セイコーマチックについて解説!歴史や時計の特徴についても紹介!
セイコーマチックはアンティーク時計と認識していて、それ以上のことは知らないという方も多いと思います。セイコーマチックには知られざるストーリーがあったのをご存知でしょうか?今回はそんなセイコーマチックについて歴史やその特徴を紹介します。
目次
セイコーマチックの魅力を解説!時代を超えて愛される時計
時計好きの方なら一度は耳にしたことがあるセイコーマチック。
時代や世代を超えて、アンティークとして、普段使うおしゃれな時計として多くの方の心をつかんで離しません。
そんなセイコーマチックの魅力をわかりやすく解説しました。
セイコーマチックとは?歴史や特徴を紹介
セイコーマチックを理解するには歴史を振り返って、その初期モデルを見てみるのが大切です。
ということで、これからセイコーマチックの歴史やその特徴を紹介していきます。
セイコーマチックの歴史
セイコーマチックの歴史を語るうえで外せないのがセイコースポーツマチック・ファイブの存在です。
ファイブを軸にセイコーマチックの歴史を見ていきましょう。
自動巻機構「マジックレバー」が搭載された「ファイブ」
セイコースポーツマチック・ファイブはオリンピックの前年、1963年に発売されてその爆発的なヒットから翌年のオリンピックの公式時計にも選ばれ、セイコーの名を世に広めた存在です。
ファイブはマジックレバーという自動巻機構で、当時は高価であった自動巻き機構を手ごろな価格に設定し、自動巻時計の大衆化が実現しました。
見やすいデイデイト機構
ファイブの文字盤デザインはデザイナーからの要望があり、3時の位置に曜日と日付を一緒に置くというデイデイト機構が出来上がりました。
これはその後の時計のデザインを大きく変える出来事となっています。
標準装備されたメタルバンド
当時、時計のバンドは革かナイロンという素材が一般的でしたが、全面的に防水を進めていたセイコーは、素材にステンレスを採用、手首にフィットさせる方法を独自で開発、外見と性能の両方優れた時計を作りました。
セイコーマチックの特徴
ファイブを代表とするセイコーマチックですが、その特徴を解説していきます。
1960年代製造のアンティーク時計
セイコーマチックの名が世に広まったのは1960年のオリンピックの年です。
今から60年ほど前に爆発的に広まったので、その当時の面影を残したアンティーク時計と言われています。
当時の全面防水技術
当時の防水時計はその防水性を保つために、分厚くごつごつとした形をしていましたが、セイコーは「SEIKO外装ミリ規格」を独自に開発し防水ケースに収めることでコンパクトなデザインとなっています。
耐久性の高いゼンマイ構造
セイコースポーツマチック・ファイブが発売される前までの腕時計の故障は、落下による衝撃で回転軸がぶれたり、ゼンマイの不良による巻き上げ不能によるものでした。
そこでセイコーは「ダイヤショック」「ダイヤフレックス」を開発し故障しにくい時計を作ることに成功しました。
部品数の少ない自動巻技術
当時の自動巻き技術では、切換伝え方式などで部品数がどうしても多くなっていましたが、セイコーは爪レバー方式という画期的な方法を開発して、これを機に部品数が一気に減り高価な自動巻き時計を一般に広めることができました。
セイコーマチック アンティーク時計を購入するときの注意点
アンティーク時計を購入したことがある方はご存知だと思いますが、購入時に注意することが何点かあるのでそちらを解説していきます。
日差1~2分は誤差の範囲
今日の正確に時を刻む時計とは異なり、アンティーク時計に誤差はつきものです。
だいだい、平置きで10秒/日ほどの誤差と言われています。
しかし姿勢差などによっても変動しやすい値になるので、誤差として1~2分/日ほどはあるということを理解しておきましょう。
2~3年ごとに分解洗浄が理想
時計を購入して分解洗浄までするという方は少ないかと思います。
早い方で1年ほどで油切れが発生する場合があるので、2~3年ごとに分解洗浄をして時計を長持ちさせましょう。
磁気の近くに保管しない
磁気を発生させる電化製品(パソコンやテレビ)などの近くに保管すると、機械の中に磁気を帯びてしまって、故障の原因となることがあります。
うっかりおいてしまっていたということがないように、保管場所は分けておきましょう。
防水性の保証はない
いくら当時は最新の防水性能を有していたとはいえ、60年も前ということもあり、防水保障はありません。
故障などのクレームも受け付けていないお店が多いので、水を扱う際は使わないようにしましょう。
リューズの引き出し操作は丁寧に
リユーズはゆっくりと丁寧に、そして平行に行います。
角度をつけて引き出すと巻き芯ごと抜けることがあります。
力いっぱいに抜き出さないように、慎重に行いましょう。
セイコーマチックの価格を調査
モデル名 | 価格 |
---|---|
セイコーマチックレディ | 1,500円~ |
セイコーマチックR | 2,900円~ |
セイコーマチック クロノメータ | 13,900円~ |
セイコーマチック ウィークデーター | 3,400円~ |
セイコーマチック 62 | 14,000円~ |
セイコーマチックの主なモデルの価格をヤフーオークションで調査しました。
セイコーマチックはとても種類が多く人気モデルは高額になりますが、楽天等でも販売されています。
ヤフオク:セイコーマチック レディ 自動巻 21石
昭和40年ごろにできた自動巻き時計で、レディース向けに作られたものです。
ヤフオク:セイコーマチック R 30石
セイコーマチック R 30石はアンティークファンにも人気の高いモデルです。
状態の良い純正のベルトの物はオークションでも高額になっています。
ヤフオク:クロノメーター 自動巻 獅子メダル
存在感のあるモデルは中古でも人気があるため90,000円程度となっています。
ヤフオク:セイコーマチック ウィークデーター 自動巻 26石
のちのクロノメーターや62グランドセイコーの布石となった時計で、オリンピックの時代の風情を残した時計になっています。
ヤフオク:セイコーマチック 自動巻き 39石
セイコーマチック自動巻き39石は曜日表示がついていてシンプルで着用しやすいモデルです。
少し傷等はありますが10,000円前後でオークションにかけられています。
セイコーマチックは年代を経ても求められるアンティーク時計
セイコーマチックはそれまでの時計史を塗り替えた、日本を代表する時計と言っても過言ではありません。
年代を超えて愛されるセイコーマチックがある生活をしてみてはいかがでしょうか。
2020年9月23日調査
この記事のライター
Rich-Watch編集部
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