4R36(セイコー)のムーブメントの精度は?オーバーホールについても調査!
機械式時計が欲しいけど、扱いやメンテナンスがよく分からない人も多いと思います。SEIKOの機械式時計のなかでも中価格帯によく使用されているムーブメント「4R36」。その価格以上の機能を持つ「4R36」の気になる精度やオーバーホールについてまとめました。
目次
4R36(セイコー)のムーブメントの精度は?オーバーホールは必要か
「4R36」といえば、SEIKOのダイバーズウォッチやプレサージュなどの中級機によく用いられているムーブメントです。
中級機とはいえ、決して安価な時計ではないため、せっかく購入するなら長く使用できるものが良いでしょう。
そこで、「4R36」の精度やオーバーホールの必要性など、詳しく調べてみました。
4R36(セイコー)ムーブメントの精度は
やはり自動巻時計を使用する上で気になるのが精度です。
実際に「4R36」の精度はどうなの?と気になる方も多いと思います。
そこで、「4R36」のスペックとその他の詳細を詳しくご紹介していきたいと思います。
ムーブメント4Rの共通の特徴
時間表示 | 12時間 |
---|---|
パワーリザーブ | 41時間 |
手巻き | 有り |
セコンドバック | 有り |
精度保証 | −35〜+45秒 |
- パワーリザーブが41時間あるので安心
- 手巻き機能が有る
- 精度保証はやや低いが共範囲内の数値
パワーリザーブが41時間あるので、毎日着用する方や、1日おきに時計を変えたいという人は止まることなく使用することができます。
また手巻き機能があれば、いざ止まっても手動で巻き上げて使用が可能です。
精度保証はやや低いように感じますが、大切なのは故障が少なくパワーリザーブとのバランスが十分であることなので、許容範囲内の数値と言えるでしょう。
4R36(セイコー)ムーブメントのほかの機能
「4R36」には、この他の機能として曜日と日付が一目でわかる「デイデイト」機能を搭載しています。
また、時計を長く使うために必要な石が「4R36」には「24石」も使用しているため、機械内部の摩耗を防ぐことができ、中級機以上の十分な使用になっています。
4R36の主な搭載モデル
たくさんの機能を搭載している「4R36」は、ビジネスの場からプライベートまで幅広く使用することができるでしょう。
ここでは「4R36」を搭載している主要モデルを2選ご紹介します。
セイコー プレザージュSARY057
シンプルな作りに高級感があるのがこの「SARY057」です。
41mmのケースサイズは存在感があり、ステンレス素材にデイデイト搭載で仕事から日常生活まで場所を選ばずに使用することができます。
価格(楽天) | 45,900円 |
型番 | SARY057 |
ケースサイズ | 41mm |
ケース素材 | ステンレス |
ベルト素材 | ステンレス |
ガラス素材 | サファイアガラス |
ムーブメント | 自動巻き |
防水 | 10気圧 |
良かった!
評価:パッと見た感じ、値段相応には見えません。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R16LU2ZVILRLZJ/
もう、何処へ行くにも手放せないですね!
セイコー プロスペックス タートル ダイバースキューバSBDY015
国内外で人気のSEIKOのダイバーズウォッチ「SBDY015」です。
ケースサイズ47mmの存在感と剛性感は、スポーツやアウトドアの場でも安心して使用することができ、またどんな場所でも目を引くデザインが人気の時計です。
価格(楽天) | 46,800円(海外モデル) |
型番 | SBDY015 |
ケースサイズ | 45mm |
ケース素材 | ステンレス |
ベルト素材 | ラバー |
ムーブメント | 自動巻き |
防水 | 200m |
セイコーダイバーの質感
評価:とにかく素晴らしい第一印象。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R31M9UBQX39SNC/
仕上げが良く存在感有り。
リューズ操作もしやすくて良い。
モデル名 | SARY057 | SBDY015 |
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画像 | ||
価格 | 45,900円 | 46,800円 |
商品リンク | 楽天(¥45,900) | 楽天(¥46,800) |
オーバーホールの必要性や費用について
大切な時計を長く安心して使用するために、どんな時計でも定期的なオーバーホールはしておくことが大切です。
またオーバーホールをすることで、時計の精度をより長く保つことができます。
そこで、オーバーホールの必要性やそこにかかる費用などをまとめてみました。
オーバーホールの必要性
機械式時計やクオーツ時計でも、長く使うことでの部品の劣化は避けられません。
時計を常に良好な状態に保つために、オーバーホール(分解掃除)をし、時計のベストコンディションを保ちましょう。
時計の劣化を防ぐため
機械式時計はぜんまいが解ける強い力を伝えながら運針するため潤滑油の劣化、部品の摩耗が少なからず起こってしまいます。
そのまま放置しておくと、時計の精度が悪くなったり、最悪止まってしまうこともあるため、オーバーホールをすることはとても大切です。
新品の時計にこそオーバーホールが必要
新品の時計は、摩擦による潤滑油の汚れや細かな金属粉が出やすい時期です。
そのため、最初の3年目でのオーバーホール(分解掃除)は、その後長く愛用するためにとても大切な作業です。
オーバーホールはどのように行われる?
時計のオーバーホールの工程を分かりやすくご紹介していきたいと思います。
①状態を確認・洗浄・チェック
最初に「外観・運針・防水・操作性・残留・磁気精度」等の時計の状態を細かくチェックします。
そして時計ケース・バンドを超音波洗浄し、ガラス接着部の外観、ネジの緩みなどの細部のチェックを行っていきます。
②分解や修理
時計をムーブメントまで全て分解し、機械体部品全てを洗浄したうえで部品のチェックをひとつひとつ行い、劣化部品は交換します。
そして再度、ムーブメントを組み立て直し、各部の注油を行います。
③ケーシング・点検
時計ケースへ組み込み、バンドを取り付けます。
最後に仕上がり品を細部までチェックし、防水検査を行い、サービスカードに記入します。
オーバーホールにかかる費用
オーバーホールは細部まで精密検査と修理を行うため、とても安心できるかと思いますが、やはりここで気になるのはオーバーホールにかかる費用だと思います。
時計の状態や修理業者によって多少の変動は有りますが、SEIKOの機械式時計のオーバーホール費用は約10,000円〜が相場でしょう。
セイコーのムーブメント4R36と7S26の違い
SEIKOの低価格帯の機械式ムーブメントには「7S26」と言うタイプもあります。
これまで紹介してきた「4R36」との違いを一覧にまとめましたのでご紹介します。
4R36と7S26の違いを表で説明
4R36 | 7S26 | |
自動巻き機能 | ○ | ○ |
手巻き機能 | ○ | × |
秒針ハック機能 | × | ○ |
カレンダー | デイデイト(日・曜日) | デイデイト(日・曜日) |
「7S26」は主に、セイコー5などの時計のムーブメントとして使用されています。
「4R36」との違いは、手巻き機能と秒針ハック機能が無いことです。
手巻き機能があれば、急な使用の場合でもリザーブを溜めることができ、秒針ハック機能で、時間合わせの場合に秒針を止めることができるのはとても便利でしょう。
7S26の特徴
「7S26」はSEIKOの機械式時計の基礎的なムーブメントです。
主にセイコー5など低価格帯の時計に多く使用されています。
【2020年最新】腕時計のオーバーホールと修理店 おすすめランキング3選!
大切な腕時計を長く使っていくためには定期的なオーバーホール・修理が欠かせません。
修理店にお任せする場合、技術力と信頼性が高いお店を選ぶことが何よりも大切です。
そこで今回は、腕時計のオーバーホールと修理のおすすめ店をランキング形式で3選ご紹介します。
それぞれの店舗の特徴や評判、オーバーホールの料金などを解説していきます。
腕時計オーバーホール&修理のおすすめ店比較表
1位:OROLOGIAIO(オロロジャイオ) | 2位:時計修理工房ネオスタンダード | 3位:千年堂 | |
---|---|---|---|
画像 | |||
無料梱包セット | あり | あり | あり |
保証 | 1年間(アンティークは半年) | 1年間(アンティークは半年) | 1年間 |
送料 | 無料 | 全国一律740円 | 無料 |
修理対応地域 | 全国 | 全国 | 全国 |
おすすめポイント | ・経験豊富な修理技能士が担当 ・対面での依頼も可能 ・修理代以外はすべて無料 | ・経験10年以上のベテランが担当 ・納期は約3~4週間 ・支払い方法が豊富 | ・メーカー出身の時計技師達が担当 ・年間修理実績30,000件以上 ・綿密なアドバイス |
公式リンク | OROLOGIAIO(オロロジャイオ) | 時計修理工房ネオスタンダード | 千年堂 |
腕時計のオーバーホール&修理のおすすめ店を比較表にしてまとめました。
お店によって送料が異なるので要チェックです。
OROLOGIAIO(オロロジャイオ)
OROLOGIAIO(オロロジャイオ)は経験10年~30年の優秀な技能士だけが在籍する時計修理店。
確かな技術力のある1級時計修理技能士や2級時計修理技能士が担当します。
配送料・見積もり・キャンセル料などはすべて無料になり、修理代以外の料金が一切かからない点も魅力です。
OROLOGIAIO(オロロジャイオ)のオーバーホール料金目安
価格 | 外装仕上げ | |
---|---|---|
クォーツ | 15,000円~ | +12,000円 (YG:+15,000円) |
自動巻き | 18,000円~ | +12,000円 (YG:+15,000円) |
クロノグラフ | 28,000円~ | +12,000円 (YG:+15,000円) |
OROLOGIAIO(オロロジャイオ)のオーバーホール料金目安です。
オーバーホールには修理後1年間(アンティークは半年間)の保証が付きます。
OROLOGIAIO(オロロジャイオ)の口コミ
信頼できる
評価:部品代の上乗せもなく非常に丁寧且つ親切に対応していただきました。技術は素人目からでもとても高く信頼できるものです。
https://goo.gl/maps/T8PjfjQyu2RVZ9RM7
手厚く対応してもらえた
評価:オーバーホールの保証対象ではなかったのに手厚く対応してもらえました。ピカピカになって帰ってきた時うれしかったです。
https://goo.gl/maps/pdDV415UYLLFGNpu6
高い技術力を誇る修理店ということで、対応のよさに好意的な口コミが多く寄せられています。
OROLOGIAIO(オロロジャイオ)の基本情報
無料梱包セット | あり |
---|---|
保証 | 1年間(アンティークは半年) |
送料 | 無料 |
修理対応地域 | 日本全国 |
無料宅配キットは注文後1~2日程度で自宅に届きます。
見積もり期間はおよそ1週間から2週間、腕時計の修理にかかる期間は3週間から6週間前後です。
無料見積もり・無料宅配キットの注文については下記リンク先でおこなえます
OROLOGIAIO(オロロジャイオ)のお得なキャンペーン情報
OROLOGIAIO(オロロジャイオ)では定期的にキャンペーンを開催しています。
月ごとにキャンペーンの対象となるブランド・腕時計が変わるので、詳細は公式ホームページをチェックしてみてください。
10/1~10/31の期間は、タグホイヤーとブライトリングの機械式時計のオーバーホールを基本料金の2,000円引きで対応してもらえます。
時計修理工房ネオスタンダード
時計修理工房ネオスタンダードでは、納期が約3~4週間と迅速なオーバーホール・修理をしてもらえます。
関東を中心に54店舗展開している「ネオスタンダード」に直接持ち込んで依頼することも可能です。
時計修理工房ネオスタンダードのオーバーホール料金目安
価格 | 外装仕上げ | |
---|---|---|
クォーツ | 18,000円~ | +10,000円 |
自動巻き | 23,000円~ | +10,000円 |
クロノグラフ | 32,000円~ | +10,000円 |
時計修理工房ネオスタンダードでは、10年以上の経験があるベテラン技術者のみがオーバーホールを対応してくれます。
時計修理工房ネオスタンダードの口コミ
稀有な工房
評価:水没させてしまい、お断りされたところが4社。唯一こちらが対応してくださいました。難しい部品の手配が可能な稀有な工房だと思います。
https://goo.gl/maps/n31k3J9Ywrq5iJGr6
良心的なお値段
評価:お値段がとても良心的だったので、磨きも頼んじゃいました。迅速で丁寧なお仕事で、仕上がりもきれいで大満足です。
https://goo.gl/maps/zVgWHRAF6wam6yt5A
価格の手頃さや仕事の早さが高く評価されています。
他では断られてしまうケースでも引き受けてくれることがあるようです。
時計修理工房ネオスタンダードの基本情報
無料梱包セット | あり |
---|---|
保証 | 1年間(アンティークは半年) |
送料 | 全国一律740円 |
修理対応地域 | 日本全国 |
まずは下記リンク先にある「無料お見積り」フォームにて必要事項を記入しましょう。
送信後、数日以内に大まかな見積もり金額が伝えられます。
仮見積りを確認できたら「宅配キット」を申し込んでください。
ただし宅配キットを利用できるのは「オーバーホール」もしくは「外装研磨仕上げ」を依頼した場合のみです。
千年堂
千年堂は累計45000件以上の実績を持つ修理店です。
メーカー出身の時計技師や1級時計技師などのベテランが修理を担当してくれます。
千年堂のオーバーホール料金目安
価格 | ライトポリッシュ | 新品仕上げ | |
---|---|---|---|
クォーツ | 18,000円~ | +10,000円 | +20,000円 |
自動巻き | 22,000円~ | +10,000円 | +20,000円 |
クロノグラフ | 30,000円~ | +10,000円 | +20,000円 |
メーカーや腕時計の状態によって異なりますが、一般的な概算費用はオーバーホールと修理代金込みで24,500~55,000円程度です。
千年堂の口コミ
安くて驚き
評価:今回、オーバーホールを依頼しましたが価格の安さにびっくりです。新品のようにキレイな状態で返ってきました。
定期的にメンテナンスの依頼をするのであれば、なるべく安価なお店を選びたいものです。
千年堂に関しては、リーズナブルな価格で引き受けてもらえたという口コミが多数挙がっています。
千年堂の基本情報
無料梱包セット | あり |
---|---|
保証 | 1年間 |
送料 | 無料 |
修理対応地域 | 日本全国 |
下記リンクにて無料宅配キットを申し込むと梱包用時計ケース・エアーキャップ・梱包材一式が自宅に送られてきます。
腕時計オーバーホールと一緒に頼みたい!おすすめメンテナンス3選
ここからは、腕時計のオーバーホールと一緒に頼むと便利なおすすめのメンテナンスを3つご紹介します。
①ベルト交換
扱いに慣れていれば自力でできるベルト交換ですが、大切な腕時計に傷をつけるリスクを減らすためにも修理店にお任せするのが賢明でしょう。
ベルト本体の料金の他に工賃がかかり、相場はおよそ1,000円~5,000円です。
高級腕時計の場合、ベルト素材によりますが工賃とベルト本体の料金をあわせて10万円以上かかるケースもあります。
②風防交換
腕時計のガラスにヒビが入っている場合にも修理店に修理・交換をお願いしましょう。
おおよその相場についてはアクリル風防が6,000円~、ミネラルガラスが10,000円~、 サファイヤガラスが15,000円~です。
③新品仕上げ・ポリッシュ
「新品仕上げ」「ポリッシュ」などお店ごとに呼び方が異なりますが、ケースやブレスレットをひとつひとつ分解し、丁寧に磨きあげる作業を指します。
研磨作業によって気になる傷が消え、新品同様の美しさを取り戻すことができるのです。
オーバーホールと一緒に新品仕上げ・ポリッシュを依頼するとセット価格で安くなるお店もあるので、ぜひチェックしてみてください。
腕時計オーバーホール&修理は郵送OKの信頼できるお店に任せよう!
修理店にオーバーホール・修理を依頼する際は、郵送の可否をあらかじめ確認するとよいでしょう。
いつまでも大切に使っていきたい腕時計だからこそ定期的なお手入れが必要になります。
数年に一度は、信頼できる修理店にオーバーホール・修理をお願いするようにしましょう。
4R35は優れたムーブメント!オーバーホールで長く使おう
「4R36」は実用性にも優れ、何より機械式時計ならではの魅力がたくさん詰まっています。
定期的にオーバーホールさえすれば「4R36」は長く使用することができる優れたムーブメントなので、大切な愛着ある1本になるでしょう。
2020年11月23日調査
この記事のライター
rich-watch編集部
rich-watch編集部では、腕時計のノウハウを執筆しております。 「rich-watchを読んだおかげで、自分の求めた腕時計に出会えた」という方を1人でも多く増やすことをミッションとして活動しています。
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