映画007でジェームズボンドモデルの歴代腕時計を紹介！ロレックスからオメガまで！

映画「007」シリーズに登場するスパイ、ジェームズ・ボンドは強くてダンディでスタイリッシュな伊達男で、右手にピストル、左腕にはキラリと時計が光っています。

しかも腕時計はファッション小物であるだけでなく、時には最新技術が投入された武器となり、歴代ボンドの危機をたびたび救っています。

それらの時計はボンドウォッチと呼ばれて、注目を集めてきました。

イアン・フレミング原作の「007」シリーズの中に、ボンドがロレックス･オイスター･オートマチックを付けているとの描写があります。

映画でもその設定を踏襲して、初期にはロレックス・サブマリーナ6538が使われていたのですが、シリーズを重ねるごとに、ブランドやモデルも変化していきました。

1960年代から現在までの変遷の歴史を見ていきましょう。 

「007」初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリーは映画の中で複数の時計を着用していますが、特に印象的だったのはサブマリーナ6538です。

その後のロレックスを登場順に紹介すると、1.Ref.6538、2.Ref.5513、3.Ref.6238、4.Ref.16610となり、特にRef.6538は1作目から5作目まで登場し、ボンド・イコール・ロレックスを印象づけました。 

ロレックスとオメガは知名度が高く、高級感があり、スポーツモデルが多数出ているなど共通点が多いため、比較されることが多く、月もその舞台となりました。

NASAの極限状況テストにパスした時計はオメガだけだったため、初めて月面に立ったアームストロング船長がつけていたのはオメガスピードマスターでした。

そのためこの時計はムーンウォッチとも呼ばれています。

ロレックス対オメガのライバル関係がより鮮明になったのは「007」シリーズによってでした。

歴代ボンドの腕時計がどこのブランドなのかが注目されたからです。

当初はロレックスの独壇場だったのですが、70年代後半になって、形勢が変化していきました。

ジェームズ・ボンドは今風に言えば、インフルエンサーでした。

スーツから帽子まで、映画の中の彼を真似するファンが続出したのです。

女スパイの色仕掛けに対して、逆色仕掛けでトリコにしてしまうボンドの超モテ男っぷりにあやかりたいという男性もいたに違いありません。

ボンドは様々な面で、当時の男性の理想像でもあったのです。

映画の中でボンドが着用している時計にも注目が集まりました。

しかも映画の中では腕時計にも最新技術が投入されて、武器にもなるという設定だったので、脚光の浴び方は通常の時計の比ではありません。

当然、時計メーカーもボンドウォッチの宣伝効果の大きさに気付いていました。 

映画内での使用とはまた別にスペシャル・エディションのボンドウォッチもたびたびリリースされています。

オメガはもちろん、映画内に登場しないスウォッチの限定モデルも登場し、遊び心あふれるデザインが注目を集めました。

ただし、いずれもスパイ用の特別仕様ではないので、武器にはなりません。

セイコーが「007」に登場したのは1977年公開の「私を愛したスパイ」から。

1973年公開の「死ぬのは奴らだ」でHamiltonPulsarP2が登場したのでデジタル時計では2番目ですが、インパクトはセイコーのクォーツ0674LCのほうが上でした。

映画では液晶画面に上司のＭからの指令が表示される設定となっていましたが、ボンドは美女と交流を深めている最中だったので、シカトしていました。

歴代ボンドの使用時計の変遷で大きなターニング・ポイントになったのは1995年、ピアース・ブロスナンが主演したことでした。

ピアースがオメガとライセンス契約を結んでいたことと、スタイリストのリンディ・ヘミングが“海軍所属だったボンドはオメガの青い文字盤のシーマスターを着用していたに違いない”と強く主張したことが決め手となったようです。

「007」シリーズが人気を博したのは歴代のジェームズ・ボンドの魅力、迫力あるアクション・シーン、大人のセクシーが漂うシーンなどともに、最新の武器やボンドウォッチがガジェット好きの心をくすぐったからでした。

60年代から70年代前半まではロレックスの独壇場でしたが、セイコーのデジタル時計の登場によって、その牙城が崩れることになります。

「007」シリーズの最初の作品「ドクター・ノオ」でボンドが付けていたのはロレックスオイスターパーペチュアルRef.6538でした。

特徴的なのはベルトがNATO仕様のナイロンであることです。

映画の中で映っている時計はかなり使い込まれているため、テレンス・ヤング監督の私物という説が有力です。 

前作に引き続いて、ロレックスオイスターパーペチュアルRef.6538が使用されています。

上の写真のRef.6538は本体そのものは映画で使用されているものと同じですが、ベルトは金属になっています。

こちらもボンドウォッチと呼ばれて、高額で取り引きされています。

この作品でもロレックスオイスターパーペチュアルRef.6538を使っています。

ジェームズ・ボンドはこの時計に強い愛着を持っているようです。

黒いベゼルと大きなリューズが特徴的なモデルとなっています。

「サンバーボルト作戦」でもボンドはロレックスオイスターパーペチュアルRef.6538を着用しています。

ちなみにこの作品ではガイガーカウンターの役割を果たす時計として、秘密兵器担当のQからブライトリングトップタイムを渡されて、着用するシーンもあります。 

「007」シリーズ5作目の「007は二度死ぬ」ではジェームズ・ボンドがどの時計を付けているのか、はっきりわかるシーンがありません。

が、こだわりの強いボンドのことなので、引き続き、ロレックスオイスターパーペチュアルRef.6538を付けていた可能性が高いです。

「女王陛下の007」ではジェームズ・ボンド役がショーン・コネリーからジョージ・レーゼンビーに交替になり、着用している腕時計も変更されています。

彼がこの作品で付けていた時計は2本あります。

ひとつめはロレックスサブマリーナーRef.5513です。

ジェームズ・ボンドが付けていたもうひとつの時計がこのロレックスクロノグラフRef.6238です。

前作ではジョージ・レーゼンビーがボンドを演じましたが、「ダイヤモンドは永遠に」ではショーン・コネリーが復帰しています。

この作品でもおそらくロレックスを使用していたと思われるのですが、場面の中で確認できているのはGruenPrecision510でした。

なおこの時計は過去の「007」シリーズでも何度か登場しています。 

この作品からボンド役がロジャー・ムーアに交替になりましたが、彼は引き続きロレックスサブマリーナーRef.5513を着用しています。

この作品ではもう1本の時計が新たに加わりました。

世界初のLEDデジタル時計、HamiltonPulsarP2/2900Astronautで、Astronautという名前のとおり、宇宙服っぽいデザインが特徴的です。 

「007黄金銃を持つ男」でもロジャー・ムーアはロレックスサブマリーナーRef.5513を身に付けています。

この時点ではいくつかの違うブランドの時計を身に付けることがあっても、「007」シリーズのメインの時計はロレックスというイメージが確立してしました。

 「007」シリーズにセイコーの時計が初めて登場したのはこの「私を愛したスパイ」から、しかもいきなり映画の最初のシーンで活躍します。

セイコーLCがＭ16本部からの指令をキャッチして、時計の中から印字されたテープが出てくるのですが、その斬新なアイディアにマニアは驚き、喝采しました。

もちろん実際のLCにはそんな機能はありません。

 液晶画面が大きくなって、月日を表示できるようになりました。

「007ムーンレイカー」の中では時計の裏側にワイヤーと小型爆弾が搭載されるという超多機能時計として描かれていて、ボンドの危機を見事に救います。

日本製の時計の大活躍に拍手したファンが多数いたに違いありません。

80年代前半の「007」シリーズでボンドが使用した時計の特徴はハイテクということになるでしょう。

最新の武器を駆使するボンドと最新の時計のイメージが合致したのです。

80年代中盤からはロレックス、タグホイヤーなどが使用され、1995年以降はオメガが独占的な立場になっていきます。

「007ユア・アイズ・オンリー」に登場するH357-5040はデジタルとアナログ、両方の表示が可能という当時の最先端の時計となっています。

両方いるのかというツッコミはヤボ、この遊び心こそが｢007」の真骨頂です。

映画では衛星による無線通信機能と液晶画面の文字表示機能があり、現代の最新技術を見事に予言しています。

「007オクトパシー」には2種類の最新のセイコーの時計が登場しています。

多機能モデルのセイコーデジボーグ（SEIKOG7575020SPORTS100）とテレビも観られるセイコーテレビウォッチ（SEIKOTVWATCH）です。

映画の中ではボンドが現在ならばレッドカードものの使い方をしています。

テレビを観ることもできるSEIKOTVWATCHです。

スマホの祖先、みたいなところもありますが、1982年の発売当時、世界で最も小さなテレビとしても話題となりました。

ロジャー・ムーアの最後のジェームズ・ボンド作品「美しき獲物たち」でも彼はセイコーの時計を着用していますが、多機能モデルではなく、エレガントなルックスのSeiko - Quartz Chronograph SPR007です。

この他にセイコーのダイバーウォッチやロレックスデイトジャストなど、数本を使い分けていて、歴代の中で最もオシャレな007と言えそうです。

「007リビング・デイライツ」からボンド役がティモシー・ダルトンに変わり、身に付けている時計もセイコーからタグホイヤーへと変更になりました。

「007」シリーズにタグホイヤーが登場するのはこの作品が最初で最後です。

文字盤が全面蓄光になっているところが特徴的な時計です。

ティモシー・ダルトン版ジェームズ・ボンドの2作目となる「007消されたライセンス」ではまたロレックスのサブマリーナOyster PerpetualDate16610が使用されています。

ボンドウォッチの原点回帰とも言えそうです。

ジェームズ・ボンド役がピアース・ブロスナンに交替になったのに伴って、時計もオメガシーマスタープロフェッショナル300mRef.2541.80に替わり、この作品以降、ボンドの腕時計はすべてオメガとなりました。

「007トゥモロー・ネバー・ダイ」でボンドが着用している時計はオメガシーマスタープロフェッショナルRef.2531.80です。

文字盤はブルーというよりも濃紺と形容したくなる深みのある色で、飽きのこない色とシンプルなデザインが魅力的です。

よく見ると、文字盤に波の形が描かれています。

前作「007トゥモロー・ネバー・ダイ」に引き続いて、「007ワールド・イズ・ノット・イナフ」でもオメガシーマスタープロフェッショナルRef.2531.80が使用されています。

ピアース・ブロスナン演じるダンディでクールなボンドにはブルーの時計がよく似合っています。

2000年代の「007」シリーズの歴代ボンドの腕時計は現時点での最新作「スペクター」まで、すべてオメガです。

この20年の間でボンド役はピアース・ブロスナンからダニエル・クレイグに変更になり、付けているオメガも着実に進化を遂げました。

「007ダイ・アナザー・デイ」ではRef.2531.80が大活躍します。

この時計には深海の潜水服内での着用を可能にするため、ヘリウムエスケープバルブが付いているのですが、映画の中でボンドはこのバルブを使って爆発を引き起こし、危機を逃れています。

実際の時計の機能と武器の機能をリンクさせたニクい演出でした。

ボンド役がピアース・ブロスナンからダニエル・クレイグに交替になり、腕時計も最新モデルとなるダイバー300m2220.80が使用されています。

ムーブメントにコーアクシャルが搭載されて、より堅牢になり、タフなイメージのダニエル・クレイグにぴったりです。

ちなみにダニエル・クレイグ版ボンドは最新作「スペクター」まで継続してます。

「007慰めの報酬」では時計がオメガシーマスタープラネットオーシャン600m2201.50に変更されています。

この時計の大きな特徴は防水性が600ｍになっていること。

このスペックの高さは肉体の極限に挑むボンドに合わせたかのようです。

「007スカイフォール」では前作で使用されたシーマスタープラネットオーシャン600m2201.50よりもさらに頑丈な時計、232.30.42.21.01.001が投入されました。

ケースがステンレススチールからチタンへと変更になっています。

タフな男が身に付ける時計もタフなのです。

映画「スペクター」の中で実際に使われている時計とリミテッドエディションとして発売された時計とが同じという珍しいケースとなりました。

特徴的なのはベルトがNATO仕様のナイロンであること。

最初の作品「ドクター・ノオ」がロレックス、最新作「スペクター」がオメガと、メーカーが違うのに、ベルトが酷似しているのは興味深い事実です。

次回作のボンドウォッチがシーマスターダイバー300M007エディションであることと、このモデルが2020年2月に発売されることが発表になりました。

黒い文字盤にオレンジ色のインデックスという組み合わせからはレトロなミリタリーテイストが感じ取れるのですが、ベルトはシルバーでシャープなため、独特の存在感を放っています。

映画の中で使用されているのとはまた別に、ファン向けにスペシャル・エディションのボンドウォッチの限定モデルがたびたび発売されています。

一般のファンが購入できる範囲での価格となっているため、とてつもなく高額ということはないのですが、限定70007本など、数が限られているため、どのモデルもレアです。

シーマスター300スペクターリミテッドエディションは世界限定7007本というレアな時計です。

しかもリミテッドエディションでありながら、実際の映画「スペクター」の中でボンドが着用しているため、ダブルで貴重な、人気モデルとなっています。

ブルーの文字盤に黄色の文字と秒針が映えています。

秒針にはボンド家の紋章がデザインされていて、文字盤には007の文字とピストルのロゴがあり、裏蓋は透明で、銃口をイメージしたデザインになっています。

付けている人にしかわからないこだわりも粋です。

第1作目の「ドクター・ノオ」から50年となる2012年に特別限定モデルとして発表されたのがこのシーマスタープロダイバーズ300Mです。

50年を記念して、50の文字が赤になっていたり、文字盤に007とピストルのロゴがデザインさせていたりと、ファンにとってうれしい作りになっています。

「007」シリーズには登場していない時計メーカー、スウォッチから、2009年の「慰めの報酬」公開のタイミングで、過去にボンドと戦ってきた悪役をモチーフとした時計が「007/ヴィラン・コレクション」として発売されました。

どの時計も遊び心たっぷりとなっています。

上の写真のモチーフは「ゴールドフィンガー」に登場したオッド・ジョブです。

1969年の映画「女王陛下の007」の公開50年を記念して、今年9月27日に、シーマスターダイバー300Mジェームズ・ボンドリミテッドエディションが世界限定7,007本、税別70万円という価格で発売になりました。

ディテールまでこだわりぬいたこの時計を紹介していきましょう。

ボンドウォッチと言えば、オメガシーマスター。

1995年以降の「007」シリーズでも数多くのシーマスターが登場してきました。

過去の「007」シリーズの歴史に敬意を表し、そしてオメガが積み上げてきた成果を形にしたのがこのジェームズ・ボンドリミテッドエディションです。

デザインのディテールにまで徹底的にこだわり抜いたこのモデルは機能も最高水準です。

オメガの最新の技術の結晶とも言うべき、コーアクシャルマスタークロノメーターキャリバー8800が搭載されていて、高い精度で時を刻みます。

ケースの横には18Kイエローゴールドのプレートがネジで止められていて、そのプレートには7007本ある時計のそれぞれの限定番号が刻印されています。

「女王陛下の007」公開50年を記念して、文字盤の10時の位置にある円形のインデックスに50の数字が浮かび上がるように、外部の光を吸収して発光する特殊塗料が施されています。

ディテールへの徹底したこだわりは、時計メーカーとしての最高水準の技術を象徴するものでもあるでしょう。

こだわりは時計だけでなく、収納する箱にも表れています。

オリジナルの「007」特別ボックスになっていて、旅行用ポーチとストラップ交換ツールと交換用のステンレススティール製のブレスレットが同封されています。

また箱本体も007のロゴなどがあしらわれていて、スタイリッシュです。 

ブラックセラミックの文字盤には「007」シリーズのトレードマークである銃口のデザインが施されています。

さらに文字盤の12時の位置にはボンド家の紋章があり、6時の位置には日付窓があり、毎月7日だけ7の文字が表れるようになっていて、数多くのこだわりが詰まっています。

2本の時計とそれぞれの交換キット、交換ベルト、ポーチがセットになった「シーマスターダイバー300Mジェームズ・ボンドリミテッドエディションセット」が257セット限定、4,972,000.00円で発売になりました。

しかもこのセット、グローブ・トロッター™製のスーツケース入りなので、ハンドルを持てば気分はボンド、となりそうです。 

このステンレススチール＆ラバーストラップが世界限定7,007本モデルです。 

このイエローゴールド&ラバーストラップは2本セットでの発売なので、単独では買うことができないようです。

「高品質な時計をリーズナブルな価格で提案・お届けしたい」 

Watch Tenderはロレックスやオメガをはじめとした有名ブランドウォッチを取り扱う時計店です。

「相場より手頃な価格で希望のモデルをお客様へ届けたい」との思いをミッションに、希望の腕時計を市場から仕入れメンテナンスを行ってから販売してます。

ロレックス”デイトナ”やオーデマピゲ”ロイヤルオーク”など、憧れのモデルをほぼ市場最安値で販売しています。

アンティークから新作まで人気の腕時計を手頃な価格で販売するWatch Tenderは、希少な一点物や欲しかったモデルを市場から仕入れてくれる親切な時計店です。

「高品質な時計をリーズナブルな価格で提案・お届けしたい」というスタッフの思いのとおり、お客様にピッタリの一本を探してくれます。

価格帯は10万円から数百万円まで幅が広く種類も豊富なので、きっと世界に一本だけの腕時計に出会えるでしょう。

こちらはほんの一例です。

他にもロンジンやパテックフィリップ、カルティエなどの希少なアンティークウォッチが揃います。

また委託販売も行っているので、今では手に入りにくい珍しいモデルに出会えるかもしれません。

欲しい腕時計がある人は専用フォームから問い合わせると、スタッフが時計市場をくまなくチェックして探してくれます。

人と被らない自分だけの一本に出会えるお店です。

1960年代から現在まで、007とその腕時計が変わらず男性の憧れであり続けているのはスタイリッシュでエレガントでありつつも、タフさを備えているからでしょう。

着用すると、センスの良さが光るだけでなく、身が引き締まります。

つまりこの時計は映画の中で最新兵器になるだけでなく、実生活においても、007の闘志を腕から注入してくれる最強の武器にもなりうるのです。

2021年2月7日調査