オメガシーマスターのアンティークモデルを年代別に紹介！人気の種類全まとめ！

オメガのブランドアイコンといえばスピードマスターとシーマスターですが、シリーズの歴史はシーマスターが古く、その原型は1932年登場の「マリーン」です。

マリーンの防水性能は当時のトップレベルであり、5年間にわたる厳格なテストの結果、135mという驚異の防水性能が証明されました。

マリーンは第二次大戦中に軍用として開発されましたが、戦後は市販向けに改良を重ねていました。

そして1948年、マリーンは「シーマスター」へと名前を変え、ブランド創業100周年の記念モデルとして発表されました。

スポーツウォッチの金字塔ともいえるシーマスターの誕生です。

70年以上の歴史を誇るシーマスターですが、50年代から現代へと続くモデルには様々な年代別の特徴があります。

ここでは50年代から70年代に製造されたオメガ シーマスターについて、代表的なモデルやそれぞれの特徴などを紹介します。

初代のシーマスターはCal.343やCal.350のムーブメントを搭載したものであり、1955年～1957年に製造されたモデルは秒針の先端が「丸型」でした。

秒針のデザインは視認性を高めるための工夫でしたが、棒付きキャンディを思わせることから「ロリポップハンド」と呼ばれ、今では超希少なモデルとなっており中古市場でも滅多に見かけることはありません。

50年代後期のシーマスターは先端の尖った秒針であり、より現代的かつ実用的なデザインとなりました。

50年代前期・後期ともに希少価値の高さはシーマスター アンティークモデルの中でも群を抜いており、買取・購入の条件も良いため中古市場でも高い人気です。

シーマスター ジュネーブは50年代から70年代にかけて製造され、現在は廃盤となったモデルのため、その多くがアンティークとされる腕時計です。

シーマスター ジュネーブはアンティークモデルでありながら購入しやすい価格のため、中古市場の人気は高くなっています。

ただし防水性能は殆どないため取扱いには注意が必要です。

オメガ ジュネーブアンティークは殆どのモデルにバーインデックスとペンシル針が使われ、見やすく広々としたダイヤルが特徴的です。

機能面に特筆するものはありませんが、トレンドの影響を受けにくいシンプルデザインは現代のファッションにも十分通用し、10万円で買えるものも多いため、アンティークとしてはかなりお買い得です。

オメガ レディース アンティークはエレガントな印象のドレスウォッチです。

四角形のケースはラウンド型（丸型）の多いオメガでは珍しいデザインのため、中古市場の人気も高いモデルです。

当時のドレスウォッチタイプは装飾性重視のため、防水性能は殆どないので扱いには注意が必要です。

オメガ レディース アンティークの特徴は何といっても美しい仕上げです。

鏡面仕上げのモデルが多く、コンパクトで無駄がなくドレスウォッチにふさわしいデザインとなっています。

良品または良品以上のものは中古市場でも直ぐに売れてしまい、買取条件の良さも特徴となっています。

アンティークならではの価値により、オメガ シーマスターアンティークは中古品の人気が衰えないモデルです。

ノンデイトなど使い勝手のよいシンプルデザインも人気の高さに繋がっています。

防水性はないので買取・購入の際は内部のサビなどに注意しましょう。

シーマスターアンティークはドルフィンハンドとバーインデックスが特徴です。

当時のムーブメントは職人の技巧が凝らされており、量産型とは一味違ったつくりにメカ重視のマニアも多く、中古市場の売買も活発なモデルです。

シーマスター クロノメーター アンティークはエレガントな仕上がりの腕時計です。

異なるパターンのギョーシェ彫りを施したダイヤルには高級感があり、シャープな印象のバーインデックスと見事に調和しています。

現代のファッションにもマッチするため、状態の良いものは買取・購入ともに好条件のモデルです。

オメガ シーマスター クロノメーター アンティークはシンプルなルックスが特徴であり、ドレスウォッチとして使える腕時計です。

ムーブメントには当時の職人の技巧が活かされており、耐震機能を装備しています。

機械式のアナログ感を楽しめるのも特徴であり、中古やアンティークの市場では特にマニア受けしています。

シーマスターは基本構造やデザインの完成度から外観の変化が少ないモデルですが、エポックな時代となる60年代には、価値の再評価やメカ部分のリニューアルなど、少しずつ変化が出てきます。

またデザイン性に特化したものや防水・堅牢性に特化したものなど、シーマスターをベースとする派生モデルも徐々に増えていきます。

60年代モデルはムーブメントそのものが再評価されています。

オメガ社は数多くのムーブメントを自社開発していますが、ローコスト化や時代の流れとともにETA社などから調達するようになりました。

60年代のシーマスターにはオリジナルムーブメント搭載のモデルが多いため、オメガファンのみならず機械式マニアからも注目されています。

オメガ シーマスター 600とは、防水性能を表したものではなくCal.600（600系）を搭載したモデルのことを指します。

カレンダー機能もなくシンプルな構成ですが、ドーム型の風防やブラックダイヤルが目を引くデザインであり、中古市場では品薄状態が続くモデルでもあります。

オメガ シーマスター 600 アンティークはダイヤルを4分割するクロスラインと赤のオメガマークが特徴となっています。

機能はシンプルですが、ブラックダイヤルを使った大胆なカラーリングが印象的であり、歴代モデルの中でもインパクトの強い腕時計です。

オメガ デ・ヴィル アンティークにはレクタンギュラー（長方形）のケースも多く、一味違った魅力のあるシリーズです。

ビジネスやフォーマルと相性の良いエレガントなドレスウォッチであり、成熟した大人の雰囲気が漂うモデルとなっています。

オメガ デ・ヴィルの位置づけはドレスウォッチであり、薄型のケースに極細の針やインデックスなど、ファッション性を重視したつくりになっています。

防水性がなく扱いには注意が必要ですが、内部コンディションが良好であれば買取も好条件となるモデルです。

オメガ デ・ヴィル レディース アンティークは華やかな印象のドレスウォッチです。

雑誌やネットで「デビル」と書かれる場合が多く、悪魔の「devil」と勘違いされがちですが、正式には「デ・ヴィル」です。

フランス語で街角をや都会を意味する「デ・ヴィル（De.Ville）」の名のとおり、ファッショナブルで都会的なセンスを感じるモデルです。

デ・ヴィル レディースのアンティークはラグジュアリー感が特徴の腕時計です。

シーマスターの基本性能を活かしつつ装飾性に重点を置き、華美過ぎない大人の上品さも特徴の一つとなっています。

こちらも防水性がないため、内部がサビないよう水濡れには注意してください。

オメガ シーマスター クロノグラフは、スピードマスターにも使われる傑作ムーブメント「キャリバー321」を搭載したモデルです。

キャリバー321は昨年、アポロ11号の月面着陸50周年を記念して復活しましたが、オリジナルムーブメントを搭載した60年代のアンティークモデルも、希少価値の高さなどで再び注目を浴びています。

オメガ シーマスター クロノグラフの特徴は何といってもメカニカルな外観です。

タキメーターやストップウォッチなど計測機能も充実しており、スピードマスターのような雰囲気も味わえるため、1台で2台分の魅力を備えたモデルといえます。

中古市場の人気も非常に高く、買取も高値がつくモデルです。

オメガ シーマスター デイデイトはカレンダー機能を装備し、実用面を強化したモデルです。

シンプルなデザインはビジネス・カジュアルどちらのシーンでも使い勝手がよく、中古市場の人気・価格ともに安定したモデルです。

シーマスター デイデイトの特徴は大きな窓に見やすく表示されたカレンダー機能です。

美しい仕上げのケースで上品な雰囲気ですが、優れた機能のムーブメントやカレンダー機能により実用的なモデルとなっています。

扱いやすいデザインのため中古品の買取条件もよいモデルです。

70年代はシーマスターの派生モデルも多くなるなど、時代の影響が色濃くなります。

1969年にはアポロ11号の月面着陸がニュースとなり、宇宙飛行士の必要装備とされたスピードマスターも脚光を浴び、オメガを取り巻く潮流が変わり始めた時代です。

近未来的デザインなど、個性的でカラフルなモデルが増えるのも70年以降です。

70年代に入るとムーブメントは手巻きから自動巻きへシフトするなど、シーマスターの機構にも変化があらわれ、デザインも洗練されたものになります。

精度とともに耐久性も格段に向上したため、単なるコレクションではなく普段使いとして購入する方が多いなど、中古市場の購入層にも変化や特徴がみられます。

オメガ コンステレーション アンティークの登場は1952年であり、高品質の構造や精度によりスイスウォッチを代表するモデルの一つとなっています。

70年代は個性的なモデルが多いため、アンティークの買取・販売ともに中古市場で人気となっています。

コンステレーションは星座を意味し、ケース裏に刻印された天文台が特徴的なモデルです。

主な機能はカレンダー（日表示）のみですが、一体感のあるケース&ブレスレットや、ダイヤルへのプリントではなくアプライド仕上げされたロゴに高級感が漂うなど、ファッショナブルに仕上がった腕時計です。

オメガ メモマチック アンティークは、世界中の目が宇宙に向けられた70年代を象徴するかのように近未来的なデザインです。

機械式のアラームも搭載するなど、機能・デザインともにユニークなアンティークモデルとなっています。

オメガ メモマチック アンティークは、ダイヤル中央の三角針と二本線の針で時・分を設定できる、機械式のアラーム機能が特徴となっています。

アラーム用のダイヤルやケースデザインが斬新であり、希少なモデルでもあるため、中古市場では買取・販売ともに高値が設定される腕時計です。

1970年代には、デ・ヴィルは既にシーマスターから独立したラインになっており、シーマスターの基本構造を活かしながらも装飾性の高さが際立っています。

アンティークモデルの中では年代的に新しく、中古市場では良品が多くみられる腕時計です。

デ・ヴィル レディースのカットガラスモデルは風防そのものが宝石のようデザインされた腕時計であり、女性の手首にフィットするコンパクトケースとエレガントなルックスが特徴的です。

装飾性が際立つ反面、防水性は弱いため水濡れには注意が必要となります。

70年代のオメガ シーマスター クロノグラフは、より未来感が増し、洗練した配色で美しいデザインのアンティークモデルです。

クロノグラフはオメガを象徴するモデルでもあるため、中古市場の人気もトップクラスとなっています。

オメガ シーマスター クロノグラフの特徴は、ストップウォッチや積算計など充実したクロノグラフ機能です。

ダイヤルにはアワー表示がなく、計測に特化したモデルともいえます。

ホワイト・ブルー・シルバーのコントラストが美しく、現代のモデルと比べても遜色ないデザイン性であり、中古市場の価値も高いモデルとなっています。

オメガ ジュネーブダイナミックは、その名のとおり斬新かつダイナミックなデザインの腕時計です。

スペースエイジを象徴するかのようなデザインとフォルムであり、中古市場に出回る数も少ないモデルです。

オメガ ジュネーブダイナミックは、ダイヤルに描かれた放射状のラインとインデックスが印象的であり、ダイヤルの装飾として有名なソレイユを模したかのようなデザインとなっています。

全体に丸みを帯びたフォルムも特徴的で、航空時代から宇宙時代への変遷を表すようなアイコニックデザインが目を引くモデルです。

機械式ムーブメントの動力源はゼンマイです。

時計を動かすためにはゼンマイを巻き上げて動力を発生させますが、巻き上げの方式には「手巻き」と「自動巻き」の2種類があります。

それぞれ構造や操作に違いがあるので、注意点も含め分かりやすく解説します。

手巻き時計の場合、3時位置のリューズ（竜頭）を回転させることでゼンマイを巻き上げます。

パワーリザーブ（ゼンマイの持ち時間）が少ないアンティークモデルでは頻繁に巻き上げを行うため、内部のコンディションを肌感覚で捉えることもでき、手動でムーブメントに動力を与えているアナログ感を楽しむこともできます。

リューズ（竜頭）を回転させる際は「巻き止まり」に注意が必要です。

巻き止まりはゼンマイの巻き過ぎを防止する機能ですが、時計によっては装備されていないものもあります。

巻き過ぎはゼンマイが切れてしまうなど内部の破損に繋がるため、回転に引っかかりが出るなどリューズ（竜頭）の動きの変化に気を付けましょう。

ローターの回転によって自動的に巻き上がるタイプが「自動巻き」です。

ローターには半円型のものが多く、ムーブメントを覆うように取り付けられたローターは日常的な動作の中で少しずつ回転していきます。

腕時計を着用していれば自然に巻き上がりますが、巻き上げが足りないときは手持ちでローターを回すなど補助することもあります。

自動巻きタイプの殆どは手巻きにも対応していますが、手巻きをする場合はやはり「巻き止まり」に注意してください。 

また、腕時計を手持ちで振りながら巻き上げることもありますが、激しく振ると故障の原因にもなります。

適度な力で扱えばオイルが内部に循環し、時計を長持ちさせることができます。

オメガ シーマスターのアンティークモデルは、他のアンティーク時計に比べ安価な値段で購入することができます。

アンティークの中では比較的新しく、流通量の多さも価格の理由といわれますが、異常ともいえる安値の場合は注意してください。

ここでは購入の際に気を付けたいポイントを説明します。

腕時計の状態やレア度から考えて、明らかに安すぎるものは偽物やコピー品の可能性があります。

機械式の場合、オーバーホールは安くても2～3万円かかるので、「良品」「オーバーホール済」と表示されつつ1万円台などの破格であれば、まず疑うべきでしょう。

修理代を下回る値段で販売されることは絶対にないので注意してください。

素性（出自）の明らかでない時計にも注意が必要です。

改造時計の種類として、懐中時計のムーブメントを腕時計に流用したコンバート品もあり、主に高級ブランドがターゲットになっています。

元が懐中時計だけにケースも5cm以上のビッグサイズになりますが、明らかに腕時計として不自然なつくりです。

年代の古い時計はメーカーの公式サイトにも情報がなく、専門サイトや書籍をみても情報を得られないことが多いため、アンティークは騙されやすい買い物の一つでもあります。

特にオークションなどでは詳細不明なものも出回るため、購入を検討する際は十分に注意してください。

「高品質な時計をリーズナブルな価格で提案・お届けしたい」 

Watch Tenderはロレックスやオメガをはじめとした有名ブランドウォッチを取り扱う時計店です。

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こちらはほんの一例です。

他にもロンジンやパテックフィリップ、カルティエなどの希少なアンティークウォッチが揃います。

また委託販売も行っているので、今では手に入りにくい珍しいモデルに出会えるかもしれません。

欲しい腕時計がある人は専用フォームから問い合わせると、スタッフが時計市場をくまなくチェックして探してくれます。

人と被らない自分だけの一本に出合えるお店です。 

シーマスター アンティークの魅力は、やはり独特のレトロ感にあります。

外観の雰囲気も十分に楽しめますが、手巻きのムーブメントも多いため、機械を操作するアナログ感を味わえるのも魅力の一つです。

中古市場では買取・販売ともに好条件が多く、コレクターだけではなくアンティーク入門としてもおすすめできるシリーズです。

2021年5月3日調査