フライトジャケットの全種類と特徴まとめ！人気モデル16選も！【2024年最新】

フライトジャケットは「フライト」の名前の通り、パイロットが着用するために作られました。

現在ではミリタリーやアメリカンカジュアルのファッションアイテムとして、世界的に高い人気を誇っています。

そこで今回は、フライトジャケットの種類や特徴などを詳しく解説していきます。

また、フライトジャケットのおすすめ人気モデルをランキングで紹介するので、購入の参考にご覧ください。

フライトジャケットは、アメリカの軍用飛行機に搭乗するパイロット向けに作られ、空軍のみならず海軍も着用していました。

初期のフライトジャケットは、馬の革が使われていましたが1940年代からナイロン製が主流となり、高品質ナイロンで作られた「MA-1」はアメリカだけでなく世界的に注目を集めるモデルになりました。

フライトジャケットと言えば「MA-1」と言われるほど人気ですが、フライトジャケットは「MA-1」以外にも多くの種類があり、それぞれの特徴を押さえておくとコーディネートの幅も広がります。

フライトジャケットの種類・特徴を知って、おしゃれなコーデを楽しみましょう。

フライトジャケットの全22種類を紹介します。

それぞれ特徴や機能性などが異なるので、自分に合ったフライトジャケットを見つけて下さい。

まずは、前編11種類の紹介です。

MA-1フライトジャケットは、1940年代頃に開発され軽量かつ保温性に優れた高品質ナイロンを使用し、米軍で長期間にわたって採用されファッションアイテムとして注目を集めるようになりました。 

MA-1の最大な特徴は、リバーシブル仕様になっているオレンジの裏地です。

遭難した時に裏返して着ることで発見されやすいことから、「レスキューオレンジ」とも呼ばれています。  

フライトジャケットの中で最初にアメリカ陸軍航空隊に採用されたのが「A-1」です。

「A-1」は襟と袖口、ウエストにニットを配したデザインで仔牛や仔羊、鹿などの革が使用されています。

フロントはボタン留めとなっており、クラシカルな印象を与えるフライトジャケットです。

「A-2」は従来の「A-1」に代わるものとして、1931年に夏季用フライトジャケットとして採用されました。

「A-1」ではフロントがボタン留めとなっていましたが、A-2ではファスナーを採用し素材には馬革が使われています。

襟やパッチポケットが大きめに作られており、背中部分にイラストが描かれることも多いフライトジャケットです。

飛行士を寒さから守るためのフライトジャケットとして、極寒地用に開発されたのが「B-2」フライトジャケットです。

同じ「B-2」であっても内側の仕様がパイル状のものと、ブランケットのものとで2種類存在しています。

また襟を立てて閉じる方法も二通りあり、2個のボタン留め式と革ベルト式があります。

「B-3」は1934年誕生しましたが、本格的な生産は翌年になってからになります。

寒冷地用として開発されており、毛足の長いムートンを使用したデザインが最大の特徴です。

防寒性が高く、米陸軍航空隊の爆撃機搭乗員たちが愛用したとも言われています。 

「B-3」ほどの防寒性を必要とせず、狭い機内での運動性を求められた「B-6」フライトジャケットは1939年に正式採用されました。

仕様されているシープスキンは「B-3」と比較すると毛足も短めに刈り込まれ、背面にはアクションプリーツを設けてあるため、運動性を重視した設計となっています。

腰の両サイドにジッパーが設置されており、調整をすることで優れたフィット感が得られのも魅力です。

「B-9」フライトジャケットは、1943年から1944年にかけて製造され「B-9」になる前のモデルはムートン製の「Bｰ7」と呼ばれるジャケットでした。

しかし、ムートンを使用した生産が難しくなったため見直しを計り、アウターシェルをコットンにライニングはキルティング仕様のダウンを採用して「B-9」が作られました。

「B-9」は、わずか数年間のみ製造・納品されたフライトジャケットですので希少モデルと言われています。

「B-10」は革製フライトジャケットの代替として、1943年7月に米陸軍航空隊が正式採用した布製フライトジャケットです。

第二次世界大戦中、急激な皮革不足に悩まされた米軍は、大量生産が可能なコットンツイルを使用したフライトジャケットを開発しました。

シープスキンに比べてかさばらず、軽量で保温能力が高いため着心地が良いフライトジャケットと人気を得ています。

「B-15」の改良版として登場した「B-15A」フライトジャケットは、冷えたジッパーが唇に干渉するのを防ぐため、ジッパーが中央ではなく右側へオフセットにデザインされているのが特徴です。 

両胸に酸素マスク用の三角レザータブが付けられ、ICSコード(航空機内で通信を行う際のコード)を留めるフラップが両脇につけられています。

1945年8月に「B-15A」に代わり、アメリカ陸軍初のナイロン製フライトジャケットとして採用されたのが「B-15B」です。

「B-15Aの」機能性をさらに追及し改良が加えられ、酸素マスクのホース固定用のタブが三角形から長方形に変わっています。

また左袖のポケットが大きくなり、ペンシルポケットからシガレットポケットへと変更もされています。

「B-15C」から採用されたエアフォースブルーは、1947年に米陸軍航空隊が米空軍として独立した際のシンボルカラーでもあります。

全モデルとの違いは、フロントジッパーが正面に配置され、酸素マスク・ホース固定タブが革からナイロンに変更されている所です。

このモデルはアメリカを象徴する女優マリリン・モンローが慰問のため、朝鮮半島の「K-47」を訪れた際に着用したことでも知られています。 

フライトジャケットの全22種類の後編10種類の特徴を紹介します。

「B-15D」は、1953年に採用された「B-15シリーズ」の最終型フライトジャケットです。

ディテールはC型より継承しつつ、米空軍のフライトジャケットとして初めてセージグリーンが採用されました。

同年には後継モデル「MA-1」が登場したため、一年にも満たない期間で生産終了となった希少なモデルです。 

1941年から1943年にかけて支給されたタイプ「D-1」は、フライトジャケットではなく航空整備兵の防寒用ジャケットとして採用されました。

整備用具を収納した作業用メカニックスーツの上から羽織るため、シルエットはフライトジャケットと比較するとルーズになっています。

運動性を高めるアジャスター類やプリーツなどは設けておらず、ジャストフィットの必要性もないためサイズ展開もS・M・Lの3サイズのみです。

「G-1」フライトジャケットは、1950年代に海軍航空局の中温域（インターミディエイト・ゾーン）用として開発されました。

現在では米海軍航空隊のジャケットを総称して「G-1」と呼ぶことが多いです。 

G-1フライトジャケットは、ヤギの革を使用しており馬や牛の革に比べ軽くてしなやかなのが特徴で、他のレザーフライトジャケットよりも動きやすいのが魅力となっています。

1945年に「A-2」の後継として登場した「L-2」は、ナイロンを使用した当時としては革新的なフライトジャケットです。

1950年代初期に「L-2」の改良モデルとして、米陸軍航空隊のシンボルカラーのエアフォースブルーを採用した「L-2A」が登場しています。

デザイン的には「MA-1」を踏襲していますが、中綿はなくライトゾーン用（気温域10～30℃）向けに作られていますので、年間を通して着用できます。

1950年代初期に、ヘビーゾーン（-10℃～-30℃）用のフライトジャケットとして開発されたのが「N-2シリーズ」です。

「N-2A」の改良型として登場した「N-2B」は、カラーがエアフォース・ブルーからセージ・グリーンに変更され、フードにトリミングされたコヨーテの毛皮（後にアクリル製となる）が採用されています。 

狭いコックピット内でもかさばらないように、ファスナーにより分割できるフードデザインが特徴的です。

「N-3B」フライトジャケットは、ヘビーゾーン（-10℃～-30℃）向けモデルとして誕生しました。

当初はパイロットやクルーのために開発されましたが、長い丈が狭いコックピット内での行動に制約を与えるため、B型の中期以降はグランドクルー用へと用途が変更されています。

袖の内側にはリブ仕様のインナーカフスが取り付けられ、袖口からの風の侵入も防ぐ効果を高めています。

「CWU-36P」は1978年に空軍独自の航空衣料開発部で、ライトゾーンエリア用に開発されたフライトジャケットです。

裾と袖口は風の侵入を防ぐリブニット仕様しており、ウエスト両サイドには大きめのフラップ付きポケットが付いています。

中綿が入っていないのでオールシーズン使い回し可能です。

1973年に採用された「CWU-45P」は、現在でも米空軍・海軍・海兵隊・陸軍で使用され続けている全軍共用のフライトジャケットです。

「CWU36P」はライトゾーン（10℃〜30℃）対応でしたが、「CWU-45P」はインターミディエイトゾーン （-10℃〜10℃）対応となっています。

耐熱温度400度、炭化しても着用者には火傷を与えることがないといわれるノーメックス（NOMEX）素材が使用されています。

「37-J-1」フライトジャケットは、1930年代に米海軍が開発したフライトジャケットです。

同一の型番でタイプ「A-1」に酷似した、ケープスキン製のジャケットが存在していますが、「37-J-1」は布製ジャケットの後期型となります。

アウターシェルには、耐風性に優れた高密度で厚みのあるジャングルクロスが使用されており、ライニングはコットン製のブロード生地が採用されています。

「AN6552」フライトジャケットは、米海軍と米海兵隊が使用した「M-422A」の後継モデルとして登場しました。

「M-422A」との主な違いは、ニッケル仕上げのジッパーを、真鍮製に黒い酸化処理を施したジッパーへと変更した所です。

「AN6552」フライトジャケットは、1947年に「G-1」が登場するため極短期間に採用された稀少モデルと言われています。 

一般的にWEPと呼ばれる「J-WFS」は、1950年代中期にアメリカ海軍航空局によって開発され、4回のマイナーモデルチェンジを経て1970年代中期まで支給されました。

「WFS」という厚手のフライトスーツも同時期に開発し、これを併用して着用することによって寒冷地での任務に適応するため、「J-WSF」は重ね着することを前提としてデザインされています。

フライトジャケットの人気の種類とおすすめモデルを、16選紹介します。

フライトジャケットの上位人気モデルを表にまとめています。

特徴や価格などを参考にして、自分に合ったフライトジャケットを見つけてください。

フライトジャケットをおしゃれに着こなすコーデを3選紹介します。

フライトジャケットは、さまざまなテイストに合わせられますが、カジュアルなコーデになりがちなのでワンランク上のコーデを目指したい方はぜひチェックしてください。

スポーティーでカジュアル感があるカーキフライトジャケットに、ハイネックインナーを合わせるコーデは、無骨さと上品さが交わりおしゃれ感がアップします。

ダーク系色のハイネックインナーと同系色のパンツを合わせ、足元は革靴にすることによって大人っぽい落ち着いた雰囲気を演出しています。

男らしい革のフライトジャケットとブラックTシャツを合わせたコーデです。

ヴィンテージ感漂うフライトジャケットにブラックＴシャツを合わせて、より男らしいイメージを与えています。

ストイックで無骨な雰囲気を出したい方に、おすすめです。

クールなブラックのフライトジャケットに、グレーのタートルネックニットを合わせて温かみとニュアンスを加えたコーデです。

ダークトーンでまとめることで、大人っぽいスタイルを演出しています。

フライトジャケットはさまざまな種類があり、それぞれ違った機能性・特徴があります。

年間を通じて着用できるタイプも多くあるので、フライトジャケットを使って旬のコーデを楽しみましょう。

2021年11月27日調査