タキメーターとは何?本当はいらない?使い方や意味、機能まで解説!
多くのクロノグラフのベゼルや文字盤にあるタキメーター。どういった機能や意味があるのか知らない人も多いのではないでしょうか。この記事では、タキメーターについて使い方や機能の他、搭載している代表的な腕時計についてご紹介します。
目次
タキメーターとは何?あまり使わないという噂を検証
タキメーターは、デザインのアクセントとして使うことでよりスポーティな印象になることから、今も多くのブランドで採用されています。
今回は、タキメーターの意味や特徴、使い方について解説します。
あまり使わない、いらないといった声があるタキメーターですが、日常生活で使える便利な使い方についてもご紹介します。
タキメーターとは何?
まずは、タキメーターの意味や刻まれている数値について説明します。
文字盤の外にあるメーターのこと
タキメーターは、文字盤の外側に刻まれている目盛りのことです。
60秒のところは60、30秒のところには120と、3600を各秒で割った数値が刻まれており、目盛り上に「TachyMeter」と記されています。
ベゼルにタキメーターが記載されていることが多いですが、ケース内文字盤の外側にあるモデルも多く存在します。
速さを知ることができる
タキメーターは英語で「TachyMeter」で、「Tachy」は速い、「Meter」は計算尺のことを言います。
その名の通り速度を知ることができる計算尺のことで、計算機がなくてもストップウォッチ機能を使うだけで速度を測定することができます。
モータースポーツなどで利用される事が多い
タキメーターは速度を計測できるため、モータースポーツを中心に飛行実験や宇宙飛行など多くの現場で使われてきました。
現在ではタキメーターを使って速度を計測することはほとんどありませんが、計器のような見た目はスポーティな印象を与えるため今も多くの腕時計に採用されています。
タキメーターの使い方
タキメーターは速度を測定するものですが、計算などは必要なく使い方はいたって簡単です。
ここでは、タキメーターを使って速度を測定する方法を指南します。
①ストップウォッチ機能を使う
タキメーターを使って速度を測定するには、ストップウォッチ機能を使います。
基本的には腕時計の2時位置のボタンがスタート、4時位置のボタンがリセットボタンです。
時計によっては仕様が異なるので、ボタンの役割についての詳細は手持ちの腕時計に付属している説明書や公式サイトを御覧ください。
②秒針を0の位置にリセット
まずはストップウォッチの秒針を0にリセットします。
ストップウォッチの秒針が動いていないか確認し、動いていればスタートボタンで停止、動いてなければリセットボタンを押します。
リセットして計測する準備が整ったら、スタートボタンを押してストップウォッチを開始させます。
③1km走行や飛行した時にストップする
ストップウォッチをスタートさせたら、1km走行もしくは飛行した時点でストップさせます。
計測する時間が1分を超える場合は計測ができないため、100m走行もしくは飛行した時点でストップさせ、タキメーターの値を10で割りましょう。
④1kmの平均時速が表示される
1km走ったところでストップボタンを押して停止させたら、クロノグラフの秒針が指しているタキメーターの値が平均時速になります。
測定するときは運転手が測定すると大変危険なので、助手席に座っている人が行うようにしましょう。
タキメーターの便利な機能
腕時計にタキメーターはいらない、必要がないといった声も多く聞かれます。
しかし、タキメーターは速度を計測する以外にも、上手く応用すれば仕事や作業の効率アップにも使えます。
ここでは、タキメーターの速度測定以外の使い方や機能性について説明します。
1時間当たりの生産個数を測定
タキメーターは、決められた時間内に仕事や作業をこなす時に便利です。
1つの生産個数や作業にかかる時間をクロノグラフのストップウォッチ機能で測定すると、1時間あたりの作業量や生産個数を割り出すことができます。
30分以内の生産個数を知りたい場合はタキメーターの指す値を半分にするといったように、使い方によって柔軟に対応可能です。
測定方法を紹介
ある作業や仕事を開始すると同時にストップウォッチをスタートします。
そしてその作業が終わると同時にストップウォッチを停止させ、針が指したところのタキメーターの値が1時間あたりの作業量です。
例えば、1つの作業に30秒かかった場合、クロノグラフの針が指しているタキメーターの数値は120となるため、1時間に120回の作業ができるということになります。
タキメーター付き腕時計 代表モデル3選
最後に、タキメーター搭載の人気ブランド腕時計を3つご紹介します。
服装を選ばず着用でき、クールなかっこよさを放つモデルを厳選しました。
多くのブランドでタキメーター付きクロノグラフが展開しているので、お気に入りのメーカーを一度チェックしてみましょう。
ロレックス デイトナ
超レアモデルで入手困難なロレックスのコスモグラフデイトナ。
タキメーターが記されたベゼルはセラクロムと呼ばれるハイセラミック素材で、マットな輝きが高級感を漂わせています。
シャープでスタイリッシュな印象があり、スーツにもカジュアルスタイルにも合わせやすいと人気を集めているモデルです。
オメガ スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ
人類初の月面着陸時に着けていた時計として有名なオメガのスピードマスター。
当時と同じキャリバーを搭載している手巻き式のクロノグラフで、48時間のパワーリザーブがあります。
ブラックカラーがメインのシンプルなタキメーター付きデザインで、合わせるコーディネートを選ばず万能に着用できます。
タグ・ホイヤー カレラ タキメーター クロノグラフ デイデイト
モータースポーツとの関わりが深いタグ・ホイヤーは、タキメーター付きのクロノグラフを多く展開しています。
その中でもカレラは、落ち着いた配色でビジネスでも使えるものが豊富。
都会的で高級感のある洗練されたデザインで、スタイリッシュに着用できる点が愛されています。
タキメーターの使い方を知れば時計の使用範囲が広がる
タキメーターを使っての速度計測は、現在ではほとんど使われていません。
しかし、仕事や作業量を手元で簡単に計測できることで、作業効率アップに繋がります。
単純作業をもっと効率的に行いたいという人におすすめの機能です。
そして、まだデジタル機器が開発途上だった時代に、計算機なしで計測ができるタキメーターの機能は多くの技術革新の支えになった歴史があります。
そういった背景があるところもタキメーターの魅力のひとつです。
モータースポーツやスポーティテイストが好きな人は、クロノグラフの機能美を引き立てるタキメーター付き腕時計をゲットしてみてください。
この記事のライター
Rich-Watch編集部
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