【腕時計】ノモスの歴史や魅力・特徴は？ノモスの人気モデル7選も紹介！

腕時計の高級ブランドとなれば「スイス」が有名で、多くの人気ブランドがありますが、拘りのあるメンズには、ドイツのブランド「ノモス」の腕時計に魅力を感じる方が多いでしょう。

華美で目を惹く腕時計も素敵ですが、シンプルで機能は高性能「正統派」と言われる「ノモス」の歴史やその魅力をご紹介します。

また、繊細で機能美にあふれたノモスの腕時計の中でも人気がある「タンジェント」「オリオン」といったモデルも7選ご紹介しますので、ぜひご参考にして下さい。 

最初にドイツの「ノモス」という腕時計ブランドの歴史を解説します。

1906年にドイツに「ノモス」という名の腕時計ブランドがありましたが、1914年の第一次世界大戦前にはドイツ国内が混乱していたため、1910年にブランドは廃業となりました。

現在販売している「ノモス」腕時計ブランドは、1992年にローラント・シュヴァートナー氏が創業したものになります。

第一次世界大戦以前の腕時計ブランド「ノモス」と、現在の「ノモス」とは直接関係はありません。

過去と現在の腕時計ブランド「ノモス」は、区別するため「ノモス グラスヒュッテ」が現在の正式名称です。 

ノモスの腕時計は、ドイツ東部にあるグラスヒュッテという、とても景色の良い美しい小さな町で作られています。

鉱山産業が主でしたが、徐々に採掘量が減り町が衰退する中、ドイツ腕時計ブランド「ランゲ&ゾーネ」が、グラスヒュッテに腕時計工房を作り、町に時計の製作技術を広めていきました。

元々、鉱山産業が主な町でしたので、多くの精密機械会社があったため、腕時計を1からすべて完成させることが可能だったため、町は腕時計産業として発展していきました。

以前の「ノモス」は1910年に廃業しましたが、時代は第二次大戦へと突入し、ドイツは戦争に翻弄され、すべての腕時計ブランドは長い間事業を再開することはできませんでした。

その後、東西ドイツが統一され、事業閉鎖時には西ドイツで活躍されていたデザイナー「ローランド・シュヴェルトナー」氏が、1992年にグラスヒュッテで新しい「ノモス」を創業されました。

歴史に翻弄された「ノモス」を解説しました。

ここからは、世界で愛されるノモスの腕時計の魅力を解説します。

ドイツ語で「建築の家」という意味がある「バウハウス」は、「合理主義」「機能主義」をコンセプトとして、ドイツのワイマールに1919年に設立された「芸術学校」です。

美術や建築専門の学校で、工芸やデザイン・写真の教育を行っていますので、様々なデザイナーや建築家・芸術家を輩出しえいる学校です。

ドイツは戦争で翻弄されましたので、学校も14年で閉校となってしまいましたが「バウハウス」が目指していた「合理的で実用性重視」そのもののことを、現在では「バウハウス」と呼ばれています。

ノモスはバウハウスを受け継いでいる機能美の高いブランドです。

ノモスの腕時計はバウハウスの理念通り、シンプルで上品なデザインに拘って作られています。

どんな方がつけても似合う、毎日つけていても飽きることないデザインがノモスの腕時計魅力でしょう。

腕時計は時間を確認することが第一でしょう。

ノモスの腕時計はシンプルですが、どのモデルもそれぞれ文字の大きさやデザイン、針1本にも拘って視認性の高さを追求しています。

ノモスの腕時計は、とても精密で高性能なムーブメントをオリジナルで制作し搭載していますが、価格は高級ブランド腕時計の中では比較的リーズナブルに設定されています。

これは「量産できる」「組み立てを簡略化」「パーツは共有する」「広告は必要最低限」といった経営のためで、高価なブランド腕時計より品質が劣っているわけではありません。

拘って作られているノモスの腕時計の特徴を解説します。

ノモスの腕時計はどのモデルでも「革ベルト」が使用されています。

腕時計の「革ベルト」は高級ブランドだと主に「クロコダイル」が使用されていることが多いのですが、ノモスの腕時計は1頭から1割程度しかとれない、農耕馬のお尻部分をベルトの「革 (コードバン) 」に使用しています。

1頭から1割程度しかとれないとても貴重な革(コードバン)は、アメリカでも歴史ある有名タンナー「ホーウィン」社の製品を使用しています。

ノモスの腕時計の革ベルトは「ホーウィン」社でも代表的な「 シェルコードバン」が使われています。

ノモスの腕時計の多くのモデルは、裏がシースルーになっていて繊細で美しいデザインのムーブメントを堪能することが出来ます。

ノモスの腕時計のケースは、水や錆びに強い高級ステンレスが使用されています。

風防には、硬度が高く傷もつきにくい多くの高級腕時計に採用されている「サファイアクリスタルガラス」が使用されています。

「サファイアクリスタルガラス」は、表面がとても滑らかなのが特徴で、光透過性に優れているため視認性も高いでしょう。 

ノモスの腕時計の歴史や特徴、拘りポイントを解説しました。

ここからは、ノモスの腕時計の中でも厳選したおすすめモデルを7選ご紹介します。

ご参考にして下さい。

ノモスのおすすめモデル7選を表にしましたので、ご参考にして下さい。

ノモスの腕時計の拘りのポイントを、ムーブメントを中心にもう少し詳しく解説します。

ノモス腕時計の高性能なムーブメントは、すべて自社で開発・設計を行い製造しています。

腕時計の心臓部であるムーブメントは、とても多くの細かい部品から成り立っていますが、ノモスではその部品のほとんどを手作りしています。

正確で精度の高いムーブメントを作成するには、多大な努力や時間を費やす必要がありますが、手作業でできない「1/1000mm以上の精度」以外は、すべて技術者が手作業で完成させているブランドです。

ノモス最初の手巻きムーブメント「アルファ」は現在でも多くのモデルに搭載されています。

ルビーや青焼きネジが使用されたとても美しいムーブメントは、厚さ2.6mmと薄いながらも、パワーリザーブは約43時間となっている、ノモスの技術の結晶です。

DUW3001は自動巻きのムーブメントです。

厚さは3.2mmとアルファよりもわずか8mm厚いだけでとても高い精度を誇っていて、2016年に発売されました。

ノモスの腕時計はその時にしか購入できない「限定モデル」が多いのも特徴です。

2019～2020年にかけての日本の四季とノモスが融合したモデルは、タンジェントがベースとなり、ベルトに日本の草木染された皮革が使用され、ベルトの色と文字盤リングの色が同じなっている腕時計です。

ノモスは「国境なき医師団」を支援するため、世界中で250本限定のモデル「タンゴマット」を発売しました。

限定モデル「タンゴマット」の文字盤の、12の文字が赤いのは援助を象徴し、6時の位置には小さく「Ärzte ohne Grenzen（国境なき医師団）」と書かれています。 

腕時計1本につき250ユーロが寄付されることになっています。

世界中にファンの多いノモスの腕時計は、ドイツブランドでは最大の生産数となっています。

ノモスブランドの歴史や拘り部分、特徴を解説しました。

ノモスの腕時計は華美ではありませんが、とても丁寧に作られている上品でシンプルな腕時計です。

どんな年齢の方にも似合いますし、また職業も選ばず様々なシーンで使用できる1本になるでしょう。

2020年10月29日調査