ロードマーベル(セイコー)の偽物や復刻、オーバーホールについて解説!
1958年に誕生したセイコー ロードマーベルは、日本が世界に誇るグランドセイコーのベースになったモデルです。約60年の歴史をもつロードマーベルは、現在も高額で取引されています。そんなセイコー ロードマーベルの偽物や復刻版、オーバーホールについて解説します。
目次
ロードマーベル(セイコー)とは?偽物の見分け方やオーバーホール料金を調査
セイコー ロードマーベルは、1958年に国産高級腕時計として誕生した時計で、約60年経った今でも、グランドセイコーのファンやアンティーク時計のファンから人気が高い存在です。
ここでは、ロードマーベルの偽物はどのようにして見分けるのか、オーバーホールはどのくらいかかるのかを調査します。
ロードマーベル(セイコー)はどんな時計?
型番 | 5740-1990 |
---|---|
製造期間 | 1958年頃から1960年頃 |
ムーブメント | 手巻23石 |
キャリバー | Cal.5740A |
ケース径 | 約42mm |
ケース素材 | ステンレススチール |
防水 | 非防水(防汗程度はあり) |
ロードマーベルは、グランドセイコーが誕生するまでセイコーの最高級機種でした。
型番5740‐1990については、ムーブメントが当時では最高の23石となっており、ハック機能も搭載されています。
またムーブメントの各部品が丁寧に美しく作られているだけでなく、約60年経った今でも高級感を漂わせるデザインはとても魅力的です。
60年以上愛されるヴィンテージモデル
セイコー ロードマーベルには約60年の歴史があります。
ロードマーベルは、セイコーがその名をとどろかせる契機となった腕時計「マーベル」の後を継ぐモデルとして、1958年に誕生しました。
その後1960年頃にはグランドセイコーが誕生するも、ファンの間ではその色あせないシンプルかつシックなデザインが愛されているヴィンテージモデルです。
国内初の高級腕時計として発売
セイコー ロードマーベルは、「マーベル」の高級版として1958年に誕生し、国内で初めて「高級腕時計」として発売された時計です。
当時は、今までの商品の2倍以上もの破格の高値で販売されていました。
この時期に国内初の高級腕時計を発売したのは、1961年に腕時計の輸入自由化をひかえ、セイコーが海外に通用する高性能の腕時計開発を急いだ背景もあります。
セイコーのアンティーク中古相場は高騰中
セイコー ロードマーベルは、グランドセイコーのベースとなったアンティークモデルとして発売から約60年経った今でも高値で取引されています。
調査したところ、楽天では最安で約20,000円でしたが、平均は約70,000円でした。
もちろん状態によって価格が変わるので、気になる方はよく調べてから購入することをおすすめします。
ロードマーベル(セイコー) 偽物の見分け方
セイコーの時計は人気が高い故に、偽物も多く出回っています。
世界中で愛されているグランドセイコーのみならず、アンティークモデルのロードマーベルについても注意が必要です。
ここでは、セイコー ロードマーベルの偽物の見分け方について解説していきます。
ロゴやダイヤルのデザインが違う
ロードマーベルの偽物を判断する際に注目すべきがロゴやダイヤルのデザインです。
型番にもよりますが、初期のものは筆記体で上部に「Seiko Lord Marvel」とあったり、後期のものであれば上部には「SEIKO」下部に「LORD MARVEL」のデザインがあります。
ダイヤルの背景の素材感や色味も本物をよく確認して判断しなければなりません。
スチール部分の耐久性が劣る
セイコー ロードマーベルには、型番にもよるがステンレススチール素材が使用されていることが多々あります。
ステンレススチールは、傷がつきにくく錆も発生しにくい特徴をもっています。
中古のロードマーベルについては、まったくの新品とはいかないまでも、製造時期とスチール部分の耐久性を考慮して判断するべきです。
インデックス部分のデザインが粗悪
ダイヤル全体を見た際に、インデックスの配置にばらつきがあったり、インデックスの線が歪んでいたり太さが異なったりしている場合には、偽物を疑うべきです。
本物のセイコー ロードマーベルであれば、丁寧に繊細につくられているためそのような違和感は感じるはずもありません。
中古品でも、インデックスがずれていたり問題がある場合は注意が必要です。
ムーブメントの質が悪い
セイコー ロードマーベルのムーブメントは、初期のモデルは「マーベル」、後期のモデルは「クラウン」をベースにしています。
本物であれば、当時の最上級の設計と最高の仕上げ・調整が施されているムーブメントですが、偽物は安くて粗悪なムーブメントを使用している場合があります。
もし、針の動きを見て秒針が揺れるようであれば偽物を疑うべきです。
ロードマーベル(セイコー)の復刻版はあるの?
ロードマーベルの復刻版があるのか調べてみたところ、セイコーのアンティーク時計自体復刻されておらず、残念ながらロードマーベルの復刻はありませんでした。
その代わり2019年には、セイコー プロスペックで1970年のダイバーズウォッチの復刻デザインが登場したり、1990年代に若者から人気があったセイコー サスのデザインが復刻され話題を呼びました。
ロードマーベル(セイコー)のオーバーホール料金
セイコー ロードマーベルは発売から約60年経つアンティーク時計です。
購入したとしても、手に入れたときに新品同様きれいな状態であるとは限りません。
たとえ外見がきれいであっても、ムーブメントが歪んでいたり油が漏れていたりと整備が必要な状態であることは少なくありません。
ここでは、ロードマーベルのオーバーホール料金について説明していきます。
宝生堂のオーバーホール料金
料金 | 期間 |
---|---|
23,760円(税込) | 27日間 |
宝生堂は、1970年創業の時計・メガネ・宝石の専門店です。
時計修理は、1級技能士と3級技能士がおりアフターフォローも充実しています。
今回のケースは、部品には問題がなく潤滑油が劣化していた状態でのオーバーホール料金と期間ですが、同じセイコー ロードマーベルのオーバーホールでも、その時計の状態や問題の状況で異なります。
時計宝石修理研究所
料金 | 期間 |
---|---|
52,000円(税別) | 28日間 |
時計宝石修理研究所は、1964年創業の時計・宝石の修理専門店です。
今回のケースではオイルが劣化していて針が動かなくなったケースですが、機械式3針タイプの国産腕時計のオーバーホール最低価格は39,800円(税別)です。
もちろん状況により料金や期間は異なりますが、宅配修理も行っており、問題が生じた場合は相談を検討してもよいかもしれません。
スガヤ時計店
料金 | 期間 |
---|---|
18,000円~ | 不明 |
スガヤ時計店は、1959年創業の時計修理・販売専門店です。
国内メーカー時計、輸入時計、置時計まで幅広く修理を行っており、修理技能士が2名お店に在籍しています。
また、年代が古いもので例外になる場合もありますが、原則として修理した時計には一年間の動作保証が付き、修理の完了後に保証書が発行されます。
【2021最新】腕時計編集部が厳選!セイコーのオーバーホール&修理店比較表
大切な腕時計を長く使うためには、定期的なオーバーホール・修理が欠かせません。
正規店より割安な料金でメンテナンスができる修理店は、技術力と信頼性が高いお店を選ぶことがポイントです。
今回はRichWatch編集部が、腕時計のオーバーホールと修理のおすすめ店をランキング形式で3選ご紹介します。
それぞれの店舗の特徴や評判、オーバーホールの料金など、あなたの腕時計に最適な業者をご提案します。
セイコーのオーバーホール&修理のおすすめ店比較表
メーカーより3万円以上お得【千年堂】
千年堂は累計45000件以上の実績を持つ修理店です。
メーカー出身の時計技師や1級時計技師などのベテランが修理を担当してくれます。
千年堂のオーバーホール料金目安
種類 | 価格 |
---|---|
クォーツ | 26,950円(税込)~ |
自動巻き | 30,800円(税込)~ |
クロノグラフ | 40,700円(税込)~ |
概算費用はオーバーホールと修理代金込みで30,000~40,000円程度ですが、部品代が別途必要になります。
オプションでライトポリッシュと新品仕上げの追加が可能、ケース&ベルトのライトポリッシュはロレックスの場合24,200円(税込)です。
また超音波洗浄、オリジナルクリーニングを無料で行ってくれます。
千年堂の口コミ
安くて驚き
評価:今回、オーバーホールを依頼しましたが価格の安さにびっくりです。新品のようにキレイな状態で返ってきました。
定期的にメンテナンスの依頼をするのであれば、なるべく安価なお店を選びたいものです。
千年堂に関しては、リーズナブルな価格で引き受けてもらえたという口コミが多数挙がっています。
千年堂の基本情報
無料梱包セット | あり |
---|---|
保証 | 1年間(アンティークは半年) |
送料 | 無料 |
修理対応地域 | 日本全国 |
下記リンクにて無料宅配キットを申し込むと梱包用時計ケース・エアーキャップ・梱包材一式が自宅に送られてきます。
国産ブランド・クォーツも大歓迎【リペスタ】
高い技術と良心的な価格が魅力のリペスタは、幅広い腕時計のオーバーホールを受け付けているお店です。
高級舶来ブライドはもちろん、セイコーやシチズンなどの国産ウォッチ、カルティエやブルガリに代表されるクォーツのオーバーホールも積極的に行っています。
気持ちよく腕時計を使ってほしいとの願いから、8,800円相当の「リぺスタ洗浄+防水検査」を無料でサービスするなど顧客満足度の高いサービスが特徴です。
リペスタのオーバーホール料金目安
種類 | 価格 |
---|---|
外国産 (ロレックス・オメガ等) | 19,800円(税込)~ |
国産ブランド (セイコー・シチズン等) | 15,400円(税込)~ |
高級クォーツ (カルティエ・ブルガリ等) | 20,900円(税込)~ |
リペスタでは国家資格である一級時計修理技師を取得した職人が、それぞれ得意なメーカーの修理を担当します。
専門分野に特化することでよりレベルの高いオーバーホールが可能となり、見積もり後の修理依頼率91.4%という高い実績につながっています。
リペスタの口コミ
次回も依頼します
評価:今回、ロレックスの時計をリペスタ様に修理して頂きました。見積もりから、完成まで、とても丁寧に対応頂きまして、凄く良い店と感じました。
https://goo.gl/maps/NakDq1J61AVXDRAM9
アフターフォローもばっちりでした!
評価:大事にしていたカメレオンと主人のエアキングの修理をお願いしました。諦めていたカメレオンも見事に復活し、嬉しい限りです!
https://goo.gl/maps/XLJw71unS7v4kih1A
手巻きのカルティエや思い出の腕時計が、見事に復活したという感謝の口コミが目立ちました。
リペスタでは部品さえあれば修理・オーバーホールを受け付けています。
口コミで噂を聞いた方やリピート客が多いのもうなずけます。
リペスタの基本情報
無料梱包セット | あり |
---|---|
保証 | 1年間(アンティークは半年) |
送料 | 無料 |
修理対応地域 | 日本全国 |
無料見積もりと梱包セットは専用申し込みフォームから24時間365日受付中です。
分かりやすさを大切にしているリペスタは、ネット見積もりが初めての方でも迷うことなく利用できます。
もう動かないと諦めている腕時計をお持ちの方は、一度リペスタの無料見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか?
ハイレベルな新品仕上げが評判【シエン】
ロレックス、オメガをはじめ高級ブランドの修理を数多く手掛けてきたシエンは、確かな技術を持つ技士が多数在籍する職人集団です。
元ロレックスの技術者やメーカーの修理部門出身者、時計修理歴20年以上のベテランなどのプロフェッショナルが技術責任者を務めています。
シエンのオーバーホール料金目安
種類 | 価格 |
---|---|
ロレックス | 25,300円(税込)~ |
オメガ | 17,600円(税込)~ |
フランクミュラー | 17,600円(税込)~ |
パネライ | 25,300円(税込)~ |
新品仕上げにこだわるシエンは、修理とは別の技術者が磨き作業を担当します。
ギリギリのラインを見極め丁寧に施されたポリッシュ仕上げは、腕時計好きをうならせる見事な仕上がりと評判です。
価格も半額以上安くなるため、オーバーホールと一緒に注文するとお得です。
またオーバーホールや修理を専門に扱っているため、平均3週間という短い納期が特徴です。
シエンの口コミ
お客さんの気持ちを理解してくれる素晴らしい修理業さんです
評価:思い入れのある時計だったので、不安を覚えながら依頼しましたが受付の時点から丁寧な対応だったので安心してお任せ出来ました。仕上がりも満足しています。
https://goo.gl/maps/Cv9DrbXruERs8Ewv9
全国でもトップレベルの総合力かと思います。
評価:今回markxvのオーバーホールを依頼。納得のいく事前見積り(無料)と、店舗での接客や電話対応、また価格に大変満足。勿論、仕上がりも!
https://goo.gl/maps/3msbHqtC7guXUSTR8
見積もりや仕上がりはもちろん、接客が素晴らしかったという口コミが多いです。
”お客様にとって腕時計の修理は頻繁に行うものではない”がコンセプトのシエンは、一期一会のお客様への説明を丁寧かつ分かりやすく行っています。
シエンの基本情報
無料梱包セット | あり |
---|---|
保証 | 1年間 |
送料 | 無料(修理代1万円以上) |
修理対応地域 | 日本全国 |
シエンの公式ホームページでは、写真付きで無料配送セットへの梱包方法を説明しています。
1つの梱包セットで同時に2個の腕時計を送付できるため、複数個の時計を査定に出したいときに便利です。
接客に定評のあるシエンは、気持ちよく修理やオーバーホールを依頼したい方におすすめです。
腕時計オーバーホールと一緒に頼みたい!おすすめメンテナンス3選
ここからは、腕時計のオーバーホールと一緒に頼むと便利なおすすめのメンテナンスを3つご紹介します。
①ベルト交換
扱いに慣れていれば自力でできるベルト交換ですが、大切な腕時計に傷をつけるリスクを減らすためにも修理店にお任せするのが賢明でしょう。
ベルト本体の料金の他に工賃がかかり、相場はおよそ1,000円~5,000円です。
高級腕時計の場合、ベルト素材によりますが工賃とベルト本体の料金をあわせて10万円以上かかるケースもあります。
②風防交換
腕時計のガラスにヒビが入っている場合にも修理店に修理・交換をお願いしましょう。
おおよその相場についてはアクリル風防が6,000円~、ミネラルガラスが10,000円~、 サファイヤガラスが15,000円~です。
③新品仕上げ・ポリッシュ
「新品仕上げ」「ポリッシュ」などお店ごとに呼び方が異なりますが、ケースやブレスレットをひとつひとつ分解し、丁寧に磨きあげる作業を指します。
研磨作業によって気になる傷が消え、新品同様の美しさを取り戻すことができるのです。
オーバーホールと一緒に新品仕上げ・ポリッシュを依頼するとセット価格で安くなるお店もあるので、ぜひチェックしてみてください。
ロードマーベル(セイコー)は味わい深いモデル
セイコー ロードマーベルは、時計自体が高級品だった約60年前に国内で初めての「高級腕時計」としてそれまでの時計の2倍ほどの価格で発売された腕時計です。
シンプルかつ上品でありながら使いやすさも兼ね備えているので、普段使いにもフォーマルにも活躍できるアンティーク時計を探している方におすすめの時計です。
高級感と深い味わいを感じてほしいモデルの1つです。
2020年12月5日調査
この記事のライター
Rich-Watch編集部
Rich-Watch編集部では、男性向けアイテムを中心にアイテム・ファッション情報を発信しております。 「Rich-Watchを読んだおかげで、自分の求めた情報に出会えた」という方を1人でも多く増やすことをミッションとして活動しています。
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。