腕時計の歯車の仕組みについて解説!パーツの名称や作り方も解説!
腕時計の歯車の仕組みやパーツの名称から時計の作り方まで紹介。時計の歯車や部品の名称をひとつひとつ役割を含め、その歯車の知識を生かして腕時計の作り方を解説しています。時計の中は一体どうなっているのでしょうか?そんな疑問にお答えします。
腕時計の歯車はどうなっているの?仕組みを解説
腕時計の歯車の仕組みについて知りたい人は多いのではないでしょうか。
様々な腕時計の小さい円盤の中には一体どんな構造になっているのでしょうか?
その仕組みやパーツの名称、設計や作り方まで紹介していきます。
腕時計の歯車の仕組み
それでは、歯車の仕組みについて紹介していきます。
腕時計の見えない歯車の構造は一体どうなっているのでしょうか?
YouTube動画も参考にしてみてください。
歯車の伝達により動く
腕時計の歯車の動きは思っているよりずっと単純です。
基本となるゼンマイの力がひとつひとつの歯車に伝達して動いていきます。
まず、一番の元にある香箱車が回りその力が一番車、二番車、三番車、四番車と歯数が少ない順に歯車に伝達していき、回転数の違う回転を何個もつくられます。
「脱進機」と「調速機」の役割
歯車には「脱進機」と「調速機」があります。
分針の歯車が一分間に一回転と決められた速度で回らなければなりません。
歯車には、その速度を調整する役割があります。
腕時計の歯車のパーツの名前・名称
ここからは、時計のパーツの名前について紹介していきます。
時計の見えるところの部品である分針や秒針、見えるところ以外の見えないとこには一体どんな名前の部品があってどんな役割を担っているのでしょうか?
それでは、具体的に見ていきましょう。
香箱車(こうばこぐるま)
香箱車は、時計の一番根本となる歯車です。
動力源のゼンマイが入っています。
このゼンマイがほどけることによって回転し動力を周りの歯車に伝えていきます。
二番車
1時間で1回転するため分針が付いています。
二番車のある位置が時計の中心になります。
非常に小さな部品ですが大切な役割をします。
三番車
三番車は、二番車から受けとった動力を四番車に仲介する役割を果たします。
こちらの部品も腕時計にとって大切なパーツです。
三番車が故障してしまえば、歯車も動かなくなります。
四番車
四番車は秒針を動かす歯車になります。
さらに、三番車から受け取った動力でガンギ車を動かします。
こちらも小さな部品ですが、重要な役割を果たしています。
ガンギ車とアンクル
ガンギ車とアンクルは、脱進機を構成しています。
テンプの動力を伝える役割があります。
さらに、テンプからの規則正しい動きを他の歯車に伝えて速度を調整します。
テンプとヒゲゼンマイ
こちらが調速機を構成している部品になります。
テンプが動力を受け取りそれをヒゲゼンマイが規則正しい動きに変換します。
それをテンプがアンクルを通してガンギ車に伝えます。
自作できるの?腕時計の歯車 作り方
作業工程は設計、加工プログラム作成、部品加工、組み立て、調整になります。
加工機械の扱いさえ知っていれば可能みたいですが、やはり簡単ではないです。
設計や構造は書籍などが必要
元から機械設計の知識がある方ならともかく、やはり設計の勉強は必要になってきます。
それに加えて、時計をばらす必要はありません。
しかし、時計についてもしっかり勉強して知識を身につけなければなりません。
完成までの期間
作成期間は作業工程自体は2カ月で完成します。
しかし、時計や加工の勉強に加え材料や機械の調達の前準備を加えると2年ほどかかります。
作り方で一番難しかったところ
一番難しいのは脱進機周りです。
加工したままの状態で組み立ててもまともに動きません。
動かすためには何度もやすりによる調整が必要になります。
腕時計の歯車は緻密な設計と構造でできている!
腕時計は中に部品が多く入っていて、見える部分より見えない部分の装飾のほうがよほど手間がかります。
腕時計を自分で作るのは非常に難しく結構な手間がかかりますが、自分だけのオリジナル腕時計を持つと嬉しいものです。
少しでも興味を持った方は、ぜひ腕時計作りに挑戦してみてください。
この記事のライター
Rich-Watch編集部
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