自動巻き時計が止まる・動かない原因は？対処法や修理費用を紹介！

自動巻き時計が動かないとき、「ゼンマイを自動で巻いてくれるはずなのに」と不思議に思う方は多いでしょう。

しかし、自動巻き時計も精密機械ですから、動かなくなることもしばしばです。

そこで、今回は、自動巻き時計が動かないときの原因や対処方法、修理にかかる費用について解説します。

まず、自動巻き時計がすぐ止まったり、動かなくなったりするときの内部の原因について解説します。

自動巻き時計が動かない原因の1つは、ゼンマイの巻き上げ不足が挙げられます。

名前に「自動」と付いているため誤解されがちなのですが、自動巻き時計もゼンマイの巻きが足りていなければ針が止まることがあるのです。

着けない日がしばらく続いた場合には、手動でゼンマイを巻き上げてみましょう。

自動巻き時計が動かない原因は、時計内部にホコリが入っていることもあります。

自動巻き時計は、滑車がかみ合って動かす機構が多いため、内部にゴミが入り込んでしまった場合は止まってしまいます。

内部にゴミが詰まった状態で、時計が無理に動こうとすると故障の原因にもなります。

潤滑油が切れていたり、固まっていたりすることも原因になります。

金属同士をかみ合わせて動かす仕組みであるため、お互いが傷つけないように時計のパーツには潤滑油が塗られています。

しかし、長年使用すれば油が切れてしまうこともありますし、また、気温が低い場所に放置すると内部で油が寄ってしまい潤滑油が固まってしまうこともあるのです。

自動巻き時計が動かないときは、ゼンマイが切れているという可能性もあります。

時計に動力を伝達するゼンマイが切れれば、時計は動かなくなってしまいます。

経年劣化のケースもありますが、無理な力が加わることでもゼンマイが切れることもあります。

手動で巻き上げる場合は、30回～40回程度を巻くようにしましょう。

自動巻き時計が動かないときは、ゼンマイの劣化が原因の場合もあります。

ゼンマイは、針を動かす動力であるため、時計が動くためにはゼンマイの巻きが不可欠です。

つまり、時計が動くごとにゼンマイには負荷がかかっているわけですから、長年メンテナンスしなければ経年劣化を防ぐことはできないのです。

自動巻き時計が動かないときは、ローター芯の摩耗も原因です。

自動巻き時計に欠かせないローターは、芯と円盤が組み合わさった形状をしています。

ローターの芯が摩耗すると、芯と円盤部分が擦れ合い金属粉をまき散らし、他のパーツの動きを妨げ、時計が止まる原因となる可能性があります。

リバーシングの摩耗が原因で、自動巻き時計が動かないときもあります。

自動巻き時計はローターが動くことでゼンマイに動力を伝える仕組みですが、この二つの間を取り持つリバーシングという滑車があります。

リバーシングを介して時計を動かしているため、ここが摩耗することで動力がうまく伝わらなくなり、時計が止まることもあるのです。

次に、自動巻き時計がすぐ止まったり、動かなくなったりするときの外部の原因について解説します。

自動巻き時計は細かな部品でできた精密機械ですから、磁気に当てられると正常に動かなくなったり、止まったりする可能性があります。

現代社会には、普段接する中にも磁気を発しているものがたくさんあります。

時計が磁気帯びになる主な原因を以下に挙げますので、長時間、時計を近づけないように注意しましょう。

どれも普段の生活で身近にあるものばかりです。

知らない間に、大切な自動巻き時計が磁気を帯びてしまわないように身の回りにあるものに目を見張りましょう。

自動巻き時計は、海水が時計内部に侵入してしまうと動かなくなることがあります。

それは、時計内部に鉄が多く使用されてるため、海水が入ってしまうとパーツが錆び、それにより時計が動かなくなることがあるからです。

海水浴をはじめ、アサリの塩抜きでも塩水が時計にかかる恐れがあるので、海水・塩水に触れる機会には腕時計を外しておくと安心でしょう。

自動巻き時計が、防水機能付きであっても油断してはいけません。

メンテナンスを行わずにいれば水の侵入を防ぐ機構が劣化している恐れがあり、その場合防水機能が十分果たせないためです。

また、購入したての時計であっても防水ロックやリューズのしまい忘れがあるかもしれませんので、水が手元にかかる前に確認しておくと安心でしょう。

それでは、自動巻き時計がすぐに止まってしまうときの対処方法を紹介します。

自動巻き時計がすぐに止まらないように、ゼンマイの巻き上げをしておきましょう。

また、自動巻き時計を着けているときは意識して身体を動かしたり、腕を振ったりすると良いでしょう。

こうすれば装着時の振動がローターに適度に伝わるため、巻き上げ不足になりにくくなるのです。

巻き上げが不足しないよう着けていても時計が止まるという場合には、時計店やメーカーにオーバーホールを依頼してみましょう。

オーバーホールとは、時計を解体して内部の掃除をしてもらうことで、パーツの状態チェックやメンテナンスをすることです。

腕時計は精密機械ですから、プロの技術が不可欠といえます。

自動巻き時計にかかる修理の費用について解説します。

国内産の自動巻き時計の修理費・部品交換は5,000円からが相場となっています。

ただし、パーツによって値段はかなり変わってきます。

例えばバンド調整のみであれば1,000円を切ることもありますが、ガラス部分の交換であれば8,000円前後といった具合です。

海外産の自動巻き時計の修理費は8,000円から、部品交換費は1万円からが相場です。

造りが日本製と異なり部品を取り寄せる必要があるため、国内産時計よりも修理・部品交換ともに料金はやや高くなっています。

また、部品を輸入するケースでは、時間もかかる可能性があります。

自動巻き時計の修理の依頼ができる店舗2選を紹介します。

時計修理工房 なんぼやは、経験豊富な時計技師により、最新の設備のもと愛用の時計を修理してくれる修理店です。

なんぼやは、修理後の状態を1年間保証、さらに見積もり・修理後の送料を負担してくれる嬉しいサービスも魅力です。

また全国各地に店舗があるため、利用しやすい場所を見つけることができるでしょう。

どの店舗も、駅の周辺に位置していたり、駐車場が完備されていたりするため、足を運びやすいです。

店舗が多いため、関東・中部・関西地方の店舗は抜粋してあります。

装飾品関連全般を扱う夢仕立は、ハイブランド商品の扱いにも長けています。

ロレックスやIWCなど、特に繊細に扱ってほしい時計を依頼するにも安心です。

夢仕立は、腕時計のベルト交換や電池交換の技術が大変高いです。

質の高い技術は、アンティークウォッチのオーバーホールも簡単に手掛けてしまうほどです。

都内のショッピングエリアを中心に店舗展開をしているため、お買い物ついでに立ち寄りやすいというメリットもあります。

東京都内を中心に、5店舗を展開中です。

さて、ここからは、自動巻き時計がどのような仕組みで動くのかを解説していきます。

自動巻き時計はその名のとおり、自動でゼンマイを巻く仕組みが備わっています。

装着した人の動きが時計内部のローターに伝わり、滑車が回転することでゼンマイを巻き上げてくれるのです。

直接リューズを動かさずとも時計が動くので、毎日のように時計を着ける方にとっては便利な機能と言えるでしょう。

動きを伝導させるだけでなく、手動でゼンマイを巻くことができるタイプの自動巻き時計も販売されています。

手動巻き上げ対応の自動巻き時計なら、しばらく置いたままにしていた場合でもリューズを使ってすぐに時計を動かすことができるというわけです。

手動で巻く場合は、30回～40回の巻き上げがベストです。

自動巻き時計には、巻き上げ過ぎてゼンマイが壊れないようスリッピング・アタッチメントという部品が内蔵されています。

スリッピング・アタッチメントにより過度な負担を分散してくれるので、ゼンマイがいつの間にか巻き過ぎ状態になるということはありません。

外回りが多く忙しい営業マンにも、自動巻き時計は最適と言えるでしょう。

大切な腕時計を長く使うためには、定期的なオーバーホール・修理が欠かせません。 

正規店より割安な料金でメンテナンスができる修理店は、技術力と信頼性が高いお店を選ぶことがポイントです。

今回はRichWatch編集部が、腕時計のオーバーホールと修理のおすすめ店をランキング形式で3選ご紹介します。

それぞれの店舗の特徴や評判、オーバーホールの料金など、あなたの腕時計に最適な業者をご提案します。

千年堂は累計45000件以上の実績を持つ修理店です。  

メーカー出身の時計技師や1級時計技師などのベテランが修理を担当してくれます。 

概算費用はオーバーホールと修理代金込みで30,000～40,000円程度ですが、部品代が別途必要になります。

オプションでライトポリッシュと新品仕上げの追加が可能、ケース&ベルトのライトポリッシュはロレックスの場合24,200円(税込)です。

また超音波洗浄、オリジナルクリーニングを無料で行ってくれます。

定期的にメンテナンスの依頼をするのであれば、なるべく安価なお店を選びたいものです。  

千年堂に関しては、リーズナブルな価格で引き受けてもらえたという口コミが多数挙がっています。

下記リンクにて無料宅配キットを申し込むと梱包用時計ケース・エアーキャップ・梱包材一式が自宅に送られてきます。  

高い技術と良心的な価格が魅力のリペスタは、幅広い腕時計のオーバーホールを受け付けているお店です。

高級舶来ブライドはもちろん、セイコーやシチズンなどの国産ウォッチ、カルティエやブルガリに代表されるクォーツのオーバーホールも積極的に行っています。

気持ちよく腕時計を使ってほしいとの願いから、8,800円相当の「リぺスタ洗浄＋防水検査」を無料でサービスするなど顧客満足度の高いサービスが特徴です。

リペスタでは国家資格である一級時計修理技師を取得した職人が、それぞれ得意なメーカーの修理を担当します。

専門分野に特化することでよりレベルの高いオーバーホールが可能となり、見積もり後の修理依頼率91.4%という高い実績につながっています。

手巻きのカルティエや思い出の腕時計が、見事に復活したという感謝の口コミが目立ちました。

リペスタでは部品さえあれば修理・オーバーホールを受け付けています。

口コミで噂を聞いた方やリピート客が多いのもうなずけます。

無料見積もりと梱包セットは専用申し込みフォームから24時間365日受付中です。

分かりやすさを大切にしているリペスタは、ネット見積もりが初めての方でも迷うことなく利用できます。

もう動かないと諦めている腕時計をお持ちの方は、一度リペスタの無料見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか？

ロレックス、オメガをはじめ高級ブランドの修理を数多く手掛けてきたシエンは、確かな技術を持つ技士が多数在籍する職人集団です。

元ロレックスの技術者やメーカーの修理部門出身者、時計修理歴20年以上のベテランなどのプロフェッショナルが技術責任者を務めています。

新品仕上げにこだわるシエンは、修理とは別の技術者が磨き作業を担当します。

ギリギリのラインを見極め丁寧に施されたポリッシュ仕上げは、腕時計好きをうならせる見事な仕上がりと評判です。

価格も半額以上安くなるため、オーバーホールと一緒に注文するとお得です。

またオーバーホールや修理を専門に扱っているため、平均3週間という短い納期が特徴です。

見積もりや仕上がりはもちろん、接客が素晴らしかったという口コミが多いです。

”お客様にとって腕時計の修理は頻繁に行うものではない”がコンセプトのシエンは、一期一会のお客様への説明を丁寧かつ分かりやすく行っています。

シエンの公式ホームページでは、写真付きで無料配送セットへの梱包方法を説明しています。

1つの梱包セットで同時に2個の腕時計を送付できるため、複数個の時計を査定に出したいときに便利です。

接客に定評のあるシエンは、気持ちよく修理やオーバーホールを依頼したい方におすすめです。

ここからは、腕時計のオーバーホールと一緒に頼むと便利なおすすめのメンテナンスを3つご紹介します。 

扱いに慣れていれば自力でできるベルト交換ですが、大切な腕時計に傷をつけるリスクを減らすためにも修理店にお任せするのが賢明でしょう。 

ベルト本体の料金の他に工賃がかかり、相場はおよそ1,000円～5,000円です。  

高級腕時計の場合、ベルト素材によりますが工賃とベルト本体の料金をあわせて10万円以上かかるケースもあります。

腕時計のガラスにヒビが入っている場合にも修理店に修理・交換をお願いしましょう。

おおよその相場についてはアクリル風防が6,000円～、ミネラルガラスが10,000円～、 サファイヤガラスが15,000円～です。

「新品仕上げ」「ポリッシュ」などお店ごとに呼び方が異なりますが、ケースやブレスレットをひとつひとつ分解し、丁寧に磨きあげる作業を指します。  

研磨作業によって気になる傷が消え、新品同様の美しさを取り戻すことができるのです。   

オーバーホールと一緒に新品仕上げ・ポリッシュを依頼するとセット価格で安くなるお店もあるので、ぜひチェックしてみてください。

自動巻き時計が止まってしまったら、まずは通常どおり着けてみる、また、軽く振ってみて動くかどうか確認してみると良いでしょう。

それでも腕時計が止まったままであれば、無理にゼンマイを巻こうとはせず、速やかに時計店やメーカーに持ち込むようにしてください。

お気に入りの自動巻き時計を長く愛用するためにもプロへの依頼は必要不可欠です。

2020年12月6日調査