ガンギ車とアンクルについて!機械式時計を持っているなら知っておくべき知識!
機械式時計には、130以上もの部品が正確に噛み合うことで動いています。その部品の中に、ガンギ車とアンクルが存在し、この両者が噛みあうことで、その時計は正確に時を刻むことができます。機械式時計をもっと楽しむために、ガンギ車とアンクルの役割をご紹介していきます。
機械式時計に欠かせないガンギ車とアンクルについて解説!
機械式時計は、130以上もの多くの部品から出来上がっており、その全てが正確かつ精密に噛み合って動いています。
その部品の中に時を正確に刻む役割を持つ「脱進機」と呼ばれる部分が存在し、それがガンギ車とアンクルの二つの部品から成り立っています。
ガンギ車とアンクルについて解説していきます。
ガンギ車とアンクルの働きとは?
時計は、速すぎず遅すぎず、一定のリスムで動かなければなりません。
そこで必要になってくるのが脱進機です。
ガンギ車とアンクルの2つの部品から成る脱進機は、その時計が正確に時を刻むために必要不可欠な役割をになっています。
1.ゼンマイの動力がガンギ車に伝わる
機械式時計のゼンマイを巻き上げた動力は、複数の歯車を通してガンギ車まで到達します。
ここで、歯車から伝わってきた力を抑制する装置がないと、ゼンマイに貯められた力は一挙に消滅してしまいます。
2.余計な力を抑制するのがアンクル
巻き上げたゼンマイの力を貯えるためには、歯車を通して伝わってきたゼンマイの動力を抑制する装置が必要になってきます。
その重要な役割をになっているのがアンクルです。
3.ガンギ車とアンクルのユニークな動き
ガンギ車から伝わる力は、アンクル部分にある爪が引っかかることで、ガンギ車の必要以上の回転運動を抑制します。
この仕組みで、歯車は進みすぎず、遅れすぎず一定のリズムで次の振り子運動に力を伝えます。
両者が1つとなることで、時計は正確に時を刻むことができます。
ガンギ車は自作できる?
実際にガンギ車を使った機械式時計の制作例をあげてみました。
ガンギ車の複雑な構造を理解すれば、機械式時計を自作することは可能ですが、それ相当の知識と技術が必要になるため、決して簡単に作れる物ではありません。
それでも機械式時計の制作に挑戦している人はたくさんいます。
作成には設計や加工の知識が必要
たくさんの部品が精密に組み合わさることで動く機械式時計は、メカニック好きなら一度は制作に挑戦してみたくなる人もいるかと思います。
しかし、全ての部品を正確に機能させるためには、気の遠くなるような精密な設計と卓越した加工技術が必要になるため、決して簡単に作れる物ではありません。
ペーパークロックに挑戦してみては?
時計を自作してみたい人は、ペーパーロックに挑戦してみてはいかがでしょうか?
ペーパーロックは、紙とピアノ線と糸さえあれば作ることが可能ですが、それでも精密な設計と正確な加工が必要になります。
しかし、知識を学び、長い時間をかけて時計を完成させることができたとしたら、大きな達成感を得ることができるかも知れませんね。
ガンギ車やアンクルを理解して機械式時計をもっと楽しもう!
ガンギ車とアンクル、2つの部品が正確に機能することで、規則正しく正確な時間を刻んでくれます。
たくさんの部品が止まることなく動き続ける機械式時計は、その構造を理解することで、よりいっそう楽しみが膨らむ時計です。
この記事のライター
Rich-Watch編集部
Rich-Watch編集部では、男性向けアイテムを中心にアイテム・ファッション情報を発信しております。 「Rich-Watchを読んだおかげで、自分の求めた情報に出会えた」という方を1人でも多く増やすことをミッションとして活動しています。
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。