コーアクシャルとマスターコーアクシャルの違いとは？仕組みやおすすめモデル

長い歴史をかけて進歩してきた腕時計の機械式ムーブメントですが、どのブランドの機械と比べても独自性を放つムーブメントが存在します。

そのキャリバームーブメントはオメガのみで製作しているコーアクシャルというムーブメントで、マスターコーアクシャルと2種類製作されています。

この機械は、強力な耐磁性を持ったムーブメントとして有名です。

コーアクシャル機構は壊れにくいムーブメントとして特徴があり、通常の機械式の倍以上メンテナンスをしなくても大丈夫です。

また耐磁性が強いのでパソコンなどの電子機器の影響を受けにくいことになります。

耐磁性に優れた性能を持っているので、現代のような電化製品に囲まれて生活をしている我々にとって強い味方となります。

電化製品は精密機器に磁気帯びをさせてしまうので、腕時計にとってはそばに置くことが許されない機械になります。

コーアクシャルは大きな磁気に耐えられる性能を持っています。

もう一つのムーブメントですが、コーアクシャルの耐磁性をものすごく強化しており、最高品質の耐磁を実現しています。

耐磁性能が高く医療機器のMRIと同じだけの磁力に耐えられるという超高性能になっています。

では耐磁性能が高いということはどういったシチュエーションで役立つかというと、現代の我々の生活は常に磁気に囲まれた生活をしています。

身の回りにある家電製品などが常に磁気を発しているので、その近くに腕時計を置くだけで時計が磁気の影響を受け、時計の精度が狂い最悪は故障してしまいます。

それを防ぐ意味で耐磁性が腕時計にあるということは大事なことです。

新しく登場したオメガの新作コーアクシャル マスタークロノメーターですが、現在発売されている腕時計の中で最強の耐磁性を備えた腕時計として登場しました。

自動巻きムーブメントを搭載し、大きな磁場でも影響を受けずに精度を維持します。

このコーアクシャルは素晴らしい耐久性を腕時計にもたらしましたが、一体その仕組みはどうなっているのでしょうか。

ここではコーアクシャルの仕組みや特徴についてみてましょう。

コーアクシャルは通常の機械式ムーブメントと異なり、歯車や部品の数に工夫がたくさん見られます。

時計の針を回転させるためのがんぎ車・アンクル・テンプの構造が通常の機械式とは異なったつくりになっていることによって、メンテナンスを大幅に楽にしています。

通常の機械式腕時計のムーブメントは、脱進機という時計の針を動かすための心臓部が爪2本で駆動しているところを、3本にして歯車を追加する事で耐久性を向上させたムーブメントになります。

これによって部品の磨耗が少なくなり、機械の耐久性は2倍と腕時計の寿命を飛躍的に向上させました。

通常腕時計のオーバーホールが必要になる期間は、3～5年に一回とされていますが、コーアクシャルが登場したことによって大幅にメンテナンスは楽になりました。

これによってオーバーホールに必要な期間はなんと8～10年に引き上げられ、2倍以上長持ちをするということになります。

ただオメガは1980年に特許を取得、その後特許は開放されていますが、現在も製造はオメガしか行っていません。

その大きな理由ですが大幅に掛かるコスト増ではないかといわれており、採算性から手を着けるブランドが無いというのが真相のようです。

そんな中でオメガが現在もコーアクシャルを製造しているのは立派です。

腕時計の機械には基本的で最も重要な部品として脱進機という部品が必ず付いており、これが無いと時計のメカニズム自体が成立しないほど重要な部品です。

脱進機は時計の針を動かすためのゼンマイの力をブレーキをかけながら一定の速度に保つ役割をになっています。

この脱進機に改良を加えたコーアクシャルのメリットはどこにあるのでしょうか。

コーアクシャル機構は通常の腕時計の脱進機が爪2つで駆動しているところを3本にして、さらに歯車を追加する事で部品自体の接触面を少なくし、負荷を減らしました。

このことによって部品の磨耗が少なくなり、部品の寿命が飛躍的の延びたのです。

オーバーホールを必要とする期間も2倍以上に延びることになりました。

このコーアクシャル機構の部品自体に負荷が少なくなり磨耗が抑えられたことで、従来の機械式では定期的な部品に対しての注油が必要だったのが注油をしなくても長期間、精度を保つことができるようになりました。

これは腕時計の機械にとってはとても大きな事で、長期間安定した動力を確保できることになり、時計の精度を高めることにもなります。

さらにオメガの現在のモデルの多くに採用されているシリコン製si14を使用する事によってシリコン製si14を搭載したモデルはさらに安定度が増し、時計の精度を高めています。

そしてコーアクシャル機構との連携で優れた安定性と精度を確立したのです。

今までになかった画期的なムーブメント、コーアクシャル機構と耐磁性能との組み合わせでオメガは新しい腕時計の領域にたどり着きました。

オメガの腕時計の中でおすすめのモデルを3種類紹介していきましょう。

コーアクシャルを採用しているおすすめモデル3選を表にしましたので、ご参考にして下さい。

コーアクシャルムーブメントは機械式のムーブメントに革命を起こし、メンテナンスが楽になったことが時計の耐久性を高くしています。

オーバーホールの期間が8～10年と飛躍的に向上したことが特徴のコーアクシャルですが、オーバーホールを全くしなくても良いというものであはありません。

オーバーホールにかかる料金を店舗別に見てみましょう。

腕時計修理・オーバーホール専門店 シエンではアンティークモデルから現行のコーアクシャルモデルまで数々のオメガ腕時計を手がけてきました。

専門技術師による丁寧な仕事ぶりが評判で料金も良心的な設定になっています。

ではシエンのオーバーホール料金を見て見ましょう。

腕時計修理・オーバーホール専門店 シエンの基本情報です。

時計修理専門店  WATCH COMPANYはオメガに特化したチームを組んでおり、メーカーと同様の修理体制を整えています。

そのためコーアクシャルなどのオーバーホールも純正部品を使用して妥協の無い修理が評判です。

ではWATCH COMPANYのオーバーホール料金を見てみましょう。

時計修理専門店  WATCH COMPANYの基本情報です。

時計修理・メンテナンス オロロジャイオは「おすすめ時計修理店」にもランキングしている人気店で、コーアクシャルモデルも積極的に受付しています。

比較的良心的な料金と丁寧な仕事が評判のお店です。

では時計修理・メンテナンス オロロジャイオのオーバーホール料金を見てみます。

時計修理・メンテナンス オロロジャイオの基本情報です。

この画期的な機械式腕時計ムーブメントコーアクシャルは、オメガの時計でしかその魅力を味わうことができない貴重な耐磁ムーブメントです。

このムーブメントの醍醐味をオメガの腕時計で体験してみたいものです。

2020年11月30日調査