【機械式時計】自動巻きのメカニズムは？動画でも解説！

機械式時計には手巻きと自動巻きがありますが、現在販売されているモデルでは自動巻きが主流となっています。

この記事では、機械式の仕組みやメカニズムを動画も交えて解説していきます。

自動巻き式腕時計には歯車類やゼンマイなど非常に数多くの部品が使われており、中には300以上のパーツから構成される複雑な腕時計もあります。

ここからは、自動巻き機械式腕時計が動く仕組みを解説していきます。

さらに、自動巻きの主な部品の名称や役割についても説明していきます。

自動巻の仕組みを簡単に説明すると、腕時計を振ることによって内部で歯車が回転されます。

回転によるエネルギーがローターから、さまざまな歯車を介して最終的にゼンマイまで伝達します。

クォーツ式は電池を動力源とし水晶振動子を振動させる1969年に世界で初めて発売されたもので、現在世界中でもっとも使われてる腕時計になります。

一度は腕時計を購入した方であれば機械式と手巻き式という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

腕時計の機械式には、この2種類に分けることができます。

ローターは腕時計を振ると回転する部品のことを言います。

ローターの回転が伝え車、角穴車などの歯車を順に伝達してます。

こうした過程の最後に香箱まで伝わる仕組みになっています。

ローターとは回転錘とも呼ばれており、機械式のパーツの中では大きめの部品で腕の動きに合わせて左右に回転します。

切り替え車は、左右に回転するローターの力を一方向の回転に変換するための歯車です。

切り替え車からの回転が歯車を次々に伝わってゼンマイが巻かれます。

減速車は切り替え車から伝わった回転数を減らすための歯車です。

角穴車は香箱の中心軸である香箱真に取れつけられた、ゼンマイを巻き上げるための歯車です。

ヒゲゼンマイはテンプの一部で渦巻状の部品です。

こちらの部品は腕時計の精度を表している部品となっています。

調速機により秒針が1分ごとに1周して歯車の回転を調整しています。

機械式腕時計の動力源となる渦巻状のバネのゼンマイは香箱内にあり、香箱は香箱車ともよばれ外周に歯車がついています。

セイコーが独自開発したマジックレバー方式は時計を知る人なら誰もが知っているかもしれません。

これから、自動巻きの巻上げ方式を5つ紹介していきます。

切り替え車方式は現代の機械式腕時計において、もっともポピュラーな方式です。

生産コストが抑えられてメンテナンスもしやすい仕組みのため、自動巻き機械式腕時計にもっとも普及している巻上げ方式です。

ラチェット方式は、2種類の歯車でゼンマイを巻き上げる仕組みになっています。

ローターからの回転を二番伝え車から引づめと送りづめを介して伝達し、一番伝え車を回転させることによってゼンマイを巻上げます。

ローターの回転がほとんどすべてゼンマイにまで伝達される仕組みなので、巻上げの効率が高くより確実に巻き上がります。

マイクロローター方式は、その名の通り小さいローターを使用した巻上げ方式です。

機械式腕時計は複雑な構造で数多くの部品を用いているため、腕時計のケースの厚みが増してしまって数多くの時計メーカーを悩ませています。

しかし、マイクロローターが搭載されていることにより、ケースの薄さを実現することができます。

他の方式とは異なる遊動車という部品を導入した方式です。

他の方式ではローターの回転方向関係なくゼンマイまで動力を伝達していましたが、遊動車方式では右回りと左回りでそれぞれ伝達路が異なるのが特徴的です。

マジックレバー方式は日本時計メーカーのセイコーが開発したオリジナル方式です。

この方式は1959年に開発されたマジックレバーを搭載しています。

ローターの回転運動が上下運動に変換され伝え車に伝達してゼンマイを巻き上げる仕組みになっています。

これから、自動巻の仕組みと末長く使用するための方法を紹介します。

故障の原因となるやってはいけないことも説明するので、気をつけてみてください。

自動巻きの一番の長所は電池がなくても動き続け、オーバーホールをすることで一生使い続けることもできるということです。

しかし、日々使い続けないと止まってしまうという短所もあります。

これから、長期間使用し続けるための扱い方のポイントを解説していきます。

機械式腕時計は繊細な部品の集まりなので衝撃にあまり強くありません。

日常生活を送る分には問題ありませんが、スポーツや激しい運動をするときには衝撃を与えないために外すようにしましょう。

オーバーホールとは腕時計を分解して清掃・修理して再び組み立てる作業です。

機械式腕時計のムーブメントのパーツには潤滑油が使用されていますが、潤滑油の経年劣化により部品を痛めてしまうことがあるので、定期的にオーバーホールを行いましょう。

機械式腕時計の時刻や日付を調整するために、リューズを巻き上げる際には注意が必要です。

逆方向にリューズを巻いたり20時から4時ごろに日付変更しようとすると、ゼンマイが切れてしまったり故障の原因になる場合があります。

時計の仕様はメーカーやモデルごとに異なるので要チェックです。

日常生活で自動巻きの機械式腕時計を扱う上で、やってはいけないことを説明します。

大切な腕時計を長く使う上で重要ことなので注意してください。

防水機能を備えた腕時計であっても熱には弱いことが多いので、着用したまま熱いお風呂に入ったりシャワーを浴びたりしないように気をつけましょう。

また、リューズのロックをし忘れていると浸水してしまう可能性があるので、要注意です。

機械式腕時計には非常に多くの精密な金属部品が使用されています。

そのため、磁気には非常に弱いため、強い磁気を発するものに近づけて放置すると故障の原因にもなりかねません。

時計が磁気を帯びてしまった場合には、磁気抜きなどの修理が必要です。

リューズは巻きすぎないように注意しましょう。

ちなみに、スリップ機能を搭載した自動巻き機械式腕時計はゼンマイ切れを防ぎます。

自動巻の弱点をカバーするパワーリザーブに優れた腕時計を紹介していきます。

自動巻きは着用しているだけで動き続けるという仕組みが便利ですが、着用せずに放置していると基本的に数日で止まってしまうのがデメリットです。

その仕組みをカバーするために、パワリザーブが優れた自動巻き機械式腕時計やウォッチワインダーというものがあります。

自動巻き機械式腕時計のムーブメントのゼンマイ巻き上がった状態から駆動し続けられる時間のことです。

したがって、パワーリザーブが長ければ長いほど、自動巻き機械式腕時計を着用せずに置いておくことができます。

ここからは、長時間のパワーリザーブをもつおすすめ腕時計を紹介していきます。

優れたパワーリザーブの自動巻き腕時計には高い技術が必要なので、技術力のあるブランドばかりです。

パワーリザーブに優れたモデル6選を表にしましたので、ご参考にして下さい。

この記事では、自動巻き機械式腕時計の種類や仕組みとメカニズムを解説しました。

自動巻きの機械式には数多くのパーツが使われており、普段耳にしない専門用語も多くあります。

自動巻きの仕組みを理解して、自動巻き機械式腕時計を長く大切に使い続けてください。

2020年9月26日調査