6R15セイコームーブメントを大解剖!人気の秘密やオーバーホール情報も紹介
時計のエンジンとも呼ばれるムーブメントには機械式とクォーツ式がありますが、セイコー6R15は機械式のムーブメントです。6R15がなぜこんなに愛されているかその美しき機械式その内部をご紹介します。またオーバーホールについても紹介していきます。
目次
6R15セイコームーブメントの魅力や評価は?搭載シリーズも紹介
キャリバー6R15の魅力とは実用性・精度・美しさそして何といってもコスパが良いことです。
6R15はセイコーの中でも中級クラスの自動巻きムーブメントであり、セイコーが1959年に考案した「マジックレバー」構造もその魅力の一つです。
搭載モデル
- プロスペックス
- プレザージュ
- メカニカル
6R15はどんなムーブメント?セイコーの高い技術を解説
機械式時計にはキャリバーと呼ばれるムーブメント(動作機構)の型式番号があります。
例えば 4R36,4L25,6R20 などが挙げられますが、これらはそれぞれが特徴を持っております。
中でも6R15というキャリバーは非常に高評価を得ています。
基本スペックからどのように評価を受けているのか見てみましょう。
6R15セイコーキャリバーの基本スペック
動数 | 6振動 |
---|---|
石数 | 23石 |
日差 | +25秒~-15秒 |
持続時間 | 50時間 |
特徴 | 秒針停止機能 |
動数(振動数)とは時計の心臓部であるテンプが振動する数を指します。
振動数少→「ロービート」振動数多→「ハイビート」 と呼ばれます。
この場合毎秒6振動で毎時21,600振動していることになり、6R15は28,800未満の振動数ですのでロービートとなります。
ちなみにあのオメガスピードマスターも同じ振動数です。
ロービートのメリットとは
振動数を抑えることで部品の摩耗を防ぎムーブメントを長持ちさせることが可能です。
加えて耐久性が高く故障しにくいことからメンテナンス周期を伸ばしています。
6R15ムーブメントの特徴
ここでは6R15ムーブメントの代表的な特徴を紹介します。
- 超高弾性ゼンマイの採用
- 秒針が止まるハック機能
- 手巻きも可能
6R15は超高弾性ゼンマイによる優れた耐久性と強度を備えているため、持続時間が50時間と非常に長くです。
時刻調整のための「竜頭(リューズ)」を引くと秒針を止めることができます。
その為使用しない間はハック機能を使って停止させておくことが可能です。
手巻きに切り替えも可能ですが、手巻きにすることで寿命を縮めてしまうこともあるので注意が必要です。
6R15ムーブメント日差の精度
6R15の日差は +25秒~-15秒ですが、これはフル巻き上げによるものです。
実際にフル巻き上げ出来ていない状況で使用していると、この日差スペックから外れてしまい「精度が悪い」と思ってしまう方もいますので注意が必要です。
【口コミ】6R15ムーブメントのオーバーホールは乗せ替えって本当?
長く使うためにはどうしても出てくる「オーバーホール」について、実際修理に出すと載せ替えされて戻ってきたという噂があります。
今回は真相を調べてみました。
こんな話も・・・
メーカーコストを考えると
評価:ムーブメントの材料費を考えてみても,分解再組立にかかる工数が高いので,メーカーメリットの出る乗せ替えになる場合が多いと思います。
オーバーホール後に6R15から6R15Bになっていた
評価:一度オーバーホールに出した際に精度がよくなく、確認してみたところムーブメントを乗せ換えされていた。一言欲しかった。
http://blog.livedoor.jp/dokuzoe/archives/1035131367.html
その後再度依頼した時は
在庫がなかったのか6R15が6E15Bになって戻ってきたのでお得だと思った。
時計専門店なら分解できることもある
専門時計店なら
評価:40年以上前の型でも部品を取り寄せてオーバーホールを実施してもらうことができました。その際は分解時の写真もいただきましたので安心して任せています。
初期導入コストが安価な為、部品交換を行う場合は工数のほうがかかってしまうので販売店などでは載せ替えをするケースがあるようです。
慣れ親しんだムーブメントを交換するのがどうしても抵抗がある方は、時計専門店でオーバーホールを依頼しましょう。
6R15セイコームーブメントのブログを紹介
愛用するSDGM003は日差平均に換算すると0.16秒の高精度だが、実はもしかしてもう少しズレているかもしれません。
原因は調整と気候の変化によるものだろうけれど、精度に疑問を感じることもあります。
そのズレや気ままささえも愛着がわく理由になります。
セイコーへの愛が綴られたブログです。
クォーツ時計は止まることもないのでやはり便利です。
しかし大きさ、重さ、材質やデザインへの愛着から、機械式のSEIKO5ばかりを使う毎日になる人もいるでしょう。
手間がかかるぶん、時計からの反応=愛ともいえます。
SEIKO5(7S26キャリバー)からグレードアップを狙って SARB041(6R15キャリバー) へ移行した体験談を読めるブログです。
年齢も年齢なのでグレードの高い時計を買おうと5万円を捻出することにした人のブログです。
元々はロレックスを持っていたが、手放して以来時計をつける機会から遠ざかっていました。
しかしこの機会に、機械式の時計に乗り換えを検討し販売店へ向かいます。
ロレックスと比較しつつも、予算5万円でかなりいい買い物ができたそうです。
6R15セイコームーブメント搭載の人気モデル
セイコーが製造販売している腕時計のブランドの一つとして「セイコー・メカニカル」があります。大きく分けで7種類のシリーズがあります。
中でもSARBシリーズとSARGシリーズは人気です。併せて販売価格もチェックしていきましょう。
6R15ムーブメント SARBシリーズ
SARBシリーズの中古相場
SARB035
自動巻き/パワーリザーブ50時間/ケースサイズ38.4mm/キャリバー6R15
中古価格4~7万円程度
SARB033
自動巻き/パワーリザーブ50時間/ケースサイズ38.4mm/キャリバー6R15
中古価格4~7万円程度
6R15ムーブメント SARGシリーズ
SARGシリーズの中古相場
スポーツ系の6R15は生産中止になっているため、徐々に希少価値があがっているモデルです。
オークションなどでの出品がメインとなります。
セイコー5スポーツ SARG009
自動巻き/パワーリザーブ50時間/ケースサイズ40.3mm/キャリバー6R15
55,000円程度
セイコー5スポーツ SARG003
自動巻き/パワーリザーブ50時間/ケースサイズ40.3mm/キャリバー6R15
6万円程度
【2021最新】腕時計編集部が厳選!セイコーのオーバーホール&修理店比較表
大切な腕時計を長く使うためには、定期的なオーバーホール・修理が欠かせません。
正規店より割安な料金でメンテナンスができる修理店は、技術力と信頼性が高いお店を選ぶことがポイントです。
今回はRichWatch編集部が、腕時計のオーバーホールと修理のおすすめ店をランキング形式で3選ご紹介します。
それぞれの店舗の特徴や評判、オーバーホールの料金など、あなたの腕時計に最適な業者をご提案します。
セイコーのオーバーホール&修理のおすすめ店比較表
メーカーより3万円以上お得【千年堂】
千年堂は累計45000件以上の実績を持つ修理店です。
メーカー出身の時計技師や1級時計技師などのベテランが修理を担当してくれます。
千年堂のオーバーホール料金目安
種類 | 価格 |
---|---|
クォーツ | 26,950円(税込)~ |
自動巻き | 30,800円(税込)~ |
クロノグラフ | 40,700円(税込)~ |
概算費用はオーバーホールと修理代金込みで30,000~40,000円程度ですが、部品代が別途必要になります。
オプションでライトポリッシュと新品仕上げの追加が可能、ケース&ベルトのライトポリッシュはロレックスの場合24,200円(税込)です。
また超音波洗浄、オリジナルクリーニングを無料で行ってくれます。
千年堂の口コミ
安くて驚き
評価:今回、オーバーホールを依頼しましたが価格の安さにびっくりです。
新品のようにキレイな状態で返ってきました。
定期的にメンテナンスの依頼をするのであれば、なるべく安価なお店を選びたいものです。
千年堂に関しては、リーズナブルな価格で引き受けてもらえたという口コミが多数挙がっています。
千年堂の基本情報
無料梱包セット | あり |
---|---|
保証 | 1年間 |
送料 | 無料 |
修理対応地域 | 日本全国 |
下記リンクにて無料宅配キットを申し込むと梱包用時計ケース・エアーキャップ・梱包材一式が自宅に送られてきます。
国産ブランド・クォーツも大歓迎【リペスタ】
高い技術と良心的な価格が魅力のリペスタは、幅広い腕時計のオーバーホールを受け付けているお店です。
高級舶来ブライドはもちろん、セイコーやシチズンなどの国産ウォッチ、カルティエやブルガリに代表されるクォーツのオーバーホールも積極的に行っています。
気持ちよく腕時計を使ってほしいとの願いから、8,800円相当の「リぺスタ洗浄+防水検査」を無料でサービスするなど顧客満足度の高いサービスが特徴です。
リペスタのオーバーホール料金目安
種類 | 価格 |
---|---|
外国産 (ロレックス・オメガ等) | 19,800円(税込)~ |
国産ブランド (セイコー・シチズン等) | 15,400円(税込)~ |
高級クォーツ (カルティエ・ブルガリ等) | 20,900円(税込)~ |
リペスタでは国家資格である一級時計修理技師を取得した職人が、それぞれ得意なメーカーの修理を担当します。
専門分野に特化することでよりレベルの高いオーバーホールが可能となり、見積もり後の修理依頼率91.4%という高い実績につながっています。
リペスタの口コミ
次回も依頼します
評価:今回、ロレックスの時計をリペスタ様に修理して頂きました。見積もりから、完成まで、とても丁寧に対応頂きまして、凄く良い店と感じました。
https://goo.gl/maps/NakDq1J61AVXDRAM9
アフターフォローもばっちりでした!
評価:大事にしていたカメレオンと主人のエアキングの修理をお願いしました。諦めていたカメレオンも見事に復活し、嬉しい限りです!
https://goo.gl/maps/XLJw71unS7v4kih1A
手巻きのカルティエや思い出の腕時計が、見事に復活したという感謝の口コミが目立ちました。
リペスタでは部品さえあれば修理・オーバーホールを受け付けています。
口コミで噂を聞いた方やリピート客が多いのもうなずけます。
リペスタの基本情報
無料梱包セット | あり |
---|---|
保証 | 1年間(アンティークは半年) |
送料 | 無料 |
修理対応地域 | 日本全国 |
無料見積もりと梱包セットは専用申し込みフォームから24時間365日受付中です。
分かりやすさを大切にしているリペスタは、ネット見積もりが初めての方でも迷うことなく利用できます。
もう動かないと諦めている腕時計をお持ちの方は、一度リペスタの無料見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか?
ハイレベルな新品仕上げが評判【シエン】
ロレックス、オメガをはじめ高級ブランドの修理を数多く手掛けてきたシエンは、確かな技術を持つ技士が多数在籍する職人集団です。
元ロレックスの技術者やメーカーの修理部門出身者、時計修理歴20年以上のベテランなどのプロフェッショナルが技術責任者を務めています。
シエンのオーバーホール料金目安
種類 | 価格 |
---|---|
ロレックス | 25,300円(税込)~ |
オメガ | 17,600円(税込)~ |
フランクミュラー | 17,600円(税込)~ |
パネライ | 25,300円(税込)~ |
新品仕上げにこだわるシエンは、修理とは別の技術者が磨き作業を担当します。
ギリギリのラインを見極め丁寧に施されたポリッシュ仕上げは、腕時計好きをうならせる見事な仕上がりと評判です。
価格も半額以上安くなるため、オーバーホールと一緒に注文するとお得です。
またオーバーホールや修理を専門に扱っているため、平均3週間という短い納期が特徴です。
シエンの口コミ
お客さんの気持ちを理解してくれる素晴らしい修理業さんです
評価:思い入れのある時計だったので、不安を覚えながら依頼しましたが受付の時点から丁寧な対応だったので安心してお任せ出来ました。仕上がりも満足しています。
https://goo.gl/maps/Cv9DrbXruERs8Ewv9
全国でもトップレベルの総合力かと思います。
評価:今回markxvのオーバーホールを依頼。納得のいく事前見積り(無料)と、店舗での接客や電話対応、また価格に大変満足。勿論、仕上がりも!
https://goo.gl/maps/3msbHqtC7guXUSTR8
見積もりや仕上がりはもちろん、接客が素晴らしかったという口コミが多いです。
”お客様にとって腕時計の修理は頻繁に行うものではない”がコンセプトのシエンは、一期一会のお客様への説明を丁寧かつ分かりやすく行っています。
シエンの基本情報
無料梱包セット | あり |
---|---|
保証 | 1年間 |
送料 | 無料(修理代1万円以上) |
修理対応地域 | 日本全国 |
シエンの公式ホームページでは、写真付きで無料配送セットへの梱包方法を説明しています。
1つの梱包セットで同時に2個の腕時計を送付できるため、複数個の時計を査定に出したいときに便利です。
接客に定評のあるシエンは、気持ちよく修理やオーバーホールを依頼したい方におすすめです。
腕時計オーバーホールと一緒に頼みたい!おすすめメンテナンス3選
ここからは、腕時計のオーバーホールと一緒に頼むと便利なおすすめのメンテナンスを3つご紹介します。
①ベルト交換
扱いに慣れていれば自力でできるベルト交換ですが、大切な腕時計に傷をつけるリスクを減らすためにも修理店にお任せするのが賢明でしょう。
ベルト本体の料金の他に工賃がかかり、相場はおよそ1,000円~5,000円です。
高級腕時計の場合、ベルト素材によりますが工賃とベルト本体の料金をあわせて10万円以上かかるケースもあります。
②風防交換
腕時計のガラスにヒビが入っている場合にも修理店に修理・交換をお願いしましょう。
おおよその相場についてはアクリル風防が6,000円~、ミネラルガラスが10,000円~、 サファイヤガラスが15,000円~です。
③新品仕上げ・ポリッシュ
「新品仕上げ」「ポリッシュ」などお店ごとに呼び方が異なりますが、ケースやブレスレットをひとつひとつ分解し、丁寧に磨きあげる作業を指します。
研磨作業によって気になる傷が消え、新品同様の美しさを取り戻すことができるのです。
オーバーホールと一緒に新品仕上げ・ポリッシュを依頼するとセット価格で安くなるお店もあるので、ぜひチェックしてみてください。
6R15セイコームーブメントは低価格で精度の良さが魅力
セイコームーブメントが低価格で精度が良いというのは周知の事実ですが、その中でも高精度を誇り時計のエントリーモデルとして非常に好まれるのが今回紹介した6R15ムーブメントです。
3~10万円程の予算で人気の6R15ムーブメントの搭載されたモデルを入手する、コスパの良さも魅力でしょう。
購入後はしっかりとオーバーホールを行って末永い「パートナー」としてご使用ください。
2021年2月25日調査
この記事のライター
Rich-Watch編集部
Rich-Watch編集部では、男性向けアイテムを中心にアイテム・ファッション情報を発信しております。 「Rich-Watchを読んだおかげで、自分の求めた情報に出会えた」という方を1人でも多く増やすことをミッションとして活動しています。
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