腕時計のリューズとは?取り扱い方や故障した場合の対処法を解説!
腕時計の側面についているネジのような部品をリューズといいます。リューズがどのような機能を果たしているのか、この記事では時計のリューズの取り扱い方や、リューズが故障した時の対処法を解説した時の解決方法を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
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腕時計のリューズとは?基本的な扱い方を解説
腕時計を持っていれば、リューズという名前を聞いたことがあるかと思います。
リューズにより日付変更ができます。
この記事では、リューズの基本的な取り扱い方を説明していきます。
腕時計のリューズとは?3つの機能を解説
時計の竜頭(リューズ)には3つの機能があります。
意外とリューズの機能を知らない人も多いようです。
これから、3つのメカニズについいて具体的に解説していきます。
腕時計のリューズのメカニズム
時計のリューズは、奥深い機能を持ち合わせています。
なかなか、その機能について知る機会が少ないでしょう。
これから、リューズのメカニズムを解説します。
1.リューズを最も引き出す→時刻合わせ
時刻を合わせたいときはリューズを引き出しまうす。
そして、リューズを下方向に回してください。
一度は腕時計を所持したことがあれば問題なく操作できると思います。
2.リューズを半分引き出す→カレンダー調節
カレンダー調整をするには、リューズを半分押し込んだ状態にしてリューズを回します。
押し込むときに力を入れすぎないように気をつけてください。
故障の原因にもなるので、優しくリューズを押し込みましょう。
3.リューズを押し込む→ゼンマイを巻く
時計のリューズを最も押し込んだ状態にするとゼンマイを巻くことができる状態になります。
クオーツ式腕時計(電池式腕時計)では、この機能は存在しません。
腕時計のリューズの種類と取り扱い方
腕時計のリューズにもいくつか種類がありその取り扱い方も変わってきます。
これから、時計のリューズの種類と取り扱い方を説明します。
リューズの取り扱い方を知りたい人は是非参考にしてください。
リューズは2種類
時計のリューズには引き出し式とねじ込み式の2種類があります。
各方式で取り扱い方が異なります。
これから、各時計の方式について詳しい機能を説明します。
引き出し式リューズ
引き出し式リューズの取り扱い方法は、時計のリューズを指でつまんでリューズを引き出します。
そして、下方向に回して時間を調整したりカレンダー調整を行います。
ねじ込み式リューズ
ねじ込み式リューズを採用しているのが、ロレックスなどのダイバーズウォッチです。
ねじ込み式になっていることにより水分や埃などが入らないようにしています。
なお、時計のリューズを下方向に回すとリューズが飛び出して時間調整やカレンダー調整が可能になります。
引き出し式リューズの取り扱い方
基本的に、腕時計の多くのモデルが引き出し式のリューズを採用しています。
これから、時計の引き出し式リューズの取り扱い方法を簡潔に説明します。
つまんで引き出す
リューズが固くて引き出せない場合は爪先で引き出してください。
それでも時計のリューズが全く動かないようであれば、時計専門店でリューズを緩くしてもらうよう依頼してください。
引き出し式の取り扱いのポイント
時計のリューズを引き出す際に固くて動かないという場合には、無理に引っ張ると部品が破損する可能性があります。
力尽くで引っ張らないようにしてください。
最悪、故障してしまうこともあります。
ねじ込み式リューズの取り扱い方
ロレックスなどのダイバーズウォッチの一部は、気密性を維持するためにねじ込み式になっています。
ねじ込み式なので時計の中に水や埃などが入りにくくなり優れた防水性機能を保つことができます。
ロレックスのほとんどの腕時計は、ねじ込み式リューズを採用しています。
リューズを下方向に回す
リューズを下方向に回すことでバネの力でリューズが開放されて時間の調節が可能です。
操作する際に、回す方向を間違って力強く回さないよに注意しましょう。
ねじ込み式の取り扱いのポイント
強引に引っ張ると破損の原因になります。
一度下方向に力を入れすぎない程度に回してください。
もし動かないようであれば、指先や爪でリューズをつまんでから引き出してみてください。
腕時計のリューズが故障した場合の対処法
強く引っ張りすぎたり無理やり回したりすればリューズが故障することもありえます。
もし、リューズが故障してしまったらどう対処すればよいのでしょうか?
時計の竜頭が外れたり動かない場合に参考にしてください。
①リューズが外れる
もしリューズが外れたら必ず時計専門店に持っていってください。
この場合は自分で直すことは非常に危険です。
故障の原因となるので、必ず専門家に直してもらいましょう。
②リューズと巻き芯が抜ける
リューズの油切れであったりリューズが緩んでいた場合は、正規店や腕時計修理専門店などに持っていき修理を依頼してください。
抜けてしまった場合は自分で修理はできないので、プロに任せましょう。
③リューズが回らない
時計本体の内部に錆が発生している可能性が考えられます。
引き出し式リューズに関しては使用していれば埃や雨の水などが入り込む可能性はあります。
その場合は、メーカー正規店や腕時計修理専門店に持っていきオーバーホールを行ってもらいましょう。
④引き出したリューズが戻らない
引き出したリューズが元に戻らない場合には、リューズのネジ部分が摩耗している可能性があります。
そのような場合には、メーカー正規店や腕時計修理専門店で修理をお願いしてください。
腕時計のリューズは繊細!取り扱いの注意点
腕時計のリューズは操作方法はシンプルで簡単です。
しかし、小さくてて繊細な作りになっているので取り扱いに注意しながら操作しなければなりません。
誤った取り扱いをすれば、故障の原因にもなりかねません。
手巻き式のリューズを巻きすぎない
故障の原因にもなりますので巻きすぎないようにしましょう。
ぜんまいが故障してしまうかもしれません。
ねじ込み式はリューズロックをしよう
雨などの水分や埃などが時計内に入り込み防水性が損なわれてしまいます。
時間やカレンダー調整が完了したら必ず元に戻すようにしましょう。
しっかり戻せば水が侵入することもありません。
リューズは上回しを心がける
リューズを上に回すと針が進み、下方向に回すことで針が戻ります。
下の方向に回すときは負担が大きく故障の原因になってしまうため注意が必要です。
カレンダー調整ができない時間帯がある
カレンダー機能が付いている腕時計の場合、日付が変わる時間の前後4時間は日付け変更のための歯車が動いています。
この時間帯だけは故障を避けるためにリューズの操作をしないほうが良いでしょう。
どうしてもカレンダー調整を行いたい場合
もし、どうしても時計のカレンダーの変更を行いたい場合には、腕時計の時間を日付が変わる前後4時間以外の時間に変更してからカレンダーの調整を行う方法があります。
カレンダー調整が好きな時にできるモデル
ブライトリングCal.B01搭載モデルとロレックスCal.3235搭載モデルの腕時計であれば、カレンダー調整が好きな時にできます。
日付が変わる前後4時間以外の時間に変更してからカレンダーの調整を行うといった細かい作業は不要です。
アンティークにはリューズのない腕時計も
側面にはリューズが付いていなくて裏蓋にリューズが付いているアンティーク時計が製造されていました。
1970年代以前に裏リューズが付いている腕時計が販売されていた理由として、自動巻技術が高いことを証明するためと時計の美観を保つためとされています。
リューズ代わりに裏蓋回転
1920年代中盤から1970年代前半くらいまで、ケースの3時の位置にはリューズが付いまんでした。
裏に付いていることから、時計そのものの美観も保たれていました。
裏リューズは、1970年代以前に流行った製造方法ですが、1980年代にも復活しています。
1986年に誕生したオーデマ・ピゲの初の自動巻き「トゥールビヨン腕時計」も裏リューズを採用していました。
ベゼルを回転させて時間調整
1920年代には腕時計のベゼル部分を回転させることで時間の調整ができるタイプの腕時計も製造されていました。
ベゼルはリューズとは違って力を入れて部品が故障したり取れたりする心配もありません。
デリケートな腕時計のリューズは丁寧に扱おう
ケースの側面についているリューズは、時刻調整が可能なだけでなくカレンダー調整もできるので非常に便利なパーツです。
ただ、固いからといって無理やり強く引っ張ったりすると破損の原因にもなります。
操作方法はシンプルで分かりやすいですが、重要な存在でもあるので丁寧に扱いましょう。
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この記事のライター
Rich-Watch編集部
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