冠さんの時計工房はどんな漫画?見所や舞台なども調査してみた!
樋渡りんさんが描き下ろしている漫画「冠さんの時計工房」は時計修理を題材にした時計ファン注目の話題作です。今回は「冠さんの時計工房」の魅力や舞台となっている地域など徹底調査しました。「冠さんの時計工房」の見所もチェックしてみましょう。
目次
時計修理を題材にした漫画がある?「冠さんの時計工房」を紹介
漫画「冠さんの時計工房」はアナログ時計の魅力を再発見できる物語で、時計ファンから絶大な支持を得ています。
今回は漫画「冠さんの時計工房」の見所や舞台となっている地域など時計ファンが虜となる理由に迫ります。
樋渡りんさんの描き下ろし漫画「冠さんの時計工房」の魅力を味わってみましょう。
「冠さんの時計工房」はどんな漫画?
漫画「冠さんの時計工房」は時計店を営む店主・冠綾子とその店を訪れる方との触れ合いの物語です。
主人公・冠綾子は時計店を訪れる方の機械式時計を修理したり、時計選びを手伝ったりしながら、お客さんとの結びつきを深めていきます。
冠綾子は一見頼りなさそうに見えるのですが、時計一筋で仕事に熱心に取り組んでいます。
近所の方からも「冠さん」と親しまれていて、気軽に時計の相談ができる街の時計屋さんとして愛されています。
「冠さんの時計工房」の漫画の見所は?
樋渡りんさんが描く漫画「冠さんの時計工房」は主に3つの見所があります。
主人公・冠綾子が美人な時計職人であること、機械式時計の細部まで描写されていること、時計好きの心をくすぐるような歴史やロマンが詰まっていることが漫画の見所です。
①美人な女性職人のキャラ設定
漫画「冠さんの時計工房」の最大の魅力は主人公・冠綾子が女性時計職人であることです。
読み手も「綾子さんのたたずまいが凛として美しい」「 時計店を営む冠綾子が時計修理を通じて人と人とを繋げてくれる優しさが好き」など魅力ある主人公に惹かれています。
「こんなきれいなお姉さんに時計を修理されたい」「美人な時計職人に憧れる」と冠綾子のファンも続出中です。
また「お隣さんとの交流エピソードが好き」「やわらかな雰囲気のストーリーで時間がゆったりと流れているかのような心地いい世界観にいつまでも浸っていたくなった」など、ほんわかとした漫画の世界に癒される方も多くいらっしゃいます。
②細部まで書き込まれた機械式時計の描写
漫画「冠さんの時計工房」では時計の販売やベルト交換、時計修理などが頻繁に行われます。
オーバーホールなどを行う場面も多いのですが、細部まで書き込まれた機械式時計の描写が圧巻です。
時計のことを知らない方でも「時計職人さんの仕事は美しい」「時計の仕組みをよく知らん自分にはなるほどこうなってるのかと驚きの連続だった」など、細かく描かれた時計の内部に興味が湧きます。
何百というパーツを組み合わせて作られている機械式時計に興味をもち、時計ファンになる方もいます。
③時計好きの心をくすぐる歴史やロマン
漫画「冠さんの時計工房」は、時計好きの心をくすぐる歴史やロマンが描かれているところも見所です。
「自分は腕時計を持ってないのですが、作品を通して時計の良さや奥深さが凄く伝わりました」「機械式時計は昔も今も人を魅了しますね」など時計の奥深さや良さ、ロマンが感じられる作品として親しまれています。
作品全体を通して優しい時間が流れているので、おうち時間や新幹線の中など日常から少し距離を置きたいときに読むのがおすすめです。
「冠さんの時計工房」の漫画の舞台となった町はどこ?
漫画「冠さんの時計工房」の舞台となっている町は岩手県盛岡市肴町(さかなちょう)です。
岩手県盛岡市肴町(さかなちょう)はもともと魚や乾物を扱う商店街だった場所で、商家が多く城下河南の扇のかなめ的位置にあって栄えた町でもあります。
今でも岩手県盛岡市肴町(さかなちょう)は地域を支える商店街として活気に溢れています。
「冠さんの時計工房」の漫画の気になるエピソードは?
ここからは漫画「冠さんの時計工房」で心に残っているエピソードを紹介します。
「キプトンの悲劇」についてのお話
漫画「冠さんの時計工房」では「キプトンの悲劇」に触れたエピソードがあります。
「キプトンの悲劇」はアメリカで起きた列車同士の正面衝突事故です。
原因は片方の列車の機関士が持っていた時計が4分狂っていたことにより、双方の機関士と9名の乗務員が犠牲になる悲惨な事故でした。
漫画「冠さんの時計工房」の中では、多少のズレを見逃さず共通の時間による管理の大切さを改めて教えてくれるエピソードです。
「キプトンの悲劇」に触れた作品は漫画「冠さんの時計工房」以外では扱われておらず、貴重なエピソードの1つです。
「冠さんの時計工房」から考える時計修理のお仕事とは?
心温まるエピソードが多い漫画「冠さんの時計工房」から、時計修理のお仕事について考えていきます。
現代社会における時計修理のお仕事とはどんなものなのでしょうか。
古い時計に命を吹き込むのが職人さんの仕事
漫画「冠さんの時計工房」を読んでいると、古い時計に命を吹き込むことが時計職人の姿であると伝わってきます。
冠綾子のお店には祖父が愛用していたという懐中時計や鉄道時計など、年代物の時計が登場します。
年代物の時計は交換部品を入手することが大変難しく、時計職人が自ら製作することも少なくありません。
しかし「時を刻まなくなった古い機械式時計を動くようにしてほしい」「時計の1日あたりのズレを直してほしい」という無理難題にも冠綾子は嫌な顔せず、慌てず対応していきます。
冠綾子は依頼主から時計の症状のみならず、どんな場面で使ったいたのかや購入した経緯などを詳しく尋ねます。
その中で時計の不具合の原因を見つけ依頼主の要望に応えていくのです。
愛着のある時計に再び命が宿っていく過程に魅了される読者が多く、ほっこりとした気持ちにさせられます。
時計修理ができる職人さんは少なくなっている
漫画「冠さんの時計工房」では年々、時計修理ができる職人が少なくなっているという現状にも触れています。
今でも生産されている機械式時計は1年間に約2,000万個もの修理が必要です。
しかも機械式時計は使用しているパーツが100個にも及び、時計の種類やブランド、年代によって様々な形状になっています。
中には1mm以下という小さな部品もあり、専門の知識や技術が必要不可欠です。
しかし時計修理ができる職人の数が足りていないため、直せる時計でも手が回らなかったり、不十分な知識や技術の技術者の腕により故障したりしてしまう時計もあります。
時計職人の後継者不足を嘆く、作者の心情も描かれています。
漫画「冠さんの時計工房」をお気に入りの時計と楽しもう
時計ファンを魅了する漫画「冠さんの時計工房」はハートフルな時計修理の日常を描いた心温まる物語です。
ほんわかとした世界観と機械式時計の詳細な描写やロマンを感じながら、お気に入りの時計と共に漫画を楽しんでみましょう。
「この時計をもっと大切にしたいな」「他にもいろんな時計を身に着けてみたいな」と時計への興味がさらに広がる漫画でもあります。
2021年7月18日調査
この記事のライター
Rich-Watch編集部
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