時計の風防の役割は何？風防の種類から特徴、修理交換まで徹底解説！

時計の風防は時計の生命線といっても過言ではなく、文字盤やムーブメントを守るために重要な役割を担っています。

風防は種類によって特徴が大きく変わります。

時計の風防の役割について詳しくご紹介しますので、時計の基礎知識としてぜひ参考にしてください。

世の中に出回るほとんどの時計には風防がついています。

時計のパーツである風防の意味や役割をご存じなくても時計の機能を十分使うことは可能です。

しかし、風防の意味や役割を把握しておくと、時計をより長く愛用できます。

風防という言葉から意味や役割をイメージできやすく、読んで字のごとく風から守る役割があり、時計のダイヤルにあるガラスの部品を指します。

時計の内部は針や歯車など細かなパーツが多く、かなり繊細な作りです。

時計も風よけがないと当然風や雨の影響を受けて故障の原因につながるため、時計の風防は重要なパーツといっても過言ではありません。

時計の風防は3種類の素材からできています。

プラスチックはガラスよりも割れにくい耐久性に優れている特徴がある上、値段もお手頃な場合が多いです。

ただし、平面ではなく膨らみがあるぶん、風防を壁や机にぶつけてしまって衝撃から時計が故障をしてしまうという事例もあります。

サファイヤクリスタルは、時計の風防の中でもでも加工によって多種多様な形や効果を兼ね備えていルノが特徴です。

耐久性も抜群である上に高級感を演出できるため、多くのブランドで採用されています。

時計の風防には無反射コーティングを施す場合もあります。

無反射コーティングはその名の通り光の反射をおさえる技術によって風防越しのダイヤルの視認性をよくする加工のことです。

屋外で時刻を見ても太陽光で文字盤が反射しないため、ダイバーズウォッチやパイロットウォッチに多く採用されています。

時計に光を当てると薄緑色や薄青色に見えるのも特徴的です。

サファイヤクリスタルは耐傷性や耐久性に強い素材ですが、硬度が高いがゆえに加工は難しいです。

しかし、おしゃれな雰囲気を傷のつきにくさを両立できるため、あえてドーム型にしている時計もあります。

代表的なモデルはオメガのスピードマスターなどです。

ドーム型に似ていますが、美しいカーブの加工が施された風防も人気が高いです。

主にフランクミュラーの腕時計に見られ、ケースとともにカーブがかかっています。

風防のカーブは高い特殊技術で作られ、見た目もおしゃれで手首にフィットしやすいのが特徴です。

風防の役割や風防の素材についてご紹介しましたが、風防の素材ごとにやはりメリットやデメリットも存在します。

風防は時計のパーツの中でも生命線といっても過言ではないパーツで、時計選びのポイントとして意識してみましょう。

サファイアは時計の風防素材でも最も優れている素材といっても過言ではありません。

硬度が高く、傷がつきにくいため多くの高級時計に採用されています。

腕時計の風防としてはとても優れた性質ですが、コストがかかってしまいがちなのがデメリットです。

一般的にガラスと呼ばれているのは、このミネラルガラスです。

サファイヤクリスタルほどの硬度はありませんが、加工がしやすいので5万円以下のファッションウォッチに多く使われています。

また、「無機ガラス」と呼ばれていることもあります。

ガラス素材が風防に使われる以前、特に1940～60年代はプラスチックが主流でした。

そのため、アンティークウォッチに多く使われており、レトロなルックスになるため今もなお一部の腕時計に採用されています。

研磨してメンテナンスが可能である上に、加工がしやすくコストがかからないという点が大きな魅力といえます。

時計の風防は重要な役目を持つパーツですが、傷がついた場合は修理や交換を行いましょう。

風防に傷がついてそのままにしておくと視認性が低くなるうえ、その傷から内部に水が侵入して故障の原因に繋がる可能性もあります。

風防の交換や修理は重要なので、時計の交換・修理費用相場や業者を含めてご紹介します。

時計の風防が壊れやすい理由のひとつに、常にむき出しの状態なので強い衝撃を受けやすいことが挙げられます。

サファイヤクリスタルなどいくら丈夫な素材であっても、尖ったものや強い衝撃を外から受けると傷がつきやすくなるため注意が必要です。

風防が壊れてしまった場合は、時計店に修理や交換を依頼しましょう。

交換する場合も素材によって費用が異なります。

さらに素材だけでなく傷の状態によって費用は異なる場合が多いです。

時計の風防を交換する場合の費用相場を素材別にご紹介します。

素材の中でも最も硬度が高いのですが、研磨ができないため傷がついた場合は風防の交換が必要です。

交換費用の相場は修理代と部品代をあわせておよそ2万円程度になります。

傷はつきにくいですが、衝撃に弱いので気をつけましょう。

ミネラルガラスの交換はサファイアガラスと比べると同等で、1万5千円から2万円程度が多いです。

ただし研磨はできないので、風防を交換は風防全体を交換するようになります。

手入れを日頃からしてあげることで傷がついてしまう状態を防ぐことができる上に、美しい輝きを放つ状態を維持できるので、手入れや時計を丁寧に扱うようにしましょう。

時計の風防でも自身で研磨をおこない、手入れは可能ですが、基本的にはやはり時計修理業者に依頼をするのが理想です。

風防の傷の度合いによって交換や修理費用は異なり、目安としては3千円から8千円程度です。

時計の手入れを兼ねるので、業者への依頼を推奨します。

風防の修理や交換をおこなう場合は、修理を専門にしている業者に依頼をするのがおすすめです。

修理の専門店は風防の交換や修理の経験が豊富で、高い精度の修理や交換を受けられます。

五十君と書いて「いぎみ」と読みますが、80年以上の歴史がある時計修理専門のお店です。

時計修理の経験数が圧倒的に多い上に、風防の交換費用もかなりお手頃といえます。

メーカーから修理を断られた時計でも修理の受付をするほどで、多くのファンが存在する業者です。

奈良や東京銀座店が存在する時計修理工房ですが、メーカーよりもお手頃価格で修理や交換をすると話題になっています。

時計修理工房も修理専門業者でもあることから経験数が多く、高い技術で交換や時計の修理をおこなってくれます。

安心して任せることができるので、時計修理工房もおすすめです。

時計の風防に何も起きないことが最も好ましい状況ですが、長く使い続けている問題が起きてしまいがちです。

風防に曇りや結露ができるケースもあり、思いがけない出来事が起きた場合は多くの人が焦ります。

手入れ方法を含めてご紹介しますので参考にしてください。

風防に曇りができた場合はそのまま放置をしないようにしてください。

曇りは故障の原因に繋がりやすく、時計の内部に水が侵入してしまっている可能性があります。

曇りができた場合は放置をせずに、業者に風防に曇りができたことを伝えて修理や交換をおこなってもらうようにしましょう。

風防に曇りは故障につながる可能性が高いのですが、結露ができた事例も多いです。

時計の結露は部屋の結露と同じ原理で、急激な温度変化によって起こります。

結露ができた場合はその後の様子をしっかりと見ましょう。

時計の風防に結露ができた場合でも一時的なもので、すぐに曇りや結露が解消された場合は気にする必要はありません。

しかし、結露がいつまでも解消されない場合は時計の内部に水が入っている可能性が高いです。

曇りの状況と同様に修理業者に状況を伝えて修理に出しましょう。

風防に傷が入っていなくても、リューズやケースの隙間から水分が侵入していることもあります。

風防トラブルの中でも最も危険な症状が風防に水滴がついているような状況です。

風防は時計の内部を風や雨・水から守ってくれる役割ですが、この役割が機能していない可能性が高い状況になります。

ガラスの内部に水滴がついている場合はすぐに修理依頼をしましょう。

時計の風防がプラスチックの場合は研磨が可能であるため、自分自身でメンテナンスをおこなうことが可能です。

根気がいる作業にはなりますが、1000番以上の細かい紙やすりと、風防の研磨用に販売されているクリームを使って研磨をしていきます。

研磨には風防専用のクリーム「サンエーパール」がイチ推しです。

自分自身で研磨して手入れをおこなうことが可能ですが、プラスチック以外は研磨ができず、傷の原因になるので気をつけてください。

素材の判断できない場合は、最初から自分で判断せずに業者に依頼をするのが好ましいです。

大切な時計を守るためにも素材はしっかりと見極めましょう。

大切な腕時計を長く使うためには、定期的なオーバーホール・修理が欠かせません。 

正規店より割安な料金でメンテナンスができる修理店は、技術力と信頼性が高いお店を選ぶことがポイントです。

今回はRichWatch編集部が、腕時計のオーバーホールと修理のおすすめ店をランキング形式で3選ご紹介します。

それぞれの店舗の特徴や評判、オーバーホールの料金など、あなたの腕時計に最適な業者をご提案します。

千年堂は累計45000件以上の実績を持つ修理店です。  

メーカー出身の時計技師や1級時計技師などのベテランが修理を担当してくれます。

概算費用はオーバーホールと修理代金込みで30,000～40,000円程度ですが、部品代が別途必要になります。

オプションでライトポリッシュと新品仕上げの追加が可能、ケース&ベルトのライトポリッシュはロレックスの場合24,200円(税込)です。

また超音波洗浄、オリジナルクリーニングを無料で行ってくれます。

定期的にメンテナンスの依頼をするのであれば、なるべく安価なお店を選びたいものです。  

千年堂に関しては、リーズナブルな価格で引き受けてもらえたという口コミが多数挙がっています。

下記リンクにて無料宅配キットを申し込むと梱包用時計ケース・エアーキャップ・梱包材一式が自宅に送られてきます。   

高い技術と良心的な価格が魅力のリペスタは、幅広い腕時計のオーバーホールを受け付けているお店です。

高級舶来ブライドはもちろん、セイコーやシチズンなどの国産ウォッチ、カルティエやブルガリに代表されるクォーツのオーバーホールも積極的に行っています。

気持ちよく腕時計を使ってほしいとの願いから、8,800円相当の「リぺスタ洗浄＋防水検査」を無料でサービスするなど顧客満足度の高いサービスが特徴です。

リペスタでは国家資格である一級時計修理技師を取得した職人が、それぞれ得意なメーカーの修理を担当します。

専門分野に特化することでよりレベルの高いオーバーホールが可能となり、見積もり後の修理依頼率91.4%という高い実績につながっています。

手巻きのカルティエや思い出の腕時計が、見事に復活したという感謝の口コミが目立ちました。

リペスタでは部品さえあれば修理・オーバーホールを受け付けています。

口コミで噂を聞いた方やリピート客が多いのもうなずけます。

無料見積もりと梱包セットは専用申し込みフォームから24時間365日受付中です。

分かりやすさを大切にしているリペスタは、ネット見積もりが初めての方でも迷うことなく利用できます。

もう動かないと諦めている腕時計をお持ちの方は、一度リペスタの無料見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか？

ロレックス、オメガをはじめ高級ブランドの修理を数多く手掛けてきたシエンは、確かな技術を持つ技士が多数在籍する職人集団です。

元ロレックスの技術者やメーカーの修理部門出身者、時計修理歴20年以上のベテランなどのプロフェッショナルが技術責任者を務めています。

新品仕上げにこだわるシエンは、修理とは別の技術者が磨き作業を担当します。

ギリギリのラインを見極め丁寧に施されたポリッシュ仕上げは、腕時計好きをうならせる見事な仕上がりと評判です。

価格も半額以上安くなるため、オーバーホールと一緒に注文するとお得です。

またオーバーホールや修理を専門に扱っているため、平均3週間という短い納期が特徴です。

見積もりや仕上がりはもちろん、接客が素晴らしかったという口コミが多いです。

”お客様にとって腕時計の修理は頻繁に行うものではない”がコンセプトのシエンは、一期一会のお客様への説明を丁寧かつ分かりやすく行っています。

シエンの公式ホームページでは、写真付きで無料配送セットへの梱包方法を説明しています。

1つの梱包セットで同時に2個の腕時計を送付できるため、複数個の時計を査定に出したいときに便利です。

接客に定評のあるシエンは、気持ちよく修理やオーバーホールを依頼したい方におすすめです。

ここからは、腕時計のオーバーホールと一緒に頼むと便利なおすすめのメンテナンスを3つご紹介します。 

扱いに慣れていれば自力でできるベルト交換ですが、大切な腕時計に傷をつけるリスクを減らすためにも修理店にお任せするのが賢明でしょう。 

ベルト本体の料金の他に工賃がかかり、相場はおよそ1,000円～5,000円です。  

高級腕時計の場合、ベルト素材によりますが工賃とベルト本体の料金をあわせて10万円以上かかるケースもあります。

腕時計のガラスにヒビが入っている場合にも修理店に修理・交換をお願いしましょう。

おおよその相場についてはアクリル風防が6,000円～、ミネラルガラスが10,000円～、 サファイヤガラスが15,000円～です。

「新品仕上げ」「ポリッシュ」などお店ごとに呼び方が異なりますが、ケースやブレスレットをひとつひとつ分解し、丁寧に磨きあげる作業を指します。  

研磨作業によって気になる傷が消え、新品同様の美しさを取り戻すことができるのです。

オーバーホールと一緒に新品仕上げ・ポリッシュを依頼するとセット価格で安くなるお店もあるので、ぜひチェックしてみてください。

修理店にオーバーホール・修理を依頼する際は、郵送の可否をあらかじめ確認するとよいでしょう。  

いつまでも大切に使っていきたい腕時計だからこそ定期的なお手入れが必要になります。  

数年に一度は、信頼できる修理店にオーバーホール・修理をお願いするようにしましょう。

時計の風防についてご紹介しましたが、とても重要な部分で、時計の生命線に繋がる部分といっても過言ではありません。

風防ガラスは美しいものが多いのですが、衝撃に弱いものが多いので、できるだけ時計は丁寧に扱うのが好ましいです。

傷がつきにくい素材が多いですが、傷がついた場合は手入れをしましょう。

2020年12月6日調査