクォーツが優れている点について解説します。

9Fキャリバー搭載の腕時計は、一般的なクォーツムーブメントモデルと比べずっしりと重く分厚いのが特徴です。

これは、一般的なクォーツムーブメントの2倍近い厚さの基盤を使っているためです。

倍近い厚みの基盤を使うことで強度が上がり、長く愛用できる耐久性を確保しています。

クォーツ独自の薄さと軽さを手放し、腕時計本体の耐久性を上げているところもセイコーのこだわりです。

グランドセイコーの日送りカレンダーは、瞬時に日付が切り替わります。

これは日送り用のレバーが1日かけて日回し用歯車からパワーを蓄え、日付が変わる瞬間に蓄えたパワーを開放させてカレンダーが切り替わる仕組みです。

回転軸のパワーが強い機械式時計では前例がありましたが、クォーツ式腕時計で瞬時日送りカレンダーを実現したのはグランドセイコーが初です。

上記の動画は9Fクォーツ搭載のSBGV221を組み立てているときの映像で、4:37からムーブメントの組み立てが見られます。

9Fクォーツは複雑な構造ゆえに機械で組み立てることができません。

カレンダー機構が搭載されるダイヤル側とムーブメント側、それぞれの組み立てを異なる2名の職人が行っています。

肉眼では一般的な腕時計と同じに見えますが、9Fクォーツの運針は1秒に2ステップ刻んでいます。

この1秒に2ステップ刻む針の動きを実現しているのが、ツインパルス制御モーターの働きです。

1秒に2回の電気信号を針に伝えることで針を動かす距離が短くなり、1回1回針を進めるための動力を倍にしています。

こうすることで太く長く重い針も動かせるようになり、クォーツなのに重厚感のある見た目を実現しています。

クォーツムーブメントの欠点のひとつに挙げられるのが熱への弱さです。

一般的なクォーツムーブメントは熱の影響を受けて精度が変化してしまいます。

9Fクォーツには高度な精度を保つために超低電力による温度補正システムが搭載されています。

低い電力でも電池やムーブメントに負担をかけることなく温度補正を可能としており、より安定した精度で時計を動かします。

クォーツ式ムーブメントの場合、1～2年弱で駆動電力の電池が切れてしまうものがほとんどです。

グランドセイコーではこの問題を解決するため、独自のツインパルス制御システムを開発、ICの省電力化に成功しています。

省電力でムーブメントを駆動させることができるようになり、従来の腕時計の約3倍にあたる3年の電池寿命を実現しました。

機械式腕時計には時計の精度を微調整する機構を持っていますが、クォーツ式腕時計は元々精度が高いため微調整の必要がありません。

しかし、9Fクォーツには緩急スイッチが搭載されており、このスイッチで所持者自ら精度を補正する事が可能です。

9Fクォーツは高精度なのでほとんど使うことはありませんが、さらに精度の高さを求められるところにセイコーの技術力に対するプライドと自信が垣間見えます。

クォーツ式腕時計は定期的な電池交換が必要です。

そのとき、電池部から輪列部へほこりが侵入する可能性があり、時計の動きや精度に影響が出ます。

9Fクォーツは輪列部を保護するためにスーパーシールドキャビンを採用しています。

切り替え動作を確認する覗き穴もルビーで防ぎ、壁を設けて電池部から輪列部へのゴミの進入を防ぎます。

9Fクォーツは、ダイヤフィックスと呼ばれる組み合わせ軸受を採用しています。

歯車の軸を押さえるルビーは穴石と受け石を組み合わせて作られており、隙間に塗られた潤滑油を適切な量に調整する役割があります。

潤滑油の量を適切に保つことでローターの摩耗が減り、故障や精度の低下を防止します。

なお、この組み合わせ軸受は1959年発売のセイコークラウンで初めて搭載された技術で、9Fクォーツでも採用されています。

ここでは、9Fクォーツ搭載のおすすめモデルをご紹介します。

クォーツといえどラグジュアリーなルックスで、パーティーなど華やかなシーンでも使えるものばかりです。

クォーツはメンテナンスがしやすく、電池交換の際にほこりが入りにくい構造なので長く使える腕時計を探している人にもおすすめします。

グランドセイコー9Fクォーツに搭載されているムーブメントは、モデルによって異なります。

また、各ムーブメントの精度や寿命はすべて同一ですが、搭載される機能やサイズの違いで5つに分類されています。

腕時計はまず機能性で選びたいという人は、上記の一覧表を参考にしてみましょう。

最後に、SNSやショッピングサイトのレビュー、口コミサイトからグランドセイコー9Fクォーツの評価をまとめてみました。

実際に購入して使っている人のコメントを集めたので、購入する際の参考にしてみましょう。

グランドセイコーの9Fクォーツは年差±10秒と精度の高いムーブメントですが、口コミでは年差1秒程度だったとのコメントが多く見られました。

年単位でもほとんどずれないほど精度が高く、時刻合わせの必要が少ないので快適に使えます。

グランドセイコーの9Fクォーツ搭載モデルは、ムーブメントの性能はもちろんデザインも好評です。

外装や針、インデックスなどすべてのパーツが美しく加工され、お互いを引き立て合っているためシンプルでも高級感があります。

また、マイナーチェンジで「SEIKO」のロゴがなくなったことでより洗練された文字盤になったことも人気の一因です。

グランドセイコーの9Fシリーズはケース径が35～37mm程度、最大でも40mmのモデルがほとんどです。

近年ビッグサイズの腕時計が流行していることもあり、人気ブランドの新作もケース径40mm越えのモデルが増えています。

しかし、グランドセイコーはトレンドに流されることなく日本人の骨格にフィットするサイズ感を維持しています。

スーツやニットを着ても引っかかりにくく、使いやすいサイズ感も多くの人に支持されている一因です。

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グランドセイコー9Fクォーツは、クォーツの常識を覆す世界に誇る腕時計です。

機械式は数日着用しなければ動かなくなり、繊細でメンテナンスも手間と費用がかかります。

そういったことを気にしなくてもいいクォーツは、プレゼントやお祝いの贈り物にも最適です。

職人技術の集大成とも言える最高峰のクォーツ腕時計、ぜひ手にとって高級感や精度の高さを感じてみてください。

2021年1月26日調査