ウォルサムはどんな腕時計?歴史・特徴から定番人気モデル3選も紹介!
ウォルサムはアメリカ最古の腕時計メーカーで、現在でもアンティーク物として高く評価されている製品が数多くあります。この記事ではウォルサムの歩んできた歴史やウォルサム製の腕時計について、さらに人気モデルや長年使うためのオーバーホールなどについてまとめています。
目次
ウォルサムの腕時計の人気を解説!人気アンティークモデルを紹介
アメリカ最古の時計ブランドであるウォルサム。
正確な時を刻むことが必要な鉄道時計から華やかな社交界を飾る懐中時計まで幅広く対応したラインナップが今でもアンティークとしてファンの心を掴んで離しません。
この記事ではそんなアンティークとしても人気のあるウォルサムの腕時計についてや、この腕時計を愛した著名人などをご紹介していきます。
ウォルサムはどんな腕時計?
ウォルサムという時計ブランドは現在の日本ではあまり認知度が高くないのでご存じない方も多いと思います。
まずは、このウォルサムという腕時計ブランドの歴史についてご紹介します。
1850年の創業から、170年以上もの歴史を歩んできたアメリカ最古の時計ブランドです。
創業はアメリカのマサチューセッツ州
ウォルサムはデイヴィッド・デイヴィス、エドワード・ハワード、アーロン・ラフキン・デニソンの3人によって設立されました。
創業当時の社名はアメリカン時計会社。
その後,社名にもなっているマサチューセッツ州のウォルサムという街に工場を新設、社名もウォルサム時計会社に改名しました。
高い理想を掲げるが・・・
ウォルサムは創業から間もなくして、大きな会社存続の危機に陥ってしまいます。
当時ではまだ珍しかった大量生産システムを導入して効率の良い生産を目指すも、技術的にはまだ難しくそれらが元で経営状態が悪化してしまったからです。
逆境を乗り越えてアメリカ最古の時計ブランドに
しかし、ウォルサムはそれらの逆境を乗り越えてアメリカ最古で当時は最大と言われる時計ブランドにまで発展をしました。
そして歴史に名を残す様々な著名人にも愛用されるほど、素晴らしい製品を生み出していくことになります。
ウォルサムの時計を愛用した著名人
第16代アメリカ合衆国大統領リンカーンもウォルサム製の時計を愛用した著名人の1人です。
1830年、ゲティスバーグ演説と奴隷制度廃止を祝うために大統領に送られたモデルは同社初の工業用懐中時計でした。
彼はこの時計の誇りある最初の保有者の1人になりました。
川端康成が愛したRiverside
日本の著名人では、作家の川端康成もウォルサム腕時計の愛用者でした。
雪国などの名作で知られるノーベル賞作家が自ら購入したウォルサム腕時計は「リバーサイド」と呼ばれている作品でした。
リバー=川、サイド=端、と川端と同じ訳語になるこの時計を彼は大変気に入って大切に使っていたそうです。
ウォルサム・アンティークの魅力
懐中時計の持つ美術品的な美しさと腕時計の持つ機能的な面を併せ持っているのがウォルサムの腕時計の特徴になります。
懐中時計から腕時計が主流になる時代の変わり目を一緒に歩んできたウォルサムだからこそ独自で特徴的な時計が生み出せたのです。
ウォルサムの定番人気モデル3選
では、ウォルサムの腕時計で人気があるモデルをご紹介します。
長い歴史を歩んできたアンティーク時計独自の味わいがある逸品たちをご堪能ください。
VACUUM
バキュームは1967年に発表されたウォルサムの時計を代表するモデルです。
写真の品は1978年以前に製造されたモデルになります。
価格 | 15,900円 |
---|---|
ケース径 | 35mm |
ケース素材 | ミネラルガラス |
ベルト素材 | — |
ムーブメント | 自動巻 |
重さ | — |
VACUUMの特徴・機能
- モデル名の由来にもなっている真空時計構造
- 針は2重、3重ラインのスケルトン仕様
- デイデイトでダイアルは洒落たホワイトカラー
この腕時計はケース内部が真空なので油の酸化を防いだり、ムーブメントを湿気等から保護してくれます。
また、気圧などの影響も受けにくく時計の精度向上にも役立っています。
外観は2重、3重ラインのスケルトン仕様の針とホワイトカラー仕様のダイアルで視認性も抜群です。
Chronograph complete set
黒の文字盤と金の針がとてもマッチしているモデルです。
スーツなどのフォーマルなスタイルだけではなくプライベートでのカジュアルな服装にも良く似合う腕時計です。
写真の品は1950年代後半のものになります。
価格 | 181,684円 |
---|---|
ケース径 | 38mm |
ケース素材 | イエローゴールド |
ベルト素材 | 皮 |
ムーブメント | 手動巻 |
重さ | — |
Chronograph complete set の特徴・機能
- 有名なランデロン248ムーブメントを搭載
- 初めて製品化されたクロノグラフ
エルメスなどでも採用されているランデロン248ムーブメントを採用、動作はしっかりとしていて安定した代物です。
また今では当たり前のようにどこのメーカーでも取り扱っているクロノグラフですが初めて製品化に成功したのがウォルサムになります。
アメリカ最古の腕時計メーカーは当時から技術力でも一歩抜きんでた存在だったのです。
Waltham マキシムDYNAXラピスラズリ
宝飾品も手掛けていたウォルサムらしい品のある時計です。
パーティーなどでのエレガントな服装にもピッタリで、持ち主のセンスの良さをより引き出してくれるモデルです。
価格 | 38,000円 |
---|---|
ケース径 | 25mm |
ケース素材 | SS/ラピス |
ベルト素材 | — |
ムーブメント | 手動巻 |
重さ | — |
Waltham マキシムDYNAXラピスラズリの 特徴・機能
- センスのあるレクタンギュラー型のケース
- 秒針が付いていない
- ラピスラズリで文字盤があざやかなブルーで飾られている
ウォルサムマキシムと言えばやはりケースは四角いスクエア型か長方形のレクタンギュラー型が有名です。
また秒針が無い仕様の時計が多いのもレクタンギュラー型の特徴と言えるでしょう。
程度の良い品だとラピスラズリで飾られた美しい文字盤をより一層感じられます。
ウォルサムの腕時計はオーバーホールをして長年使える?
アンティークが多いウォルサムの腕時計ではいかに手間をかけて大事に扱うかが重要になってきます。
腕時計に手間をかけると言えば代表的なものとしてオーバーホールがあります。
ここではウォルサムの腕時計についてオーバーホールはどれくらいの期間で行えば良いのかまとめてみました。
ウォルサムの腕時計のオーバーホールは3年が基本
ウォルサムの腕時計のオーバーホールを行う期間ついては時計職人の間でも意見が様々あります。
壊れるまで行わなくても良い、という意見からまめに2年間くらいのペースで行った方が良い、という意見まで様々です。
しかし結論から言わせてもらうとズバリ3年の間隔で行うのが最も適切です。
アンティークは部品調達が最も難しい
なぜ、3年の間隔でオーバーホールを行うのが良いか?それはアンティークならではの問題があるからです。
ウォルサムの腕時計をオーバーホールする際に1番の難題は時計を分解したり洗浄をしたり、それらを組立てたりする等の作業ではなく部品の手配になります。
古い時計ですから部品を調達するのも至難の業なのです。
手間をかけずに何十年も動き続ける時計は奇跡
中にはウォルサムのようなアンティーク時計でも何十年も手入れもせずに動き続ける時計もあります。
しかし、それは奇跡に近いことでよほどの好条件がないと難しいことなのです。
ウォルサムの腕時計はアンティーク好きに人気
ウォルサムの時計は、かつて天皇陛下からの恩恵時計として採用されるなど見た目だけではなく時計としての品質も高いものがあります。
さらにアンティークとして長い歴史を重ねてきた味わいを感じることが出来る時計として今もマニアの心を離しません。
ウォルサムのアンティーク腕時計は個性を求める方にも最適な時計です。
人と被らない、自分だけのスタイルを求めるあなたにきっとお似合いだと思います。
ぜひこの機会にアメリカの歴史のある腕時計をお勧めいたします。
この記事のライター
Rich-Watch編集部
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