ダイソー(100均)の工具での腕時計ベルトの調整のやり方を解説
腕時計のベルトは緩くてもキツくてもストレスになってしまいます。近くに時計店がなければ「辛抱の日々」となりますが、ダイソーなど100均ショップの工具を使えば誰でも簡単に調整できてしまいます。今回はダイソーの工具を使った腕時計のベルト調整を解説します。
目次
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ダイソー(100均)の工具で腕時計のベルト調整のやり方
何かと便利な100均ショップのダイソーでは、腕時計のベルト調整工具も販売されています。
価格は300円程度で、「100円」ではないものの繰り返し使えますし、時計店へ出向く時間や工賃を考えると激安です。
使い方も簡単なので、サイズ調整を考えておられる方にはおすすめです。
ダイソー(100均)の工具で調整できるベルトの種類
腕時計のベルトには素材・形状の違いにより様々な種類があります。
ダイソー工具でサイズ調整できるものは限られているので、購入前にはベルトの種類をよく確かめておきましょう。
ダイソーの調整工具は「ベルトのコマ同士を金属製のピンで繋いでいるもの」に使えます。
主にステンレスなどの金属製ベルトになりますが、セラミックや樹脂のような素材でも、連結部がピンタイプであれば使用可能です。
画像のように木材を使った変わりダネのベルトもありますが、コマ同士を連結にはピンが使われています。
ピンを引き抜く方向に「矢印」が刻まれているので分かりやすいですね。
ただし、中には特殊な専用工具でなければ対応できないものもあるので注意しましょう。
腕時計のベルトの種類
腕時計のベルトにも色々ありますが、コマ同士の留め方で分類すると「割りピン」「板バネ」「ネジ」の3タイプに分かれます。
タイプに応じて、必要な工具や作業手順も違うので注意してください。
また、ベルトをケースから外す場合も専用工具が必要となるため、購入の際には気を付けておきましょう。
割りピン | 板バネ | ネジ |
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ヘアピンのような形状 | 板状のピン(バネ) | ねじ込み式のピン |
割りピンタイプのベルトはコマ同士の連結用に丸い穴が開いています。
ベルトの裏には割りピンを抜き出す方向の「矢印」が刻まれており、ダイソー工具を使ったサイズ調整が可能です。
コマ同士の連結に金属製の平たい板を使っているのが「板バネ」のタイプです。
押し出し棒や千枚通しがあれば引き抜くことができ、押し込みの際にはハンマーがあると楽に作業できます。
摩擦抵抗でコマ同士を繋いでいるため、状態によっては抜けにくく、サイズ調整の際に苦労するかもしれません。
ネジタイプのピンは先端がドライバーを差し込む形状になっており、サイズ調整には精密ドライバーが必要となります。
その他、バネ棒式やCリング方式のピンもあるので、タイプに合わせた工具が必要となります。
メッシュタイプ(ミラネーゼ)のベルトはマイナスドライバー1本でサイズ調整できるため、ダイソー工具は不要です。
メッシュタイプは留め具のスライドでサイズ調整可能ですが、ピンタイプの中にも留め具を動かせるものがあるので、工具を購入する前に確かめておきましょう。
ダイソー(100均)の工具で調整できる種類
ダイソーの工具だけで調整できるのは「割りピン」タイプのベルトです。
「ネジ」タイプの場合はダイソー工具に加えてマイナスの精密ドライバーが必要です。
「板バネ」タイプは、状態によってはかなり作業しづらいため、千枚通しやペンチを用意しておくとよいでしょう。
割りピンの特徴
割りピンは片方が膨らんだ形状になっています。
この膨らみが「引っかかり」となり、コマ同士を繋ぎとめています。
実際に割りピンを引き抜く際は、「細い方(膨らんでいない方)」に力を加えて抜いていきますが、向きを間違えるとコマ内部に入ったピンが取れなくなってしまうので注意が必要です。
割りピンのサイズ
割りピンの太さは0.8~1.0mmが一般的で、長さはベルトによって様々です。
小さなパーツなので無くしやすく、また抜き差しを繰り返すうちに曲がってしまうこともあるため、予備を持っておいた方がよいかもしれません。
数種類の割りピンをセット販売しているものもありますが、不要なピンも同梱されているため、自分の時計に合ったものだけを購入しておきましょう。
割りピンの状態
割りピンのベルトをみると、ピンの片側が「先割れ」の状態になっています。
ホコリなどの詰まりで見づらい場合は軽く水で流し、よく拭き取ってから確認してください。
割りピンであることが確認できれば、ダイソー工具で調整できます。
割りピンタイプの見分け方
割りピンや板バネを使ったベルトのコマには「矢印」の刻印があり、ピンを引き抜く際の目印となるので覚えておきましょう。
ネジタイプの場合は「ネジ山」で引き抜く方向を判断できるため、矢印のないものが殆どです。
ベルトの長さを調整する場合「12時側のベルトを長く、6時側は短く」と覚えておいてください。
このバランスが狂うと、実際に着用したときケース(文字盤)の位置が手首の外側方向にずれてしまい、時刻が見づらくなってしまいます。
ダイソー(100均)の工具での腕時計ベルト調整手順【ハンマー】
ダイソーのベルト調整工具には、ハンマーで「叩く」タイプと、専用器具で「押し出す」タイプの2種類があります。
2種類の使い方や特徴などを把握しておけば、どちらを購入するべきか分かりやすくなります。
まずハンマータイプから手順を説明しますので、ぜひ参考にしてください。
- ベルト裏からコマの「矢印」を確認
- 矢印が下を向くように作業台へセット
- ピンと作業台の穴の位置を合わせる
- ピンの位置に押し出し棒をあて、ハンマーで軽く叩く
- 不要なコマを外してベルトを繋ぐ
- 引き抜きと逆の手順で割りピンを押し込む
作業はいたって簡単ですが、ピンの向きを間違えないよう、コマの矢印方向をよく確認してください。
押し出し棒は割りピンのサイズに合ったものを使いますが、太いものを無理矢理使うと棒の先端が穴から抜けなくります。
ピンを叩いて押し込む際は、ハンマーの樹脂側を使いましょう。
ダイソー(100均)の工具での腕時計ベルト調整手順【ハンドル】
次に押し出しタイプの工具を使った調整方法を説明します。
「ハンマータイプを使ってみたが割りピンが固すぎて抜けない」という場合は押し出しタイプを試してみましょう。
- ベルトの裏からコマの矢印を確認
- ベルトの向きを合わせて作業台へセット
- 押し出し棒と割りピンの位置を合わせる
- ハンドルを右に回して割りピンを押し出す
ピンが途中まで出てきたら、後は指で引き抜いてください。
指では抜けにくい場合、押し出し棒をあててハンマーで叩きましょう。
押し出し式のダイソー工具は割りピンの押し込みまで対応出来ますが、先端の細いもの同士を合わせるためズレやすいのが難点です。
念のためハンマーは用意しておくべきでしょう。
ダイソー(100均)の工具での腕時計ベルト調整の注意点
ダイソー工具を使ったベルト調整の注意点を説明します。
腕時計を傷めないための注意点となりますので、ぜひ参考にしてください。
割りピンを叩く際には方向確認
間違った方向から割りピンを叩かないよう、コマの矢印は必ず確認してください。
ハンマータイプのダイソー工具では、作業台にベルトを置く際、「矢印の先端が下を向く」ようにすれば間違いはありません。
「矢印の向きに割りピンが出てくる」と覚えるのもよいでしょう。
押し出しピンの太さに注意
押し出しピン(棒)の太さにも注意してください。
割りピンタイプの殆どは太さ0.8mmの押し出しピンで対応できます。
0.9mmの押し出しピンを無理矢理使うと、ピンの先端が穴から抜けなくなってしまい、結果として時計店に持ち込む羽目になりかねません。
割りピンを扱う際には無理しない
割りピンは力の加減に注意しながら扱いましょう。
必要以上に力を入れて叩くと勢いよく飛び出てしまい、無くしてしまう可能性があります。
割りピンが固い場合はラジオペンチを使うと楽に抜けますが、力を入れ過ぎると変形してしまい、元の穴に戻せなくなってしまいます。
時計自体が傷つかないように保護する
ダイソー工具、腕時計ともに金属なので、強くぶつけると傷つきます。
作業の際は腕時計を掃除用のクロスなどで包み、うっかりハンマーで叩いても傷つかないようにしておきましょう。
特に売却を予定している時計の場合、目立つ傷があると査定額の大幅ダウンに繋がってしまいます。
ダイソー(100均)の工具で腕時計のベルト調整しよう!
購入時にベルト調整した腕時計でも、時間の経過や使う頻度によって「あれ?何か違う」と感じることがあり、そのままにしておくとストレスになります。
ダイソーの専用工具があれば簡単にサイズ調整できますし、自分で手を加えると愛着も湧いてきます。
サイズに違和感のある方はぜひダイソー工具で調整してみてください。
2019年10月10日調査
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この記事のライター
Rich-Watch編集部
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