腕時計の寿命の平均目安は?腕時計の寿命を長持ちさせる対策を紹介!
腕時計は身につけるごとに愛着が湧くので、長く愛用したいと思っている人も多いかと思います。この記事では、腕時計の寿命を長持ちさせるための秘訣やメンテナンス方法を紹介します。大切な腕時計の寿命をのばすためにも是非ご覧下さい。
目次
腕時計の寿命を知りたい!長持ちの秘訣やメンテナンスを紹介
使用頻度にもよりますが、例え高級時計であっても故障してしまったり機能が停止してしまうこともありますが、定期的なメンテナンスをすることで思い入れのある時計も長く使用することができます。
これから、腕時計の平均的な寿命や腕時計の寿命を延ばすための秘訣などを詳しく解説していきます。
腕時計の平均寿命を種類別に紹介
ここからは腕時計の種類別に平均寿命を紹介します。また腕時計の種類によって動く仕組みも違っています。動く仕組みの違いで寿命は左右されますので、購入の際は参考にして下さい。
クォーツ腕時計
クォーツ式ムーブメントは一番多く使用されている腕時計で、「電池で動いている時計」とも言われており電池交換も自分で簡単にすることができます。
腕時計の種類の中では扱いやすい腕時計でもありセイコーが1969年に世界で最初に発売したことで有名です。
クォーツの寿命
クォーツ腕時計は電池と電子回路で駆動しているので、使用頻度にもよりますが定期的な電池交換が必要となります。
定期的に電池交換をしていれば問題はありませんが、寿命が約10年と言われている電子回路が故障してしまうと修正するのはとても困難で、電子回路が故障してしまった際は時計修理店に依頼する必要があります。
クォーツの仕組み
クォーツ腕時計は電池と電子回路によって駆動していますが、振動子にクォーツ(水晶)が用いられており、これが動力源になっています。
クォーツ(水晶)に電圧が掛かり振動が生まれ、電子回路がそれを感知して針が動く仕組みです。
機械式腕時計
機械式腕時計は、巻き上げられたゼンマイで動く腕時計で、時計愛好家などに人気があります。
機械式腕時計は19世紀後半に誕生し、手間が掛かるために人気の陰りもありましたが精度や寿命の長さから今も多くの人に愛されている腕時計です。
機械式腕時計の寿命
巻き上げられたゼンマイを動力源にしていることから永久に使えそうですが、経年劣化は避けられず永久的使用は難しいでしょう。
定期的なメンテナンスを行うことで寿命が30~50年になる可能性もあります。
機械式腕時計の仕組み
機械式腕時計の動力源は巻き上げられたゼンマイとなっており、機械式腕時計のゼンマイは「手巻き」と「自動巻き」の2種類があります。
手巻きの機械式腕時計は「竜頭(りゅうず)」と呼ばれるネジを手でつまみ巻き上げて、時計を動かす動力源にしているのに対して、自動巻きの機械式腕時計は、時計を振ったその動きで自動でゼンマイのバネが巻き上げられます。
ソーラー腕時計
ソーラー腕時計は太陽光を動力源にして動く腕時計なので充電の心配や電池切れの心配もないことから、アウトドアなどを楽しむ人に人気があります。
ソーラー腕時計の寿命
ソーラー腕時計は太陽の光に当てていれば永久に使えそうですが、二次電池が内蔵されているので約10年の寿命となっています。
通常のクォーツ式時計に比べると頻繁な電池交換は不要ですが、使用していると劣化もしてくるので出来れば10年ごとに電池交換とともにメンテナンスを行うようにしましょう。
ソーラー腕時計の仕組み
ソーラー腕時計は、太陽光だけでなく曇りの日や蛍光灯でも充電して駆動し、光のエネルギーがソーラーセルに当たると半導体の電子が動いて電気が発生し腕時計を動かす仕組みになっています。
光が無い所では充電が出来ないため光発電をしにくくなるので、定期的に明るい所に置いて充電するようにしましょう。
クォーツ時計が寿命を迎える理由
腕時計の種類の中で一番使用されているクォーツ時計ですが、寿命を迎える理由も様々のようです。
これから、クォーツ時計の寿命がきてしまう理由を紹介します。
歯車の不具合
クォーツ腕時計の内部に歯車が存在しますが、この歯車に不具合が起こると寿命を迎えてしまいます。歯車にホコリやゴミが付着して動かなくなってしまう、歯車が錆びて止まってしまう、内部の何らかの金属片が歯車に当たって動かなくなる、など様々な理由から歯車が止まり寿命を迎えます。
針の不具合
時計の重要なパーツでもある「針」ですが、針の不具合が生じた場合も寿命を短くする理由の一つでもあります。
時計を落としたり壁などにぶつけてしまうと、衝撃で針がずれて動かなくなってしまうことがあるので、このような場合が生じたら早急に修理に出すようにしましょう。
潤滑油のトラブル
時計の内部には多くの部品が使われていますが、部品をスムーズに動かすために使われているのが「潤滑油」です。
潤滑油が無くってしまうと部品が欠けたり、摩耗したり潤滑油が固まって時計の動きを止めてしまうこともあります。
磁気帯び
アナログクォーツ時計で注意したいのが「磁気帯び」で、強い磁気に近づくと時計内部の精密パーツ部品に影響を及ぼしてしまう可能性があります。
携帯電話、スピーカー、パソコン、バッグの開閉部分の磁石、家電、などは磁気を発生していまうので、このように磁気を発する物からは時計を離すようにしましょう。
電池の不具合
クォーツ時計は電池で駆動しているので、いずれ寿命がやってきます。
電池が切れた状態にしておくと電池が漏液する事があり、漏液すると時計の内部にも流れ込み故障の原因になってしまいます。
回路不良やコイルの故障
回路不良・コイル(電子部品)の故障は、回避するのが難しいトラブルです。
経年劣化による錆びが出てしまい故障する場合や、自然にコイルが壊れてしまう事もあるので、回路不良は修理が不可能で交換するしかありません。
腕時計の寿命をのばすメンテナンス
腕時計は記念に購入したり、贈り物で頂いたりと出来れば長く使いたい大切な物です。
腕時計の寿命をのばすためにも、正しいメンテナンスをすることをおすすめします。
これから、自分で簡単に出来る腕時計のメンテナンス方法を紹介します。
①外装をきれいにする
まずは腕時計の外装をきれいにしましょう。
腕につける腕時計は、汗や皮脂などの汚れが付きやすく放置したままだと、錆び、臭い、痛みの原因になり、肌が弱い人はかぶれの原因になることもあります。
特に夏場は汗の付着が多くなりますので気を付けるようにしましょう。
乾いた布で綺麗に磨く
表面のキメが細かく、とても柔らかいのが特徴的なセーム革製のクロスなどの乾いた布を用意して綺麗に磨きましょう。
セーム革製のクロスがない場合は、静電気が起きにくくマイクロファイバークロス対応なので、余計な埃などがつきにくいので時計を磨く際に最適です。
細かい隙間は歯ブラシで磨く
腕時計のブレスレット部分がメタルの場合は、歯ブラシで汚れを落とすのもおすすめで、柔らかいタイプの歯ブラシなら、傷をつけずに磨けます。
歯ブラシでも取れない、毛先が入らない汚れは爪楊枝で取れますが、その際は擦り過ぎないように注意が必要です。
時間合わせなどに使用する時計の竜頭(りゅうず)は、綿棒を使うと傷をつけずに汚れが落とせます。
根元部分に汚れが溜まっていることが多いので注意して磨きましょう。
②丁寧に扱う
腕時計の寿命をのばすためにも丁寧に扱い保存場所にも気を配りましょう。
時計を使用していない場合は、腕時計専用の収納ボックスも販売されていますので、そちらを利用するのも良いでしょう。
また、落下の他に浸水にも気をつけることで時計を長く使用することができます。
防水性機能が搭載されている時計であれば身につけたまま手を洗うことも可能ですが、防水機能が搭載されていない腕時計の場合は、精密機械ですので内部に水が入ると故障の原因になるので注意しましょう。
③定期的にオーバーホールを依頼する
オーバーホールは腕時計の部品を分解し、油の洗浄、調整、部品の交換などを行い組み立てる作業のことを言います。
定期的なオーバーホールをすることで、腕時計を長く使用することができるので、約3〜4年ごとに時計修理店か正規店でオーバーホールを依頼してください。
セルフオーバーホールのリスク
オーバーホールを業者に依頼すると費用が掛かるので、自分でオーバーホールを行うセルフオーバーホールをしている人もいるようです。
腕時計の内部は、歯車など小さい部品で組み立てられており、ピンセットを使っての作業となるので、セルフオーバーホールはリスクが大きいためあまりおすすめはしません。
セルフオーバーホールを行った後は、専門業者に修理を依頼しても受け付けてもらえない事が多いです。
素人が組み立てを行った時計は動く保証が無く、修理は不可能と判断されてしまうので、セルフオーバーホールはリスクの多いメンテナンスです。
オーバーホールの費用相場
国内ブランド | 海外ブランド | |
---|---|---|
クォーツ腕時計 | 5,000〜35,00円 | 10,000〜35,000円 |
機械式腕時計 | 10,000~30,000円 | 30,000円以上 |
ソーラー腕時計 | 15,000~30,000円 | 20,000円以上 |
オーバーホールの費用は国内ブランドか海外ブランドかで異なりますが、メンテナンス費用は平均して15,000円前後で時計修理店で対応しています。
腕時計はしっかりメンテナンスして寿命を伸ばそう!
腕時計はクォーツ式や機械式、デジタル式など種類が様々ですが、各種類によってメンテナンス費用やメンテナンス方法も異なります。
腕時計の寿命を少しでも長くするためにも、腕時計の落下や浸水を防ぎ、定期的に時計修理店や正規店などでオーバーホールに出すなどメンテナンスを心がけるようにしましょう。
2020年10月25日調査
この記事のライター
Rich-Watch編集部
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