サンエーパールの初めてでも失敗しない時計の磨き方を紹介！ロレックスなど綺麗に保ちたい！

この記事では、サンエーパールを使った時計の手入れの仕方を解説します。

サンエーパールの基本的な使い方から、風防ガラスの種類別の手入れ方、いっしょに使いたいおすすめのクロスも3種紹介します。

サンエーパールとは何か、どう使えばいいのかを紹介します。

サンエーパールは「研磨剤（けんまざい）」の一種です。

傷を研磨して目立たなくしたり、ツヤ出しなどの仕上げのために使われます。

サンエーパールは超微粒子の白い粉末状の研磨剤で、プラスチックや一部の貴金属に対応しています。

サンエーパールは粉のまま使います。

粉洗剤のように水で溶かしたりしないよう十分に注意しましょう。

最初に目立たない箇所を磨き、傷つきによる曇りや塗装の剥がれなどが無いか様子を見て、問題が無いようなら研磨作業をはじめましょう。

サンエーパールを使った手入れには、準備するべきものがあります。

まずセーム革などの柔らかい布ですが、付属していないので別途購入しましょう。

サンエーパールでの研磨作業は「仕上げ」の工程に位置するので、その前に腕時計を分解して汚れを落としておきましょう。

汚れを落とした時計をサンエーパールで磨いていきます。

やわらかいクロスにサンエーパールを適量とり、磨きたい箇所に直接のせて、くるくると円をかくように磨いていきます。

研磨作業が終わったら、別の布でサンエーパールをていねいに拭き取ります。

これでサンエーパールでの研磨作業は終了です。

傷を目立たなくさせたい場合は、耐水ペーパーなどで研磨してからサンエーパールで仕上げの磨きを行います。

風防ガラスを研磨する場合はステンレスやチタン部分よりも注意深く行いましょう。

ガラスには種類あり、サンエーパールを使って研磨ができるタイプとできないタイプがあります。

とくに確認をせずむやみに研磨作業をしてしまうと、余計に傷ついてしまい状態が悪化する恐れがあります。

風防ガラスは「アクリルガラス」のみ、サンエーパールでの研磨ができます。

力強く圧をかけるように磨くのではなく、サンエーパールをとったクロスでガラスの表面を優しく磨いていきます。

一気に削り取ろうとせずに、少しずつ磨いて表面をならしていくのがポイントです。

研磨作業は個人の技量によって、仕上がりに大きな差が出ることがあります。

4つの注意点をふまえて作業を丁寧に行い、美しい仕上がりを目指しましょう。

サファイアガラスは傷が付きにくく衝撃に弱いため、高級腕時計に用いられます。

クリスタルガラス（無機ガラス）はアクリルガラスよりも硬く傷がつきにくいのですが、衝撃を受けると粉々になりやすいです。

アクリルガラス（有機ガラス）はプラスチックや有機樹脂を素材として作られるガラスで薄くて割れにくいですが傷がつきやすくなっています。

アクリルガラスはサンエーパールでの研磨が可能ですが、他のガラスはクロスなどで拭く程度の手入れに留めましょう。

キズがついて部品交換や修理になるような事態を避けるために、大事な時計や高級なブランド時計はプロの手に任せることを考えましょう。

表面に塗装やコーティングなどの加工をされている部分は、研磨すると剥がれてしまう危険性があります。

とくにメッキは要注意で、力強く磨いてしまうと剥がれてしまいやすいです。

決して「削り磨く」という意識で研磨せず、「少しツヤを出そう」くらいの気持ちで優しく磨いていきましょう。

研磨剤は磨いてツヤを出すために使われます。

ツヤ消しをしてマットに仕上げてある部分（ヘアライン加工の部分）を研磨してしまうと、せっかくの質感が失われてしまうため避けましょう。

研磨したあとにヤスリを使い、自分でヘアライン加工を施して質感を取り戻す方法もありますが、失敗できない作業になります。

ヘアラインとはその名の通り、髪の毛の一本一本ほどの線状のキズを真っ直ぐ無数につけて金属のツヤ消しを行うものです。

金属にツヤを出したいか加工の腕に自信がある場合を除いて、ヘアラインの部分は磨かないようにしましょう。

浅い部分の細かい傷などは研磨することで目立たなくできますが、深い傷などは専門家に任せるといいでしょう。

深い傷を目立たなくさせようと研磨し続けてしまうと、削り過ぎにより耐久性や防水性がなくなってきてしまいます。

ここからは、サンエーパールで研磨をするときにあったら便利なおすすめのクロスを3種類ご紹介します。

HARP シリコン加工高級セーム革は、やわらかい革なので拭き傷がつきません。

万が一汚れてしまうようなことがあっても、洗濯すれば再び使うことができるので安心です。

春日カスガ謹製 キョンセーム革 クリーナーは、中国に生息するキョン種というシカ科の動物の革をつかったキョンセーム革で、高級品にあたります。

吸水性に優れており油分とのバランスを取りやすく、機能性に長けているクロスです。

「時計用クロス」と明記しているように、時計のケア用品として安心して使えるクロスです。

時計のお手入れとして日頃から愛用している人も多く、他にもスマホや眼鏡にも使えるため実用性も高いです。

傷だらけの時計を身に着けるよりも、きちんと手入れされた時計を身に着けた方が印象がよく、品があります。

サンエーパールを使って小まめにお手入れをして、お気に入りの時計を長い間きれいな状態に保てるようにしましょう。

2021年5月15日調査