腕時計のベルト交換が出来ないタイプとは?判別できる?交換方法も解説!
時刻を知る目的の他に装身具の要素も高い腕時計ですが素材や形状、デザインも優れたタイプが出回っており美術品のような素晴らしい時計も存在します。普通のものはベルト交換できますがベルト交換できない時計もありデザインによってベルト交換できないタイプの腕時計もあります。
目次
ベルト交換ができない腕時計を紹介
腕時計は時を知るという事の他に装身具として身に付ける喜びもあり装身具としての魅力も備えたある意味特殊な道具です。
しかし複雑なデザインが多くなったためにベルトの交換ができない、あるいは特殊な方法を要するものも数多く存在します。
そういったベルト交換ができない腕時計たちを紹介します。
ベルト交換できる時計・できない腕時計の判別方法
まずはベルト交換できる時計・できない腕時計の判別方法について解説していきます。
ストレート
現在流通している腕時計のほとんどがこのタイプで、時計本体とベルトをつないでいる棒が直線です。
普通の方法でほとんどの時計でベルト交換ができるようになっています。
湾曲した形
腕時計本体とベルトの根元が湾曲して取り付けられている場合は、自分でベルト交換するのは難しいかできない場合があります。
理由は外すこと自体は可能なのですが、腕時計とベルトを常いでいるバネ棒が曲がっているので専門の人でないと取付できない可能性があります。
特殊な形状
ブランド腕時計や宝飾品タイプに多い金属ベルト形状で本体と一体化になっているタイプなどもあります。
バネ棒でつながっていない金属タイプの時計で、ベルト交換ができないタイプが多いです。
金属→革ベルトに交換できない?判別法を紹介
最初金属ベルトの仕様だったので金属ベルトで使用していたが、イメージチェンジのために革ベルトに交換したいと考える人も多いのではないでしょうか。
こういった場合は腕時計の金属ベルトの形状やつくりを確認するとベルト交換できるかできないかが判別できます。
バネ棒で留めてあれば交換OK
外面から見て時計本体とベルトがバネ棒で留まっていれば、ベルト交換は可能な場合が多いです。
バネ棒で留めてあるタイプは棒を外すことで簡単にベルト交換が可能なのでほとんどの場合ベルト自分でベルト交換をする事が可能です。
バネ棒の特徴
腕時計に使われているバネ棒は金属の筒の中にスプリングが入っており、筒の両端にはひっかりのある突起があります。
この突起はバネの力で筒に引っ込んで収縮するため、腕時計本体側のくぼみに突起が差し込んでベルトを留めることができます。
裏から見て確認
大抵の場合、腕時計の裏面をよく見ると本体とベルトの接続部に金属のバネ棒の突端が見えるものがほとんどです。
こういったタイプの時計はベルト交換ができるので金属ベルトでも革ベルトでも種類を選ばず交換ができますので自分でもベルト交換が可能なタイプが多いです。
ベルト交換できない金属タイプ
しかし中にはベルト交換が全くできない金属ベルトの腕時計が存在します。
デザインが凝ったものに多く、時計本体とベルトが一体化しているものや、特殊なネジやユニットで接続されているものなどが挙げられます。
専門店やメーカーに外注しないと交換できない、また全く交換できないつくりになっているものが多いです。
隙間がなく手バネ棒が見えない
腕時計の裏面を確認するとよくわかりますが時計と金属ベルトの継ぎ目にに隙間が全く見えないものはベルト交換ができないです。
時計とベルトが一体化しているか隙間が全くないのでバネ棒自体に手をかけることができないか特殊なバネや部品を使用している為です。
ベルトと時計が一体化している
複雑な腕時計や宝石メーカーが依頼している腕時計に多いのですが、ベルトと腕時計本体が一体化して作られているものは全くベルト交換ができないものになります。
一体化しているためベルト自体が交換できないのでこのタイプに関してはそのまま使っていくしかありません。
腕時計のベルト交換の方法
では腕時計のベルト交換を行う方法を工程を踏んでみていきましょう。
上記の動画も見ていくとよりわかりやすいので閲覧してください。
ストレートタイプ
ストレートタイプはベルト交換のしやすいタイプで工具があれば簡単に自分でもベルト交換が可能です。
自分で交換する際の注意点をよく見ていきましょう。
時計を置く向き
時計は裏蓋を自分側に竜頭(リューズ)を上にして置き、本体を傷つけないようにバネ棒の先端がある位置の上にはセロテープなどで保護しておきましょう。
差し込み口を確認
時計のバネ棒が入っている上面を確認し、本体に挿し込み穴がある可能か確認します。
挿し込み口がある場合:工具の先端を挿し込み穴に入れて、挿し込むとバネ棒の頭が下がりますのでぐっと押し込んでいきます。
挿し込み口がない場合、工具のさす股になっている部分を使って時計のラグとストラップの間に時計に傷をつけないように工具の先端をを挟んでいきます。
ベルトを外す
挿し込みがある場合もない場合も挿入した工具を横へずらしていくとベルトが外れてきます。
その際誤ってバネ棒が飛び出ないように気を付けましょう。
バネ棒を差し込む
ベルトの穴に棒がしっかり挿入されているか確認を行います。
その際ベルトから出ているバネ棒の頭の長さが均等になっているかも確認します。
両方のラグ穴に挿し込む
バネ棒の片方の頭を押さえて押さえていない方は時計本体の穴に挿しておき、工具を反対側のラグ穴にずらしていき徐々に力をゆるめてラグ穴にはめ込みます。
穴にはまるとパチッと音がするので音がしたら完了です。
最後にベルトを引いたり、取り付け部分を曲げてみたりしてしっかりベルトがはまっているかどうか確認します。
パーツ付腕時計の交換方法
デジタル時計やスポーツウオッチに多いタイプのフィットパーツがついている腕時計のベルト交換を見ていきましょう。
ピンを抜く
時計本体ラグの幅がベルトについているパーツと異なる場合はピンを工具ピンの先端で押して抜き取り、ベルト本体からパーツを抜き取ります。
幅に合わせてパーツを選ぶ
そして時計のフィットパーツにサイズが合うパーツを選び出し、ベルトに合うかどうか、また時計本体に付くかどうかを確認します。
パーツを本体にはめる
そしてサイズの合ったパーツをベルト本体と時計自体に合うかどうか確認してから、先ほど抜いたピンを挿し込みパーツとベルトをつなげます
取り付ける
ベルトとパーツがしっかりつながっているのを確認してから、時計本体にベルトを付けていきます。
その際に穴にベルトのバネ棒の片側をはめ込んでおき、工具でもう片側を先端を押し込みながら取り付けて完了です。
BXバンド腕時計の交換方法
次はスポーツウオッチに多いBXバンドの交換方法を見てみましょう。
ピンを抜いてパーツを外す
BXバンドはマルチアダプターでベルトを繋いでいるので、マルチアダプターのパーツが時計のラグ幅と合わないときは工具の先端でピンを押して取り外します。
幅に合ったパーツを選ぶ
フィットパーツの幅が時計本体のラグ幅と合うものを選び、マルチアダプターのサイズとも合うかどうかしっかり確認してから取付をします。
パーツをはめ込む
フィットパーツをマルチアダプターに挿し込み、先ほど取り外したピンを差し込んでマルチアダプターとフィットパーツをつなぎます。
バネ棒でアダプターを取り付ける
バネ棒をアダプターに通して時計本体のラグの片方に挿し込みます。
そして工具を使ってもう片方の穴へバネ棒を取り付けて確実についているかどうか確認します。
ベルトに時計を通す
マルチアダプターにBXのベルトを差し入れていきます。
その際にベルトの裏表が間違っていないかどうかよく確認してから通すように注意して行います。
バックルを調節する
ベルトが取り付け終わったらバックルをいったん外してサイズ調節を行います。
腕のサイズに合うようにバックルの位置が調節できたらOKです。
自分でベルト交換ができない場合は依頼!プロに頼むメリット
どうしても自分でベルト交換ができない時計の場合は素直に専門店に依頼をしましょう。
プロに頼むとどういうメリットがご紹介します。
傷がつくリスクが少ない
専門店にベルト交換を依頼する大きなメリットは専門の人に任せることで時計に傷などがつかないといった大きな点が違います。
専門店は専用の工具などを使ってベルトを交換するので安心してベルト交換をしてもらえるところが自分で交換するのとは異なります。
交換パーツが豊富
専門店は交換ベルトの在庫数も桁違いなのでパーツを好きなだけ選ぶことができ、自分の好みに合ったベルトを見つけることができます。
さらにベルト交換が素人ではできない特殊な腕時計や本体とベルトが一体化している時計の場合でも専用のパーツを持っているので交換してくれるのが魅力です。
細かい修理ができる
腕時計は長く使っているとだんだんパーツが汚れたり劣化していきます。
専門店の場合はそういった細かいところも診てくれ細部調整もしてくれます。
さらに部品がない場合でも加工して部品を自作して交換してくれますのでより長く愛用の腕時計を使うことができます。
ベルトのサイズがピッタリ合う
市販のベルトを購入して自分でベルト交換をするとサイズが自分の腕にピッタリ合わなかったりして、オーバーサイズのまま我慢して使っている事があります。
専門店なら微妙なサイズの調節やピッタリ合ったサイズのメルトを探してくれたりしてジャストサイズのベルトを見つけることができます。
カスタマイズできる
専門店によってはベルトをただ交換するだけではなくて自分のオリジナルにカスタマイズしてくれるお店もあります。
専門店の場合はベルトの加工や自作も含めたカスタマイズを提案してくれるので自分オリジナルの腕時計にバージョンアップすることも可能です。
時計修理工房 白銀堂
交換対応業者の中でも特におすすめなのが「白銀堂」です。
白銀堂は67年以上の歴史を持つ老舗店で、時計の修理も親切丁寧に対応してくれます。
一級時計修理技能士の資格を持つ職人がいる業者という点からも安心して時計を任せやすいです。
時計修理工房の交換料金例
モデル名 | 交換価格 |
---|---|
タグホイヤー | 14,000円 |
カルティエ(修理扱い) | 32,400円 |
オメガ(修理扱い) | 19,440円 |
クロノマット(オーバーホール込) | 51,840円 |
腕時計ベルト交換におすすめの革ベルト
次はベルト交換をしたい場合におすすめの革ベルトをご紹介します。
モレラート
イタリアから発信されている時計愛好家にとってはもはや定番といえる名ブランドです。
モレラ―トの魅力は何と言ってもそのデザインの豊富さと色使いのバリエーションが豊富なことにあります。時計を着替えるをコンセプトに愛好者の多いブランドです。
J.Cペラン
J.Cペランはフランス発信の1984年創業の中堅ブランドで手作りにこだわった独特なフォルムで現在人気急上昇のベルトブランドです。
手作りのオーダーメイドなので納期もひと月ほどかかりますが自分の手持ちの時計にフィットしたけ完璧なバランスのコーディネイトが楽しめる稀有なブランドです。
ジャン・ルソー
フランスの3大ベルトブランドとして名高い完全手作業にこだわり原皮の状態から管理を徹底し、高品質の革ベルトを生産し続けている名門ブランドです。
完全手作業のため高価格ではありますが腕に付けた時の満足感は手作りでなくては味わえない喜びを提供することでしょう。
カミーユフォルネ
カミーユフォルネは1945年にフランスで創業されたまさに名門ブランドで数々の有名な時計のベルトを提供している輝かしい経歴を持っています。
特徴は独特なカラーリングやデザイン性の高さで他のブランドとか一線を画します。
さまざまな動物の皮革を使用してドラマチックな製品を作り出しています。
バンビ
我が国日本の老舗時計ベルトブランドとして知られるバンビは1930年に創業され、現在も日本のトップブランドとして君臨しています。
松坂牛の皮革を使用した高級ラインなど商品開発力の高さが魅力的です。
革ベルトの撥水加工やアレルギー対策が施された革ベルトなど老舗にもかかわらず革新を続ける素晴らしいブランドです。
ベルト交換できない時計はバネ棒で見分ける
腕時計のベルト交換に関しては作りが簡単なものであれば自分で交換が可能です。
ただし、ある程度の工具がそろっていることと、時計に傷をつけるなどのリスクは自己責任で行うことが前提になります。
しかもベルトによっては特殊で交換できないものもあるので、自分でベルト交換を行う際にそういった事柄は事前に見極めが必要になります。
2019年10月25日調査
この記事のライター
Rich-Watch編集部
Rich-Watch編集部では、男性向けアイテムを中心にアイテム・ファッション情報を発信しております。 「Rich-Watchを読んだおかげで、自分の求めた情報に出会えた」という方を1人でも多く増やすことをミッションとして活動しています。
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。