浅岡 肇(独立時計師)の時計全まとめ!本やFacebookまで調査してみた!
浅岡 肇氏は世界でも数少ない独立時計技師です。企業には属さず個人で腕時計を製作し、最高難度のトゥールビヨンを日本で初めて、しかも独学で制作に成功した人でもあります。代表的な作品や著書だけでなくFacebookも通して浅岡 肇氏の世界を調査してみました。
目次
浅岡 肇氏(独立時計師)が作る芸術的なトゥールビヨンの世界
「トゥールビヨン」は最も難易度の高い腕時計の機構で、日本では浅岡 肇氏が初めて制作に成功しました。
完成にはとても高い技術が必要ですが、浅岡 肇氏はそれをすべて独学で学んでいます。
浅岡 肇氏が生み出すトゥールビヨンの芸術的な世界を、氏の作品を通してご紹介します。
浅岡 肇氏(独立時計師)とは?
「独立時計技師」という言葉はあまり聞き慣れませんが、企業やブランドには属さずに、普段から個人で腕時計を制作しています。
また独立時計師とは「独立時計師アカデミー」に認定された人を指しており、世界でも数少なく日本人では浅岡 肇氏を含めたった3人しかいません。
天才技師フランク・ミュラーも、独立時計技師からキャリアをスタートさせています。
日本が誇る独立時計師
浅岡 肇氏は1965年に神奈川県に生まれ、小さなころから工作が好きな少年でした。
東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業後は独立し、プロダクトデザインや広告の仕事を中心に活躍しています。
あるとき、腕時計のデザインの仕事を請け負った事がきっかけで興味を持ち、独学で腕時計づくりを初めました。
独学で始めた時計造り
もともと工作が好きだった浅岡 肇氏は広告等の仕事をする傍ら、独学で学びながら時計づくりをスタートさせます。
主に海外の時計作りに関する本を参考にしつつ、時計の複合的な機構がバランス良く動作するための考え方を学んでいきました。
ヨットや飛行機の作り方のプロセスからも学ぶことも多かったと語っています。
日本人初となるトゥールビヨンの腕時計を発表
苦難の末に「トゥールビヨン」を日本人では初めて浅岡 肇氏が制作に成功します。
制作には数百個に及ぶ部品と気が遠くなる長い時間がかかり、組み立てられたとしても振り子が正しく振れるか、正確に時を刻むかは、技師の力量次第。
トゥールビヨンはまさしく最高難度の時計機構であり、独学で学んだ浅岡 肇氏が成功したのは快挙でした。
浅岡 肇氏(独立時計師)の本やFacebookを紹介
ここまで浅岡 肇氏についてご紹介してきましたが、人物や足跡について深く知るには著書を読むのがオススメです。
SNSで情報発信も行っていますので、現在取り組んでいる仕事などについて気軽に触れることももできます。
それぞれご紹介しますので、興味のある方はぜひお試しください。
浅岡 肇氏は本も執筆
浅岡 肇氏がトゥールビヨンに挑んだドキュメンタリーを軸に、複雑な機構や加工技術などにも触つつ読み応えのある著作になります。
共著となりますが独立時計技師の時計制作に関する数少ない本で、時計作りを志している人にオススメの一冊です。
浅岡 肇氏はFacebookはじめSNSで情報を発信
浅岡 肇氏の活動についてはFacebookはじめSNSから知ることが出来ます。
考え方や興味のあることに触れる事ができますので、ぜひ一度はアクセスして考え方に触れてみてはいかがでしょうか。
偉大な方の言葉に直接アクセスできるのも、SNSの良いところですね。
浅岡 肇氏Facebook
更新は不定期ですが、浅岡 肇氏の経歴や活動について情報が取れます。
興味のある方は、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
浅岡 肇氏ツイッター
時計つくりや指向性などの考えをつぶやいています。
仕事の進捗具合などもつぶさにツイートしていたり、とても気さくな面が伺えます。
更新頻度も高いので、興味のある方はフォローしてはいかがでしょうか。
浅岡 肇氏インスタグラム
制作した時計の写真などが主に更新されていて、とても興味を惹かれます。
時計制作に興味がある人なら「いいね」したくなる、眺めているだけでも楽しい写真が沢山です。
ぜひ一度は訪れてみてはいかがでしょうか。
浅岡 肇氏の代表作を紹介
ここまでは浅岡 肇氏についてご紹介してきましたが、世界でも指折りの独立時計技師が作る腕時計とはどんなものなのでしょうか。
すべての工程たったひとりで作り上げる、芸術的な代表作をご紹介しましょう。
クロノグラフ
価格 | 1,200万円(参考価格) |
---|---|
ケース径/厚 | 38ミリ |
ケース素材 | ステンレススチール |
ベルト素材 | カーフ |
防水 | 5気圧 |
ムーブメント | 手巻き |
このクロノグラフは1950年〜1960年代にみられる古典的な機構を省略せずに搭載した、浅岡 肇氏こだわりの時計です。
複雑な機構が重なり合って作動している姿を眺めていると、時計作りの奥深さを感じさせられます。
クロノグラフの特徴・機能
- CAD/CAMで設計しNC(旋盤)など最新の工作機械で制作
- 文字盤側に配置されたメカニズムが美しい
古典的でありながら現代の最新機器やソフトウェアを用いて、イメージした時計を完璧に作り切る浅岡 肇氏は異色の存在です。
技術の粋を詰め込んだ美しいメカニズムは文字盤側に配置されているため、作動する状況がそのまま確認できます。
美しくも複雑なクロノグラフの機構は、時間を忘れていつまでも眺めていられます。
クロノグラフの評価
憧れの浅岡さん制作の逸品
評価:腕時計の中でもクロノグラフが一番好きで、自分の懐事情に合わせて収集していますが、憧れの浅岡さんの作るクロノグラフは別格。時計というより芸術ですね。
眺めていると実際の時計作りにも興味が湧きます
評価:大学で機械工学を学んでいますが、将来は時計修理技師の資格取得をめざしています。学んでいく過程で浅岡肇さんのクロノグラフを知ってから、時計作りそのものにも魅了されています。
浅岡さんの作品は手の届かない高級品ではありますが、腕時計コレクターにとっては憧れそのもので、評判も高いです。
他にも将来、時計関連の技師を目指している人にとっては神様のような存在みたいですね。
トゥールビヨン ピュラ
文字盤の6時部分に大胆に配置されたトゥールビヨンが印象的な「トゥールビヨン ピュラ」。
丸みを帯びた針をはじめ、浅岡 肇氏による各パーツの手仕上げが素晴らしい作品です。
価格 | 800万円(参考価格) |
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ケース径/厚 | 40ミリ |
ケース素材 | ステンレススチール |
ベルト素材 | カーフ |
防水 | 5気圧 |
ムーブメント | 手巻き |
トゥールビヨン ピュラの特徴・機能
- 大胆にカットされたダイヤル部分のデザイン
- 文字盤やムーブメント側のシンプルですっきりとしたデザイン
文字盤の下部が大胆にカットされており、内部の機構であるトゥールビヨンが覗いています。
ムーブメント側も含めてスッキリとしたデザインで、「ピュラ」の名の通りシンプルに仕上げられた腕時計です。
トゥールビヨン ピュラの評価
複雑な機構を見ているとワクワクします!
評価:あまりにも高級すぎて私には買えませんが、時計作りの過程を想像しながら作動を眺めるのが大好きですね。
一生に一度は持ってみたい腕時計
評価:会社経営してます。この時計、どうオーダーするかもわかりませんが、一体どんな方が所有しているのか。でもいつか浅岡さんの作る腕時計が所有できるよう、仕事で成功目指して頑張ってます。
趣味で眺めるだけでも楽しいのが機械式時計のよいところです。
複雑な機構に思いを馳せるとつい時間の過ぎるのを忘れてしまいます。
いつか浅岡さんにオーダーするために、仕事に邁進する男性もいらっしゃいます。
トゥールビヨン
価格 | 900万円(参考価格) |
---|---|
ケース径/厚 | 38ミリ |
ケース素材 | チタン合金 |
ベルト素材 | アリゲーターストラップ |
ムーブメント | 手巻き |
このトゥールビヨンは航空・宇宙産業に携わる由紀精密、世界最高峰の工具メーカーOSGの協力のもと制作されました。
美しく仕上げられたケースや深淵な文字盤が目をひきます。
トゥールビヨンの特徴・機能
- モダンでシンプルなデザイン
- 耐衝撃性に優れたトゥールビヨン
伝統的な機構を踏襲したこの作品は、浅岡 肇氏らしいモダンでシンプルな仕上がりです。
古典的なドイツやスイスの高級クロノグラフと比べても、まったく遜色のない操作性は現地でも絶賛されました。
またキャリッジの軸受に使われた世界最小のボールベアリングを採用して、今までにないほど耐衝撃性に優れたトゥールビヨンです。
トゥールビヨンの評価
浅岡氏を目標に時計作りを頑張っています
評価:個人で時計制作をしていますが、浅岡氏が頂点なら僕はまだ草程度。ひくつになってはいません、むしろ憧れの浅岡氏が目標となってます。
独学でトゥールビヨンの制作に成功した偉人
評価:日本で初めてトゥールビヨンの制作に成功した浅岡肇さん。メーカー勤務でモノづくりの難しさを痛感していますが、氏の著書を読むとトゥールビヨンに挑んだ体験談には成功も失敗も詰まっていて、今の自分に重なるところもあって感動しました。
時計作りの職人さんにとっては自信を失う人であると同時に、目指す人として存在感があります。
浅岡 肇氏の時計作りを通して困難に立ち向かう姿は、異業種の人にも通じるものがあるようですね。
ツナミ
価格 | 285万円(参考価格) |
---|---|
ケース径/厚 | 37ミリ |
ケース素材 | ステンレススチール |
ベルト素材 | アリゲーター |
防水 | 日常生活 |
ムーブメント | 手巻き |
見た目はコンパクトでシンプルな3針時計ですが、裏側には大型のテンプと香箱が搭載されています。
独自の設計で制作された腕時計のパーツはほぼ全て、浅岡 肇氏の工房で作られています。
ツナミの特徴・機能
- 色のメリハリの効いた文字盤
- 小ぶりなケースと巨大なテンプ
色のメリハリの効いた文字盤がとても綺麗で、スーツにもカジュアルにもスポーツにも、さまざまなシーンでもあわせられそうな佇まいの腕時計です。
時計の裏側の機構を覗くと懐中時計に利用する大型のテンプと香箱を設置しており、時計精度の高さが垣間見えます。
ツナミの評価
極めてシンプルな3針時計がとても魅力的
評価:独立時計師が作る作品というと、ゴージャスで重厚感のある浮世離れした時計のイメージがありましたが、このツナミは至ってシンプルなデザインでセンスの良さが光りますね。
ツナミは間違いなく浅岡肇氏の代表作である
評価:フィリップ・デュフォー氏の代表作「シンプリシティ」と比べても全く遜色のない素晴らしい逸品で、間違いなく浅岡肇氏の代表作だと思う。あえて不満を述べるならばただ一点、私には購入できない点だけあげておこう・・・残念。
このツナミを浅岡氏の代表作とみなす人も多くいらっしゃいます。
その複雑な機構とは裏腹に時計のデザイン自体がとてもシンプル。
とてもセンスの良いものに仕上がっている点を、高く評価している人が多く見られます。
浅岡 肇氏×TiCTACのコラボモデル
時計のセレクトショプ「TiCTAC」と浅岡 肇氏がコラボした時計が話題です。
どんなシーンにもピッタリ合う、とってもおしゃれな腕時計「CHRONO TOKYO」についてみていきましょう。
CHRONO TOKYO(クロノトウキョウ)は18万円
CHRONO TOKYOは浅岡 肇氏の普段使いの時計として考えられ作られたもので、機械式時計の入門機として位置づけられています。
18万円と手が届く値段に、浅岡 肇氏のこだわりが詰まった腕時計です。
第1弾モデルは映画でも使用
全米で公開された映画「ザ・インビジブルマン」の劇中で、出演のオルディスホッジが身につけていた時計が他ならぬ「CHRONO TOKYO」です。
映画の小物に採用されるとは、さすが浅岡 肇氏ですね。
2020年1月22日に新作が発売
CHRONO TOKYOの第2弾として、新作「CLASSIC」が加わりました。
スティールグレーとブロンズの2色で、それぞれ20本限定で販売されました。
浅岡 肇氏は世界有数の独立時計師
すべてのプロセスをたったひとりで作り上げてしまう浅岡 肇氏は、世界でも有数の独立時計技師といえます。
浅岡 肇氏の作り出す腕時計はトゥールビヨンをはじめ、機構や構造が織りなす芸術的な作りには誰もが魅了されます。
浅岡 肇氏の著作やSNSなどから、奥深い時計作りの世界に触れてみてはいかがでしょうか。
2020/03/21調査
この記事のライター
Rich-Watch編集部
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