腕時計のクロノグラフとは？種類・魅力や正しい使い方を総まとめ！

どのブランドでも人気商品であり、愛用者からも好評を得ているクロノグラフ腕時計は、見た目と機能が大きな魅力です。

人気の腕時計クロノグラフにしかない特徴と、世界中で注目される腕時計としての魅力について徹底解説します。

腕時計クロノグラフは、どんな特徴を持つ腕時計なのでしょうか。

またどんな点が魅力になっているのでしょうか。

その深い世界について掘り下げてみましょう。

腕時計クロノグラフは、簡単に言えばストップウォッチ機能を備えた腕時計です。

ストップウォッチ機能はひとつだけではありません。

さまざまな使い方を持つ、最新鋭の時間経過計測技術を搭載しています。

クロノグラフという名前が、すでにスタイリッシュで謎めいています。

クロノグラフとは造語で、時間を意味するギリシア語のクロノスと、記すという意味のギリシア語グラフォスを合わせた言葉です。

クロノグラフには原型になった時計があります。

インクを垂らして時間経過を記すというもので、ストップウォッチの代わりにしたことから由来しています。

クロノグラフ腕時計の最大の特徴は文字盤です。

文字盤には2つ、もしくは3つ、小さな時計のようなものが組み込まれており、それぞれに針が配置されています。

腕時計は普通のものでも細いゼンマイやいくつもの歯車を抱える繊細極まる機械です。

クロノグラフはストップウォッチを搭載している分、さらに精緻な造りになっており、文字盤は作りこまれた美しさがあります。

クロノグラフはストップウォッチその他の機能を備えた腕時計ですが、大変人気があるため各ブランドがこだわりぬいて手掛けています。

そのため各ブランドの顔とも言える腕時計になっていることも多く、特にメカニカルなクールさが男性に支持されていると言えるでしょう。

腕時計クロノグラフには、さまざまな機能を持った計測器が搭載されています。

数センチしかない腕時計の文字盤の上に、さらに小さな文字盤が複数乗っているように見え、繊細かつメカニカルなクロノグラフ独特のクールさを生み出します。

どんな使い方ができる機能があるのか、ピックアップしていきます。

タキメーターは、速度を計測する機能で、風防の上にベゼルと呼ばれる文字盤の輪状の部品があり、細かく数字とドットが刻まれています。

ベゼルの数字とドット、クロノグラフ針で、平均速度を割り出します。

タキメーターはクロノグラフでも基本的な機能のひとつで、多くの腕時計で採用されていおり、デザインとして欠かせないメーターです。

テレメーターは距離を割り出す機能で、光と音の速度差を利用して距離を測ります。

本来は戦時中に使用されていた計器で、大砲を発砲する際に見える光、その後音のしたタイミングを計測することで、発砲した軍艦や戦車までの距離を測っていました。

今も光と音の速度差を使って、距離を割り出すための機能として、タキメーターとセットでクロノグラフに採用されていることがあります。

アズモメーターは使用している人の呼吸数を計測できる機能です。

通常では、15回呼吸する時にかかる時間を計測できます。

またクロノグラフ針が止まった目盛りで、1分間あたり何回呼吸をしているかを測る使い方もできます。

パルスメーターは、脈拍数を計測できる機能です。

基準となる脈拍数は腕時計によって異なり、たとえば15回が基準値であれば15回カウントしたところでストップさせます。

するとクロノグラフの針が1分間の脈拍数を指してストップします。

デシマルとは10進法の単位のことで、1デシマルは1/100分にあたります。

デシマルメーターはもともとパイロットのために作られ、距離と同じ10進法で時間が計測できるようになっています。

どちらも10進法なら計算が単純になるので、デシマルメーターが開発され、クロノグラフ時計に搭載されるようになりました。

クロノグラフの進化版ともいえる新たなクロノグラフ腕時計も開発されています。

これまでのクロノグラフにはなかった注目の機能や使い方についてご紹介しましょう。

フライバッククロノグラフは、タイムを計測し、そのまま次のタイムを続けて計測することができます。

通常クロノグラフでストップウォッチ機能を使うと、測り終えたらストップし、リセットしなけれなりませんが、フライバッククロノグラフを使用することで、中間タイムや2つの経過タイムを同時に測ることができるようになりました。

レガッタ・クロノグラフは、その名に「レガッタ」（ボートレース）とつくことからも分かるように、レース（ヨットレース）のスタートまでのカウントダウンをセットできる機能です。

ロレックスのヨットマスターやルイヴィトンのタンブールに搭載されています。

また公式シグナルにシンクロして誤差を修正する、シンクロナイゼーション機能が備わっています。

スプリットセコンドクロノグラフは、クロノグラフ秒針が2本装着されており、スタートボタンを押すと2本の秒針が同時に計測を始めます。

スプリットボタンでまず1本目の秒針がストップし、次にスタートボタンを押すと、もう1本の秒針で計測していたタイムが分かるシステムです。

ラップタイムが同時測定できる、非常に精緻で高度な機能です。

エルプリメロ21は、1/100秒計測クロノグラフとも呼ばれており、ゼニス社によって開発された、1/100秒まで測れるクロノグラフです。

文字盤の内側にインナーベゼルが搭載され、100までの目盛りが刻まれています。

スタートボタンを押すとクロノグラフが1秒で1回転します。

非常に高性能な新しいクロノグラフです。

腕時計クロノグラフは、一般的な腕時計と比べて非常に高性能です。

高級腕時計は機械式でもクォーツ腕時計でももともと精巧ですが、クロノグラフはそこにより精緻な仕組みをいくつも搭載しています。

そのため正しく操作しなければ、壊れてしまうこともあるので、正しい使い方をマスターし、故障を防ぎましょう。

以上が一般的なクロノグラフ腕時計の使い方の手順です。

普通の腕時計にはリューズがついているだけですが、クロノグラフ腕時計にはリューズを中央に、2時の位置と4時の位置に1つずつボタンがついていることをチェックしておく必要があります。

クロノグラフは、どの機能もスタートとストップが基本の使い方になります。

使い方をマスターする時は、まず2時の位置にあるボタンがスタート＆ストップ、4時の位置にあるボタンがリセットと覚えましょう。

ストップウォッチ機能を使用する場合、最初に押すのは2時の位置にあるボタンです。

ストップウォッチ機能をスタートさせたあと、ストップさせたい時は、もう一度2時の位置にあるボタンを押します。

4時の位置のボタンではないので注意しましょう。

クロノグラフの機能はタキメーターもパルスメーターも他の使い方でも、基本はスタート＆ストップで操作します。

4時の位置にあるボタンはリセットボタンです。

スタートとストップを押して数値を測ったら、リセットボタンを押すことで針の位置をリセットすることができます。

計測中に4時の位置にあるボタンを押すと故障の原因になるので、押さないようにしましょう。

フライバッククロノグラフは、クロノグラフの進化系ともいえる機能のひとつで、リセットせずに次のタイムが測れる機能です。

そのため、他の機能とは異なる使い方をします。

一般のクロノグラフとフライバッククロノグラフを両方持っている場合は、使い方を間違わないように注意が必要です。

まずは2時の位置にあるボタンを押して、ストップウォッチをスタートさせます。　

ここまでは普通のクロノグラフの使い方と同じです。

次は、4時の位置にあるボタンを押してストップウォッチをはじめすべての計測針をリセットします。

するとリセットされた瞬間に次の計測がスタートし、中間タイムや2つの経過タイムが測れます。

一般的なクロノグラフと使い方が違うため、きちんと覚える必要があります。

計測中に4時の位置にあるボタンを押すという使い方は、普通のクロノグラフでやってはいけないのですが、フライバッククロノグラフの使い方では異なるのです。

また、2時の位置にあるボタンを押すと、クロノグラフ針がストップします。

文字盤の中にいくつもの小さな文字盤が組み込まれているクロノグラフの腕時計は、慣れないとどこを見ればよいのか分かりません。

クロノグラフ腕時計の文字盤はどう見ればよいのか、基本的な使い方をご説明します。

一般的な腕時計は、短針は時間、分は長針、細い秒針の3本で時間を表します。

しかしクロノグラフ腕時計の場合、一般的な秒針と同じサイズの長い針こそが、クロノグラフの腕時計秒針となります。

では一般的な秒針と同じ針はどこかというと、小さな文字盤の中で、60まで目盛りがあるものについている小さな針になります。

クロノグラフ秒針は、一般的な腕時計の秒針と同じ位置にあります。

大きなベゼルに合わせた長針と短針、それに付随したもっとも長く細い針が、クロノグラフ秒針です。

30までの目盛りがついている小さな文字盤と針、これが30分積算計です。

クロノグラフ秒針が1周60秒、つまり1分間経過すると目盛りが1つ動き、30分間測ることができるようになっています。

クロノグラフには12までの目盛りがついた小さな文字盤があります。

これは12時間積算計と呼ばれ、クロノグラフ秒針が60回、つまり1時間が経過すると1目盛り動くようになっています。

30分積算計と12時間積算計で、スタートボタンを押してからどれくらい時間が経ったのかを測ることができるのです。

クロノグラフの中には、30分積算計が60分積算計に、12時間積算計が24時間積算計になっているモデルもあります。

自分が必要とするタイムの長さに合わせて購入しましょう。

クロノグラフは一般的な腕時計とは違った使い方をする点がたくさんあります。

間違えると大きな故障につながるので、使用前に使い方をきちんとマスターしておく必要があります。

クロノグラフには重要なボタンが2つあり、2時の位置にあるスタート＆ストップボタン、そして4時の位置にあるリセットボタンです。

何かを計測中にリセットボタンを押すことは、一部の機能を除いてタブーとされています。

ボタンを押し間違えると故障する事もあるので注意しましょう。

クロノグラフは秒針がいろいろな機能を担っているわけではなく、秒針の位置にクロノグラフ針があり、まったく使い方が異なります。

秒針は小さな文字盤に独立して取り付けられています。

クロノグラフ針を動かすと腕時計の電池の大きな消耗になります。

そのため常に動かしていると腕時計の電池が早く消耗してしまいます。

必要な時だけ使用しましょう。

一般的な腕時計は、だいたい3～5年に1度、クォーツ腕時計なら7年に1度、メンテナンスのためオーバーホールに出すと良いと言われています。

しかしクロノグラフは非常にデリケートで複雑な機構を持った腕時計なので、できれば1～2年に1度の頻度でオーバーホールに出したいものです。

お手入れの価格も一般的な腕時計と比較し1.5倍ほどかかります。

クロノグラフの腕時計を落としたり強くぶつけたりして衝撃を与えると、故障の原因になります。

内部の機械が他の腕時計よりさらに繊細なので、より一層大切に扱いましょう。

他の腕時計でも言えることですが、磁力を帯びているものを近づけると壊れてしまいます。

バッグの留め金やマグネット健康アクセサリーなどに注意しましょう。

電子機器の近くも注意が必要です。

人気のあるクロノグラフ腕時計は、さまざまなブランドで開発されています。

ライカやSEIKO、日産のレースラインナップ・ニスモのクロノグラフ腕時計など、人気商品は数えきれないほどです。

それらの中から厳選したおすすめの腕時計を18選、ご紹介します。

クロノグラフの腕時計は、工夫を凝らしたデザインのものがたくさんあります。

各社競ってデザインに力を入れており、男性からの人気も高いのです。

使い方を間違わなければ、故障はないと思いますが、使い方をしっかりマスターし、できれば1、2年に1度はメンテナンス・オーバーホールに出して大切に使いましょう。

2020年12月15日調査