ロイヤルオリエントは生産終了したけど欲しい！手に入れる方法は？

ロイヤルオリエントはオリエント時計が誇る高級モデルでしたが、２０１７年４月に親会社のセイコーエプソンとの経営統合を機に、生産終了となりました。

今ロイヤルオリエントを入手するには質のいい中古品を探す必要があります。

ここではロイヤルオリエントの歴史と、中古品の相場について紹介していきます。

 ロイヤルオリエントを製造しているオリエント時計は、1950年に設立された会社ですが、前身である吉田時計店（1901年創業）から数えると100年以上の歴史ある老舗メーカーです。

ムーブメントを自社開発しており、機械式時計に定評のあるブランドです。

そんなオリエント時計の技術の粋を結集させたのが、ロイヤルオリエントなのです。

ロイヤルオリエントは個性的で唯一無二とも思えるデザインの時計を数多く生み出してきました。

また、オリエント時計は、高精度の機械式ムーブメントを開発・製造している歴史あるブランドにもかかわらず、知名度があまり高くないので、ロイヤルオリエントは穴場的なモデルと言えるでしょう。   

オリエント時計は、親会社であるセイコーエプソンと2017年4月1日と完全に経営統合し、法人としてのオリエント時計は事実上、解散となりました。

販売部門はエプソン販売に、その他部門はセイコーエプソンに統合されています。

統合に合わせてオリエント時計のモデルラインナップも整理され、ロイヤルオリエントも生産終了となりました。

オリエント公式サイトに2017年3月23日付けで「 修理窓口及び個人情報に関するお知らせ」というニュースを載せています。

ここで 、2017年4月1日付けで販売及びサポートサービスなどの国内販売機能がエプソン販売株式会社へ統合される旨を発表しています。 

エプソンというとプリンターのイメージが強く、時計との関わりがあまり見えません。

なぜオリエント時計はエプソンの子会社になったのでしょうか？

ここでは順を追ってオリエント時計の経営状態とエプソンとの関わりについて説明していきます。

オリエント時計は、前身である吉田時計店（1901年創業） 時代から、機械式腕時計を中心に1970年代までは順調に業績をあげていました。

しかし、1980年代に入ると、クオーツ式腕時計の急速な普及による時計の低価格化や、円高の進展など、事業に大きな影響を与える環境変化が起き、主力の輸出時計事業の利益が減少していったのです。

オリエント時計はバブル期に利益の底上げを狙い、NTTや百貨店、銀行株に積極的に投資しましたが、バブル崩壊とともに巨額の損害が発生し、実質的な債務超過に陥りました。

そんな中、1990年代半ばからプリンタ部品の生産事業を、2000年からは水晶部品の加工事業を開始し、エプソンが主要顧客となっていきます。

同時に、増資引き受けを通して、オリエント時計に対するエプソンの持ち株も増加し、2001年には株式の52％をエプソンが保有、オリエント時計を子会社化しました。

その後もアジア通貨危機を引き金とした業績悪化が続き上場も廃止になり、2009年にエプソンの完全子会社となりました。

オリエント時計はエプソンの子会社になった後は、エプソンの時計事業やウェアラブル事業などで積極的に経営統合を進め、2017年4月に株式を全てエプソンに譲渡し、「秋田エプソン株式会社 」となりました。

2020年現在は、法人としてのオリエント時計は休眠状態となっています。

大手通販・オークションサイトでロイヤルオリエントの在庫と中古価格の相場を調査してみました。

参考にしてください。

※2020年11月7日時点の情報です。

楽天ではロイヤルオリエントの中古品が数点販売されています。

価格帯は19,690円～148,500円と、状態によって値幅があります。

いずれも中古の使用状態が写真付きで細かく説明してあり、納得して購入できそうです。

タイムピークスではロイヤルオリエントの中古品が数点売買されています。

オークション形式なので、タイミングによってはリーズナブルにロイヤルオリエントを入手できる可能性があります。

高山質店では2020年1月現在、ロイヤルオリエントは全て売り切れで在庫はありませんでした。

売値は大体100,000円～で、状態の良いものが多く、在庫がある場合は買い時と言えるでしょう。

ヤフオクでは数多くのロイヤルオリエントが安値で出品されていました。

しかしベルトがなかったり、オーバーホールが必要であったりと、状態があまり良くないものが多い印象です。

自分の手に負えるものかきちんと見極めて購入する必要があります。

メルカリでは多くの中古のロイヤルオリエントが出品されていました。

値幅は4,000円程度～状態によって100,000円を超えるものまであります。

安いものはベルトがなかったり、メッキ剥がれがあったり、条件付きの物が多いです。

きちんと出品者からの説明を読んで、納得した上で購入するようにしましょう。

ロイヤルオリエントの新品は市場在庫がなく、手に入れるには中古品になります。

ここでは中古でロイヤルオリエントを購入する場合の注意点について紹介していきます。

ロイヤルオリエントに限った話ではありませんが、高級時計の中古品を買うには、信頼できる信頼できる相手を選ぶ必要があります。

中古品の状態をきちんと説明してくれているか、他の買い物客からの評判はどうか、などを確認してから購入するようにしましょう。

中古品の場合、オーバーホールやベルトの交換が必要な場合があります。

オーバーホールやベルトの交換まで行って販売してくれる信頼できるお店ならばいいのですが、個人取引の場合は購入後に自分でオーバーホールなどをしないといけない場合があります。

中古品の状態をきちんと確認してから購入しましょう。

ロイヤルオリエントは生産が終了してからも寝強いファンが多く、偽物も多く出回っています。

個人売買やネットオークションではこうした偽物を売りつけられてしまう場合もあるので、取引相手は慎重に調査して選ぶようにしましょう。

生産が終了となってしまったロイヤルオリエントですが、どのようなメーカーで作られていたのでしょうか？

ここではロイヤルオリエントを製造していたオリエント時計について説明していきます。

オリエント時計は1950年に「多摩計器株式会社」という社名で、東京都南多摩郡日野町に設立され、オリエント時計の前身である東洋時計の工場を借り、腕時計などの製造を始めました。

翌年に社名を「オリエント時計株式会社」に変更し、本格機械式腕時計の「オリエントスター」を誕生させました。

オリエント時計は 創業以来一貫して機械式時計を作り続けており、エプソンと統合した現在も、機械式時計を作り続けています。

 職人気質を感じさせるオーソドックスなデザインと、高い技術力によって生み出される最高品質の精度が、世界中の多くの時計ファンを魅了しています。

オリエントを代表するブランド、オリエントスターは価格が細分化されており、50000円～25万円と価格帯が広くなっています。

機械式時計としてのデザインや性能を考慮すると、度のモデルもかなりリーズナブルな価格設定になっていると言えるでしょう。

機械式にこだわったオリエント時計はムーブメントも自社開発・製造しています。

昭和46年から作り続けている46（ヨンロク）系ムーブメントは、5振動が主流だったムーブに対して、6振動を採用して精度と耐久性を向上させたもので、非常に信頼性の高いムーブメントになります。

現在でもヨンロク系ムーブメントは多くのモデルで使われています。

ここではロイヤルオリエントと、その技術を受け継ぐオリエントやオリエントスターを代表するモデルを7つに絞って紹介していきます。

どれも魅力あるモデルです。

ロイヤルオリエント＆オリエントの代表モデル7選を表にしましたので、ご参考にして下さい。

これまで主にロイヤルオリエントについて説明してきました。

まとめとしてロイヤルオリエントというブランドそのものの口コミや評判について紹介したいと思います。

 ロイヤルオリエントが共通して持つ優美さと細部まで手のこんだデザインに惹かれる人が多いようです。

他の高級ブランドで同じ値段で、ロイヤルオリエント同等に手のこんだものを手に入れるのは難しいでしょう。

ロイヤルオリエントは生産が終了してから2020年時点で3年ほど経っています。

中古品にレア価格がついている事はないですが、良品に出会える確率はかなり低いです。

もしロイヤルオリエントの購入を考えていて、信頼できるお店と納得できる状態の良品に出会えた場合は買い時と思っていいでしょう。

2020年11月20日調査