腕時計のガラス交換の費用について!注意が必要な交換ルールや条件を解説
腕時計のガラスは電池の交換と違い頻繁には行わないため、価格の相場や交換の目安などが分かりにくいことがあります。この記事では腕時計のガラスの種類ごとの交換費用の相場や交換のする場合としない場合の目安、自分で交換する場合の手順などを紹介していきます。
目次
腕時計のガラス交換の費用目安はどれくらい?
腕時計は日頃から身に着けるアイテムです。
そのため気づかないうちにガラス部分が割れてしまうことも。
今回は腕時計のガラスの種類や特徴、交換する基準や費用の目安、また自分で修理をする場合の手順や注意点などをまとめておきます。
腕時計のガラス交換の費用目安
一口に腕時計のガラスと言っても、ガラスの種類によって交換の費用が異なります。
また店舗によっても費用は異なりますが、参考になるように大体の目安について記載していきます。
アクリルガラス
腕時計のガラスは風防とも言い、さまざまな素材が使われています。
その中でもアクリルガラスの特徴、交換時の費用などについて説明していきましょう。
アクリルガラスの費用目安
アクリルガラスは腕時計のガラスの中でも比較的安価で、交換の目安としては大体8,000円位が相場のようです。
また安い店舗の中には5,000円前後で交換できるところもあり、より安く済ませることも可能です。
アクリルガラスの特徴
アクリルガラスはその名の通りアクリル樹脂やプラスチックなどを使用して作られたガラスで、軽くて丈夫なのと加工しやすいのが特徴です。
他にも浅い傷であれば研磨などで目立たなくすることができ、交換の費用を節約できるなどのメリットがあります。
傷がつきやすく、日光で変色しやすいなどのデメリットも存在します。
アクリルガラスの注意点
アクリルガラスは軽くて丈夫で交換費用が安い反面、細かな傷や日光による変色などが起きやすく、長期間の使用には向いていない材質になります。
そのためアクリルガラスを使用する際は途中での交換が必要になり、場合によっては維持費がかかりやすくなることもあります。
クリスタルガラス
時計に使用されている素材で多く使用されているのがクリスタルガラスです。
費用や特徴が気になるところです。
クリスタルガラスの費用目安
クリスタルガラスは幅広い腕時計に使用される一般的なガラスで、交換費用の目安は大体20,000円位が相場でしょう。
クリスタルガラスの特徴
クリスタルガラスは加工時に酸化鉛や珪砂などを用いることで屈折率や透明度を上げたガラスのことです。
見た目がクリスタルのようにキラキラと輝いており美しく見栄えがするのが特徴です。
また、硬度があるのもクリスタルガラスの特徴でしょう。
クリスタルガラスの注意点
クリスタルガラスは強度があり傷が付きにくい一方、割れやすいので注意が必要です。
例えばアクリルガラスであれば小さな傷は研磨で消すことも可能です。
クリスタルガラスは研磨で割れる可能性が高いため傷をなくしたい場合は交換が必須になります。
サファイアガラス
サファイアガラスは時計の中では傷がつきにくいことで有名です。
費用や、交換時の目安を見ていきましょう。
サファイアガラスの費用目安
サファイアガラスは高級時計に使用されていることが多いガラスです。
交換料金の目安はクリスタルガラスと同じく大体20,000円程度が主流です。
サファイアガラスの特徴
サファイアガラスとは人工的に作られたサファイアのことで、人工鉱物の一種です。
サファイアと同じ硬度を持ち、丈夫さと耐久性に優れているのが特徴です。
特に丈夫さは折り紙付きで、モース硬度で言えば最高ランクの9の評価を受けています。
サファイアガラスの注意点
サファイアガラスはドーム状などに加工しずらく、割れるときは非常に派手に割れてしまいます。
また研磨もできないため、浅い傷であったとしても風防ごと交換する必要が出てくることを留意しておいてください。
腕時計のガラス交換が必要なケース
続いては、腕時計のガラス交換が必要となるケースについて、具体的な例を挙げて紹介していきます。
完全に割れてしまった場合
ガラスが完全に割れてしまった場合は交換する必要があります。
時計の視認性が悪くなり、また、割れたガラスで傷つくこともありえるのです。
放っておくと腕時計そのものがダメになることもあり得ます。
ガラスが完全に割れてしまったら、出来るだけ早くガラスの交換をしましょう。
傷が深い場合
深い傷や大きなひびが入っている場合もガラス交換をおすすめします。
ガラスの種類によっては浅い傷であれば研磨でどうにかできる場合もありますが、深い傷の場合は研磨しても消すことが出来ません。
深い傷ができた場合はガラス交換をおすすめします。
浅い傷がたくさんついている場合
あまりにも傷が多い場合はそれぞれの傷の深さによってかなり研磨をしなくてはいけない場合も多く、強度などを考えても交換した方が無難でしょう。
また浅い傷や細かい傷がたくさんあると時間を確認しずらくなるので、そういった点でもガラス交換をおすすめします。
ガラスが変色してしまった場合
アクリルガラスの場合は長期間の日光に当てられたことで変色を引き起こすことがあります。
変色は時間が確認しずらくなるなど、時計としては致命的なデメリットも生じやすくなるため、なるべく交換した方がよいでしょう。
ヒビに負荷がかかって割れてしまった場合
少しひびが入ったくらいなら、とガラスを交換せずに使い続けている人も中に入るかもしれません。
しかしガラスにひびが入った状態はそうでない状態に比べて耐久性が低くなり、何かの負荷で一気に割れてしまうこともあり得ます。
素材にもよりますが、交換をおすすめします。
ガラス交換が必要ないケースも
ガラス交換が必要なケースがあれば、逆に必要でないケースも存在します。ではどんなときであればガラス交換をしなくてもよいのか、それを紹介していきます。
研磨で済む場合もある
傷が付いてしまった場合でも、表面にごく浅い傷が付いているだけの場合は研磨などで消すこともできます。
特にアクリルガラスの場合は研磨に向いた材質です。
使っている腕時計がアクリルガラスであるならば、まず研磨でどうにかできるかを視野に入れましょう。
判断はプロに任せる
ガラス交換をしなくてもいい場合がありますが、素人目には判断が難しく、自己判断はおすすめしません。
その腕時計が研磨で済むかそれとも交換か、そういった判断はあくまでもプロに任せた方が無難でしょう。
ガラスの交換ができる腕時計・できない腕時計
腕時計の中にも、ガラス交換が可能な時計とそうでない時計が存在します。
ガラスが破損した場合は、まずその腕時計がどちら分類されるものなのかを知っておく必要があるでしょう。
ではガラス交換が可能な腕時計とできない腕時計の違いの見分け方を紹介していきます。
ガラスの交換ができる腕時計
割れてしまった腕時計でもガラス交換もできるものと、できないものがあります。
どういう種類の腕時計がガラス交換できるのでしょうか。
防水機能が低い場合
防水性が高くない腕時計は、ガラス交換ができることが多いです。
防水性が高いと、ガラスを外すため店舗や腕時計によって防水機能を戻せなくなる場合があるので、ガラス交換ができない場合もあります。
そのため元から防水性が高くないタイプの腕時計であれば、比較的簡単にガラス交換ができるのです。
ガラスが流通している場合
次に流通しているガラスを用いている腕時計であることが重要になります。
いくら防水性が低くとも、珍しいガラスを使っている腕時計の場合は交換したくても交換用のガラスがないということが十分に考えられます。
交換を考えている腕時計のガラスが、ごく一般的なものや多く流通しているものであれば交換も容易になるでしょう。
ガラスの交換ができない腕時計
続いてはガラス交換不可な腕時計の見分け方についてみていきましょう。
防水機能が高い場合
防水時計は文字盤や内部に水が浸入ないように加工されています。
いったんガラスを開けてしまうと再び同じレベルでの防水機能を再現させることが難しい場合があります。
防水機能が高い腕時計はガラス交換が不可能とは言いませんが、難しいかもしれないことを覚えておいてください。
しっかりと固定されている場合
腕時計のガラスには、ベゼルというパーツが使われている場合があり、ガラスを交換する際は、ベゼルも一緒に取り換える必要があります。
しかしこのパーツは流通が少なく、そのためガラス交換が困難になってしまうのです。
こういう場合はひとまずプロに相談してみましょう。
自分で腕時計のガラス交換を行う方法
腕時計のガラス交換は、自分で交換するという選択肢もあります。
自分で行う場合は道具、ある程度の知識などが必要になってきますが、自分で行うと費用が安くなります。
ここからは自力でガラスを取り換える場合に必要な道具や手順などについて紹介していきましょう。
自分でガラス交換を行う際に必要な道具
自分でガラス交換をする場合に必要になってくる道具の一例について、以下にまとめておきます。
- ドライバー
- 新しいガラス
- ガラス閉め器
- ピンセット
- 小型ハンマー
- こじ開け
腕時計の種類やモデルによって密陽必要となってくる器具は異なりますが、最低限精密用ドライバーをいくつかとこじ開けは必要となってくるでしょう。
また、最近では通販サイトなどでも腕時計の電池交換やガラス交換を自力で行うための工具セットなども販売しています。
初めて行う人はそういったセットを準備しておくと良いでしょう。
自分でガラス交換を行う際の手順
がラス交換の手順は腕時計の種類やモデルによっても異なりますが、大まかな流れとしては以下のような手順になります。
- こじ開けなどを用いて、時計の裏蓋を開ける
- リューズ、文字盤、ムーブメントを外す
- 割れたガラスを取り外す
- 新しいガラスをはめ込む
- リューズ、文字盤などのパーツをはめていき元に戻す
腕時計のガラス交換方法はモデルによって異なり、例えばリューズは裏蓋と一体になっている場合とそうでないものがあり、新しいガラスも押し込んではめるタイプと接着剤などでくっ付けるタイプなどが存在します。
自力でガラス交換をするときは、まずその腕時計がどのタイプなのかを調べる、もしくはどんなタイプでも対応できるように器具を揃えておくとよいでしょう。
腕時計のガラスの入手方法
腕時計のガラスを自分で交換する際は、その腕時計と同サイズのガラスを予め入手しておく必要があります。
時計専門店などで自分の取り替えたいガラスのサイズなどを見てもらうのが無難でしょう。
腕時計のガラスを交換する際の注意点
最後に、ガラス交換を自力で行う際に注意すべき項目について説明していきます。以下のことに注意してガラス交換を行うようにしましょう。
部品をなくさないように注意
基本中の基本ですが、ガラス交換時には部品の紛失に注意しましょう。
腕時計に使われている部品は小さくて繊細なものが多いので、うっかり落として見つけられなくなる危険性があります。
腕時計を分解する際はなんらかのケースや容器などに取り出した部品を入れておくなどして、紛失しないように備えましょう。
傷つけないように注意
腕時計は精密で繊細な機器なので、傷つけたりしないよう注意しましょう。
特に慣れないうちは勝手がわからず、その気がなくても部品や本体を傷付けてしまうことも起こりえます。
万が一にもそういったことが起こらないように、慎重に作業を行うようにしましょう。
破片やゴミが入ってしまう可能性
ガラス交換の際は、文字盤の中にゴミやガラスの破片などが入ってしまわないように注意しましょう。
ガラスを交換し終えたと思ったら文字盤の中に異物が入っていたことに気づくこともあります。
故障の原因になることも考えられますので、十分に注意してください。
心配な時は時計店でガラス交換してもらおう!
腕時計のガラス交換は自力でも確かに可能ですが、心配ならばプロに任せるのが一番です。
自分でやったことで、その後故障の際に受け付けてもらえないこともあり得ます。
大切な時計ならなおさらプロに任せることがおすすめです。
2021年9月14日調査
この記事のライター
Rich-Watch編集部
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