腕時計の駒の詰め方は?ダイソーやヨドバシに工具が売ってる?調査してみた!
腕時計のメタルバンドの長さが合わない、長すぎると感じたら駒の詰め方を参考に調整してみましょう。今回は腕時計の駒の詰め方について、注意点や工具を販売している量販店など徹底調査。簡単にできるので、工具を揃えて手持ちの腕時計で試してみましょう。
目次
腕時計の駒の詰めはDIYできる?
腕時計の駒詰めは繊細な作業が必要ですが、作業工程はシンプルなのでDIYで行う人も多いです。
この記事では腕時計の駒詰め方法を、ベルトの種類別にご紹介します。
必要な工具についても触れています。
時計バンドの駒を詰める方法は?ピンタイプ別に紹介
市場で出回っている腕時計のメタルバンドのほとんどは、ピンで駒を止める方式です。
ピンの留め方によってや使用するピンによって、駒を詰める方法が若干違います。
基本はピンを外して詰める方法なので、腕時計に使われているピンのタイプをまずは知っておきましょう。
「丸ピンタイプ」の駒の詰め方
丸ピンタイプはピンがしっかりと太く、ベルトを横から見た時に丸い断面が見えます。
駒に矢印が表記されているので、その方向にピンを抜きましょう。
ピンを抜けば駒が外れるので、腕の長さに合わせて必要な個数を抜いて駒を詰め、ピンを元通りに差し込めば完成です。
「板バネタイプ」の駒の詰め方
板バネタイプは、ベルトを裏返すと四角形の穴が空いています。
この四角形の穴に精密ドライバーやピン抜きを差し込み、矢印の方向に力をかけると板バネが突出するのでペンチで抜きましょう。
外したい駒の両端の板バネを取り出し、駒を外したら駒を詰めて板バネを入れて固定します。
板バネは強度が高くないので、曲がらないようペンチで優しく引き抜く、入れるときはピン抜きを介してハンマーで入れ込むことに注意してください。
「割りピンタイプ」の駒の詰め方
割りピン方式は先が割れたピンを押し込んで駒を固定しており、ノードグリーンやダニエル・ウェリントンといった北欧系ブランドに多いです。
矢印の方向もしくは先端が割れていない方にピン抜きを差し込み、ハンマーなどでピンを抜きます。
そして駒が外れたら駒を詰めて、割れ目がない方を差し込んで固定します。
割れピンは非常に強度が弱いので、抜くときは割れていない側、差し込むときは割れている側を挿入することに注意しましょう。
「Cリングタイプ」の駒の詰め方
Cリングタイプは割りピン方式と似ていますが、ピン先が割れていないのが特徴です。
5連や7連といった駒数が多いタイプのベルトや高級ブランドの時計によく見られます。
駒内部のピンにはCリングが埋まっているので、ピン抜きなどでピンとCリングを抜きとります。
駒が外れたら駒を詰めて、ピンとCリングを抜くときの逆の工程で差し込めば完成です。
Cリングは非常に小さいパーツなので、紛失しないよう注意が必要です。
時計バンドの駒詰めに必要な工具について
ここで駒を詰めるのに必要な工具をご紹介します。
セットで買えるものもあれば、単体で売っているものもあります。
ピン方式に関わらず最低限必要なものなので、必ず駒詰め作業前にチェックしておきましょう。
時計を固定するための工具
駒詰めをするときは腕時計を固定しないと、ピンが上手く抜けない、ピンが曲がって使えなくなるなどのトラブルが起こります。
ベルトをはめる溝の大きさが決まっている腕時計ホルダーでも可能ですが、より正確に作業を行いたいなら上記画像のようなミニバイスが最適です。
メタルベルトの厚さに関わらずしっかり固定できるので、ピンを抜くときに時計がブレません。
こちらはホームセンターなどで2,000円程度で購入可能です。
ピンを抜くための工具
駒詰めをするときはどの方式に関わらずピンを抜く作業が必要です。
丸ピンや割りピン、Cリング方式の場合はピン抜きとハンマー、突き出たピンを抜くペンチやピンセットを用意しましょう。
板バネの場合は精密ドライバーや尖りのない千枚通しでピンを出し、ピンセットやペンチで抜きます。
上記のようなピン抜きリムーバーがあれば、ピン抜きとハンマーの役割をひとつで行ってくれるので便利です。
時計を傷から守るための道具
ベルトの駒詰めは、ハンマーで叩いたりピンセットで抜いたりと時計に衝撃がかかる作業も多いです。
そのためタオルやハンカチ、クロスなど衝撃を吸収してくれるものを敷いて作業を行いましょう。
こちらは専用のものを買わなくても、家にあるものを使って大丈夫です。
ダイソーやヨドバシに時計用工具が売っているか調査
工具はAmazonや楽天などのショッピングサイトで購入できます。
しかしすぐ腕時計を使いたい場合は、実店舗で工具を買えるショップが便利です。
ここでは時計修理用工具が豊富なヨドバシと100円ショップダイソーにどういったアイテムが売っているかご紹介します。
ヨドバシで販売している時計用工具
大型家電量販店ヨドバシカメラでは、上記のような駒詰めに必要な工具がセットになったものや、工具単品などバリエーションが豊富。
安く購入できる中国製のものから、BERGEONといった本格的な時計工具メーカーのものまでとにかくたくさん取り扱っています。
他の家電量販店と比べて時計修理工房を併設している店舗の多いヨドバシカメラならば、お目当ての工具が見つかりやすいです。
ネットショップでも店舗でも品揃え豊富なので、最寄りのヨドバシカメラかオンラインで探してみましょう。
ダイソーで販売している時計用工具
100円ショップの時計売り場ではこういったベルト調整用の工具が売られています。
価格は100円ではなく300円ですが、これひとつで駒詰めができるため費用をかけずに駒を調節できます。
押し出しピン、プラスチック製ハンマー、ベルト固定台の3つがセットになっており、割りピン方式やCリング方式であれば購入後すぐに駒詰めできます。
板バネや丸ピン方式では押し出しピンの強度が足りないので、別途押し出しピンか精密ドライバーの購入がおすすめです。
腕時計の駒の詰めをDIYすると意外とお金がかかる?
ダイソーの工具セットで行う場合やすでに工具を持っているならば、駒詰めにかかる費用は数百円程度とそこまでお金はかかりません。
しかし万が一失敗したときは修理店に依頼する他なく、大切な腕時計に傷がつく可能性もあります。
失敗しないよう確実に駒詰めをする場合は工具ひとつひとつを吟味する必要があるので、すべての工具を揃えると割高です。
確実な駒詰めをしたい場合は2,000円~3,000円ほどの工具購入金額を用意しておきましょう。
もっと安く確実に駒詰めを行いたい場合は、時計修理専門店に依頼するのが最適です。
1,500円程度の料金で行ってくれるうえ、修理店によってはその場で駒詰めしてくれます。
腕時計の駒の詰めのDIYは傷や怪我に気をつけて
腕時計の駒詰めをDIYで行うときは、ハンマー含む工具を使用するので怪我に注意が必要です。
必要以上に力をいれると時計に傷が入るので、自信がない場合は専用メーカーの工具を揃えるか時計修理店へ依頼するのがおすすめ。
駒詰めをしてちょうどいいベルトの長さにすると、着用感の快適さがグっと上がります。
2021年9月3日調査
この記事のライター
Rich-Watch編集部
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