時計の裏蓋を工具なしで開ける方法は?電池交換の手順に沿って解説!
電池交換を自分でやりたくなったり、軽くメンテナンスをしたいときなどには、時計の裏蓋を開ける必要があります。そのとき専用の工具がなくても、時計の裏蓋はこじ開けることができます。今回は、工具を手近なもので代用する方法を、電池交換の手順の要領で紹介します。
目次
時計の裏蓋を工具なしで開ける方法を解説
時計の裏蓋は、工具が無くてもこじ開けることができます。
こじ開ける、という行為には、正しく手順を踏んでも時計を傷つけるかもしれないリスクが伴います。
壊れても一切の保証がない、完全に自己責任での処置になることを心に留めて行いましょう。
【こじ開けタイプ】時計の裏蓋を開けるのに使える身近なもの
時計の裏蓋は、隙間に何かを差し込んで、てこの原理で持ち上げてこじ開けます。
工具の代用になるのは、先端が隙間に入る程度の薄さを持ち、ある程度の強度と長さがある道具です。
下記に代用できそうな道具を紹介します。
条件に当てはまれば、下記以外でも使用可能です。
爪切り
爪きりの先を裏蓋の隙間に差し込むことで、工具なしでも開けることができます。
裏蓋の隙間以外に刃が食い込むと傷がつくので、しっかりと防護してから、慎重に開けるようにしましょう。
手指も傷がつかないよう、注意してください。
カッターナイフ
カッターナイフは、工具の代用品の中で一番、刃が薄いものになります。
刃が薄いので力を加えすぎると、カッターが簡単に折れてしまいます。
裏蓋が外れやすい時計以外への使用は控えた方がいいでしょう。
また、カッターナイフは、裏蓋に工具を挟む際の隙間を探すときにベストな道具です。
あると便利な道具を紹介
裏蓋を開けた際、プラスチックのカバーがあることも多いので、ピンセットも用意しておきましょう。
軽くメンテナンスをするために、掃除用のチリ吹きや、細かい部分を優しくふきとるための綿棒などもあると便利です。
工具なしでもできる!腕時計裏蓋の開け方&電池交換法を解説
時計の裏蓋をあけて電池を交換する方法は、大きくわけて6つの手順で、簡単に行うことができます。
注意点なども含め、下記に詳しく紹介します。
手順①:時計を保護テープなどでガードする
裏蓋を開けるときは、必然的に鋭い道具を使うため、時計が傷つかないようテープなどで守りましょう。
ガラス面、裏蓋、裏蓋周辺にテープなどを貼って時計を保護することで、余計な傷つきを防ぐことができます。
手順②:隙間の位置を確認する
裏蓋をこじ開ける前に、カッターナイフなどを使い、隙間の正確な位置を確認しましょう。
動画のように、見ただけで裏蓋の隙間が確認できる時計もありますが、隙間が目視できない時計もあります。
隙間の位置を確認する人手間を加えるだけで安全に裏蓋を開けられます。
手順③:用意した道具を隙間に差し込んで開ける
道具を隙間に差し込み、少しずつ上下に揺らしながら外します。
道具の先端を深く入れすぎると、大事な時計の内部に傷がつき、最悪の場合は壊れてしまいます。
外す際は、左右にずらすと傷を付けてしまう危険があるので、必ず上下に揺らすようにしましょう。
手順④:中にプラスチックカバーがある場合は外す
時計によっては、裏蓋の中にプラスチックカバーがあります。
カバーの隅をピンセットでつかみ、ゆっくりと引き上げてください。
一気に外してしまうと、ケース内の機械まで一緒に外れてしまう危険性があります。
手順⑤:電池を交換する
機械部分は、基本的に素手で触れることを避けた方がいいでしょう。
手で直接触れてしまうと、皮脂汚れやサビの原因になる恐れがあります。
電池などの金属はとくに、手袋をするか、ピンセットなどの道具を使って作業しましょう。
手順⑥:裏蓋をしっかりしめる
裏蓋は、内部の切れ込み部分を、リューズの位置に合わせて閉めていきます。
リューズ位置がずれていると時計を傷つけてしまう恐れがあります。
また、裏蓋は工具で開けるほどしっかり密閉されていたものなので、なかなかスムーズには閉じないかもしれませんが、力任せにしないようにしましょう。
【2021最新】腕時計編集部が厳選!腕時計の電池交換店ランキング
クォーツ式の腕時計は定期的に電池交換をする必要がありますが、技術力と信頼性が高いお店を選ぶことが大切です。
電池交換だけでなく防水・電子回路の検査や研磨などを割引価格で提供する店も多く、大事な時計が見違えるほど美しく生まれ変わります。
そこで今回はRichWatch編集部がおすすめする、腕時計の電池交換店をランキング形式で3選ご紹介します。
それぞれの店舗の特徴や評判、交換の料金をチェックして納得のいくメンテナンス業者を選びましょう。
腕時計の電池交換おすすめ店比較表
1位:OROLOGIAIO(オロロジャイオ) | 2位:千年堂 | 3位:時計修理工房なんぼや | |
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画像 | |||
おすすめな人 | 安く腕時計の電池交換をしたい人 | 動いていない腕時計の電池交換をしたい人 | なんぼやの店舗が近所にある人 |
電池交換料金 | 電池交換&お手入れセット:6,600円(税込) 外装仕上げセット:19,800円(税込) | オーバーホール&電池交換:26,950円(税込) クオーツクロノグラフ:37,950円(税込) | 電池交換:3,000円(税込) |
一番人気のセット | 電池交換&お手入れセット:6,600円(税込) ※電子回路測定付 | オーバーホール&電池交換 24,500円(税込)~ | 電池交換:3,000円(税込) |
公式リンク | OROLOGIAIO(オロロジャイオ) | 千年堂 | 時計修理工房なんぼや |
腕時計の電池交換のおすすめ店を比較表にしてまとめました。
なお、お店によって料金やメニュー内容が異なるため、腕時計の状態に合わせてチョイスするのがポイントです。
とにかく安く電池交換したいなら「OROLOGIAIO」
OROLOGIAIO(オロロジャイオ)は修理店激戦区の東京中野に店舗を構える、経験10~30年の優秀な技能士だけが在籍するお店です。
確かな技術力のある1級時計修理技能士と2級時計修理技能士が、大切な腕時計の電池交換を担当します。
配送料・見積もり・キャンセル料はすべて無料なため、修理代以外の料金が一切かからない点も魅力です。
OROLOGIAIO(オロロジャイオ)の電池交換料金目安
メニュー | 価格 |
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電池交換セット | 6,600円(税込) |
外装仕上げセット込み | 19,800円(税込) |
オロロジャイオの電池交換は、洗浄・電子回路の点検・防水試験・磁気抜きといったメンテナンス全般がセットなので、高級時計の電池交換も安心して任せられます。
さらに外装仕上げセット込みなら、新品同様の状態に仕上がります。
OROLOGIAIO(オロロジャイオ)の口コミ
早かった
評価:思っていたよりも短時間で電池交換してもらえました。時間が無かったので助かりました。また利用したいです。
オロロジャイオは高い技術力だけでなく丁寧な接客が特徴です。
電池交換を依頼した人からは、対応が良かったとの口コミが多く寄せられています。
OROLOGIAIO(オロロジャイオ)の基本情報
無料梱包セット | あり |
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保証 | 1年間(アンティークは半年) |
送料 | 無料 |
修理対応地域 | 日本全国 |
専用の申込フォームから依頼すると、無料宅配キットが1~2日程度で自宅に届きます。
宅配キットが届いたら時計を梱包して返送しましょう。
無料見積もり・無料宅配キットの注文については下記リンク先で受け付けています。
オーバーホール×電池交換なら「千年堂」
千年堂は累計45000件以上の実績を持つ修理店です。
メーカー出身の時計技師や1級時計技師などのベテランが修理を担当してくれます。
千年堂の電池交換料金目安
メニュー | 価格 |
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電池交換のみ | 要相談 |
オーバーホール込み | 要相談 |
修理込み | 要相談 |
メーカーや腕時計の状態によって差があるようです
オーバーホールなどのついでに電池交換される方が多いので電話もしくはサイト内問い合わせから相談が必要です。
千年堂の口コミ
安くて驚き
評価:今回、電池交換とオーバーホールを依頼しましたが価格の安さにびっくりです。新品のようにキレイな状態で返ってきました。
定期的にメンテナンスの依頼をするのであれば、なるべく安価なお店を選びたいものです。
千年堂に関しては、リーズナブルな価格で引き受けてもらえたという口コミが多数挙がっています。
千年堂の基本情報
無料梱包セット | あり |
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保証 | 1年間 |
送料 | 無料 |
修理対応地域 | 日本全国 |
下記リンクにて無料宅配キットを申し込むと梱包用時計ケース・エアーキャップ・梱包材一式が自宅に送られてきます。
実店舗に持ち込みできるなら「時計修理工房なんぼや」
時計修理工房なんぼやでは、信頼性の高い日本製(SONY製)の電池を使用して電池交換をしてくれるので安心して任せることが出来ます。
関東を中心に54店舗展開している「なんぼや」に直接持ち込んで依頼することも可能です。
時計修理工房なんぼやの電池交換料金目安
メニュー | 価格 |
---|---|
電池交換のみ | 3,000円(税込) |
時計修理工房なんぼやでは、作業に入る前に見積もりを出してくれるのでもし電池交換の際何かのトラブルがあっても料金の心配なく納得した価格で電池交換を任せられます。
時計修理工房なんぼやの口コミ
良心的なお値段
評価:お値段がとても良心的だったので、磨きも頼んじゃいました。迅速で丁寧なお仕事で、仕上がりもきれいで大満足です。
https://goo.gl/maps/zVgWHRAF6wam6yt5A
価格の手頃さや仕事の早さが高く評価されています
他では断られてしまうケースでも引き受けてくれることがあるようです。
時計修理工房なんぼやの基本情報
無料梱包セット | あり |
---|---|
保証 | 1年間(アンティークは半年) |
送料 | 全国一律740円 |
修理対応地域 | 日本全国 |
まずは下記リンク先にある「無料お見積り」フォームにて必要事項を記入しましょう。
送信後、数日以内に大まかな見積もり金額が伝えられます。
仮見積りを確認できたら「宅配キット」を申し込んでください。
ただし宅配キットを利用できるのは「オーバーホール」もしくは「外装研磨仕上げ」を依頼した場合のみです。
ついでに電池交換をお願いしたい時に便利です。
腕時計オーバーホールと一緒に頼みたい!おすすめメンテナンス3選
ここからは、腕時計のオーバーホールと一緒に頼むと便利なおすすめのメンテナンスを3つご紹介します。
①ベルト交換
扱いに慣れていれば自力でできるベルト交換ですが、大切な腕時計に傷をつけるリスクを減らすためにも修理店にお任せするのが賢明でしょう。
ベルト本体の料金の他に工賃がかかり、相場はおよそ1,000円~5,000円です。
高級腕時計の場合、ベルト素材によりますが工賃とベルト本体の料金をあわせて10万円以上かかるケースもあります。
②風防交換
腕時計のガラスにヒビが入っている場合にも修理店に修理・交換をお願いしましょう。
おおよその相場についてはアクリル風防が6,000円~、ミネラルガラスが10,000円~、 サファイヤガラスが15,000円~です。
③新品仕上げ・ポリッシュ
「新品仕上げ」「ポリッシュ」などお店ごとに呼び方が異なりますが、ケースやブレスレットをひとつひとつ分解し、丁寧に磨きあげる作業を指します。
研磨作業によって気になる傷が消え、新品同様の美しさを取り戻すことができるのです。
電池交換と一緒に新品仕上げ・ポリッシュを依頼するとセット価格で安くなるお店もあるので、ぜひチェックしてみてください。
腕時計オーバーホール&修理は郵送OKの信頼できるお店に任せよう!
修理店に電池交換を依頼する際は、郵送の可否をあらかじめ確認するとよいでしょう。
いつまでも大切に使っていきたい腕時計だからこそ時を止めたくはありません
信頼する店舗を探してなんでも相談できるパートナーを見つけましょう。
時計の裏蓋を工具なしで開けるには注意が必要
セルフでの処置は、どんなに気をつけても、結構な力技になってしまいます。
時計の保護や力の入れ方などに注意し、慎重に行いましょう。
もし、作業の最中に破損などの不安を感じたら、その時点で終了し、あとは専門家に任せましょう。
2020年11月29日調査
この記事のライター
Rich-Watch編集部
Rich-Watch編集部では、腕時計のノウハウを執筆しております。 「Rich-Watchを読んだおかげで、自分の求めた腕時計に出会えた」という方を1人でも多く増やすことをミッションとして活動しています。
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