時計の針の言い方は?腕時計の針の種類についても全ブランドまとめてみた!
実は様々な形をした時計の針が存在していますが、意外とその名前や形を知っている方は少ないかもしれません。この記事では、時計の針の種類を調べて解説します。また、どの腕時計ブランドに使われているかもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
目次
時計の針の名前や種類を解説!間違えないで覚える方法は?
時計の針は腕時計にはなくてはならない存在ですが、意外と針の種類を知らない方も多いかもしれません。
これから、時計の針の名前や種類を解説していきます。
時計の針には種類ごとに名前がある
時計の針にはそれぞれにちゃんとした名称があるので、これから呼び方を説明していきます。
3つの針の呼び方
まずは、覚えやすい3つの時計の針の呼び方を解説します。
時針・分針・秒針で覚えるのがコツ
- 時を指している針が時針
- 分を指している針が分針
- 秒を指している針が秒針
時計の針を覚えるコツとして、「時針・分針・秒針」で覚えるのが最もわかりやすいです。
特殊な時計の針にも名前がある
GMT針やクロノグラフ秒針など特殊な時計の針にも名前がついています。
GMT針
時差が違う地域にいるときに本国の時刻と今いる地域の時刻、2箇所の時刻を表示できるのがGMT機能です。
GMT機能がついている時計には、GMT針が搭載されています。
クロノグラフ秒針
クロノグラフ秒針とは、ストップウォッチの機能が付いた時計に搭載されており、画像の真ん中の長い針のことをさします。
クロノグラフ秒針はストップウォッチ機能を使う時にのみ動くので、普段は動きません。
時計の針は形状で種類分けされている
時計の針はそれぞれ形ごとに分けられるので、これから各時計の針の種類を説明していきます。
種類①:アルファ針
アルファ針は、菱形デザインがカッコよくスタイリッシュなイメージで、先から真ん中の軸の両方に向かって細くなっているのが特徴的な時計の針のことをいいます。
ギリシャ語で「アルファ」はアルファベットで1番という意味があります。
先が剣のようなデザインや、真ん中辺りに横幅のピークがくるものもあり、バリエーションが豊富です。
種類②:アロー/ブロードアロー針(オメガなど)
アロー/ブロードアロー針は、矢印のようなユニークな形をしています。
以前は、英国軍の時計に使用された軍用時計として使用されていました。
アロー/ブロードアロー針が使用されている代表モデルはオメガのシーマスターです。
種類③:イカ針(チュードル)
イカ針(チュードル)は、「チュードル ヘリテージブラックベイ」に搭載されている独特の形状が人気の時計の針です。
形状が生き物のイカのように見えるので「イカ針」と名付けられました。
種類④:イナズマ針(ロレックス)
イナズマ針は、ロレックスが誇る最高品質の対磁時計「ミルガウス」に使用されている時計の針です。
秒針がイナズマをイメージして作られたことからこの名前がつけられました。
種類⑤:コブラ針
コブラ針は1940年代頃に普及した時計の針で、時計の針がコブラの頭部によく似ていることから名付けられました。
現在ではミリタリーウォッチの復刻版などに使用されています。
種類⑥:スケルトン針(セイコーなど)
スケルトン針は、骸骨や骨格のような形状をした時計の針でROGER DUBUIS (ロジェ デュブイ) ゴールデンスクエアなどの時計に使用されています。
種類⑦:スペード針(フランク・ミュラーなど)
スペード針は、その名の通り針の先がスペードの形状をしているものです。
デザインの美しさだけでなく、先が尖っているので視認性にも優れているので実用性も高い針です。
種類⑧:ドルフィン/ドーフィン針(オメガなど)
ドルフィン/ドーフィン針は万年筆の先のような形をしており、指針の先が尖っていてクラシックな雰囲気があります。
パテックフィリップやグランドセイコーなどに採用されています。
種類⑨:バー針
バー針は最もベーシックな時計の針で、シンプルなデザインなことからスポーツウォッチやドレスウォッチなど幅広いタイプのモデルに採用されています。
ロレックスの多くのモデルにも採用されています。
種類⑩:バトン針(カルティエなど)
バトン針は幅が細くて先が鋭く尖っている時計の針で、カルティエなどの高級腕時計によく使われています。
種類⑪:ブレゲ針(ブレゲなど)
ブレゲ針は、天才時計技師アブラアン・ルイ・ブレゲが考案しました。
三日月の形をした装飾が施されている時計の針です。
種類⑫:ペンシル針
ペンシル針は指針の先がペンのような形をしおり、夜光塗料が塗りやすい形状なのでミリタリーウォッチにも頻繁に採用されています。
種類⑬:メルセデス/ベンツ針(ロレックスなど)
メルセデス/ベンツ針は、時針の先がベンツのロゴによく似ているということで名付けられました。
ロレックスのサブマリーナが代表的なモデルです。
種類⑭:リーフ針(IWCなど)
「リーフ針」は葉によく似ており、ドレスウォッチに多く使用されています。
種類⑮:ローザンジュ針(フランク・ミュラーなど)
ローザンジュ針は菱形で細長い形をしており、フランク・ミューラーなどに使用されています。
トリビアを紹介!時計の針が右回りである理由
時計の針は必ず右回りをしていると言うのは誰でも知っている知識ですが、ではなぜ時計の針は右回りなのかを知っている方は少ないかもしれません。
これから、時計の針が右回りな理由を説明していきます。
日時計がもとになっている
紀元前3000~4000年頃にエジプトの地で人類が初めて時計を生み出され、当時は地面に棒を立て、落ちる影の向きから時間を測っていました。
太陽は東から昇って朝には影は西側(観測者から見て左側)に存在し、昼になると太陽は南を通過して影は正面方向にできます。
よって、日時計の影は太陽の動きとともに左から右へと右回りの動きをすることがアナログ時計にも受け継がれて「時計の針は右回り」となっています。
南半球でも右回りの理由
本来では、南半球では太陽が北の空を通るので日時計は逆に左回りの動きをするのが普通ですが、なぜ南半球でも北半球と同様に右回りとなったのでしょうか。
1656年頃にオランダの物理学者・ホイヘンスが振り子時計の製作に成功した当時、世界の覇権を握っていたのはヨーロッパの国々で南米は文明が発達していない状態でした。
当時は北半球に発達した文明があったという理由で、南半球でも時計は右回りという理論が採用されるようになりました。
時計の針には小さな個性があふれている
時計の針にはドルフィン針やコブラ針など、実に様々な種類があります。
針の形状は文字盤のデザインを決めるうえでも重要です。
時計を購入する際に時計の針にも注目して選ぶと、より一層時計選びが楽しくなるでしょう。
この記事のライター
Rich-Watch編集部
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