ハック機能(時計)とは?ハック機能の仕組みや合わせ方、時計の負担について解説!
時刻に誤差が生じた時計のりゅうずを引くとピタリと秒針が止まり、時間を合わせやすくしてくれる。それはハック機能と呼ばれ、秒針を止めるための装置が内臓されているからです。この記事では時計の時間合わせの際に役立つハック機能の仕組みなどについて解説をしています。
デリケートな高級時計に欠かせないハック機能
腕時計の時刻合わせをするためにりゅうずを引っ張ると、秒針が止まるのが一般的です。
この機能はハック機能と呼ばれ、一昔前まで高級時計にはあまり搭載されていませんでした。
特に、アンティークウォッチではハック機能がないタイプもあります。
今回は、時刻合わせに便利なハック機能について、その仕組みとハック機能がない腕時計の時刻合わせについてまとめました。
ハック機能とは?機能と仕組みを説明
ハック機能とはストップセコンド機能とも言われています。
簡単に言うと、時間合わせの際にりゅうずを引いた動きに連動してバーが動き秒針を停止させる機能です。
まずは、この仕組について簡単に解説します。
ハック機能の仕組みとは?
ハック機能は、りゅうずの動きに合わせて働きます。
りゅうずを引くと秒停止レバーと呼ばれるパーツが動き、腕時計の心臓部に接触することで時計が止まります。
ハック機能のルーツ
ハック機能のハックとは、戦時中に腕時計の時間を合わせる際に兵士が出していた掛け声が由来とされています。
また、ハック機能を搭載している時計は、航行するときの天体観測用など専門的な分野でしか使われていませんでした。
ハック機能とりゅうずの関係
ハック機能において重要な役割を持つのが秒停止レバーです。
この秒停止レバーは、りゅうずが時計から抜けないようにするオシドリというパーツに取り付けられています。
りゅうずを引くとオシドリを通じて秒停止レバーが時計の心臓部の動きを止める、これがハック機能の一連の動きです。
ロレックスのハック機能
ロレックスは古くからハック機能を内臓しているタイプが豊富。
りゅうずを引いた際に、秒停止レバーがテンプに作用して時刻を止めるものが中心です。
テンプを止めるのでりゅうずを引いてから秒針が慣性で動くような事にならず、ラグを感じずに時刻調整ができます。
ハック機能がない場合の時間の合わせ方
時間合わせをする際、誤差範囲の大きい機械式であっても秒針までしっかりと合わせたいときもあります。
しかし、使っている腕時計がハック機能を搭載していないモデルだった場合はどうやって時刻を合わせるのでしょうか。
ここでは、ハック機能が搭載されていないモデルの時間の合わせ方を紹介します。
竜頭(リューズ)を引いてゆっくり戻していく
まずは竜頭(リューズ)を引いてゆっくりと逆走させるように分針を逆回転(逆時計回り)させていきます。
分針の動きに合わせ秒針が動きを止めたり逆回転をするといった動きが無かった場合は、内部の部品が緩んでいる可能性があります。
そういった場合は、一度時計店などに調整に出しましょう。
秒→分の順番で合わせる
あとは秒針が合わさるまで待機し、時報などに合わせて竜頭(リューズ)を一度戻しましょう。
止めていた秒針を時報に合わせる事が出来たら再度竜頭(リューズ)を引き、分針を動かして時間を合わせましょう。
大幅な分針の逆走は故障の原因にもなりますので注意が必要です。
ハック機能を使って正確な時間を把握しよう
ハック機能は元々高級腕時計などに搭載されることがあまりなかった機能です。
その理由には、機械式腕時計は月差数秒程度の誤差は当たり前なので秒まで合わせる必要がないといったことが挙げられます。
しかし、正確な時刻に合わせたいという声が多く、最近では高級腕時計などでも搭載されている物が増えてきました。
今となっては当たり前となったハック機能ですが、搭載されてきた背景を知るとより時計に愛着を持てるようになります。
この記事のライター
Rich-Watch編集部
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