腕時計が偽物か本物かわからない!見分け方は?購入すると犯罪なの?
インターネット上には偽物の腕時計が多数、販売されています。また、本物であるかのように販売されている腕時計でも、偽物が紛れている場合もあります。偽物の腕時計を購入することは犯罪になるのか、そして偽物の見分け方についてご紹介いたします。
腕時計の偽物を見分ける方法を紹介
腕時計は電池交換や修理などアフターサービスも必要な商品です。
しかし、偽物の腕時計はこれらを受けることができません。
「本物だと思って買ってみたら、偽物だった」ということがないように偽物の見分け方についてご紹介します。
腕時計の偽物を見分ける代表的な4つの方法
腕時計は正規品であれば修理にも対応してくれますが、偽物だと電池交換も対応してくれない店舗が多くあります。
実は、偽物の腕時計の見分け方には大きく4つのポイントがあります。
偽物の腕時計を購入しないためにも是非、参考にしてください。
1:研磨の質を確認する
まず最初に確認するべきことは研磨の質の確認です。
偽物の腕時計の研磨の質は粗く、触り心地が本物とまったく違います。
本物であれば肌になじむことを考えて作られていますが、偽物は触り心地がチクチクとしているケースが多いです。
2:秒針の動きを確認する
偽物かどうか見極め流には秒針がポイントになります。
偽物の腕時計は粗悪なムーブメントが使用されているので、本物と比べると秒針の動きが違います。
本物の腕時計は秒針の動きがなめらかですが、偽物の腕時計は1秒ごとにカチカチと動きます。
3:ロゴや文字の形状を確認する
偽物の腕時計はロゴやインデックスの形状が違います。
これらは一見するとわかりづらいですが、ルーペで見ると偽物かどうかがわかります。
詳しくは以下のリンクをご確認ください。
4:塗料の塗りの質を確認する
ブランドのロゴや数字の塗料の質も、偽物か判断するのに見るべきポイントです。
本物の腕時計は、職人が一つ一つ丁寧に塗り上げています。
小さな針の塗料の塗りは職人でないと塗り残しやムラがでてします。
腕時計の偽物を買うのは犯罪?
偽ブランド品を販売することが違法であることは、広く知られています。
偽物の販売は商標権侵害に当たるからです。
では、偽物の腕時計を購入する場合はどうなのでしょうか?
個人で利用する場合
個人使用の範囲であれば、偽物の腕時計を購入することは犯罪になるとは言えません。
個人使用の範囲であれば、商標権の侵害にあたらないと判断されるからです。
商標法では、商標が付された商品を輸入、展示、販売する行為が商標の使用に当たると明記されています。
偽物だと知って売るのはリスクがある
個人使用での偽物の腕時計を購入することは犯罪になるとは限りません。
しかし、偽物と知りながら販売することは商標権の侵害に当たります。
違反すると商標権者に対して賠償、さらに10年以下の懲役、1000万円以下の罰金、またはその両方が課せられます。
個人利用での輸入も可能だがリスクがある
個人使用が目的で偽物の腕時計を購入する場合は犯罪にはなりません。
偽物の腕時計を輸入する際、関税でストップがかかる場合があるからです。
この場合、税関から認定手続開始通知書が届きます。
認定手続開始通知書ってなに?
認定手続き開始通知書とは、輸入物が知的財産を侵害している可能性があると税関が判断すると、輸入者と権利者に対して発行されるものです。
知的財産を侵害しているか否か調査することを通知する書類がこれにあたります。
この通知書を受け取った輸入者は、該当商品の権利を放棄することができます。
この認定手続きの期間は、通常30日前後を要します。
この間、該当商品を倉庫で保管しなければならず、保管料は輸入者に請求されてしまいます。
個人使用であってもコピー品と知って購入することは大きなリスクが伴います。
腕時計の偽物を避けるために知ってほしい4つのこと
偽物の腕時計と知って購入することはもちろん大きなリスクが伴います。
しかし、本物だと思って偽物の腕時計を購入してしまう可能性もあります。
偽物の時計を買わないようにするには、どんなことに気をつければよいのでしょうか?
1.緻密に作られた偽物「スーパーコピー」に注意
コピー品には安価な素材の粗悪なものから、N級品と呼ばれるスーパーコピーまであります。
N級品はその外見だけでなく、中身のムーブメントまで精巧に作られているので、プロでも判別することが難しいと言われています。
しかし、N級品は本物のように電池交換や修理を受けることができません。
スーパーコピー品のランク
ランク | 見分け方・特徴 |
---|---|
N級品 | ・タイムグラファー(ムーブメントを検査する専門の機械)で判断する ・バックルや裏蓋など目に見えない部分の作りが粗い |
A級品 | ・ルーペで刻印を確認する ・秒針の動きに違和感がある |
B級品 | ・研磨の質が粗い ・ガラスが曇っている |
スーパーコピー品には3つのランクがあります。
B級品であれば肉眼で偽物だということが分かるでしょう。
しかし、N級品は本物と瓜二つなので、専門的な機械で調べる必要があります。
2.保証書さえコピーされていることもある
保証書は偽物か判別する際に有力な手掛かりとなります。
しかし、N級品では恐ろしいことに、保証書さえもコピーされている場合があります。
保証書がついているからと言って本物とは断言できないのです。
3.フリマアプリなどでの購入にはリスクがある
市場規模を拡大しているフリマアプリなどでもブランド品は販売されています。
しかし、こういったフリマアプリは個人間の取引であるため、偽物だった場合の対応が十分ではないことがあります。
警察へ被害届を出すことも可能ですが、個人間の取引かつ金額が大きくない場合、警察が動いてくれる可能性は低いのです。
4.正規の販売店で購入するのが確実
一番安心に腕時計を入手する方法は、やはり正規の販売店で購入することです。
正規の販売店で購入することは、ブランドメーカーを支えることにもつながります。
また、偽物の腕時計は電池交換や修理などを受けることができないので、正規の販売店で購入することをおすすめします。
腕時計購入の時は偽物に気を付けよう
偽物の腕時計を購入することは犯罪か、偽物の見分け方について紹介しました。
インターネットなどで販売されている偽物の時計ですが、電池交換や修理ができないなどコピー品の購入には大きなリスクが伴います。
憧れの腕時計だからこそ、偽物ではなく本物の時計を身につけましょう。
この記事のライター
Rich-Watch編集部
Rich-Watch編集部では、男性向けアイテムを中心にアイテム・ファッション情報を発信しております。 「Rich-Watchを読んだおかげで、自分の求めた情報に出会えた」という方を1人でも多く増やすことをミッションとして活動しています。
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。