ジェラルドジェンタとはどんな人？歴史や代表時計作7選を振り返る！【2024年最新】

オーデマピゲのロイヤルオーク、パテックフィリップのノーチラス、オメガのコンステレーションなど、一目で目に焼き付くような特徴のあるデザインは、時計ファンでなくても目にしたことがあるでしょう。

これらのモデルは、すべてジェラルドジェンタ氏がデザインしています。

ジェラルドジェンタ氏の歴史や代表作、現在でも購入することが可能な人気モデルを6選ご紹介しますのでご参考にしてください。

スイス生まれのジェラルドジェンタ氏は、15歳の頃から宝石職人として修業していました。

しかし、1960年23歳の頃一転して、時計デザイナーとして活動を始めました。

以後、フリーデザイナーとして多くの高級ブランド腕時計をデザインし、現在でも引き継がれています。

既存のデザインや材質に囚われないジェラルドジェンタ氏は「時計界のピカソ」と言われ、数多の腕時計のデザインに影響を与えています。

フリーのデザイナーでありながらも、世界中の高級有名ブランドの腕時計をデザインし、それらがほぼすべてブランドのアイコンとなっている、ジェラルドジェンタ氏の歴史を解説します。

1954年から時計のデザイナーとして活動していたジェラルドジェンタ氏は、1962年にケースとラグを一体化したオメガのCラインケースをデザインしました。

低いケースにカーブが美しいデザインは「完成されたデザイン」と言われ、大きな評判となり、他の高級ブランド腕時計のデザインにも影響を与えています。

その後、1972年に自身と同名の「ジェラルドジェンタ」を創業しました。

ジェラルドジェンタ氏のブランド「ジェラルドジェンタ」の腕時計は、生産本数が少なく入手が困難でした。

しかし、世界中のセレブや王族などから愛され、現在でも時計愛好家から人気を誇っています。

70年代には数々の高級ブランドとコラボし、名品を生み出しています。

雲上ブランドで有名なオーデマピゲのロイヤルオークは、腕時計にビスが埋め込まれた大胆で独創的なデザイン、現在でもオーデマピゲのアイコンとなっています。

オーデマピゲと同様、三大雲上ブランドとして名を馳せるパテックフィリップのノーチラスは、1976年より30年以上のロングセラーとなっているモデルです。

こちらもジェラルドジェンタ氏がデザインされました。

また、オメガのコンステレーション、IWCのインヂュニア、ブルガリのブルガリブルガリなど、斬新で大胆な腕時計をデザインされています。

クォーツの台頭により、ジェラルドジェンタ氏は「正確さは当然で、今後は腕時計の外観やイメージが大切になる」と語りました。

そして、1982年にオメガのシーマスターポラリスをデザインし、それは空前のヒットモデルとなったので、ジェラルドジェンタ氏は、デザイナーとして成功をおさめました。

とても多くの腕時計をデザインしたジェラルドジェンタ氏の、主な代表作を7選ご紹介します。

世界三大雲上ブランドとして有名なオーデマピゲのロイヤルオークは、ブランドの「顔」ともいえる特徴的なデザインで人気です。

八角形のケースに文字盤はタペストリー模様となっています。

「高級腕時計の概念を覆す」と言われた高級スポーツウォッチは、やはり目を惹くのがケースに埋め込まれているビスでしょう。

ジェラルドジェンタ氏は、潜水士のヘルメットからひらめきを得たと言われています。

オーデマピゲと同様、世界三大雲上ブランドのパテックフィリップのノーチラスは、ブランドの中でも特に人気のあるモデルです。

ジェラルドジェンタ氏らしい斬新なデザインではありますが、立体感がありシンプルなイメージを持っているため、様々シーンで着用することが出来るでしょう。

パテックフィリップのノーチラスは、現行モデルも初代のイメージを残しています。

ノーチラスは1976年に誕生していますが、現在でも古さを感じないデザインは、ジェラルドジェンタ氏のセンスが卓越したものであったと言えるでしょう。

知名度と人気ではロレックスと並び称されるオメガのコンステレーションも、ジェラルドジェンタ氏がデザインされました。

エレガントで美しいCラインは、ジェラルドジェンタ氏の名を多くの方が知るきっかけとなったデザインです。

ジェラルドジェンタ氏がデザインしたモデルは生産終了ですが、コンステレーションはメンズ・レディース問わず人気のモデルです。

ドイツ語でエンジニアという意味のIWCのインヂュニアは、1950年代からブランドのアイコンとなっていました。

しかし、1976年にジェラルドジェンタ氏がデザインしたインヂュニア SLは、ダイバーのヘルメットからひらめきを得たと言われています。

インヂュニア SLでそれまでのインヂュニアのデザインが一新され、IWCは「もっとも優れ、もっとも斬新なデザイン」と自負されています。

ただし、現在では生産終了しているモデルです。

ジェラルドジェンタ氏は、IWC(オールドインター)でヨットクラブもデザインされています。

こちらは価値が高く憧れている方も多いでしょう。

ブルガリのブルガリブルガリは、ケースに大胆なブランドロゴがあしらわれた、薄くスマートなモデルです。

おしゃれで高級感のあるブルガリブルガリも、ジェラルドジェンタ氏がデザインされました。

ジェラルドジェンタ氏がデザインしたモデルは、ベゼルに「BVLGARI 」と「ROMA」の文字が刻印されています。

2015年には、ブルガリブルガリの生誕40周年を記念した復刻モデルが、世界限定130本発売されました。

セイコーはジェラルドジェンタ氏をとても評価していて、多くのOEM品のデザインを依頼しました。

70年代の後半では、高級腕時計のデザインを依頼し、中でも最高傑作と言われているのが「クレドール ロコモティブ」です。

「ロイヤルオーク」は戦艦の舷窓を「ノーチラス」は潜水艦をモチーフとされたように、クレドールロコモティブは、蒸気機関車をモチーフとしています。

ちょうど時代が日本製のクォーツが台頭していましたので、ジェラルドジェンタ氏はスイスの時計業界から反発があり、セイコーとの契約を隠していたようです。

ただジェラルドジェンタ氏は「ロイヤルオーク」「ノーチラス」ともに「クレドール ロコモティブ」を公式の小作品集に並べています。

ジェラルドジェンタ氏のブランド「ジェラルドジェンタ」は、生産数が少なく手に入れにくかったので、多くの人が知るブランドではありませんでした。

しかし「ジェラルドジェンタ」は、著作権に厳しいことで有名な「ディズニー」のキャラクターの使用が許可されている唯一の高級腕時計ブランドです。

文字盤に配したディズニーキャラクターが目を惹く「レトロファンタジー」は、針が分を指しているデザインとなっています。

文字盤に大きく表示されているのが時間で、針が60分まで行くとキャラクターが腕を振り0の位置になります。

キャラクターがあしらわれたファンシーなイメージの腕時計ですが、ケースはコインエッジ、文字盤はシェルを使用していますので上質で高級感があり、大人にもおすすめです。

ジェラルドジェンタ氏は、2001年、自身の本名のブランド「ジェラルド・チャールズ」を創業し、とても独創的なデザインの「トゥルボ クロノグラフ」を発表しました。

ケース径47mmと大型で奇抜なデザインとなっています。

卓越したデザインセンスで成功を収めたジェラルドジェンタ氏は、2011年8月に亡くなられたので、残念ながら新作を目にすることはもうありません。

ジェラルドジェンタ氏の歴史やデザインしたモデルなどをご紹介しました。

ここからは、現在でも購入できるジェラルドジェンタ氏がデザインした人気モデルを6選ご紹介します。

時計界の巨匠がデザインしたモデルをぜひ参考にしてください。

ジェラルドジェンタ氏はフリーのデザイナーでしたので、多くのブランドのデザインを手掛けています。

特に人気の高い6選をご紹介し、表にまとめました。

現在では中古になりますが、どのモデルも人気が高く品薄の状態です。

また中古のため、ベルトなどが傷んでいる場合もあります。

そういった場合、店舗によっては純正ではない物に交換していますので、購入の際にはそういった点もよく確認しましょう。

中古であっても状態のよい個体も販売されていますが、傷などの写真も確認してください。

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時計界の「巨匠」「ピカソ」と言われているジェラルドジェンタ氏の歴史や主な代表作、現在でも購入できる人気モデルをご紹介しました。

既存のデザインや素材に拘らず、数多くの特徴のある腕時計をデザインしたジェラルドジェンタ氏は、世界最初の「腕時計デザイナー」です。

氏がデザインした腕時計は、アンティークとなっている物が多いですが、現在でも古さを感じず輝いているため、多くのファンがいます。

2011年8月にジェラルドジェンタ氏は死去されましたが、氏の多大な功績はこれからも腕時計界の歴史に残るでしょう。

2021年9月15日　調査