ニキシー管の腕時計とは？自作や人気モデルと中古モデルも紹介！

ネオン管や真空管など、レトロで雰囲気のあるアイテムの中に、ニキシー管と呼ばれるものがあります。

あまり一般に耳にすることの無いニキシー管ですが、腕時計にも応用できます。

ニキシー管とは何か、使用した腕時計はどんなものかをご紹介します。

ニキシー管腕時計とは、ニキシー管を光らせることで時間を表示する腕時計のことです。

ニキシー管ウォッチ、ニキシーチューブウォッチなどとも呼ばれます。

手に入りにくいレアアイテムですが、愛好家は少なくありません。

ニキシー管腕時計の正体に迫ります。

ニキシー管は、古い計算機や自動券売機の表示などに使用されていました。

ニキシー管を使用した機器が登場したのは1950年代のことで、電卓に使用されるようになった1960年代後半に大量生産されるようになります。

1960年代後半に作られた電子表示される機器には、いろいろな場所でニキシー管が使用されていました。

しかしその後、もっと便利な蛍光管などが登場して、ニキシー管を使用した電子表示は廃れていきます。

日本ではかなり早い段階で生産が終了してしまい、なかなか手に入りません。

現在では旧ソ連が軍用に1990年代まで作っていたもののデッドストックを、ロシアや周辺諸国が販売しているものが細々と流通しています。

ニキシー管が電子化の波に乗り切れず、廃れてしまった理由は「小型化の難しさ」にあります。

ニキシー管の実物を見ると分かりますが、ガラスの真空管のような容器の中に金網状の部品があります。

さらに0から9までの数字の形をしたニキシー管が隙間なく重ねられています。

表示する文字そのものの形状を並べる必要性から、表示できる文字数や小型化に限界があったのです。

実用的な機器への採用は遠のきましたが、今ではインテリアとして人気を集めています。

1960年代を思わせる、温かな色の光や数字の形、ガラス管との組み合わせなどがスチームパンクの世界に通じ、レトロインテリアとして愛される存在です。

Twitterなどには、ニキシー管時計を自作したという口コミが散見されます。

また一時ニキシー管腕時計や置時計の制作キットが注目されたこともありました。

ニキシー管腕時計を自作している人もいます。

口コミを見る限り、かなりの数の人々がトライしています。

ニキシー管腕時計を自分で作る手間などについて調べました。

専門のニキシー管腕時計のキットを使えば、もっとも安くて3,000円程度で作成可能です。

ただし、専用のニキシー管腕時計キットは、手に入りにくくなっています。

アンティークとして人気はありますが、ネオンや真空管と比較すると知名度が低いという点がひとつのデメリットになっています。

実際に活躍していた時代から、ネオンや真空管のようには知られていませんでした。 

また、廃れてからかなりの時間が経ってしまったという点も、手に入りにくいことのデメリットのひとつです。

ニキシー管はもうほとんど作られておらず、希少品となっています。

ガラスの中の数字が優しくて美しく、うっとりと見とれてしまうような魅力が一部のファンの心をつかみ、今に至っているのです。

実際に自作キットを検索してみると、ほとんどは置時計のものです。

腕時計キットはかなり数が少なく、自作にも技術と手間がかかります。

すくなくとも、ハンダが使える環境にあり、ある程度使いこなせなければなりません。

初めてニキシー管を知ったという方は、まず構造から学ぶ必要があります。

ニキシー管はもともとそんなに小さなものではなく、小型化するほど扱いは難しくなります。

腕時計はどんなに大きくても直径5cm程度が限界なので、ニキシー管としてはかなり小型のものを扱わなければなりません。

基盤の扱いに長け、回路などについての基礎知識や基本的な道具がそろっていなければ、スムーズに組み立てることは難しいでしょう。

プロが組み立てたものを買ったほうが、手軽にコンパクトなモデルが手に入ります。 

レトロ感、アンティークな雰囲気やスチームパンクな世界観がたまらない、おすすめのニキシー管時計をご紹介します。

近年ではクラウドファンディングでニキシー管腕時計を開発する会社も出てきました。

まずはニキシー管腕時計がどのようなものかをご覧ください。

非常に速い表示に驚かれるかもしれませんが、ニキシー管が持つ特性のひとつです。

旧ソ連軍用のデッドストックを使用し、ウクライナの企業がクラウドファンディングで売り出しているため、注目されています。

実際には出てきませんが、『THEビッグオー』にいかにも出てきそうなデザインです。

デジタル腕時計にニキシー管は使われていないので、まさにSFの創造物です。

産業革命からの科学発展が少しずれていたら、こういった品が一般に売られている世界になっていたかもしれません。

日本でニキシー管が再度注目されるようになったきっかけのひとつは、ゲーム『シュタインズゲート』のダイバージェンスメーターというアイテムと言われています。

ゲームでニキシー管を知ったという方にも、楽しめる腕時計になっているのではないでしょうか。

ニキシー管の制作キットはハンダづけができれば可能です。

しかしそれなりの知識が必要となるため、工作という感覚では作ることができません。

そこで、プロ級に組み立てられたものが販売されています。

『ラストエグザイル』に出てきそうなデザインでしょうか。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や『天空の城ラピュタ』、『甲鉄城のカバネリ』、『ムジカ・ピッコリーノ』などの世界観が好きな方におすすめします。

アンティーク感漂う機械と古き良き時代のファッション性がマッチしたデザインが秀逸です。

レトロパンクな世界には幅広く似合う腕時計になっています。

文字の表示や形状にも個性があり、蒐集家も存在します。

レトロな雰囲気に魅せられてしまった、というファンは少なくありません。

しかし新製品が非常に少なく、中古でも希少な存在です。

人気モデルでご紹介したものが2種類入っています。

NIWAのチタニウムグレーは、以前クラウドファンディングで話題になったもので、今ではフリマアプリなどでしかほぼ見ることがありません。

2020年9月24日現在、出品されているニキシー管腕時計は2種類です。

一般的な古物商やリサイクルショップでは扱いづらい商品のため、個人単位で出品できるサイトでなければなかなか見つかりません。

さらに一品ものなので、売れてしまえばストックは無くなってしまいます。

メルカリの2020年9月24日現在出品状況です。

こちらは、当記事でもご紹介した、ニキソイドの腕時計も入っています。

やはり一品ものなので売り切れ後免です。

メルカリは個人対個人で価格交渉も可能な点がポイントとなっています。

ガラスの管の中で温かな色の数字が高速で輝き、時を知らせてくれるニキシー管腕時計は、隆盛から50年経った今でも心ときめかせてくれます。

スマートウォッチのような機能が、何十も搭載されているわけではありません。

品物によっては時間と分を同時に表示することもできませんが、それでもコレクションに加えたくなる魅力的な腕時計です。

2020年9月24日調査