バーゼルワールド(2020)は中止！ロレックスの新作は9月1日に発表

100年の歴史を持つ世界最大の時計展示会バーゼルワールドですが、2020年は中止となりました。

ロレックスもバーゼルワールドから撤退を表明しており、新作や廃盤モデルはどのようなラインナップなのでしょうか。

今回はバーゼルワールドで発表予定だったと考えられるロレックスの最新モデルや廃盤、バーゼルワールド中止の背景について解説します。

2020年のバーゼルワールドは中止となりましたが、ロレックスからは新作も発表されています。

まずは、2020年にロレックスが発表した新作モデルを旧作との相違点とともにご紹介します。

ロレックスのサブマリーナーは、2020年に入ってから新作が発表されました。

上の表に2020年の新作サブマリーナー全モデルと旧価格をまとめています。

なお、上の表で表記されている価格はすべて税抜です。

スペックが向上したものの、値上がり幅はあまり大きくありません。

旧モデルと新作との相違点は以下のようになります。

ロレックスの新型サブマリーナーのムーブメントは、ノンデイトはCal.3235、デイトはCal.3230へ変更となりました。

旧作との最も大きな違いはパワーリザーブの長さです。

パワーリザーブが48時間から70時間とかなり長くなったため、金曜の夜に時計を外して月曜の朝に時刻合わせをする必要がなくなりました。

耐磁性や耐衝撃性もアップしたので、より長く愛用しやすいモデルに進化しています。

一見わかりにくい変化ですが、新作サブマリーナーはケースサイズが40mmから41mmとサイズアップしています。

ケースサイズを大きくしたことでベルトとケースをつなぐラグがやや細身になり、メリハリのあるフォルムになりました。

新作のサブマリーナーは、オイスタースチールやホワイトゴールドのモデルはすべて文字盤がブラックに統一されました。

文字盤のブラックがケースのシルバーカラーをより引き締め、落ち着いたクールなかっこよさを引き立てます。

なお、イエローゴールドモデルは旧作と同じくベゼルとダイヤルカラーが統一されています。

クラシックなルックスで飽きずに楽しめるデザインが魅力のオイスターパーペチュアル。

新作では41mmケースが登場し、ムーブメントも最新鋭のものが搭載されました。

上の表ではサイズ感がわかりやすいようブラックのみ載せていますが、さまざまなカラーを展開しています。

ロレックスの新作オイスターパーペチュアルは、ケースサイズ39mmが廃盤となり新しく41mmが新登場しました。

ムーブメントは、サブマリーナーノンデイトと同じCal.3230が搭載されています。

オイスターパーペチュアルの41mmモデルは全7色、36mmモデルは全8色とカラーバリエーションが豊富になりました。

朱色やミントグリーン、イエローなど鮮やかなカラーが目を楽しませてくれます。

ロレックスのスカイドゥエラーでは、新しくオイスターフレックスモデルが仲間入りしました。

ゴールド素材を使った上位モデルにのみ、オイスターフレックスブレスレットが採用されています。

ロレックスのスカイドゥエラーの新作に追加されたオイスターフレックスモデルは、フィット感や耐蝕性に優れているのが特徴です。

今まではヨットマスターとデイトナにのみ採用されていましたが、今回の新作でスカイドゥエラーにも新しくラインナップしました。

新作が発表される一方、廃盤が決定したモデルもあります。

ここでは、ロレックスですでに廃盤が決定した高い人気のあったモデルについて解説します。

価格の動向についても触れています。

ロレックスのイメージカラーでもあるグリーンを採用した116610LVは、前世代の16610LVのデザインを引き継いでいるモデルです。

16610LVが登場してからはベーシックなブラックをも凌ぐ勢いの人気を得ており、廃盤になったことで価格の高騰が予想されます。

なお、2020年10月現在で買取価格は170万円前後と定価の2倍近くとなっています。

高級感ある重みを感じられるホワイトゴールド製の116619LBも廃盤となりました。

こちらはブルーの文字盤で、サブマリーナーの名前にふさわしい爽やかなルックスが魅力です。

腕時計の状態のいいものについては中古価格が定価を上回っており、今後もこの傾向は続くと予想されます。

径39mmと多くの人にフィットしやすいケースサイズのオイスターパーペチュアルRef.114300も廃盤となりました。

新作は径が大きくカラー豊富と若者向けなデザインになったため、落ち着いた見た目の時計を求める人はこちらがおすすめです。

廃盤となったため中古価格も一部定価を上回っており、今後の動向も注目されています。

世界でも注目度の高い時計展示会バーゼルワールドですが、2020年はコロナウイルス等の影響から中止となりました。

最後に、バーゼルワールド中止に至るまでの経緯や背景についてご紹介します。

当初、バーゼルワールド2020は中止ではなく延期を発表していました。

しかし、バーゼルワールド2020は中止、それについで2021の開催も中止となりました。

新型コロナウイルスの影響により欧州諸国で行動制限が行われ、多くのブランドが工場を停止せざるを得なくなったのです。

2020年4月頃、ロレックス含む多数のブランドがバーゼルワールド2020から撤退を発表しています。

その背景には、主催側とブランド側との間で長年トラブルがあったとも言われています。

コロナウイルスの影響のみならず、こういった主催側とブランド側で埋められない溝ができてしまったことも中止の引き金になってしまったようです。

バーゼルワールドはさまざまなトラブルがあったことが明るみになり、今後の開催や動向については注目が集まっています。

こういった世界規模の時計展示会が中止になった中でも、ロレックス含む各ブランドは新作の開発、発表には意欲的です。

どういった機会にどんな新作が発表されるのか、今後のブランドの動向にも注目してみましょう。

2020/10/23調査