腕時計のボタン電池はどんな種類を使用すればよい?
基本的に腕時計の動力はボタン電池による電力で動いています。腕時計電池交換のボタン電池は時計によって異なりますので電地の大きさが違い、型番が付けられていて直径と厚み、電圧の判別ができるようになっています。これらの区別で腕時計電池交換の電池が決まります。
目次
腕時計のボタン電池はどんな種類を使用すればよい?
私たちが普段身に付けている腕時計は、電池で動いているものが多いです。
そのため、定期的に電池交換が必要になります。
そこで、今回は、腕時計の電池交換に使われる時計用電池の種類について調べてみましょう。
腕時計に使えるボタン電池のメーカー
腕時計に使える電池は多数あります。
しかし、時計の型番や男性用か女性用か内容によっても異なり、外から見ただけでは分からないです。
また、電池を製造している業者も多数存在し、国産や海外メーカーなど業者の種類も多いため色々な特徴があります。
ボタン電池のメーカー①SONY
今までボタン電池の素材には長らく水銀が使われてきましたが、SONYは早くからこの問題に取り組みアルカリボタン電池の無水銀化を実現しました。
SONYは、地球環境にやさしい水銀0%シリーズをラインアップしています。
ボタン電池のメーカー②Panasonic
古くから電池の分野で活躍していたPanasonicは、より安全性と長寿命を追求してきました。
その研究の結果、リチウムイオン素材をボタン電池に採用することで、より安全性の高い、さらに高寿命なボタン電池の開発に成功しています。
ボタン電池のメーカー③Maxcell
電池分野で老舗のMaxcellは、水銀ゼロの実現はもちろん、保存性の高さを追求しています。
そして、高い耐漏液瀬能を実現し、さらに子供が誤って誤飲してしまうことを防止するためパッケージの独自開発にも取り組んでいます。
ハサミでないと開封できない誤飲対策パッケージを開発しています。
ボタン電池のメーカー④RENATA
スイスの電池メーカーであるRENATAは、スイスが時計の技術大国なのと同様に時計用ボタン電池の開発も古くから進めています。
中でも、リチウムボタン電池の分野で世界的に有名なメーカーです。
スイス製や海外製の腕時計にはRENATAの電池が多く採用されていることでも知られており、海外での利用率は非常に高いです。
腕時計の電池交換に使えるボタン電池の種類一覧
腕時計の電池は、一見見ただけでは違いが分かりずらいので、主に使われる腕時計用の電池を表にしました。
どれがお手持ちの腕時計に合うのかチェックしてみましょう。
型番 | 直径 | 高さ | 電圧 |
---|---|---|---|
SR41SW RENATA384 | 7.9mm | 3.6mm | 1.55V |
SR41(W) RENATA392 | 7.9mm | 3.9mm | 1.55V |
SR43SW RENATA301 | 11.6mm | 4.2mm | 1.55V |
SR43(W) RENATA386 | 11.6mm | 4.2mm | 1.55V |
SR44SW RENATA303 | 11.6mm | 5.4mm | 1.55V |
SR44(W) RENATA357 | 11.6mm | 5.4mm | 1.55V |
SR416SW RENATA337 | 4.8mm | 1.6mm | 1.55V |
SR421SW RENATA348 | 4.8mm | 2.1mm | 1.55V |
SR512SW RENATA335 | 5.8mm | 1.2mm | 1.55V |
SR516SW RENATA317 | 5.8mm | 1.6mm | 1.55V |
SR521SW RENATA379 | 5.8mm | 2.1mm | 1.55V |
SR527SW RENATA319 | 5.8mm | 2.7mm | 1.55V |
SR614SW RENATA339 | 6.8mm | 1.4mm | 1.55V |
---|---|---|---|
SR616SW RENATA321 | 6.8mm | 1.6mm | 1.55V |
SR621SW RENATA364 | 6.8mm | 2.1mm | 1.55V |
SR621(W) RENATA363 | 6.8mm | 2.1mm | 1.55V |
SR626SW RENATA377 | 6.8mm | 2.6mm | 1.55V |
SR626(W) RENATA376 | 6.8mm | 2.6mm | 1.55V |
SR712SW RENATA346 | 7.9mm | 1.2mm | 1.55V |
SR714SW RENATA341 | 7.9mm | 1.4mm | 1.55V |
SR716SW RENATA315 | 7.9mm | 1.6mm | 1.55V |
SR721SW RENATA362 | 7.9mm | 2.1mm | 1.55V |
SR721(W) RENATA361 | 7.9mm | 2.1mm | 1.55V |
SR726SW RENATA397 | 7.9mm | 2.6mm | 1.55V |
SR726(W) RENATA396 | 7.9mm | 2.6mm | 1.55V |
SR731SW RENATA329 | 7.9mm | 3.1mm | 1.55V |
---|---|---|---|
SR916SW RENATA373 | 9.5mm | 1.6mm | 1.55V |
SR920SW RENATA371 | 9.5mm | 2.0mm | 1.55V |
SR920(W) RENATA370 | 9.5mm | 2.0mm | 1.55V |
SR927SW RENATA395 | 9.5mm | 2.7mm | 1.55V |
SR927(W) RENATA399 | 9.5mm | 2.7mm | 1.55V |
SR936SW RENATA394 | 9.5mm | 3.6mm | 1.55V |
SR936(W) RENATA380 | 9.5mm | 3.6mm | 1.55V |
SR1116SW RENATA366 | 11.6mm | 1.6mm | 1.55V |
SR1116(W) RENATA365 | 11.6mm | 1.6mm | 1.55V |
SR1120SW RENATA381 | 11.6mm | 2.0mm | 1.55V |
SR1120(W) RENATA391 | 11.6mm | 2.0mm | 1.55V |
SR1130SW RENATA390 | 11.6mm | 3.0mm | 1.55V |
SR1130(W) RENATA389 | 11.6mm | 3.0mm | 1.55V |
---|---|---|---|
CR1216 | 12.5mm | 1.6mm | 3.0V |
CR1220 | 12.5mm | 2.0mm | 3.0V |
CR1616 | 16.0mm | 1.6mm | 3.0V |
CR1620 | 16.0mm | 2.0mm | 3.0V |
CR1632 | 16.0mm | 3.2mm | 3.0V |
CR2012 | 20.0mm | 1.2mm | 3.0V |
CR2016 | 20.0mm | 1.6mm | 3.0V |
CR2025 | 20.0mm | 2.5mm | 3.0V |
CR2032 | 20.0mm | 3.2mm | 3.0V |
上記以外にも、腕時計用電池はあります。
気になる電池や取扱いが不安な電池がある場合は、電池の取扱いのあるお店に問い合わせをしてみましょう。
【腕時計】ボタン電池の型番の確認方法と特徴
ここからは、腕時計用のボタン電池の型番の確認方法と特徴を解説します。
それぞれのボタン電池の特徴を知って、お手持ちの腕時計に合うボタン電池に交換していきましょう。
ボタン電池の型番の確認方法
腕時計の電池交換に使われる電池の型番は、電池のメーカー名が刻印されている下部に数字かアルファベットの併用で必ず刻印されています。
この部分を確認すれば、間違うことなく腕時計の電池交換を行えます。
リチウム電池【CR】の特徴
リチウム素材で作られたCRタイプの電池の場合は、サイズが大きめのものになっています。
ボルト数が3Vと大容量になっていて、電力を多く使うものに適しています。
腕時計では、デジタル表示で機能の多いタイプに多く使われ、非常に長寿命で長持ちするのが特徴です。
酸化銀電池【SR】の特徴
SRタイプの電池は、容量が切れる直前まで一定して電圧を維持できます。
精密な精度が要求されるものに向いており、腕時計に非常に向いている電池になっています。
特に、アナログ腕時計のように小電力で指針を動かすような機器に良く使用されており、種類も一番多く出回っています。
アルカリボタン電池【LR】の特徴
LRタイプの電池は、廉価で製造できるのが特徴です。
経済的に優れていますが、使っていくうちに電圧が落ちていってしまうので寿命的には短いことが難点です。
そのため、目覚まし時計や家電製品のリモコンなど微力な電力で稼働する機器に良く使われていますが、腕時計の電池交換には使われることはほぼありません。
ボタン電池に記載されているSWとWのちがいとは?
ボタン電池に記載されているSWとWの違いを解説します。
SWとWの違いを知れば、より効率的に腕時計を動かすことができます。
また、故障の原因を防ぐこともできます。
SWの記載の特徴
電池の型番にSWと記載されている電池の特徴は、弱い電力を安定して供給することです。
そのため、アナログ腕時計の指針を動かすなどの小電力で稼働する機器に向いています。
デジタル時計にSWを使用すると
デジタル腕時計の電池交換に使用すると、電力不足で機能が正常に動かない可能性があるため使用できません。
十分に注意することが必要です。
Wの記載の特徴
電池の型番にWと記載されている電池は、大容量の電力を必要とするデジタル型腕時計やパソコン機器など家電製品に多く使われることが多いです。
そのため、アナログ腕時計に使用することができます。
アナログ時計にWを使用すると
W型の電池は、アナログ腕時計に使用することができます。
しかし、使用すると電力を大量に消耗するので寿命が早くなる可能性があります。
メリットもデメリットもあることを知っておきましょう。
ボタン電池を取り扱う際の注意点
ボタン電池を取扱うときの注意点について解説します。
正しいボタン電池の取扱い方を知れば、安全に使用することができます。
また、故障の原因も防ぐことができるでしょう。
電池の+面と―面を挟んで持つ
ボタン電池は表側が+端子、裏側と側面が-端子になっています。
そのため、裏表を挟んで持つと通電してしまいショートする可能性があります。
ボタン電池を持つときは、電池の側面だけを持つようにしましょう。
ボタン電池を電池交換で取り扱う際には、内容を確認した上で、十分注意して行う必要があります。
ショートすると
もし、電池がショートしてしまうと、どんどん電池を消耗してしまったり、液漏したりして故障の原因になることがあります。
気を付けて扱っていきましょう。
電池を素手で持つ
ボタン電池は繊細で、ほこりや汚れの付着を最も嫌います。
そのため、素手で電池に触れることは厳禁です。
指には皮脂や汚れが付着していて、ボタン電池にその汚れや脂分が付着すると電池がショートしたり、腕時計が動作不良を起こして故障したりする可能性があります。
電池を放置しない
ボタン電池の放置は、絶対に避けましょう。
特に、家に小さな子供がいる場合は、小さなボタン電池を誤飲してしまう可能性があります。
絶対にボタン電池の放置はせず、子供が届かないような場所で保管するようにしましょう。
腕時計のボタン電池交換方法
それでは、腕時計のボタン電池の交換方法を解説していきます。
簡単にできると思いがちですが、無理やり行うと腕時計を壊したり、傷を付けたりすることもあります。
自分で電池交換可能か確認する
交換するときに最初にしなくてはいけないことは、腕時計の外装や裏蓋の形状を確かめて自分で交換可能かどうかをよく見ることが肝心です。
種類によっては専門の道具がないと電池交換どころか裏蓋自体が開けられないものもあるので、外注で他に電池交換を頼んだほうがおすすめの腕時計もあります。
腕時計電池交換の手順
腕時計の電池交換をする方法を順を追って詳しくみていきましょう。
電池交換をするときは、掃除がポイントになります。
腕時計をきれいに拭けるものを用意しましょう。
①裏蓋周辺を清掃する
まずは、腕時計の裏蓋周辺を掃除しましょう。
腕時計は、直接、腕に身に着けているものなので、汗やホコリで非常に汚れています。
裏蓋を開けたときに、ホコリや汚れが入らないよう歯ブラシなどを使って裏蓋周辺をよく掃除することが大切です。
②こじ開け口から裏蓋を外す
腕時計の裏蓋を外すときは、マイナスドライバーなどの道具を使って、蓋を外す開け口から外していきます。
その際には、時計自体を傷をつけないために、寸法の合った道具を必ず使います。
器具が合っていない場合、腕時計の裏蓋自体を壊してしまう可能性があるため、十分に確認を行いましょう。
③電池を外して中を清掃する
裏蓋を開けたら、ボタン電池を外して入っていた場所をブロアーなどの清掃道具でしっかりとクリーニングします。
その後、電池を交換しましょう。
内部清掃の際には、周囲の部品に傷をつけたりしないように細心の注意を心がけます。
④新しい電池を入れ裏蓋を閉める
電池を挟む道具を使い、ボタン電池の側面を持って電池を入れます。
蓋を閉める前に、裏蓋の向きが合っているかどうかを必ず確認しましょう。
竜頭側には、必ず蓋に凹みがあるのでそれを合わせることが大事です。
向きが違うと時計にとって一番大事な部品をを壊してしまいます。
最後に、パチンと閉めると音がしたら、確実に裏蓋が閉まった証拠です。
無理な電池交換は危険
腕時計は、精巧な作りになっているため、決して道具などを使って無理にこじ開けないのが鉄則です。
自分でできないと分かった場合は、すぐに他へ外注して有料でしてもらいましょう。
無理に開けると、大切な部品を壊してしまう可能性があります。
電池交換は、細心の注意を払って行うことが大事です。
自分で腕時計電池を交換する場合は慎重に
腕時計の電池交換は、もともと手先の器用な方や機械いじりの好きな方は結構うまくできる可能性があります。
また、お店に依頼するよりも安く済むためおすすめです。
しかし、無理に行う電池交換は故障の原因にもなるため、細心の注意を払いましょう。
2019年10月20日調査
この記事のライター
Rich-Watch編集部
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