腕時計ベルト(バンド)を工具で調整する方法は?プロで任せるのもあり?

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この記事は腕時計のベルトを調整する方法について記載しています。ベルトのタイプやコマの詰め方、必要な工具や目安となるコストなどをご紹介しています。ベルト調整の初心者の方でも簡単にできる方法もありますのでぜひ参考にしてみてください。

腕時計ベルト(バンド)を工具で調整する方法は?プロで任せるのもあり?

目次

  1. 腕時計ベルト(バンド)を工具で調整する方法は?
  2. 腕時計ベルトのタイプ確認
  3. スライド式腕時計ベルトを工具で調整する方法
  4. ピン式腕時計ベルトを工具で調整する方法
  5. ネジ式腕時計ベルトを工具で調整する方法
  6. 腕時計ベルトを調整するのに必要な工具と費用目安
  7. 自分で調整するメリットは?プロに任せる方法も!
  8. 腕時計ベルト調整は慎重に丁寧に

腕時計ベルト(バンド)を工具で調整する方法は?

腕時計を身につけた女性

腕時計は毎日身に付けて生活するものだからこそ、自身にぴったりのサイズにしたいものです。ちょっとだけ調整したいだけなのに業者に依頼するのは手間ですし、好きな時に自分でベルト調整ができたら、例えばネットで購入した腕時計の調整などもできて便利ですよね。今回は腕時計ベルトを自分で調整する方法をご紹介します。

腕時計ベルトのタイプ確認

腕時計の種類

まず腕時計のベルトのタイプを確認しましょう。このタイプによってベルト調整のやり方や、使う工具も違ってきますのでこの見極めが重要です。

スライド式

スライド式は、留め具にロックがあり、外してスライドさせることによってベルトの調整ができる腕時計です。特別な工具も必要なく、初心者の方でも簡単に調整ができます。

ピン式

ピン式の腕時計はピンでコマを繋いでいるのが特徴です。メタルバンドに多くみられるタイプです。さらにピン式の中でも種類があります

ネジ式

ネジ式の腕時計ベルトには、コマの片側(もしくは両脇)にネジ溝があります。精密ドライバーでネジを回してコマを外すタイプです。比較的高価な腕時計に多いコマの連結方法です。

バックルで微調整可能なタイプも

調整

金属ベルトの中留部分は「バックル」と呼ばれており、このバックルはバネ棒によって取り付けられています。バックルを横からみた時に穴が5〜6個程度並んでいるタイプは、バネ棒をずらして長さを微調整することができます。穴2個分がコマ1個分なので、コマ詰めまではしなくても少しだけ調整した場合や、コマ詰めをした後に、もうちょっと調整したいという時に便利です。

微調整の手順  

バックルのサイドの穴にの外側からバネ棒外しやつまようじなどを押し込み、バネ棒を押し下げて外してから隣の穴にはめ込みます。同じように逆サイドのバネ棒も移動させます。これをお好きな位置になるまで繰り返します。バネ棒は外す時に飛び出しやすいので、指で抑えながら外しましょう。

スライド式腕時計ベルトを工具で調整する方法

スライドベルト式腕時計

スライド式の腕時計ベルトの特徴として、バックルの金具にロックがあり、解除すればスライドできるようになるのでそこで調整ができます。では調整方法をみていきましょう。

スライド式腕時計ベルトに使用する工具

工具

スライド式の腕時計ベルトの調整にはマイナスドライバーを使用します。スライド金具の切り欠き穴に差し込めるように頭のサイズが小さなものが適しています。

スライド式腕時ベルトの調整手順

スライド式の腕時計ベルトの調整はとても簡単です。調整手順をご紹介します。

  1. まずスライド金具のロックを解除します。金具にある穴のにマイナスドライバーを差し込み、テコのようにレバーを上に持ち上げます。
  2. お好みの位置にスライドしてサイズを調整します。
  3. ロックを解除した時と逆の方向にレバーを下にさげます。

中留ありスライド式腕時計ベルトの調整手順

また、スライド式のベルトで三つ折れ式の中留(バックル)のタイプがあります。三つ折れワンプッシュ式などとも呼ばれています。こちらはドライバーなどを使わず簡単に調整することができます。

  1. 中留の側面のプッシュを押してカバーを外し、三つ折れになっている部分を持ち上げるとロックが外れます。
  2. 中留をスライドさせてお好きな位置に調整します。中留側面に穴があるので、コマとコマの境目が穴の中央から見える位置にします。
  3. 三つ折れ部分を下げてロックをかけます。これで調整ができました。

ピン式腕時計ベルトを工具で調整する方法

ピン

ピン式腕時計ベルトはコマどうしをピンで繋いでいるベルトです。ベルトはそのピンを外してコマを抜くことでサイズ調整ができます。

ピン式腕時計ベルトに使用する工具

ピンセット

ピン式の腕時計ベルトにはピンセット、ピン外し、プラハンマー、ラジオペンチ、バンドホルダーを使用します。

ピン式腕時計ベルトのタイプ確認

時計のコマ

ピン式の腕時計ベルトの種類として、丸ピン、板ピン、割りピン、Cリングがあります。調整をするためにはどのタイプかを確認する必要があります。

丸ピンタイプの調整手順

コマの側面に穴が空いていて、丸く太めのピンで繋いでいるのが特徴です。裏面(腕側)に矢印の刻印がついています。手順は以下の通りです。

  1. ピン外しを穴に当て、ピンを押し出します。
  2. 詰めたいコマの位置で同じようにピンを抜いてコマを外します。
  3. 残ったコマを繋げる際はピンの通り穴をまっすぐに合わせ、ピンを矢印方向に戻します。

割りピンタイプの調整手順

割りピンタイプはピンタイプとほぼ同じですが、使用されているピンがヘアピンのように先が割れています。そのためコマの穴を確認すると一方の側面は切り込みの細い溝が入っているのが特徴です。

  1. 切り込み線が入っていない方向からピン外しを当ててハンマーで叩いて押し出します。
  2. ピンが出てきたらラジオペンチで抜き取ってコマを外します。詰めたいコマの位置で同じようにコマを外します。
  3. 残ったコマを繋ぐ時は、最初に入れた方向から逆方向にピンを入れます。切れ目がある方向から叩いて戻します。

板ピンタイプの調整手順

板ピン(板バネ)タイプはコマが薄い板状の金属を折り曲げた形状になっていて、板ピンが中に挟まっています。裏側には矢印が刻印されており、板ピンを抜く方向を示しています。

  1. まず作業がしやすいようにバックルを外します。
  2. コマの裏側にある穴にラジオペンチやピン外し(動画では千枚通しを使っています)を押し当て、板ピンを押し出します。ピン外しを使う場合はハンマーで軽く叩きます。
  3. 板ピンが押し出されたらラジオペンチでしっかり挟んで抜き取ります。
  4. コマ数を調整したらコマを繋ぎます。板ピンを最初に抜いた方向から入れて、ハンマーで叩いて押し込みます。バンドホルダーで固定して叩くと安定します。

Cリングタイプの調整手順

Cリングタイプはコマの側面にあるピン穴に入っているピンを確認し、切れ目がないかどうかで判断します。コマのつなぎ目にC型のリングが入っています。小さいパーツなので紛失しないようにしましょう。(動画では中C式と呼んでいます。)

  1. バンドホルダーに腕時計ベルトを固定し、ピン外しで刻印の矢印方向にピンを叩いて抜き取ります。
  2. 繋ぎ目のところに入っている小さなパーツ(Cリング)を抜き取り、コマを外してサイズを調整します。
  3. 繋ぎ目のもとの場所にCリングを戻します。穴が末広がりになっているので大きい穴の方向からCリングを入れます。
  4. コマのつなぎ目の穴の位置を揃えてピンを最初に入れた方向から戻して調整完了です。

ネジ式腕時計ベルトを工具で調整する方法

ねじ

ネジ式の腕時計ベルトは、ピンでコマを繋ぐところはピンタイプと同じですが、ピンの片側(もしくは両側)にマイナスドライバーのネジ山のがあることで見分けることができます。高級な腕時計に多いタイプです。

ネジ式腕時計ベルトに使用する工具

マイナスドライバー

ねじ式腕時計ベルトのサイズ調整にはピンセット、精密マイナスドライバーを使用します。マイナスドライバーの先端のサイズは、ネジ山と同じくらいの幅のサイズのものを選びましょう。

ネジ式腕時計ベルトの調整手順

  1. ネジ山にマイナスドライバーを当て、半時計回しで緩めます。
  2. ネジを抜いたらコマを外し、長さを調整します。
  3. ネジをコマに戻して時計回しでネジを締めます。

腕時計ベルトを調整するのに必要な工具と費用目安

工具

腕時計ベルトを調整する方法をご紹介してきましたが、様々な工具が出てきましたね。時計修理や調整というと、職人さんが持っているような本格的な工具が必要なイメージですが、今は100円ショップでも時計修理セットなどの取り扱いがありますので、比較的に安価に手に入れることができます。

ピン外し

ピンタイプのベルト交換には、ピン外し(バネ棒外し)を使用します。I型もしくはY型の形状のものがあります。金額は300円から600円程度で購入できますが、交換用ベルトを購入した際にバネ棒外しが付属されている場合もあります。

ピンセット

ピンセット
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ピンセットはコマやピンなどの細かい部品をキャッチするために使用します。先が尖っているものが便利でおすすめです。500円程度のものでも十分ですが、1000円以上する精密作業用のものもあります。

プラハンマー

プラハンマー
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ハンマーは叩いた時に部品を傷付けてしまう可能性があるので、プラスチックのものがベターです。主にピンをコマに叩き入れる際に使用します。ホビー用などで100〜600円程度で購入できます。

マイナスドライバー

マイナスドライバー
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マイナスドライバーはネジを回す以外にスライド式ベルトのレバーを持ち上げる時や、板ピンタイプのコマを押し出したりするのにも使います。100円ショップで販売されている精密ドライバーセットの中にあるものでも十分ですが、時計用のものでも200円程度で購入できます。ネジを回す際にはネジのサイズに合ったマイナスドライバーを使用しましょう。

精密ドライバー

精密ドライバー
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精密ドライバーはよく使うサイズのものをセットで用意しておくと便利です。電池交換などでも使用します。価格は100〜500円程度です。

ラジオペンチ

ラジオペンチ
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ラジオペンチはコマからピンを引き抜くときに主に使用します。価格は100〜300円程度です。

バンドホルダー

バンドホルダーを使うとバンド(ベルト)を固定して作業できるので便利です。ピンを抜いたり押し込む際にバンドホルダーで固定するとハンマーで叩く作業がしやすくなります。100〜500円程度で購入できます。万力がついているものもあります。

自分で調整するメリットは?プロに任せる方法も!

時計職人

自分でできる腕時計のベルト調整方法をご紹介してきましたが、実際プロに任せる時とどう違うのでしょうか?自分でベルト調整をするメリットとデメリットをまとめました。

自分で腕時計ベルトを調整するメリット

メリット
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  • 職人の工賃がかからず工具代だけのコストで済む。
  • サイズ調整をこまめにしたい場合は、自身の都合の良いタイミングで作業ができる
  • 部品の紛失や納期遅れなどの、修理業者とのトラブルがない

自分で腕時計ベルトを調整するデメリット

デメリット
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  • 傷をつけてしまう・失敗する可能性がある
  • 手間ががかかる
  • 工具を揃える必要がある。場合によっては割高になる

デメリットが気になったらプロに依頼

プロに調整してもらえば自分で作業した際にうっかり時計に傷をつけてしまうこともありません。高価な時計は特にプロにお任せしたほうが安心です。時計を購入したお店に持っていけば無料で調整してくれる場合もありますので、販売店に確認してみましょう。

腕時計ベルト調整は慎重に丁寧に

自分の時計

時計のベルト交換はベルトのタイプによって難易度は変わりますが、やり方を知っていれば初心者でも調整することができるのでおすすめです。ただ大切な時計を傷つけてしまわないように調整は細心の注意払いましょう。正しい工具を使用することも重要です。

araara

この記事のライター

araara

昔ホームセンター勤務で時計のコマ詰めしてました。

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