キャリバー1887(タグホイヤーカレラ)が生産終了した理由は？評価・評判も調査！

タグホイヤーが初めて自社生産のキャリバーを発表したのが、創業150周年の節目に当たる2010年のことでCal.1887と命名されたこのキャリバーはホイヤーの名ムーブメントとして有名になりました。

2017年に生産終了するまでタグホイヤーカレラシリーズに搭載され、大ヒットを記録したムーブメントです。

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キャリバー1887は2015年発表の改良モデルホイヤー01と平行して生産され、タグホイヤーのフラッグシップとしてラインアップを支えてきました。

現在はホイヤー01に受け継がれているキャリバー1887の技術ですが、完成度の高かったキャリバー1887はどういった理由で生産終了してしまったのか、その理由を調べてみましょう。

創業者の一人、エドワード・ホイヤーが1887年に特許を取得したスイングピニオン式クラッチをヒントに、当時CEOであったジャンクロード・ビバーが中心になり2010年に発表し、カレラシリーズに搭載されました。

そのジャンクロード・ビバーが2018年で第一線から退くことを発表し、この出来事がキャリバー1887の生産終了の理由かとも言われています。

キャリバー1887はホイヤーの創業150周年に当たる2010年に誕生しましたが、2017年に生産終了のアナウンスがあるまで7年間にわたってホイヤーのカレラシリーズを支え続けました。

それまで他社製ムーブメントに頼ってきたホイヤーにとって、キャリバー1887の登場は革命的な出来事として記憶されています。

しかしキャリバー1887は自社開発とはいえませんでした。

このキャリバーにはベースとなるものが存在しており、それが日本のセイコー製6S系でホイヤーが6Sの使用権利を取得、採用に踏み切ったというのが真相です。

キャリバー6Sにホイヤー独自のカスタムを大幅に施して組み立てている理由から、自社製とコメントしているのでしょう。

そしてキャリバー1887にさらに改良を加え、自社製ムーブメント第二弾として発表されたキャリバーがホイヤー01です。

ホイヤー01はパワーリザーブや精度向上に力を注いだその後のタグホイヤーの中心となるキャリバーとして、搭載モデルは大ヒットを記録しました。

そして2017年に新規キャリバーとして新モデルに搭載されたのがキャリバーホイヤー02で、ムーブメントの厚みを押さえさらにパワーリザーブを大幅に改良、まさに次世代キャリバーとして現在のタグホイヤーを支え続けます。

またホイヤー02はコストパフォーマンスも高く、60万円台のホイヤーモデルに搭載されており、大ヒットしています。

キャリバー1887は搭載モデルカレラシリーズの大ヒットに大きく貢献し、その後のホイヤーの自社ムーブメント政策に大きく関与した名ムーブメントと言えます。

さてキャリバーCal.1887を実際に使ってみた人の評価はどういったものでしょうか。

実際に使ってみた人の評価をまとめてみました。

日本人としてはキャリバー1887の由来に惹かれて購入する人も多くいました。

わが国セイコーの技術がタグホイヤーの時計に生かされていることは、日本人としては誇らしい気もします。

キャリバー1887の信頼性の高さを評価して購入している人が多いです。

ムーブメントの高性能に高い評価が集まっており、購入にいたる人が多いです。

やはりキャリバー1887の高性能には注目が高く、期待している人が多くいるのもうなずけます。

タグホイヤーが初の自社生産キャリバーとして発表したキャリバー1887ですが、このキャリバーには大きな特徴がいくつかあります。

その特徴こそがこのキャリバーを名ムーブメントにしたといえるでしょう。

ここではその大きな特徴について見てみましょう。

現在腕時計の高性能を示す基準となる2万8800振動/時、いわゆるハイビートキャリバーになっているところが特徴で、ここがセイコーのハイビート技術が生きているところです。

このハイビートを搭載したことで、クロノグラフなどの複雑な構造をストレス無く動かすことが可能になりました。

キャリバー1887では今までの駆動方式の主流であったカム式からより複雑になったコラムホイール式を採用、これがあるとクロノグラフを使用する際にプッシュボタンの起動を大幅に早くする事ができ、ブレーキを利かせることができます。

コラムホイールによってさらに機能を追加したり、より精密な制御が可能になりました。

そして新開発のスイングピニオン・ギアを採用し、クロノグラフの動作を高めています。

クロノグラフのプッシュボタンを押すとピニオンギアが傾いてクロノグラフを動かす歯車とかみ合い秒針を動かす歯車から動力を得る方式で、メリットとしてはクロノグラフの針と時間を刻む針のラグが非常に少なくなるという利点があります。

今までの機械式腕時計の自動巻き機構はゼンマイの巻き上げ方式に片方向巻上げを採用していましたが、キャリバー1887は両方向巻上げを採用し、ゼンマイを巻き上げるローターが無駄なく振れて良く巻き上がるメリットがあります。

事実、キャリバー1887の巻き上げ効率は+30％以上になりパワーリザーブ能力が上がりました。

コラムホイール式を採用したキャリバー1887はトルクの強い、機械に負担が少ないキャリバーとしてタグホイヤーの多くのクロノグラフに採用されてきました。

特にカレラモデルがケ－ス裏蓋がスケルトンになっていて、駆動するキャリバーが覗ける仕組みになり、特徴的な青のピラーホイールがアクセントになっています。

タグホイヤーの名キャリバーといわれるキャリバー1887は多くのタグホイヤーの腕時計に搭載され、その高い精度でレーサー達を支え続けました。

ここではそんなキャリバー1887を搭載したタグホイヤーの人気モデルを4種類紹介していきましょう。

キャリバー1887といえば真っ先に浮かぶのがこのカレラ・クロノグラフシリーズですが、モータ－スポーツにインスピレーションを受けたクロノグラフウォッチで黒の文字盤がとても良く映える人気のモデルです。

100ｍ防水に精度の高いクロノグラフを搭載したレーシングタイプのクロノグラフウォッチがRef.CAR2110.BA0720です。

ミニダイヤルが絶妙に配置されたブラックのダイヤルがステンレスケースと調和して美しい仕上がりになっています。

もちろんキャリバー1887搭載で高精度のクロノグラフと駆動を支えます。

やはりシンプルで飽きのこないデザインが好評で購入する人が多いです。

さらにクロノグラフの機能面の高さを高評価する人が非常に多く、操作性のよさも評判が高くなっています。

カレラ ヘリテージ・クロノグラフ Ref.CAR2114.BA0724はスポーティーなデザインに精度の高いクロノグラフを搭載した、曲線的なステンレススチールのブレスレットとブルーの皮ストラップの2パターンで発売、抑制されて洗練されたデザインです。

大きな特徴はギョーシェ彫りが印象的なホワイトのダイヤルに鮮やかなブルーの針とインデックスが映えて視認性がバツグンに良くなりました。

さらにクロノグラフのスイッチボタンが押しやすいデザインになり、操作性が格段に向上しています。

もちろん名キャリバー1887を搭載、クロノグラフと高精度をサポートします。

上品なデザインながら決して地味には見えないところに大きな魅力があります。

さらに白ベースのダイヤルの美しさと青針にインデックスのコントラストが魅力的で興味を持つ人が数多くいました。

1962年、地球周回軌道に飛び立ったアメリカのフレンドシップ7号宇宙船のクルーが身に着けていたのがタグホイヤーでした。

それから50周年を記念して発表されたのがこのカレラ クロノグラフ スペースXです。

シルバーのケースデザインには当時宇宙船に帯同したストップウォッチのディティールを再現し、ダイヤルの3時位置、9時位置に独自のロゴが刻まれています。

ケースバックにも同様のモチーフがあしらわれ、限定モデルの証明になります。

もちろんキャリバーはCal.1887を搭載し、高精度を維持する大きな要因です。

限定モデルならではのデザインと機能が特別な仕様になっているので、コレクター人気が非常に高いです。

限定モデルの所有感が大きな満足に繋がっています。

日本の名サーキット富士スピードウエィにインスピレーションを得た、日本限定モデルの400本限定スペシャルエディションがカレラ クロノグラフ Ref.CAR211B.BA0724で、プレミア感の高いモデルになっています。

立体型のインダイヤル構造で外周にはタキメーターをプリント、3時位置と9時位置には独自のロゴがプリントされています。

さらに限定モデルの証明にケース裏蓋には富士山と太陽、そして富士スピードウエィのコースがプリントされており、プレミア感が高いです。

もちろんキャリバーは名キャリバー1887を搭載、確実に時を刻みます。

日本限定でしかも富士スピードウエィ限定モデルというのがプレミア感が高いです。

それだけでは無くクロノグラフウォッチとしての実力も高く、機能性を高く評価する人が多く、人気の高さをうかがわせます。

2017年に生産が終了となり、現在ではホイヤー02に受け継がれているキャリバー1887ですが、カレラシリーズなどこの時代の搭載モデルは現在もオーバーホール可能でアフターが効くのでしょうか。

生産終了後の部品の有無やホイヤーの工場が現在も受付しているかどうかでも内容は異なりますので、キャリバー1887のオーバーホールの可能性を見てみます。

2017年に生産が終了したキャリバー1887はタグホイヤー独自開発のムーブメントであり、現在流通に在庫が無い状態になっています。

ですので、一般修理店では部品が故障、または破損していた場合は修理する事ができないので、タグホイヤーに直接修理を依頼しなくてはなりません。

タグホイヤーに直接修理またはオーバーホールを依頼した場合には、代理店料金になるのでかなり大きな修理金額になることが予想されます。

ですので、部品破損があった場合には高額な修理料金の負担になってしまいますので、できれば時計修理専門店に依頼したいものですが、部品に異常が無い場合には時計修理専門店でもオーバーホールを受けられる可能性があります。

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タグホイヤーと日本のセイコーのコラボレーションで誕生した名キャリバー1887ですが、セイコーとタグホイヤーの卓越した技術が融合した素晴らしいムーブメントと言えます。

さらに高いコストパフォーマンスと機能性に優れた構造は、タグホイヤーその後の自社製ムーブメント展開に自信をつけたものとなりました。

さらにキャリバー1887を筆頭にタグホイヤーは自社製ムーブメントの開発に拍車がかかり、キャリバーホイヤー01・キャリバーホイヤー02と革新的なムーブメントを送りだしています。

これによってキャリバー1887搭載モデルのカレラシリーズの価値が上昇し、プレミアになりつつありますので、この機会に1本手に入れておきたいものです。

2021年2月6日調査