カレンダーつき腕時計の日付・曜日・時間の合わせ方を紹介！

腕時計は、時間などの表示の形式の違いによって『デジタル腕時計』と『アナログ腕時計』の種類に分けられますが、

世界で高級とされるものやおしゃれであったり、根強い人気を誇っているのは、なんと言っても『アナログ腕時計』と言えるでしょう。

数字表示がアナログ形式になっている腕時計の中でも、ダイヤルで日付や曜日を一目で確認することができる便利なカレンダー機能を持つ腕時計の意外に知られていない、日付や曜日の表示が間違っていたり、カレンダーの日めくりが動かないなどした時の手順、また時間の正しい合わせ方を紹介します。 

まず、カレンダー機能を持つ腕時計の日付けや曜日がいつの間にかずれてしまう、日付けが一日進んで変わったにもかかわらずカレンダー機能が動かないというような場合の正しい操作方法を、動画の解説と併せて解りやすく紹介していきます。

『カチ』という合図音がするまで引き出すリューズは、決して力まずにゆっくりと力を加えて行くことがポイントになります。

リューズが、いわゆるネジロックタイプ(ねじ込み仕様)の場合には、6時方向いわゆる反時計回りにリューズをゆっくり回して、指先の間隔を頼りにロックの解除をしてから、3時の方向に引き出して行くようにします。

リューズを1回引き出した段階では、カレンダー合わせ、すなわち日付けまたは曜日の変更のみの操作をすることが可能になります。 

商品モデルごとに違いがあるようですが、一般的には6時の方向(反時計回り)へリューズをひねるとデイ機能の日付け、その反対方向である12時の方向(時計回り)にリューズをひねるとデイト表示機能の曜日を調整することが可能になります。

アナログ形式で表示されるカレンダー機能付きの腕時計の『時刻の調整の仕方の手順』を紹介します。

リューズを『丁寧に扱うこと』や『元に収める場合にも気を配る』ことが要点の一つになっています。

リューズを1回音がするまで3時方向に引き出した段階から、 更にゆっくり力を加えてリューズを引き出し続けると、リューズが2段階分まで引き出せた合図となる2回目の音がして、 カレンダー機能が付いてるアナログ形式腕時計の時刻を合わせる操作が可能になったことを示します。

この合図音がすると同時に、この後リューズを引き出し続けることはできないことも示しているので、リューズがケースから抜けてしまうなどの破損や故障の原因を作らない為にも、デイ表示となる日付の変更が可能な2段階目までは様子を伺いながら指先にあまり力を入れずにリューズを引き出していくことに留意しましょう。

リューズを2段階分目まで引き出すと秒針の動きは止まる仕組みになっていますが、何時かを示している『時針』や何分かを示している『分針』を動かして時間の調整をすることは可能なので、時報などを参考にして針を正しい時刻に合わせます。

時計の針を正確な時刻に合わせる事が出来たら、 時報と共にリューズを9時方向の0の段階(引き出す前の状態)まで押し戻すと時刻合わせは無事に完了です。 

リューズを3時方向へ引き出す前の状態～1回音がする段階までと、1回音がした段階～2回目の音がする段階までのそれぞれの間は、1mmに満たない間隔となっています。

リューズの戻し方がゆるいと湿気や水分などがケース内部に入り込んで故障の原因に繋がりかねないので、しっかり元の状態にまで戻すことが肝要になります。 

アナログ式腕時計は、大まかに電池を使って電子回路を動かすクォーツ仕様のものとゼンマイ仕掛けで動く機械式仕様のもの(自動巻きタイプ、手巻きタイプ）の二つに分けられます。 

ここでは、ムーブメントの違いに沿ったそれぞれの構造に合った時刻の正しい合わせ方を紹介します。 

クウォーツ仕様の時計の時刻合わせをするときには、いったん正確な時刻より何分かを示している分針を『4分から5分程進めた位置から』現在時刻に合うように逆戻りさせます。

機械式仕様になっている時計の場合には、正確な時刻より分を示している分針を『5分から10分程度前に合わせた後に針を進めて』正確な時刻に合わせるようにします。

どちらもストレートに時刻合わせをしないことを覚えておきましょう。

デイ・デイト表示の機能を併せ持つ腕時計のカレンダーの日付や曜日に関する表示を、意図的に変更する時に気を配らなければならない注意点について説明します。

カレンダー表示機能を持つ腕時計は、一般的には『31日周期』でカレンダーの日めくりが出来るような構造をしています。

その為、一ヶ月の日数が31日に満たない月(2、4、6、9、11月)の翌月1日や時計を数日間使用せずにいた時などは、カレンダーの日付けや曜日の表示が１日遅れていたり、カレンダーの日めくりが止まって動かないなどの状態を解消する為に修正操作をする必要が出て来ます。

デイ・デイト表示調整などの為にリューズを動作させる操作をしてはいけない時間帯とは、アナログ腕時計のムーブメントの構造上、リューズを操作できる状態に引き出してはいけない時間帯のことを指し、誤作動や故障などの状態を招かない為に、メーカーやブランド側も強い注意喚起を促しています。

このことを守る必要性は、カレンダー機能を持つ腕時計の針が21時前後から日付けの変わった3時前後を指す間は、ムーブメント内のカレンダーの日送り用の歯車が、時計のカレンダー用の歯車とかみ合う時間にあることに起因します。

時計内部構造の関係上『非常に大切な時間帯』にあたり、デイ表示機能の日付けを前後させる為、リューズを操作が可能な状態に引き出してしまうと、日送り用の歯車に無用な力が加わるなどして、ムーブメント内のパーツにダメージを与えかねません。

以上の観点から、安全を期して20時頃～翌4時頃までの時間帯の操作は避けるようにしましょう。

この『リューズ操作を避ける時間帯』とは『今、現在の時刻』のことを指しているのではなく、ただ単に『その時に時計の針が日付け変更操作禁止の時間帯にあること』を指しています。

そのことを念頭に置いても、時計の針が指し示している時刻が例えば午前中の9時なのか、午後の9時なのか判別出来ないときには、午前中であっても午後であっても、操作禁止時間帯に掛かることのない『6時』に合わせた後にデイすなわち時刻に関連する操作を行うことが、腕時計にとって安全な選択ということになります。

世界中で愛用されている日付の表示や曜日の表示がされるカレンダー機能つきの腕時計の中から、人気のブランドやメーカーから選りすぐりのものを『おすすめ6選』にまとめて紹介します。

カレンダー/日付機能がある腕時計を6つ紹介してきましたが、それぞれの違いが分かりやすいように、比較表にしてまとめて見ました。

幾つかの理由で日付けがずれてしまったり、カレンダーの日めくりが動かないなどの状態は、例えムーブメントの構造が解らなくても、これまで紹介した手順を覚えて実践していくことが大切です。

時針を初めとした針たちがダイヤルに刻まれた世界で唯一共通している言語である数字が表す『時』を『永く正確に』指し示してくれる為の秘訣となるはずです。 

2020年11月17日調査