ロレックスはオーバーホールしないとどうなる?3つのリスクを解説!
大切なロレックスを長く愛用するためにオーバーホールは必要不可欠です。もしロレックスをオーバーホールしないまま使っているとどんなリスクが生じるのか、またおすすめのオーバーホール業者についてご紹介します。
目次
ロレックスはオーバーホールしないとどうなるのか、リスクを解説
ロレックスの腕時計をお持ちなら、多くの方は大切に扱っているのではないでしょうか。
どんなに大切に扱っていても、機械式時計はオーバーホールが必要です。
しかし「オーバーホール」の重要性が分からないと、オーバーホールをしないまま過ごす可能性があります。
実はオーバーホールをしないままロレックスを使い続けると、大きなリスクがあるのです。
今回はオーバーホールがなぜ必要か、そしてオーバーホールを安心して任せられる業者についてご紹介します。
ロレックスをオーバーホールしないのはアリなの?
ロレックスをオーバーホールしないまま使うことは、アリなのでしょうか。
答えは「ノー」です。
定期的にオーバーホールが必要
ロレックスに関わらず、機械式腕時計はオーバーホールを受ける必要があります。
特にロレックスは非常に堅牢度が高く、内部構造も価格に相応しく高機能です。
そのため内部にある程度汚れがたまったり、グリスが劣化したりしてしまっても、ある程度は高い精度を保ったまま動き続けます。
しかし内部の汚れを放置したまま使うと、いずれ小さな部品の破損やひび割れが起こりはじめ大きな故障へとつながりかねません。
オーバーホールの頻度は4~5年毎
ロレックスのオーバーホールは一般的に、4~5年に一度の頻度が推奨されています。
なぜなら潤滑オイルやパッキンが4~5年で交換が必要となるからです。
10年も20年もの間、オーバーホールをしないまま放置していたら、小さな不具合が大きな故障を引き起こす原因となります。
オーバーホールは正規か民間のどちらかを利用
オーバーホールはロレックスの正規店でも受け付けていますが、民間の業者でも受けることが可能です。
ロレックスの正規店で購入した方は正規店に持ち込むことが多いかもしれません。
しかし民間にも高い技術力を持った業者がたくさん存在し、手間や時間、費用も正規店より安くおすすめです。
ロレックスをオーバーホールしないとどうなる?3つのリスクと対策
ロレックスの腕時計をオーバーホールしないまま使い続けると、どうなるのでしょうか。
オーバーホールしないまま使い続ける3つのリスクと、その対策についてご紹介します。
リスク①油が切れて部品が磨耗する
ロレックスの内部には、たった4cm前後のケースの中に100以上の小さな歯車やぜんまい、貴石などが複雑に組み込まれています。
ほとんどのパーツが金属でできているため、すべりをよくし金属同士がこすれて摩耗しないように、グリス(油)が塗られています。
しかしオーバーホールしないまま使い続けると油切れをおこし内部が劣化します。さらに金属同士がこすれあい時計内部から異音がするる状態になります。
オーバーホールをすることで、内部の汚れた油をきれいに洗浄し新しく油を塗り、金属部品の摩耗や劣化を防ぐことができます。
リスク②歯車が錆びついて重くなる
ロレックスのムーブメント内部に塗られている油は、すべりをよくするだけでなく錆止めの役割があります。
しかし汚れた油や結露が原因となり、本来は錆びないはずのムーブメント内部にまで影響が及ぶと、歯車が錆びついて動きが悪くなり竜頭(リューズ)が重くなってしまうのです。
1日に1分ほどの誤差が出るようになったら、危険信号と考えてすぐにオーバーホールへ出しましょう。
リスク③水分・湿気が入り内部が故障する
ロレックスは堅牢度が高く防水機能が高いものも少なくありません。
ダイバーズウォッチはさらに高い防水機能を有しています。
それでも、使っているうちにパッキンなどの部品が劣化してきたり、温度差で内部に結露が生じたりと、完璧に水分を遮断することは難しいのです。
水分は機械に塗られた油の劣化を進め、歯車などに錆を生じさせます。
また竜頭(リューズ)などから湿気やホコリが入り込み、錆の原因になることもあります。
錆びた金属は弱くなり、細い軸やぜんまいの折れなど大きな損傷へつながるかもしれません。
気づかないうちに忍び寄る故障リスクを軽減させるためには、オーバーホールを行い内部を洗浄・パッキン交換などをして、防水検査を受けることがおすすめです。
ロレックスをオーバーホールしないで使う2つの方法
ロレックスの高級腕時計を所持している以上、オーバーホールは欠かせないメンテナンスです。
しかしロレックスをオーバーホールせずに使う方法が2つだけあります。
①レンタルした時計を使う
みなさんはカリトケというサービスをご存じでしょうか。
腕時計をレンタルするという画期的なサービスです。
カリトケを利用すればメンテナンスやオーバーホールを受ける面倒なく、ロレックスを身に着けることができます。
②使い捨て時計として使う
もうひとつのオーバーホールせずにロレックスを使い続ける方法、それは「故障したらそれまで」と考えて使い捨て感覚で使うことです。
時計ライターとしては、どんなに安い時計であってもおすすめしたくありません。
腕時計を愛する気持ちがあるならば、すべての腕時計を大切に扱っていただきたいのです。
まして、ロレックスは数百万円が当たり前という超高級時計になります。
中古で購入したとしても、数十万円は下りません。
使い捨て時計として使うという方法は、現実的ではないでしょう。
【2021最新】腕時計編集部が厳選!ロレックスのオーバーホール&修理店比較表
大切な腕時計を長く使うためには、定期的なオーバーホール・修理が欠かせません。
正規店より割安な料金でメンテナンスができる修理店は、技術力と信頼性が高いお店を選ぶことがポイントです。
今回はRichWatch編集部が、腕時計のオーバーホールと修理のおすすめ店をランキング形式で3選ご紹介します。
それぞれの店舗の特徴や評判、オーバーホールの料金など、あなたの腕時計に最適な業者をご提案します。
ロレックスのオーバーホール&修理のおすすめ店比較表
メーカーより3万円以上お得【千年堂】
千年堂は累計45,000件以上の実績を持つ修理店です。
メーカー出身の時計技師や1級時計技師などのベテランが修理を担当します。
見積もり後の発注率は90%を越えており、技術と料金バランスの良さが評判のお店です。
業務の効率化と低価格を実現するため修理はオーバーホールのみ、そして店舗を構えず宅配修理のみに特化しています。
千年堂のオーバーホール料金目安
種類 | 価格目安 |
---|---|
クォーツ | 26,950円(税込)~ |
クォーツクロノグラフ | 37,950円(税込)~ |
自動巻き | 30,800円(税込)~ |
機械式クロノグラフ | 40,700円(税込)~ |
概算費用はオーバーホールと修理代金込みで30,000~40,000円程度ですが、部品代が別途必要になります。
オプションでライトポリッシュと新品仕上げの追加が可能、ケース&ベルトのライトポリッシュはロレックスの場合24,200円(税込)です。
また超音波洗浄、オリジナルクリーニングを無料で行ってくれます。
千年堂の口コミ
思っていたより安く済んでよかったです
評価:今回、オーバーホールを依頼しましたが価格の安さにびっくりです。新品のようにキレイな状態で返ってきました。
メーカーよりリーズナブルな価格で引き受けてもらえた、無料のクリーニングが嬉しいなど価格とサービスについての口コミが多いです。
千年堂は現在修理待ちの状態が発生するほど人気のお店です。
依頼する場合は納期を長めに見ておきましょう。
千年堂の基本情報
無料梱包セット | あり |
---|---|
保証 | 1年間(アンティークは半年) |
送料 | 無料 |
修理対応地域 | 日本全国 |
宅配専門の千年堂は、公式サイトの申込フォームから見積もりを依頼します。
見積もりに1~2週間、オーバーホールに4週間ほど必要ですが、修理後は動作チェックと防水チェックを行い完全な状態で手元へ返却されます。
国産ブランド・クォーツも大歓迎【リペスタ】
高い技術と良心的な価格が魅力のリペスタは、幅広い腕時計のオーバーホールを受け付けているお店です。
高級舶来ブライドはもちろん、セイコーやシチズンなどの国産ウォッチ、カルティエやブルガリに代表されるクォーツのオーバーホールも積極的に行っています。
気持ちよく腕時計を使ってほしいとの願いから、8,800円相当の「リぺスタ洗浄+防水検査」を無料でサービスするなど顧客満足度の高いサービスが特徴です。
リペスタのオーバーホール料金目安
種類 | 価格目安 |
---|---|
外国産 (ロレックス・オメガ等) | 19,800円(税込)~ |
国産ブランド (セイコー・シチズン等) | 15,400円(税込)~ |
高級クォーツ (カルティエ・ブルガリ等) | 20,900円(税込)~ |
リペスタでは国家資格である一級時計修理技師を取得した職人が、それぞれ得意なメーカーの修理を担当します。
専門分野に特化することでよりレベルの高いオーバーホールが可能となり、見積もり後の修理依頼率91.4%という高い実績につながっています。
リペスタの口コミ
次回も依頼します
評価:今回、ロレックスの時計をリペスタ様に修理して頂きました。見積もりから、完成まで、とても丁寧に対応頂きまして、凄く良い店と感じました。
https://goo.gl/maps/NakDq1J61AVXDRAM9
アフターフォローもばっちりでした!
評価:大事にしていたカメレオンと主人のエアキングの修理をお願いしました。諦めていたカメレオンも見事に復活し、嬉しい限りです!
https://goo.gl/maps/XLJw71unS7v4kih1A
手巻きのカルティエや思い出の腕時計が、見事に復活したという感謝の口コミが目立ちました。
リペスタでは部品さえあれば修理・オーバーホールを受け付けています。
口コミで噂を聞いた方やリピート客が多いのもうなずけます。
リペスタの基本情報
無料梱包セット | あり |
---|---|
保証 | 1年間(アンティークは半年) |
送料 | 無料 |
修理対応地域 | 日本全国 |
無料見積もりと梱包セットは専用申し込みフォームから24時間365日受付中です。
分かりやすさを大切にしているリペスタは、ネット見積もりが初めての方でも迷うことなく利用できます。
もう動かないと諦めている腕時計をお持ちの方は、一度リペスタの無料見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか?
ハイレベルな新品仕上げが評判【シエン】
ロレックス、オメガをはじめ高級ブランドの修理を数多く手掛けてきたシエンは、確かな技術を持つ技士が多数在籍する職人集団です。
元ロレックスの技術者やメーカーの修理部門出身者、時計修理歴20年以上のベテランなどのプロフェッショナルが技術責任者を務めています。
シエンのオーバーホール料金目安
種類 | 価格目安 |
---|---|
ロレックス | 25,300円(税込)~ |
オメガ | 17,600円(税込)~ |
フランクミュラー | 17,600円(税込)~ |
パネライ | 25,300円(税込)~ |
新品仕上げにこだわるシエンは、修理とは別の技術者が磨き作業を担当します。
ギリギリのラインを見極め丁寧に施されたポリッシュ仕上げは、腕時計好きをうならせる見事な仕上がりと評判です。
価格も半額以上安くなるため、オーバーホールと一緒に注文するとお得です。
またオーバーホールや修理を専門に扱っているため、平均3週間という短い納期が特徴です。
シエンの口コミ
お客さんの気持ちを理解してくれる素晴らしい修理業さんです
評価:思い入れのある時計だったので、不安を覚えながら依頼しましたが受付の時点から丁寧な対応だったので安心してお任せ出来ました。仕上がりも満足しています。
https://goo.gl/maps/Cv9DrbXruERs8Ewv9
全国でもトップレベルの総合力かと思います。
評価:今回markxvのオーバーホールを依頼。納得のいく事前見積り(無料)と、店舗での接客や電話対応、また価格に大変満足。勿論、仕上がりも!
https://goo.gl/maps/3msbHqtC7guXUSTR8
見積もりや仕上がりはもちろん、接客が素晴らしかったという口コミが多いです。
”お客様にとって腕時計の修理は頻繁に行うものではない”がコンセプトのシエンは、一期一会のお客様への説明を丁寧かつ分かりやすく行っています。
シエンの基本情報
無料梱包セット | あり |
---|---|
保証 | 1年間 |
送料 | 無料(修理代1万円以上) |
修理対応地域 | 日本全国 |
シエンの公式ホームページでは、写真付きで無料配送セットへの梱包方法を説明しています。
1つの梱包セットで同時に2個の腕時計を送付できるため、複数個の時計を査定に出したいときに便利です。
接客に定評のあるシエンは、気持ちよく修理やオーバーホールを依頼したい方におすすめです。
ロレックスのオーバーホール 正規修理が受けられない時計とは?
ロレックスを購入するとほとんどの場合、正規修理やオーバーホールを受けることができます。
しかし中には正規の修理やオーバーホールが受けられない腕時計もあり、戸惑うこともあるかもしれません。
大切に使っているロレックスをオーバーホールに出す前に、知っておきたい正規修理・オーバーホールが受けられない腕時計をご紹介します。
①修理部品がないモデルの時計
古い腕時計の場合、破損した部品の交換ができない場合があります。
例えば1988年以前のデイトナは、修理に使う交換部品が純正ではもう生産されていません。
パテックフィリップのように、180年以上前の創業当初のモデルに至るまで部品と工具・技術者を常にそろえ、永久保証を約束しているブランドも存在します。
しかしそれは非常に珍しい例で、ほとんどのブランドでは一定期間を過ぎたモデルのパーツは保管していません。
ロレックスも例外ではなくアンティークに入る腕時計の場合は、純正修理部品が無いため正規修理の対象外になります。
②純正パーツ以外が使用された時計
故障して民間の修理業者などで修理をしたときに、純正以外のパーツを使うことがあります。
ロレックスでは純正パーツ以外のパーツが使用された腕時計は、修理対象になりません。
そのため正規の修理を受けると正規修理の証明書が発行されています。
純正パーツが手に入らないもしくは高価なため代用品を使用した場合などは、正規修理対象外です。
③研磨しすぎた時計
ロレックスの大きな特徴のひとつが、オイスターケースと呼ばれる肉厚の特殊なステンレスです。
カキの殻のように堅牢で頑丈なためオイスターと呼ばれ、防水性などに優れています。
しかしどんなに分厚く頑丈なステンレスでも、何度も研磨すれば薄くなってきます。
オーバーホールや電池交換の時などに研磨依頼もすると、傷が目立たなくなりピカピカになるため、オーナーには喜ばれるケアのひとつです。
ただ何度も繰り返し研磨を重ねると、さすがに分厚いオイスターケースやブレスも薄く痩せてしまい、本来の堅牢度や防水性が保てなくなります。
一般的に傷が隠れる程度の研磨は5回以内に抑えるべきとされ、それ以上重ねると正規修理が受けられない可能性があります。
ロレックスのオーバーホール 修理専門業者を利用するべき人は?
ロレックスのオーバーホールでロレックスの正規修理サービスではなく、修理専門業者の利用がおすすめな人もいます。
ロレックスの正規サービスなら直してくれると思っていたのに、出来なかったらショックを受けるでしょう。
しかし一部の修理業者なら、ロレックス正規サービスに断られた腕時計の修理を受け付けています。
①正規の時計修理を断られた人
内部に純正ではないリダン文字盤などの部品が使用されている場合、正規修理が受けられません。
さらに研磨しすぎてオイスターステンレススチールが肉痩せした腕時計も、修理を断られる場合があります。
カスタム品やアフターダイヤのロレックスを所持しているなら、実績の豊富なネット&郵送の修理業者がおすすめです。
LINEやネットで簡単に見積もりがとれるだけでなく、郵送で修理依頼ができる便利なシステムとして近年人気を呼んでいます。
②アンティークや中古時計を持っている人
製造年が1988年前のデイトナなど、アンティークや中古時計の持ち込みで修理部品が手に入らないためオーバーホールや修理を断られる場合があります。
ロレックスでは、純正部品・純正パーツ以外での修理を行わないからです。
またロレックスでは基本的にもとの機能性を取り戻すことを基準として、オーバーホールやメンテナンスが行われます。
アンティーク時計の場合、ロレックスが行ったオーバーホールの中で貴重な古い部品を新品に交換され、価値が落ちた事例があるのです。
アンティーク腕時計をお持ちの方は、民間業者と交換部品について相談しながらメンテナンスやオーバーホールを行うことをおすすめします。
貴重な純正パーツをストックしている、民間業者が見つかる可能性があります。
③長年オーバーホールを利用していない人
長年オーバーホールを行っていない場合、内部のパッキンや油の劣化、歯車などの摩耗や故障などが進み本格的な修理が必要になります。
精度が落ちていない場合はともかく精度がガクッと落ちた場合は、内部でトラブルが発生していると考えられるでしょう。
久々のロレックス正規店は敷居が高いと考える人は、民間の修理店でのオーバーホールがおすすめです。
ロレックスをオーバーホールしないと故障リスクが高くなる
高いブランド力と知名度を誇るロレックスは、その圧倒的な存在感だけで購入を決める人も多いブランドです。
しかし痛みのない臓器ほど定期検診が重要であるのと同様、ロレックスも定期的なオーバーホールが欠かせません。
気づいたときには多額の修理代がかかるほど傷んでいたり、修理できない状態にまで壊れてしまっていたりすることもあります。
オーバーホールは人間ドックや検診と同じように、故障のリスクを未然に防ぐために行います。
大切なロレックスにいつまでも正確な時を刻んでもらうため、4~5年に一度はオーバーホールを受けましょう。
2021年1月25日調査
この記事のライター
Rich-Watch編集部
Rich-Watch編集部では、男性向けアイテムを中心にアイテム・ファッション情報を発信しております。 「Rich-Watchを読んだおかげで、自分の求めた情報に出会えた」という方を1人でも多く増やすことをミッションとして活動しています。
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