腕時計の種類毎に電池の寿命を解説!電池切れの対策や値段も徹底解説!
電池で動く腕時計にはいくつかの種類があり、電池が切れるまでの寿命に違いが見られます。電池が切れてしまった腕時計は、自分の手で電池交換するか、修理店に依頼するのが一般的な流れです。電池交換の際におすすめの電池や電池の寿命を長持ちさせる方法について紹介します。
目次
腕時計の種類毎に電池の寿命を徹底解説!電池切れの対策から値段まで
クォーツ式は電池によって駆動する時計であり、電池が寿命を迎えると時計が動かなくなる点に注意が必要です。
今回は腕時計の種類や電池切れになるまでの期間を延ばす方法を紹介した後、購入したての腕時計の電池が切れてしまう理由について解説します。
さらに、自分で腕時計の電池を交換する方法や電池交換の際に使って欲しい電池についても見ていきましょう。
腕時計の種類別に解説!電池の寿命
電池は化学反応によって電気を生み出しており、電池切れとは電池内部に蓄えられた化学反応のための材料が減少し、電気を発生させることができなくなった状態を意味します。
腕時計は種類ごとに電力の消費の仕方や内蔵されている電池に違いがあるため、電池の寿命が早いか遅いかを知るにはまず時計の種類を意識することが重要です。
ここでは、5種類の腕時計における電池の寿命について解説していきます。
クロノグラフ
クロノグラフタイプの腕時計は、ストップウォッチをはじめとした時間計測の機能が備わっているモデルを指します。
時間を表示する文字盤のなかに、1分を計測するための小さな文字盤等が配置されたデザインの腕時計がクロノグラフタイプです。
クロノグラフタイプはストップウォッチ等の機能を使用する際に電力を消費するため、他の腕時計より電池が早い寿命を迎える傾向にあります。
特に早いものでは1年程度で電池切れを起こすことがあるので注意が必要です。
電池を長持ちさせたいのであれば、クロノグラフ機能の無駄な使用を控えましょう。
デジタル
デジタル時計は数字のみで時間を表示する腕時計を指し、デジタル時計の中でも有名なのがカシオのGショックです。
アナログ時計の多くはリチウムイオン電池と呼ばれる比較的寿命が長い種類の電池を採用しています。
寿命を迎えるまでの平均期間は3~5年です。
しかし、デジタル時計にはアラームやバックライトといった機能が付属していることが多く、これらを使用すると電池の寿命が早い点に気を付けてください。
2針時計
アナログ時計をよく見てみると、分針と時針のみを採用している2針時計というモデルを発見できます。
2針時計はデザインを重視したドレスウォッチによく見られるタイプです。
動かす針が2本だけなので、電池の持ちがいい傾向にあります。
使用している電池の種類にもよりますが、早いものでも2年から5年程度経ってようやく電池が寿命を迎えるのが2針時計の特徴です。
3針時計
2針時計は分針と時針だけが搭載されていましたが、3針時計はここに秒針が加わります。
秒数まで正確に数えられるのがメリットであり、ビジネスウォッチによく見られるタイプです。
秒針は1秒に1度必ず動くため、その分2針時計よりも多くの電力を消費してしまい、寿命も早いです。
酸化銀電池と呼ばれる電池の場合は長くて3年、寿命の長いリチウムイオン電池でも5年から10年程度で電池交換のタイミングを迎えると覚えておきましょう。
ソーラー時計
ソーラー発電で電力を生み出すタイプの腕時計の場合、電池切れよりも充電切れというニュアンスの方が正確です。
早いタイミングで充電切れを起こす原因としては、光の当たらない場所に長期間保管していたことが挙げられます。
充電時間については各モデルに搭載されているソーラー発電の機構によって異なるので、仕様書を確認しましょう。
ソーラー発電タイプの腕時計を充電しながら使用する際には、服の袖でソーラー発電のための機構が隠れないように注意が必要です。
腕時計の電池切れを延ばす対策は?
電池で動く時計が電池の寿命による稼働停止を免れるには、定期的なメンテナンスが必須です。
メンテナンス以外にも、電池を長持ちさせる使い方を心掛けることで、電池の寿命を延ばすことができます。
また、日常の使用方法によっては電池の寿命を縮めてしまう恐れがある点に注意しましょう。
メンテナンスをする期間の目安や、電池の寿命を延ばす方法について解説します。
定期的にメンテナンスをする
時計修理店では電池交換をはじめとした様々なメンテナンスを受けることができます。
腕に覚えがある人なら、時計をメンテナンスすることも可能です。
定期的にメンテナンスをしておくと、電池が早い寿命を迎えて時刻を知ることができなくなるといったトラブルを回避することができます。
メンテナンスを実施する期間の目安を知るには、所持している腕時計の仕様書を確認するのが正確です。
しばらく放置せずに定期的に使用する
複数の腕時計を所持している人や腕時計の装着を習慣化していない人の中には、使用せずに放置している腕時計があるケースが見受けられます。
腕時計を放置していると内部の機構が固まってしまい、上手く作動しなくなる可能性がある点に注意しましょう。
内部機構が固まった腕時計は消費電力が増加する傾向にあります。
放置による動作不良を防止するには、定期的な腕時計の使用を心掛けるのが最も効果的です。
強い衝撃を与えない
腕時計は日常的に使用するツールなので、予期せぬ形で衝撃を受けることがあります。
デスクワークの最中に腕時計を机にぶつけてしまったなどの経験に覚えがある人は、電池への悪影響を考慮してください。
電池が外部からから衝撃を受けると、内部機構と電池の接触不良を招く恐れがあります。
接触不良に陥ると、電池が生み出した電力を時計が動作するエネルギーに変換する効率が落ちてしまうので、衝撃を与えないように気を付けましょう。
切れた電池を腕時計に入れっぱなしにしない
電池で稼働する腕時計を使用する際に覚えておきたいのが、電池切れの腕時計を放置する危険性です。
腕時計をはじめとした電化製品を動かすのに必要な量には足りない程度の、わずかな電力を放電し続けています。
この状態が継続すると電池内部からガスや電解液が漏洩し、製品自体にダメージを与えることになるのです。
定期的なメンテナンスや腕時計の使用は、電池切れの腕時計を放置しないための手段でもあります。
なぜ?買ったばかりの腕時計が電池寿命を迎える3つの理由
腕時計を購入した人のレビューを見てみると、買ったばかりの腕時計が電池切れを起こしたという口コミを目にすることがあります。
購入して間もない腕時計が電池切れを起こす原因として、購入した側の過失による電池へのダメージや保管期間の長期化、腕時計そのものが抱える問題などが挙げられるので、各原因に応じた対処方法を知っておきましょう。
故障・水没させてしまった
購入したばかりの腕時計の電池が寿命を迎える理由として最初に考えたいのが、使用者側が水没させたり、衝撃を与えたりしたことによる故障です。
腕時計は手首に巻いて使用するツールですから、日常的な動作に対する耐久性をある程度備えています。
しかし、防水機能を超える水との接触や外部からの衝撃は、電池の寿命を縮めるだけでなく、腕時計本体にも負荷をかける恐れがある点に注意してください。
保管期間が長かったための電池切れ
販売元で長期間保管されていた腕時計は、購入者の手元に届いた時点で電池が消耗している恐れがあります。
買ったばかりなのに電池が切れてしまったときは、長期間保管されていた可能性を考慮しましょう。
こちらは単なる電池切れと同じトラブルですから、基本的には電池交換によって対処することが可能です。
購入したばかりであれば保証期間の範囲内であることが多いので、購入したお店や販売元に問い合わせてみてください。
腕時計側の問題
買ったばかりの腕時計に発生する電池切れの要因として、腕時計そのものが故障している可能性も見逃せません。
中古品やアンティークな時計の場合、電力をエネルギーに変換する機構が劣化しているケースが見受けられます。
新品であっても一切の不良品が無いとは言い切れないので、電池を新しいものに入れ替えても動かないときは、購入元や時計修理店に相談してみましょう。
腕時計の電池の寿命が来てしまった!おすすめ電池と値段
使用している腕時計が電池切れを起こしたときすぐに自分の手で電池を交換したいのであれば、予備の電池をストックしておくのが効果的です。
寿命を迎えてから電池を買いに行く場合でも、自分の腕時計に適合した電池を知っておいた方がスムーズに行動できます。
ここでは、幅広い腕時計に用いられている4種類の電池を紹介するので、自分が使用しているモデルに合うものはどれか確認してみましょう。
【renata】酸化銀ボタン電池
renataから発売されている酸化銀ボタン電池は、腕時計などの精密機器に用いられる電池として知られています。
水銀を使用しておらず、環境に配慮した作りになっているのが特徴です。
酸化銀電池を採用している腕時計は数多く存在するので、予備として購入しておくと電池切れになったときすぐに対処できます。
価格 | 550円 |
電圧 | 1.55V |
種類/大きさ | 11種類 |
SWATCHの電池交換であれば簡単です
評価:趣味が高じて普通の時計の電池交換はほぼできるようになりました。友人からの依頼もこなしていますが、一通りの予備電池も各種ストックしています。さて今回はSWATCHで初めて扱うものです。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R26EKSWBKU4BT2/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B0105GXGIG
【SONY】時計用酸化銀電池SR521SW(No.379)
幅広い家電を扱うSONYから発売されているのが時計用酸化銀電池SR521SWです。
商品名の冒頭にあるSRとは酸化銀電池を意味しており、他のメーカーの酸化銀電池の互換性があります。
SR521SWの場合はレオバックの379やIECのSR63と相互に利用可能です。
SONYのホームページには互換表が掲載されているので、他のメーカーの電池と交換する場合は相互関係にある電池を購入しましょう。
価格(楽天) | 440円 |
電圧 | 1.55V |
種類/大きさ | 11種類 |
早くて無駄がなくて「良」。
評価:評価すべきはまず早く届いたこと(郵便)。それから送料無料。電池の電圧は測っていませんが、電池交換後の腕時計はどれも問題ありません。またお願いしたいですね。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R3NQH03G7LMXSV/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B00INI8VO8
【SEIKO】セイコーSB-AGm SR621SW/364
セイコーより販売されているボタン電池は、その品質の高さが特徴です。
そのクオリティは「腕時計に使うのなら電池はセイコー製がいい」と腕時計の修理技能士もおすすめする程です。
腕時計に使われるボタン電池の単価としては他社に比べ比較的高い部類になりますが、それだけの価値があるボタン電池です。
価格(楽天) | 256円 |
電圧 | 1.55V |
探してました
評価:これで、自分で時計の電池交換が出来ます!お安くこちらで購入できたので良かったです!
https://item.rakuten.co.jp/shop-murakami/10005974/
【日立マクセル】SR626SW 時計用
日立マクセル(現マクセル)から発売されているSR626SWは逆輸入品ということもあり、比較的低価格で購入できる酸化銀電池です。
マクセルはボタン形酸化銀ボタンを国内で初めて商品化した実績を持っており、電池の質に関して高く評価されています。
環境に配慮したうえで、水銀や鉛といった物質を使用することなく製作している点も特徴です。
価格(楽天) | 395円 |
電圧 | 1.55V |
逆輸入品なので当たりはずれがあるかも…
評価:最初に取り出した1個を測ったところ1.584V(約+2.2%)でOKでした。安価な逆輸入品だったので期待していませんでしたが買ってよかったです。
https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R1VX1XY4331HXO/ref=cm_cr_dp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B004P6JXCQ
腕時計のおすすめ電池一覧表
今回ご紹介した腕時計のおすすめ電池4選を表にしましたので、ご参考にして下さい。
店舗で行う腕時計の電池交換の価格は?ブランド別に相場を比較
セイコー | 1,480円~ |
---|---|
シチズン | 1,480円~ |
オメガ | 1,980円~ |
電池が寿命を迎えた腕時計を復活させるには大きく2つの方法があり、その1つは自分の手で時計の裏蓋を開けて電池を交換する方法です。
もう1つは時計修理店を利用し、電池を交換してもらう方法が挙げられます。
後者の場合には、自分が持っている腕時計のメーカーをチェックしておきましょう。
上記の表にあるように、時計修理店によってはブランドごとに電池交換の費用が異なることがあるからです。
セイコー腕時計の電池交換
日本を代表する時計メーカーのひとつであるセイコーの時計は、比較的低価格で電池を交換してもらえる傾向にあります。
ただし、セイコーはグランドセイコーやルキアをはじめとした各種ブランドを展開しており、グランドセイコーのような高級時計を扱っているブランドの場合、電池交換の費用が高くなることがある点に注意しましょう。
シチズン腕時計の電池交換
時計修理店の料金表を見てみると、シチズンも比較的低価格で電池を交換してもらえる傾向にあります。
しかし、シチズンの中には50万円以上の価格の限定モデルや、100万円以上の値が付くモデルも存在し、こうした腕時計に関しては別途料金を設けている時計修理店があることを覚えておきましょう。
オメガ腕時計の電池交換
オメガは世界的にも有名な時計メーカーであり、世界各地にファンを抱えています。
いわゆる高級時計を多く扱っているだけあって、電池交換においても他のメーカーより高額な料金が設定されている傾向にある点に注意してください。
オメガ以外にもロレックスやタグホイヤーといった国外ブランドの腕時計については、国内メーカーのモデルよりも高額で電池交換を実施する時計修理店が見受けられます。
腕時計の電池が寿命に!自分で電池交換する方法
電池切れの予防や電池が切れてしまった腕時計を復活させるための手段としては、セルフ電池交換に挑戦するという方法があります。
セルフ電池交換は道具を用意すれば誰でも取り組むことができますが、あくまで自己責任で行うようにしてください。
ここではこじ開け式の腕時計における電池交換で必要な道具や手順について解説します。
用意するもの
- コジアケ
- ピンセット
- 交換用電池
- 綿棒
こじ開け式の腕時計とは、裏蓋にネジやスクリューが無いモデルを意味します。
そこで必要になるのが「コジアケ」と呼ばれる専用器具です。
コジアケで蓋を開けた後は、ピンセットと綿棒、交換用電池を使用することになるので最低限これら4点の道具は用意してください。
時計内部のメンテナンスを同時に行う場合は、チリ吹きやシリコングラスがあると便利です。
裏蓋を開ける
こじ開け式の腕時計では、裏蓋を開けるのにコツが必要です。
最初のステップとして、裏蓋とケースの密着部分にある隙間にコジアケを差し入れてください。
腕時計によっては、ベルトが付いたままだと作業がしにくいので、適宜ベルトを外してからコジアケを手に取りましょう。
コジアケを隙間に入れた後はテコの原理で裏蓋を開けます。
電池を外す
裏蓋を開けたらいよいよ電池を交換することになります。
ただし、その前に電池を覆い隠しているカバーを外してください。
腕時計の種類によっては、カバーが電池を隠していないことがありますが、その際にはあえてカバーを外さずに作業を進めます。
カバーの次は電池を外す工程です。
電池が爪のような器具で固定されている場合は、ピンセットでそれをずらしてから電池を取り外します。
端子を拭く
外した電池の代わりに新しい電池をすぐにでもはめたいところですが、その前に電池をはめ込むスペースの端子を綿棒で拭きましょう。
こうすると電池との接触が良くなり、電池が長持ちしやすくなります。
ただし、端子を強く擦ってしまうと壊れることがあるので、優しく拭くように心がけてください。
電池を入れる
綿棒で端子をケアしたら、ようやく新しい電池を挿入します。
無理やり押し込んでしまうと、腕時計内部の接触版が破損する恐れがあるので、慎重に電池を扱ってください。
クロノグラフタイプの腕時計は、電池交換の後にリセット作業をする必要があります。
内部機構を観察するとACと書かれた場所があるので、それと新しい電池をピンセットの両端で同時に触れてください。
裏蓋を元に戻す
こじ開け式の腕時計は、裏蓋にある凹みと巻き芯が一直線になる位置で裏蓋とケースを重ね、裏蓋を思い切り押し込むと元に戻ります。
裏蓋の開閉に力が必要なこじ開け式の腕時計では、電池交換の際にパッキンのメンテナンスをやっておくと、裏蓋を何度も開ける手間を省くことができます。
パッキンを裏蓋の内側から外したら、グリスを塗布して元の位置に戻すのがパッキンのメンテナンスの方法です。
腕時計の電池の寿命を知って、電池切れに正しく対策をしよう
電池で動く腕時計を使用する以上、電池切れは切り離せない問題といえます。
腕時計の種類によって消費する電力が異なるため、所持している腕時計の電池が寿命を迎える目安を知っておくことが、突然の電池切れを予防するのに効果的です。
自分で電池を交換する場合には正しい手順を守り、上手くできる自信がないなら時計修理店を頼るなど、電池が切れたときの対策を明確にしておくと焦ることなく行動できます。
2020年11月26日調査
この記事のライター
Rich-Watch編集部
Rich-Watch編集部では、男性向けアイテムを中心にアイテム・ファッション情報を発信しております。 「Rich-Watchを読んだおかげで、自分の求めた情報に出会えた」という方を1人でも多く増やすことをミッションとして活動しています。
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